1954-02-27 第19回国会 衆議院 外務委員会 第11号
たとえば九州方面から魚をとつて来るとか、あるいは東京からこれをひつぱるというようなことなくして、すべてあぐり網業者と一体になりまして、あぐり網でとつて来たいわしというものは、東京の市場には生では一尾も出ない。全部水産加工業者に渡つて加工して東京の市場に出すということになつておりまして、水産加工業というよりは、むしろこれは漁民の一労務者といつても過言ではない状況であります。
たとえば九州方面から魚をとつて来るとか、あるいは東京からこれをひつぱるというようなことなくして、すべてあぐり網業者と一体になりまして、あぐり網でとつて来たいわしというものは、東京の市場には生では一尾も出ない。全部水産加工業者に渡つて加工して東京の市場に出すということになつておりまして、水産加工業というよりは、むしろこれは漁民の一労務者といつても過言ではない状況であります。
主として漁業者はいわしのあぐり網業者、或いは雑漁業者という極く零細な漁業者も入つております。こういうような実は状況でございます。過去ずつと占領軍時代はいわゆるお見舞金を出し、その後法律が実施され講和発効になつてからは、その後所要手続をいたしておるような状況に伺つておるのであります。
これも昨年まではマニラ・ロープは非常に不足を告げて、底引業者、定置業者、あぐり網業者、その他一般もまつたく困つておつたのでありますが、これは來年度に入れば、おそらく原料が製品化されて、順調に行きますればこれも大体必要量になる、こういうような状態にあります。
ただ私どもが長崎縣の現在の実態からながめましたときに、連合会というものをこの法案のように自由に設立することができるといたしましたならば、現在長崎縣にいわしあぐり網業者によつて設立された一種の申合せの連合会みたようなものがありますがその一つの業種によつた連合会というものが、その業者が受ける利益は非常に多いかもしれませんけれども、漁業者の状態からながめましたときは、非常にそこに弊害があるのであります。