1993-04-12 第126回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
○参考人(飯田経夫君) フロック化が強まるのかどうかという御質問ですが、これは大変大きな問題ですけれども、もともとEC統合の中にフォートレスになるのとは逆みたいな要素がかなりあったんじゃないか。つまり、ヨーロッパというのは非常に古いものを引きずった社会で、基本的には十九世紀型の階級社会のままで成熟したようなところがあって、いろんなところでそれがマイナスになっているので、ひところはやった言葉で言うとデレギュレーション
○参考人(飯田経夫君) フロック化が強まるのかどうかという御質問ですが、これは大変大きな問題ですけれども、もともとEC統合の中にフォートレスになるのとは逆みたいな要素がかなりあったんじゃないか。つまり、ヨーロッパというのは非常に古いものを引きずった社会で、基本的には十九世紀型の階級社会のままで成熟したようなところがあって、いろんなところでそれがマイナスになっているので、ひところはやった言葉で言うとデレギュレーション
○参考人(飯田経夫君) 御質問にお答えいたします。 先生おっしゃいましたように、日本のODAは今世界最大になっていて、国内でもお金が要るのにこんなに使っていいのか、きちんと使われているのかと、これはまことにもっともな疑問であります。私、大変言いにくいことを申し上げますと、外国といいましても全部立派な独立国です。LDCにはそれぞれ問題がいっぱいありますので、援助というのは初めからどぶに捨てる部分が必
○参考人(飯田経夫君) 御紹介いただきました飯田でございます。 国際責任とか日本の責務というのは大変大きなテーマですが、私、経済学をやっておりますので、経済的な問題を中心にして二、三お話し申し上げたいと思います。 現在、国際経済といいますか、世界経済はどこも大変元気がないんですが、ただ一つ元気があるのが日本を除くアジア諸国ではないかと思います。近年、アジアで起こっていることは本当にすごいことではないのかなというふうに
○公述人(飯田経夫君) それがわかれば私も大変うれしい、本当にいいお答えができませんですが、ただこういうことかと思います。 つまり、私が申し上げたのは一般論でありまして、個別にとりますと日本も随分問題があるということは御指摘のとおりで、恐らく金属バットも問題があっただろうと思います。しかし、そういうことになりますと、これも一〇〇%マーケットがオープンな国は世界じゅうどこにもないと思うのです。ですから
○公述人(飯田経夫君) アメリカのごり押しという御指摘がございまして、私もそういう言葉を使っていいような状況がしばしば起きているというふうに考えます。しかしながら、日本にとって日米の経済関係は大変重要でありますし、それから西ヨーロッパ諸国の経済が率直に言ってかなり弱くなってきている。やはり日本とアメリカとが中心になって経済の面ではやっていかざるを得ないとしますと、ごり押し的な部分についてなすべき反論
○公述人(飯田経夫君) 御紹介いただきました飯田でございます。 日本は、輸出が多過ぎて輸入が少な過ぎるためにしばしば貿易摩擦、経済摩擦を起こすわけでございます。なぜこういうことが起こるかについて、正しい意見、正しくない意見を含めてさまざまな意見、説明がございます。単純な誤解、間違った考え方もあって、例えば、外国人に今でも日本の通産省は幾ら輸出補助金を出しているのかというようなことを聞かれますが、これは
○飯田参考人 御指摘のように、こういう問題は紛争の個々のケースについて問題点が非常に多様だと思いますので、あるルールを設定して、そのルールですべてを割り切るということはとうてい不可能であろうと考えます。したがって、そうであるからこそ審議会を設けて、そこで当事者のみならず第三者の公正な立場に立つ調査及び討論を経て調整が行われるということ、これがルールだろう、私はそういうふうに考えております。
○飯田参考人 飯田でございます。 初めに結論を端的に申し上げますと、私は、この法律案は悪法であると考えます。もう少し正確に申しますと、少なくとも悪法になり得る可能性が非常に大きいのではないかと思います。伝え聞くところによりますと、幾つかの政党では業種指定の考え方を盛り込みたいという強い御意向をお持ちであるというふうに伺っておりますけれども、もしそういう考え方が盛り込まれますならば非常な悪法になることは