1968-05-21 第58回国会 参議院 社会労働委員会 第15号
○参考人(鶴尾昭君) 争議の行なわれました動力試験炉というのは、研究所の機関でございますから、ただ原子炉を動かしていればいいというだけじゃございませんで、原子炉を動かす人は大体十人一組でもって五つのクルーで交代に運転するわけでありますが、ほかにその同数の五十何人かの方で研究をされたりなんかしておるわけでございます。それで、この争議にあたりましても、われわれが当初ストライキをかけましたのは、この中で直接運転
○参考人(鶴尾昭君) 争議の行なわれました動力試験炉というのは、研究所の機関でございますから、ただ原子炉を動かしていればいいというだけじゃございませんで、原子炉を動かす人は大体十人一組でもって五つのクルーで交代に運転するわけでありますが、ほかにその同数の五十何人かの方で研究をされたりなんかしておるわけでございます。それで、この争議にあたりましても、われわれが当初ストライキをかけましたのは、この中で直接運転
○参考人(鶴尾昭君) お答えいたします。 基本は、やはり、原研がこういう国家の大きな体制の中でどこに行くのか、そして国家自体の原子力政策は原研を使ってどういうぐあいに行くのか、その辺が、いろいろ機構いじりは一ぱいあるのだけれども、具体的に仕事をしていく上でどうなっていくのかさっぱりわからない。この辺は、新聞でもいろいろ論評されておりまして、お手元に配っておまりす「朝日新聞」その他の記事などにかなり
○参考人(鶴尾昭君) 日本原子研究所労働組合中央執行委員長の鶴尾でございます。 こういう国会の場でなければ、原研の労使関係というものが原研の内部だけで解決できないいろいろの問題があるということは、私はそれなりに残念なことだと思っておりますが、実は、原研の労使問題が国会で取り上げられましたのは、今回が初めてでございませんで、四年ほど前に衆議院の科学技術振興対策特別委員会で原研の問題が取り上げられまして
○鶴尾参考人 私にその辺の体質について述べよと申されましたけれども、私そのような体質云々についてはなかなか申しにくいわけでございます。ただ、十年間やってまいりました経験から、実地というものは申し上げられるのではないかと思うわけでございます。 すなわち、たとえば在来炉である。そしてこの在来炉は、技術を買ってきてルーティンに流すのであるからこれは問題はないのだというところに、私はとてもそういうことではないだろうということを
○鶴尾参考人 人材の問題で申し上げたいと思います。 まず原子力のこの十年間の中では、十年前のことを申してみますと、一番問題になりましたのは、十年前というと私はちょうど大学を出たばかりのことでございましたが、指導者がいないということがほんとうにしばしば問題になりまして、それが国会でも議論されたことは、あるいは御承知かと思います。十年たちまして、現在われわれの悩みは後継者がいないということであります。
○鶴尾参考人 日本原子力研究所労働組合中央執行委員長の鶴尾でございます。 私は生涯をこの原子力の開発にささげて、いままでしてまいりましたし、これからもささげようとする科学者の立場から、この問題について意見を述べさせていただきたいと思います。 私は、現在のわが国の原子力の状態と、そしてまた、その中で提出されておりますこの事業団の構想というものに対して、こういうことを総合的に見ますと、今回の事業団構想