2013-11-27 第185回国会 参議院 国の統治機構に関する調査会 第2号
○参考人(高橋和之君) 今述べられた強い内閣、強い国会という考え方は、まさに私が考えてきたことでありまして、その意味で非常に心強く感じました。内閣と国会との関係で、もっとめり張りを付けた、両方の役割分担をきちっと考えていった方がいいということであります。 その観点から、先ほどお話しさせていただきましたように、内閣がイニシアチブを取る、アクションを取ると。それに対して、国会は基本的にはコントロールという
○参考人(高橋和之君) 今述べられた強い内閣、強い国会という考え方は、まさに私が考えてきたことでありまして、その意味で非常に心強く感じました。内閣と国会との関係で、もっとめり張りを付けた、両方の役割分担をきちっと考えていった方がいいということであります。 その観点から、先ほどお話しさせていただきましたように、内閣がイニシアチブを取る、アクションを取ると。それに対して、国会は基本的にはコントロールという
○参考人(高橋和之君) 大変面白い論点を提起していただいたんですけれども、マニフェストについての理解の仕方が私とちょっと違うのかなと思います。 マニフェストというのは、これは政治にとっては非常に重要なものであると考えていますけれども、しかし、マニフェストというのががんじがらめに拘束するというものと考えると、おっしゃるとおりに政治的な議論が非常に困難になるだろうと思いますね。私はそういうことを避けるために
○参考人(高橋和之君) ただいま御紹介にあずかりました高橋です。よろしくお願いいたします。 今日は、議院内閣制に関する見解を述べる機会を与えていただきまして大変光栄に感じております。日ごろ考えてまいりました私の憲法理解を御披露させていただき、少しでも皆さんの参考になるとすれば大変幸せに感じます。 憲法は、統治機構に関して二つの種類のルールを定めております。一つは、政策を決定していく方法についての
○参考人(高橋和之君) 日本国憲法は御承知のように権力分立の原理を基礎にしてできておりますから、しかも憲法、立憲主義の下に憲法に従って政治を行うということが要求されているわけでありますから、衆議院なり行政なりが人権侵害をしないように参議院がチェックをしていくというのはもちろん非常に重要なことだと思います。 しかし、憲法を守る役割、これこそが参議院の役割だと言われることに対しては、果たしてそうなのかなと
○参考人(高橋和之君) 私も基本的には、今、土井参考人が言われたことと同じように考えていますけれども、憲法改正によって新しい人権を書き加えていくという場合に必要なことは、単にみんなが望んでいるからこういう権利が人権としてあったらいいねということで加えるということはいろんな点でデメリットが大き過ぎるというふうに感じておりまして、むしろ、新しい人権というものを付け加えたいということであれば、なぜそれが必要
○参考人(高橋和之君) どうもありがとうございます。 人権総論について話してほしいという御依頼をいただきました。人権総論というのは、通常、大学の授業では数時間を使って話されるわけでありまして、今日は十五分でということでありますから、ごく基本的な考え方のみに限定して話させていただきたいと思います。 基本的な考え方というのは、突き詰めれば人権とは何かということに帰着するというふうに考えております。早速
○高橋参考人 全くそのとおりであります。
○高橋参考人 質問の趣旨がよくわからなかったので、聞かれていることが何かというのは十分理解しているかわかりませんけれども、例えば、地方の制度について、よりいろいろな形のものを導入できるようにした方がいいというような御趣旨が一つあったかなと思いますけれども、全く賛成であります。 天皇については、私がジュリストで書いたことは、憲法上こうなっているということでありまして、その法的問題以外については、またいろいろ
○高橋参考人 ただいま紹介いただきました高橋でございます。 きょうは、日本国憲法が定めている議院内閣制の運用のあり方について、「議院内閣制の国民内閣制的運用」というタイトルでお話しさせていただきたいと思います。 お話の御依頼をいただいたときには、議院内閣制の運用を職務とされておられます議員の皆様に、その運用がどうあるべきかなどということをお話しするのは釈迦に説法ではないかと思いましたが、木を見て