2002-06-14 第154回国会 衆議院 厚生労働委員会 第21号
○齋藤英彦君 三つの出どころのうち、保険料も税金も、社会全体で負担するという立場ですよね。一方、窓口負担というのは、受益者負担という言葉が適切かどうかわかりませんけれども、そういう考え方でして。 私の考え方は、アメリカに長年いたせいか、日本人は、医療というのは無料だという、やや世界的に見ると例外的な考え方を持っていると思うんですね。しかし、医療というのは無料ではないわけでして、しかも現在の医療費がかかる
○齋藤英彦君 三つの出どころのうち、保険料も税金も、社会全体で負担するという立場ですよね。一方、窓口負担というのは、受益者負担という言葉が適切かどうかわかりませんけれども、そういう考え方でして。 私の考え方は、アメリカに長年いたせいか、日本人は、医療というのは無料だという、やや世界的に見ると例外的な考え方を持っていると思うんですね。しかし、医療というのは無料ではないわけでして、しかも現在の医療費がかかる
○齋藤英彦君 先ほど申し上げましたように、医療の三つの要素のクオリティー、アクセス、コストのうち、日本の医療制度というのは、アクセスとコストということを主に解決するために組まれた。しかし、比較的安いお金でまあまあのクオリティーを保ってきている。そういうところは、先ほど申し上げましたように、WHOの百九十一カ国の総合評価で一位となっているわけですね。 ちなみに、その順位によりますと、二位がスイス、三位
○齋藤英彦君 私は、医師として三十八年間、主として大学病院におきまして医療に従事してきた者の立場から意見を申し述べます。 医療を考えるときには、クオリティー、アクセス、コストの三つの要素が重要であると一般に言われております。 最も重要な医療の質、すなわちクオリティーは、近年の技術革新や医学の進歩により著しく向上し、昔は致命的であった多くの難病も救われるようになりました。例えば、私の専門である血液