1969-02-21 第61回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第1号
そこで問題になりますのが、フェデラル・リザーブ・バンクのマーチン議長がヒステリックに常に発言をしております。アメリカの経済は破産するというようなことを盛んに警告をいたしておりますマーチンのヒステリーの原因は、実はここにございます。
そこで問題になりますのが、フェデラル・リザーブ・バンクのマーチン議長がヒステリックに常に発言をしております。アメリカの経済は破産するというようなことを盛んに警告をいたしておりますマーチンのヒステリーの原因は、実はここにございます。
この間マーチン議長の発言なども、かなり思い切った発言を実はしておられるのを私は新聞で拝見をしたわけでありますが、大臣、これらの現在の情勢及び宇佐美総裁が欧州から帰られたときの報告等をお聞きになって、この情勢をどういうふうにお感じになっておるか、最初にお聞きしておきたいと思います。
○国務大臣(宮澤喜一君) 両者の意見の一致しておるところは、両者と申しますのは、ドゴール大統領と、それから、伝えられるところのマーチン議長のその両者でありますが、一致しておるところは、現在のアメリカの経済がその経済力に余ることを背負っておるという意味で一致しておると思います。
この点は確かに、マーチン議長の認識のほうが、ジョンソン大統領の認識よりも、その点を確かに強調しておるようでありますが、ジョンソン大統領自身も、しかし初めて耐乏ということばを最近の演説で使っておられるようでございます。その点をマーチン議長としては、これは金利のやはり政策の責任者でありますので、もう少し強く表明をしておるものと思います。
ただ、いろいろのことはマーチン議長をはじめ事務的にもわれわれに対していろいろ連絡がありますので、全然つんぼさじきではありませんし、今度はたてまえが金プール国だということでありますので、われわれ情報をとることにつとめております。また、私もいまの段階におきましてはあの方法以外にない、かように考えております。別にこれに対して疑義を持つことはないと思うのです。
したがって、各国が協力し、現に十六日でございましたか、財務長官のファウラーさんとフェデラル・リザーブのマーチン議長の連名でそういう金価格の変更はしないのだということを言っております。これを各国がサポートいたしております。そういう点から見ますると、私は、金は切り下げはむろん行なわれない、またドルもそういうふうには行なわれないと、かように考えておるのであります。
貨幣価値を下げるわけにいきません、いまのような物価上昇とインフレは私の力で防遏いたしますというような、マーチン議長のような信念を持ってもらいたい。そのことによって初めて国民は、ああ日本銀行は信頼できるとなる。いま国民は、日本銀行なんかだれも信頼しておりませんよ。あれは、困れば無担保、無制限、幾らでも銭を出すじゃないかと、そういう感じを持っていますよ。
だからこそ、マーチン議長がジョンソンとけんかをしても、独断で〇・五引き上げる、そういうふうに重大な役割りを持っているのです。かつてマーチン問題を新聞が報じたときに、あなたの感想が新聞に出ている。私ならいま少し話し合いをしてやるほうがいいと思う、こういうふうにあなたは述べられている。これも誤報かもしれませんよ。これもね。そういうことをあなたのことばとして新聞で拝見しておる。
このごろジョンソン大統領とマーチン議長がけんかをしたのは、御承知のとおりであります。マーチン議長は、ジョンソン大統領が公定歩合の引き上げは絶対まかりならぬという低金利政策をとっているのに対して、そのまま置いたならばこれはインフレになるじゃないか、その危険が出ているじゃないか。
ところが、IMFに行って、アメリカのマーチン議長に言われると——マーチン議長は、中央銀行の公債引き受けは健全ではないと言われた。こう言われたので、これは国際信用にかかわるかもしれないというので、あなたは市中消化に転換したといわれている。何ら自主性がないのであります。この点について、どうして政府はこの経済の見通しを間違ってばかりいるのか。また、七月二十七日の不況対策はどうして効果を生じないのか。
○竹本委員 時間がありませんから最後の問題を一つ伺いますが、いまのポンドの問題と関連があるのでございますけれども、きのうの新聞で見ると、アメリカのマーチン議長も、それからジョンソン大統領自身も、ポンドの問題については若干疑問を投げかけて、問題を起こしておるようでありますが、これはきょうここで十分論議もできませんので、この程度にいたしたいと思います。