1975-03-07 第75回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第5号
船というものはおしりから風や波を受けたときには非常にかじききが悪いわけであります。つまり、先ほど先生が御指摘になった海難事故も一つはそれが原因していると思いますが、この二十万トンタンカーが実は港の入り口でこの水.面をほとんど独占をして、占領をして旋回し、操船をする。こういう状況の中でもしも桟橋に激突し、あるいは岸壁に激突をしますと、ここから油流出が起こります。
船というものはおしりから風や波を受けたときには非常にかじききが悪いわけであります。つまり、先ほど先生が御指摘になった海難事故も一つはそれが原因していると思いますが、この二十万トンタンカーが実は港の入り口でこの水.面をほとんど独占をして、占領をして旋回し、操船をする。こういう状況の中でもしも桟橋に激突し、あるいは岸壁に激突をしますと、ここから油流出が起こります。
これは潮流その他で、先生がただいま御指摘のとおり、かじききの問題がございまして、非常にスピードを落としますとかじのききが悪い。
それから、かといって徐行運転、いわゆる陸上交通でいうところのスピードを落とせということで船のスピードを落とされた場合にどうなるかと申しますと、今度はかじききがきわめて悪くなるわけです。
このことは、船舶の操縦性能にも、かじききの点で有利でございますので、旅客船のほうが行動しやすいという面があるかと考えます。
御承知のように、デッドウエート——この場合は二万六千なんですが、これ自身がフルに積みますと約六万トンぐらいのデッドウエートになりますが、この種の船になりますと、エンジンをかけましても動き出すのに非常に時間がかかる、それから、当初動き出しましたときにはほとんどかじききが悪くて、思うように操舵できない、そのためにずるずるとよけなければならない浅瀬のほうに行ってのし上げたと、こう考えられます。
これは、エンジンがとまりましたあと、全然電力が消えますので、その電力を着陸に最小限度のかじききができる程度に電力を起こすというために、惰力で走っております飛行機の力を利用しまして風車を回しまして、それによって電力を起こしまして、着陸の最小限度のかじきき電源にする、こういう装備でございます。この装備は、その最小限度の電力でありますので、スピード・ブレーキは上げる力はございません。
その間におきまして、宗谷はさきに第一回のビセットの際におきましてスクリューのプロペラを一枚損傷いたしておりまするが、昨日はまたシャフトを多少いためておりまするし、また同時に、かじに対して相当な衝撃を受けまして、かじききが悪くなっているというような報告が参っておりまするが、宗谷の今後の予定につきましては、バートン・アイランド号の艦長と協議いたしまして、何とかしてビーバーを使いまして、最小限度の越冬隊員八名