1985-11-08 第103回国会 衆議院 外務委員会 第1号
こういう供給過剰のもとで、国際すず理事会としましては、緩衝在庫の操作による買い支えを続けまして、協定所定の価格の範囲内に価格を維持すべく努力してまいりましたけれども、そのための借り入れがかさみまして、ついに資金繰りがつかなくなりまして、今般の事態に立ち至ったのでございます。
こういう供給過剰のもとで、国際すず理事会としましては、緩衝在庫の操作による買い支えを続けまして、協定所定の価格の範囲内に価格を維持すべく努力してまいりましたけれども、そのための借り入れがかさみまして、ついに資金繰りがつかなくなりまして、今般の事態に立ち至ったのでございます。
○国広政府委員 今先生から御指摘がありました問題点は、まことに我々として検討を要することでございまして、まさに今回の危機到来以後、理事会等を通じまして、今まで行われたことの実態の調査、それから今後とるべき措置の可能性、実効性ということを含めて、盛んにすず理事会において検討が行われております。
この協定は、全加盟国によって構成される国際すず理事会により運営されております。 それからこの協定は、緩衝在庫の操作及び輸出統制を通じましてすず価格の安定を図ってきておりますが、八四年ごろからすず価格の低迷が続きまして、次第に買い支えのための緩衝在庫資金が不足してまいりました。ついに、最近に至りましてその買い支えができなくなりまして、十月二十四日、御指摘のように緩衝在庫操作を停止しました。
本協定は、世界におけるすずの生産と消費との間の調整を図り、価格の過度の変動を防止し、生産国の輸出収入の安定、増加を図るとともに、消費国へのすずの供給を確保することを目的とするものでありまして、国際すず理事会が定める最低価格、最高価格の価格帯内にすずの市場価格を安定させるため、生産国及び消費国の負担による緩衝在庫を設置すること、また、すずの供給が過剰な場合は、生産国に対し輸出統制を行い、不足する場合は
しかも協定上の理事会での協議という場に引っ張り出すことの権利義務はないということのようですけれども、私は、参加しなくても、緊急の問題としては少なくとも国際すず理事会と協議するということをアメリカに約束させるべきじゃないかと思うのですけれども、これは次官、いかがですか。
義務という形での協議は行わないけれども、すずの生産国、消費国の共通の問題については今後とも緊密に協力していく考えである、そしてこの戦略備蓄のすずの売却につきましては今後とも過度の市場の混乱を起こさないように実施していくつもりであるということを、アメリカが第六次協定に入らないということを決めたときに言っているわけでございまして、私どもといたしましては、アメリカがこういう形で戦略備蓄の放出を行う際は、すず理事会
さらにそれに続きましてタイの一六・九%、インドネシアの一六・三%と、これは一九八〇年の一部推定が入りますが、国際すず理事会の統計月報によるものでございます。これが生産でございますが、輸出につきましてもやはりマレーシアが一位を占めております。他方、消費の方は、これはアメリカ、日本の順でございまして、アメリカが二五%、日本が一七・六%を占めております。
それから第二点でございますが、こういった価格の変動がすず協定があっても防げないのであろうかと、こういう御質問かと存じますけれども、この点につきましては確かにかなり激しい変動であったというふうにも考えますけれども、にもかかわらず国際すず理事会が決定いたしました最高価格と最低価格の間で推移してきているわけでございまして、この協定の存在あるいはその協定のもとにおきます適切な運営というものがなければ、恐らく
いまお尋ねのございました共通基金の問題につきましては、ただいま政府側からお答えがございましたような状況でございますので、私どもでどういたすかということを申し上げる段階ではございませんけれども、これに類似したと申しますか、すずにつきましての緩衝在庫の問題がございまして、昨年二十六億二千五百万円の金を国際すず理事会に拠出をいたしておるわけであります。
○塩出啓典君 確かに、すず理事会は価格帯を変更できるわけですけれども、結局値段が上がるとまた価格帯を上げる、また上がると上げる、これではすず協定というものは意味がないわけです。
当面、すず理事会におきまして緊密な情報交換とか統計の交換を実施しておりまして、相互間の意思疎通は十分図られておると思うのでございますが、御指摘のように、積極的な対策ということになると、やはり今後任意拠出をどう考えていくかという問題が出てまいると思いますが、これは先ほどお答え申し上げましたように若干の時間的余裕がございますので、この間、各国の動向を見ながら検討してまいると、こういう方針であると存じます
それは、すず理事会が価格低落防止のため買い操作——買いオペレーションをしている場合には、すずのアメリカからの放出量をかげんする、放出量を決定するにあたっては、世界のすず産業の健全な育成及びそれに対する投資誘引に与える影響を考慮する、ということをすず理事会のほうに約束をいたしておりまして、積極的にすずの価格安定に協力をするという態度を示しております。
しかし、その場合には、ただいま私がお答えいたしました昭和四十一年のすず理事会の代表者とアメリカとの間の話し合い、約束に基づきまして、世界のすず価格の安定をそこなわないような行動をとってくれるものと考えております。
したがいまして、わが国が、第二次協定及び第三次協定に引き続きまして今回の第四次国際すず協定の締約国となりますことは、国際すず理事会の場におきまして消費国としてのわが国の立場を十分反映せしめるためにも、また、開発途上にある生産国、特に東南アジアにある生産国の経済発展に協力する見地からもきわめて有意義と存じます。 よって、ここにこの協定の締結について御承認を求める次第であります。
本協定のおもな内容を申し上げますと、協定を運用するために、議長及び各参加国の代表によって構成される従前の国際すず協定によって設立された国際すず理事会を存続させること、参加国を生産国及び消費国に区分し、各参加国が持つ票数は、五票の基礎票のほかに、生産国については生産量に比例した票数、また、消費国については消費量に比例した票数が配分されること、すず地金の最低価格及び最高価格を定めること、生産国がすず地金及
したがいまして、わが国が、第二次協定及び第三次協定に引き続きまして今回の第四次国際すず協定の締約国となりますことは、国際すず理事会の場におきまして消費国としてのわが国の立場を十分反映せしめるためにも、また、開発途上にある生産国、特に東南アジアにある生産国の経済発展に協力する見地からもきわめて有意義と存じます。
このすず理事会の統計資料によりますと、一昨年一九六九年には鉱石の生産では約七万二千トン、地金生産は自分の国でできるもののほかにインドネシア、ラオスなどの鉱石を輸入して製錬しておりますので、地金の生産で見ますと約八万七千トンの生産がございます。
国際すず理事会は、同年六月、国際慣行に従って、誤植の部分を訂正する手続をとりました。 同年九月十九日、右手続きのすべてを完了いたしましたので、本協定の寄託国たるグレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国政府の外務大臣は、本協定の本文が訂正されたものとして、訂正に従って読まれることを宣言いたしました。 同年十一月十一日、わが政府は、連合王国政府からその旨の公文を受理いたしました。
そこで、そのようなことが行なわれまするように、あるいは場合によりましてすず理事会においてさらにそのほかの適切な措置をどういうふうにやったらいいかということを各国集まりまして協議いたしまして、そちらのほうに持っていくという趣旨でございますので、協定の現在の仕組みはそれをねらっておるわけでございますが、必ずしも、発効いたしますと直ちにすぐ翌日からこのようなすずの価格の安定に役立つということはいささか期待
しかしながら、そのすず理事会におきましては、今後その生産をどうやってふやしていくか、あるいは価格をどうやって安定さしていくかというようなことを種々研究論議しておるわけでございます。
先進国と一緒に考えて——先進国と申しますか、日本のような輸入国、消費国の利益も反映させながら、どういう価格帯で取引すればよろしいか、あるいはどういうような生産の増大の措置を講ずればよろしいか、そういったような問題を国際的に話し合いをしていくというその場としまして、すず理事会というのはやはり一番重要な場になるというふうに考えるわけでございます。
それから、さらに申しますと、このすずに関する生産、消費あるいは在庫に関する統計資料は、すず理事会に加盟している国のみに与えられる利益でございます。協定のアウトサイダーになりますと、これら世界のすず行政についての資料が入手できない点もございます。
すず理事会としまして、何とかこれを平静な事態に戻すための努力をせっかくやっているわけでございますが、九月の末に終わりました理事会におきまして、供給不足がすず価格高騰の原因であるから、何とかして供給量を確保する必要がある。そのために、現在国際市場に出回っておりますすずがございませんので、一番多くの軍用備蓄を持っておりますアメリカに対しまして、すずの放出を理事会名をもって要請したわけでございます。
少なくとも市場に出回る量としては全然ゼロであるという事態、それから、もう一つのファクターとしまして、すず理事会が供給不足に対する見積もりをいたしましたのですが、一九六一年に、大体一万トン程度のすずが不足であるという見通しを立てたことが投機買いをあおっておるという、こういう事態のために、つまり需要と供給との非常なアンバランスが生じましたために値段が上がったというふうに了解いたしております。
その間緩衝在庫の売り操作も効果がなかったのでありますが、これは、多分に投機的要素を含む、いわば異常な状態と見られていますので、目下すず理事会では、当面の供給不足に対処するために、生産国及び消費国の一致しました意見として、米国に対しまして、その軍用在庫の一部を放出することを要請いたしております。これによって市場が平静となった後に、協定の正常な運営をはかることといたしております。
○鈴木説明員 すず理事会の運営につきましては、生産国、消費国それぞれ利害の相対立する二つのグループもございますし、できるだけ公平な進め方をしなければならないという配慮から、特に理事会議長になる方につきましては、過去十年でございますが、すず産業に直接の利害関係を有しないということが要件になるわけでございます。
○東郷説明員 この協定によってできましたすず理事会というのは、これは国連の専門機関にはなっておりませんので、従って国連の規定ではっきりしているところをそのままこれに適用するということにはなっておりません。現実にはロンドンに昔からすず理事会というのがございまして、そこで一種慣例のようにしてその待遇がきまっておるわけでございます。その具体的な問題は、理事会できめられることになっておると思います。
○鈴木説明員 現在すず理事会の日本側からの代表といいますか、出席しておる方は、在ロンドン日本大使館の石丸参事官であります。この方は理事会以外に、大使館の経済関係担当ということで大使館に勤務しております。