1967-11-10 第56回国会 衆議院 建設委員会 第3号
○岡本(隆)委員 そういう御答弁であるとするなら、この木津川統合用水は、相当実現困難だと思うのです。だから、あなたのほうももう少し、地元の農家の間に底をはっておる——一部の指導者の方は知りませんよ。
○岡本(隆)委員 そういう御答弁であるとするなら、この木津川統合用水は、相当実現困難だと思うのです。だから、あなたのほうももう少し、地元の農家の間に底をはっておる——一部の指導者の方は知りませんよ。
私が言うのは、それよりも下流に三つ四つの井ぜきを途中につくることによって、その小地域小地域へ——統合用水のように沿岸の両方へ一本の井ぜきでもって非常に広範囲に水を配るというのでなくて、それを三つ四つに分けて小さな井ぜきをつくるという考え方をも同時にその調査の対象に入れられないかということを私は言っているのです。
例を木津川にとれば、いま農林省で調査していたかいておりますが、木津川の統合用水を——とにかく水が取りにくくなったという現象形態は、これは確かに農家が困る、だからひとつ統合用水をつくってやろう、しかし、そのためには、大きな事業だからおまえたちも金を持つのだぞ、五万円負担するのだぞ、こういうようなことでいま計画が始まっているようであります。
そこで現在では一応原因者負担という形で、砂利業者に揚水費用を持たしておりますが、今度は統合用水をつくるということになりますと、その費用の負担は、今度は、国もそれを相当負担してもらっておりますが、しかしながら農家に相当な負担がかかってくる。だから、その点、農家の反当たりの負担はどのくらいになるというふうに農林省では計算をしておられますか。
ところがこういう統合用水ができますと、そういうところにもみんなこういうなにがかぶさってくるわけです。現在県がいわゆる水利権を持ち、そして砂利業者に砂利採取を建設省は許可しておった、管理者は許可しておった、そのために河床は低下しておる。しかし管理者からは補償を求めずに、砂利を採取している者からは補償を求めて、一応運営を、農業経営をやっているわけですね。
ところが、この地域全体の農民というようなことになりますと、そういうふうな運動もしておらない人たちも相当おるために、こういう統合用水の計画が出てまいっておるわけであります。しかしながらこの統合用水ができますと、全地域の農民が統合用水についてそれだけの相当な、いま参事官から御説明があったように、反当三万円ほどの負担をしなければならぬ、そしてそれをしかも相当短期間に返済していかなければならない。