1986-05-21 第104回国会 衆議院 農林水産委員会 第19号
○大坪(敏)政府委員 先ほど申し上げました中でちょっと数字を訂正させていただきますが、えさ用脱粉、学校給食用脱粉、バター等を除いたものが二千万トンと申し上げましたが、これは二百万トンの誤りでございますので、恐縮でございますが訂正させていただきます。
○大坪(敏)政府委員 先ほど申し上げました中でちょっと数字を訂正させていただきますが、えさ用脱粉、学校給食用脱粉、バター等を除いたものが二千万トンと申し上げましたが、これは二百万トンの誤りでございますので、恐縮でございますが訂正させていただきます。
したがいまして、これはなかなか、私どもはそういうものも母牛の乳で育ててもらいたいと思うわけでございますが、現実問題としてはやはり輸入のえさ用脱粉が使われておる。それからナチュラルチーズ、これは需要がふえておるわけでありますが、これは自由化されておる。
何しろえさ用脱粉とかカゼインのたぐいは価格差が余りに違い過ぎまして、国内で生産しようという意欲は全くないわけでございますから、こういうものについては国内で必要なものだけ買う。そういうことが乳製品に関する一般的な輸入政策であり、それを前提として国内生産を伸長していくつもりでございます。
そのえさ用脱粉等の問題につきまして、これは農業生産の観点からある程度必要でございますが、酪農家がそういう問題を問題としていろいろと主張なさるときには、やはりえさの場合でも自分の酪農の牛の乳を使うということもこれは必要でございますので、そういうこともいろいろな政策面では進めておりますが、私は、こういうものは余り大きく伸ばす性質のものではなかろうと思っております。
今回の輸入増の中でも大きいものはえさ用脱粉でございます。御指摘の調製食用脂等につきましては、これはニュージーとの間では三年間二万七千数百トンというような約束にいたしておりまして、その中で特にニュージーにつきましては協定の上に立ちまして比較的安定的に輸出をしてきているわけでございます。
その輸入は、これはえさ用脱粉であるとかあるいは乳糖、ミルクカゼインだとかあるいは調製食用脂とかココア調製品に使っている。これが日本に入ってきているんです。これは牛乳に換算して百二十三万トン入ってきている。この百二十三万トンは、輸入品であったってこれは食用でないかもしれない。
それともう一つ、疑似乳製品だけでなく、えさ用脱粉あるいは学校給食用のスキムミルク、これらの問題につきましても、ECのような価格介入をやって国が財政投資をすれば日本の国内のものだって使えるんですよ。そうでしょう。
五十四年は若干減ったわけですけれども、もちろんこれはえさ用脱粉も含めての輸入量でございますが、現に二百四十七万八千九十四トンという輸入がされておることも事実であります。
現在輸入されておりますのは、一つはえさ用脱粉あるいは学校給食のような特定の用途に向けて特定の目的で供給をする必要があるもの、それから、国産がほとんどないかあるいは全くないかということで輸入が自由化されて入ってくるものが大部分でございます。
そういうことから、国産品と置きかえますとコストが高くなるということで、なかなか困難でございますが、昨今の需給事情にかんがみまして、私どもといたしましては、関係業界あるいは学校給食会に対して、国産品を使うように要請をいたしまして、えさ用脱粉については一万トン、学校給食につきましても数百トン、これを国産品に置きかえるという返事をもらっておるところでございます。
○政府委員(宮田輝君) えさ用脱粉というお話でございますけれども、値段の問題が大臣も申し上げておりますようにあるわけでございます。これは関係者の宿題とさしていただきたいと思います。
そうした割り高なえさ用脱粉を使えば、豚肉にしても牛肉にしても、生産費の計算上から言うと、えさが高くなればその分はまた肉の安定価格に計上されるわけですから何も心配ないじゃないですか。そのぐらいのことは渡辺農林大臣としてできないことないでしょう。補給金を農家にやらぬぞというよりも、国内で潤沢にある脱粉を今度はえさ用に大いに使ってくれという方が大義名分から見てもやりやすいじゃないですか。
それから乳製品について同じ需給関係でお尋ねしたいのですが、えさ用脱粉というものが最近急激に増加してきておる。これはえさ用として入ってくる脱粉が化けていないのかという心配があるわけです。えさ用ですから化けるということはなかろうと思いますけれども、これは絶対化けることがないように、どういう条件でどういうふうになって入ってきておるか、説明をしてもらいたいと思います。