1953-07-10 第16回国会 衆議院 外務委員会 第12号
○阿部参考人 本年の六月から四千七百町歩の全地域にわたつて立入りが不可能になるような砲撃を開始いたしました。このとき米軍は全住民にただちに退却せしめよ、もし退去せしめずして死傷があつても知らないぞという通告を出されました。われわれは非常に驚きまして、政府に対してただちに退去に必要な補償の措置を講ずるように申入れをいたしました。しかしなかなかお役所式の仕事で、私も役人でありますが、スムースに行かずして
○阿部参考人 本年の六月から四千七百町歩の全地域にわたつて立入りが不可能になるような砲撃を開始いたしました。このとき米軍は全住民にただちに退却せしめよ、もし退去せしめずして死傷があつても知らないぞという通告を出されました。われわれは非常に驚きまして、政府に対してただちに退去に必要な補償の措置を講ずるように申入れをいたしました。しかしなかなかお役所式の仕事で、私も役人でありますが、スムースに行かずして
○阿部参考人 補償のことについて若干申し上げます。占領期間中における損害の補償の問題につきましては、当時の諸法規によりまして損失の補償ではなく、見舞金という制度によつて片づけられております。このことに対する批判は、われわれとして申すべきものではないと存じますので省略いたしますが、講和成立後における在日米軍の使用に伴う補償の件に関しましては、先ほど申し上げましたように、調達に必要な権利の獲得さえまだ行
○阿部参考人 山形県農地部に勤務いたしております阿部でございます。大高根射撃場の調達に関して陳情せよということで参つたわけでありますが、大高根射撃場は現在日米行政協定の実施に伴う施設区域として調達を受けている状況にあります。その以前の関係から申し述べまして、調達の実態について深く触れて参りたい、こう存じております。 まず現在の在日米軍が使用する以前の状態はどのようであつたかということを申し述べたいと