1963-02-07 第43回国会 衆議院 決算委員会 第2号
御承知のようにあるバスの会社が、最初は官庁バスといって、お役人を乗せて各役所で足の不自由なときにおろしていた。それがいつの間にか切符を売り出して、東京都交通調整法違反であってもそれを運輸省に話しても、運輸省の方ではてんで一顧だにも顧みられないでそれを黙認の形にしている。法律があっても何にもならぬ。規則があっても何にもならぬとかいって当時泣き出したのです。
御承知のようにあるバスの会社が、最初は官庁バスといって、お役人を乗せて各役所で足の不自由なときにおろしていた。それがいつの間にか切符を売り出して、東京都交通調整法違反であってもそれを運輸省に話しても、運輸省の方ではてんで一顧だにも顧みられないでそれを黙認の形にしている。法律があっても何にもならぬ。規則があっても何にもならぬとかいって当時泣き出したのです。
さらに常磐線の乗入れの措置はやるというふうなことですが、一旦乗り入れたものは、今度は元の姿に返すということは、今疑惑に包まれている官庁バスを東京都民に、法律を無視して、二年間も運輸省は乗らしているというのと同じ形になるのじやないか。常磐線が入つてしまえば、三十年来懸案のこれはいつ解決するか。神田、御徒町のプラツトホームは、いつこれをやるか。
きのうは官庁バスの問題を何か運営委員会で、小委員会とかで決議したそうだが、とにかくこれはやはり疑惑がある。小佐野賢治さん、これはなかなかやり手なんだ。これが今東京都が抗争しておる自動車の問題で、いわば一般人を官庁バスに乗せる。これがやはり法律に違反をして、東京都から取締りを要請したところが、当局はやつと警告を発したのが昭和二十七年の五月、取締りを要請したのは二十五年、二年間もほつてある。
こういうふうな取締り方、またこういうふうなやり方を、しかも監督をするべき立場の人がやつておるから、今この官庁バスに対しては、いろいろな問題が世間に流布されておる。あるいは金がばらまかれておる、あるいは運動をしておる、あるいはこうだとか、それだけでさえも私は不見識であると思う。私もまだ詳細なことはわかつておりません。十分に御当局もこれをひとつお調べになつて、そうして対処していただきたいと思います。
——官庁バスの問題について先般お尋ねしましたが、またお尋ねいたします。東京都が旧市内バス事業の独占を主張してその一般化に反対しているが、その根拠としているところの陸上交通事業調整法は、現に生きている法律である。
○鈴木(仙)委員 官庁バスという、官庁職員専用の特定免許のバスでありますが、これがいつの間にか車内で一般人に切符販売をした、そして一般人を盛んに乗せ始めた、これは違法であるかどうか、この点をひとつお伺いしたい。
たとえば最近官庁バスを一般バスに切りかえるという問題が起つておりますが、これなどはもしそれが許されるとするならば、せつかくの既得権者である公営事業を圧迫することになつてはなはだおもしろくないのではないか、私はさように感じておるのであります。あるいはまたこういう例もあります。
○中村(豊)政府委員 官庁バスを一般に開放して、一般都民が利用できるようにしてもらいたいという申請はかねてありましたので、去る四月でございましたが、公聴会もやつたわけでございます。その際に今のお話のごとく賛成、反対の両論が沸騰しまして、賛否相半ばするという状況でございました。
特に最近に至つては都議会と国会への陳情で、官庁バス側の方の攻勢によりまして、本来都議会において審査すべき問題が、政治的な色彩を濃厚にしておる。このため一部に伝えられておるような莫大な金が流れておるような実情にあることを聞いておりますし、最近新聞紙上でかなりやかましく問題になつております。