1954-06-01 第19回国会 参議院 通商産業・建設連合委員会 第1号
○鹿島守之助君 それに関連いたしまして実は建設業者はこの十一条についしは非常に大きな不安を持つておりますので、この五月の十二日に全国建設業協会会長清水康雄、社団法人土木工業協会会長鹿島守之助、私と連盟でこれは慎重審議の結果参議院議長河井彌八殿宛に十一条の問題について陳情書が出ておるのです。読上げて見ます。 「河川法等の規定に基き砂利の採取又は払下の許可をする者は、……砂利採取業者が砂利採取業の合理的経営
○鹿島守之助君 それに関連いたしまして実は建設業者はこの十一条についしは非常に大きな不安を持つておりますので、この五月の十二日に全国建設業協会会長清水康雄、社団法人土木工業協会会長鹿島守之助、私と連盟でこれは慎重審議の結果参議院議長河井彌八殿宛に十一条の問題について陳情書が出ておるのです。読上げて見ます。 「河川法等の規定に基き砂利の採取又は払下の許可をする者は、……砂利採取業者が砂利採取業の合理的経営
○鹿島守之助君 土地収用法の一部改正に関する請願に関し所見を述べさせて頂きたいと存じます。 本請願の要旨にあるごとく、公益又は公共事業である電源開発その他利水或いは治水事業に必要なるダム、又これらの目的を併せ持つ多目的ダム等の建設工事、更に交通運輸のための道路、鉄道の建設工事について、近来の状態は地元問題の解決が遅れ、従つてこれら重要国策である基本産業が遅れることが多くなり、実に我が国の現在、将来
○鹿島守之助君 私は自由党を代表いたしまして、只今上程せられました日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定について承認を求めるの件外三件に対し賛成の意を表するものであります。 この相互防衛援助協定、いわゆるMSA協定については、昨年六月末日、日米間の交換文書が発表されて以来今日まで、盛んな論争が交されて来たのであります。併しながら、こうした論議の間にMSA援助の輪廓は次第に明確となり、無用の
○鹿島守之助君 私は自由党を代表して、日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定について承認を求める件ほか三件に対し賛成の意を表します。 本協定は政府において我が国の国情に合致するかどうかあらかじめ十分研究したのち八カ月間に亘る互譲の精神で交渉を進め、両国間の完全な理解に基き我が国の事情を参酌した特別の規定をも盛り込んでおります。即ち安保条約の義務以上の新らしい義務のないこと、憲法の条章に従つて
○鹿島守之助君 今回、政府から提出されました日本国とアメリカ合衆国との間の相互防衛援助協定、いわゆるMSA並びにこれに関連する三協定について、私は自由党を代表して若干の質疑を行うと同時に、この際、我が国の外交並びに経済政策に関し、政府当局の所信を伺いたいと存じます。 MSA協定が本月八日、日米間に調印せられたことは、単に日米両国の利益であるばかりでなく、東亜の平和を強化し、延いては世界の平和維持に
○鹿島守之助君 特にこれは新しいダムの形式、例えば具体的に美幌の例をとつて見ますと、あれはロックヒル・ダムの形がいいか、或いは重力ダムの従来のグラビテーがいいかということは未だきまつていない。この問題が起つてから何年にもなりますが未だにきまつていない。それでこの開発会社の顧問をされておるドクター・サーヴエーヂ氏が来て、これは経済的の問題だ、ロックヒル・ダムでもできるし、重力ダムでもできるが、どちらが
○鹿島守之助君 私の考えで、いろいろ事業してみて感ずる点は、有能な調査能力のある技術者の数が少い、能力において不十分である。これは何も日本の技術者が欧米の技術者に比べて能力が劣つているという意味ではない。これは私しばしばアメリカの技術者に会いますけれども、戦争中まあアメリカだけがこの電源開発そのほかダムの建設をやつていて、日本初め全世界は第二次戦争中約十年間ストツプしていた、それだけアメリカのほうが
○鹿島守之助君 ちよつと関連していますが、調査の問題ですけれども、予算の問題も重要でございますが、今日技術者が、まあ全国にダムや総合開発ができたために調査能力がある技術者が、非常に数が少いのじやないか、この点どうお考えになりますか。
○鹿島守之助君 来年度の公共事業費を査定し或いは予算を組む場合に、査定される場合に、労賃ということは非常に大きな要素であることは申すまでもないことと思いますが、前の国会での予算委員会で小笠原大蔵大臣から、今九州では人夫賃が千円だ、それから東北地方ではその村のために土木工事をなしたところが、とても労賃が高いので遠くから労力を入れなければならんような事態を生じたと、地方民は災害があつたとき、最初は協力してくれるものだけれども
○鹿島守之助君 ちよつとそれに関連して。営業には全然研究所は従属しておりません。その一つと例として、或るダムで砂利が使えるかどうかということを研究所のほうへ試験に持つて来た。小野田セメントの研究所、それから成る大学の研究所、名前は忘れましたが、大学の研究所は、その砂は使えるという研究です。併しながら我が研究所では使えないという断定を下しましたが、それで営業部面から非常に怒られまして、研究所でそういう
○鹿島守之助君 まあ私の考えでは、アメリカの民間の会社というふうなものは利益の一%に該当するものを研究に充てているようですですから大体そういうような心組でおります。それで皆一緒になつているのですね。会社の現業をやつている者も研究所の者も一緒にやつておりますから、給料というものもちやんと予算というのは全然なしに本社の人たちと一緒に支払つております。それから今甲野さんが言われましたが、研究費が足らないとおつしやつていますが
○鹿島守之助君 どうぞよろしくお願いいたします。
○鹿島守之助君 ちよつとそれに関連いたしまして、確かに今江田委員が言われたように、調査研究は非常に重要でございますが、これは政府でやつてもらいたいのですが、我々のほうでも民間でも痛感いたしまして、自分たちの技術改善をやりたいためにアメリカなり、ドイツなり、技術者派遣をしようと思いますけれども、二人ほど実は派遣しようと思つたこともあるし、それからアメリカから雇い入れたい、こういうふうに思いましたが、なかなか
○鹿島守之助君 今設計の話が出ましたが、私たちは、かなり旧海軍の施設をやつておられた人が大分会社に入つて来ております。例えば私たち海岸堤防だとか、そういうものの海軍のほうの意見を聞いてみますと、いろいろ今度の設計を見ると、これは如何にも建設省式だというので、大分海軍のほうから批判が出て、そういうふうな意見を、これは十分御検討して下さつて、若しそういう意見が取り入れられますと、大分コストが安くなるし、
○鹿島守之助君 実業界の一部では、有料道路になつても産業上重要な道路は至急直してもらいたい。その製品が何ぼ舗装をよくしてもこわれる、道路が悪いためにこわれる。それからスピードの点ですね、早く物を送れる、それからトラツクの傷む点、そういう点で、政府としては有料道路にして産業上重要なものを至急整備される御意向がございますか。
○鹿島守之助君 もう時間もございませんから一言お尋ねしたいのですが、この要綱はまあ観念上の一つのエクイテイーの、正義公平の観念から出ておるのか、それとも電源開発を促進さそうというそういう意思からか、この要綱の趣旨ですね。それで恐らく官吏が立案されるというと、どうしてもやはり正義公平ということが離れない。併し実際の今の事情から言いますと、一つの例をとつてみますと、佐久間ダムあたりは三十五万キロワツト、
○鹿島守之助君 それから今度の計画では治水ダムをたくさん建設されることになつておりますが、できるだけ堰堤の高さを一つ高くしてもらうことが必要じやないかと思います。これは水量がたくさんできれば洪水調整にもなるし、又電力も起るわけでございまするから、今より相当堰堤の高さを高くするような一つ工夫をお考え願いたい。なおこれは、日本の技術者、建設省の技術者の方も、日本はこういう地勢たから、アメリカあたりで流行
○鹿島守之助君 次に、今継続費制度の設定増加ですね。これは私も非常に痛切に感じて、その治水事業をやろうというものは、水源から川の品に至るまでの一貫計画がなくてはならないので、この単年度事業計画では不経済であり、非常な不都合も起きるのでありますから、是非継続費制度の設定を多くしてもらいたいということを希望しておきます。それから我々の考えでは、今度の大水害の原因は水源山地の荒廃もございましよう。いろいろありますが
○鹿島守之助君 今度の計画には一兆一千億という非常に厖大な金でございまして、いい加減貧乏をしている日本としては容易ならざる金であり、予算措置もかなり困難だろうと思いますが、それで何とかしてこの節約の方法はないか。日頃我々が考えておりますのに、今は、三月三十一日で終つて四月一日から始る会計年度でありますが、これを暦年度にいたしますというと非常に能率が上るのじやないか。通例こういう河川あたりの仕事ができますのは
○鹿島守之助君 この法案には賛成いたします。併し現在日本の総合開発なり電源開発が遅れている、これは国際的に見て……。議論が多くあつて実際において進まない原因の一つは土地の問題だと思います。この改正によつてどれだけそれが促進されるか問題だとは思います。併しないよりはましだ。ですから政府は総合開発、電源開発を層促進する上においてもつと強力な措置を考案して預きたい。こういう希望条件を附してこの法案に賛成いたします
○鹿島守之助君 御尤もだと思いますが、どうぞ一つ研究をお願いいたします。アメリカのコート・オブ・クレームズは、ただ請負契約だけでなしに、政府の発注するすべての車輌だとか、その他あらゆる注文に対するクレームを総合してやつております。建設業法だけの問題でないと思います。どうぞ一つこの点御記憶のほどをお願いいたします。 第三に、御承知のように中央建設業審議会の作成した標準契約約款は、注文者に強制することができません
○鹿島守之助君 私はこの建設業法改正案につきましては、政府の説明を十分了承いたしまして賛成いたしますが、併しこれに満足するものではございません。建設業法が制定されまして、従来全く放任されておりました建設業に登録制度が布かれ、又片務契約是正の目的を以て中央建設業審議会において工事請負標準契約約款ができましてから数年になりますが、その運営の実際を見ますに、登録制度は全く形式に終り、標準契約約款の実施も勧告
○鹿島守之助君 その程度ですか。
○鹿島守之助君 外国から来た人が言いますのに、どうも日本の道路はひどい、何よりも先ず道路を直さなければならんと。吉田総理も道路を何とかしなければならん。自由党の佐藤幹事長が建設大臣の頃も大いに道路を直さなければならんと言つたことがありますが、本年度の予算で特にそうした理想ですね、抱負というものを特に織り込んだ点がございましたら一つお教えを願いたいと思います。