1980-05-09 第91回国会 衆議院 公害対策並びに環境保全特別委員会 第11号
○金子政府委員 中公審の審議の内容は非公開ということになっておりますので、詳細については御容赦いただきたいと思いますが、前回も申し上げましたように、昭和五十年ないし五十一年当時、環境庁が構想として考えておりましたアセスメント制度というものが、なお検討が不十分な点もあり、各省との調整を得る可能性がない、こういう情勢の変化ないしは判断が五十一年ごろから五十二年ごろにかけてございましたので、その結果が審議会
○金子政府委員 中公審の審議の内容は非公開ということになっておりますので、詳細については御容赦いただきたいと思いますが、前回も申し上げましたように、昭和五十年ないし五十一年当時、環境庁が構想として考えておりましたアセスメント制度というものが、なお検討が不十分な点もあり、各省との調整を得る可能性がない、こういう情勢の変化ないしは判断が五十一年ごろから五十二年ごろにかけてございましたので、その結果が審議会
○金子政府委員 ただいまも申し上げましたように、懇談会の形をとった場合が多かったわけでございますが、その間相当数の会合を開いていただいておりまして、なお意見がいろいろございましたようで、答申の段階に至らなかったというふうに承っております。
○金子政府委員 中公審には当初環境影響評価部会がございませんで、公害防止部会の中に専門委員会をつくるという、いわばひさしを借りる形で御検討を始めていただいたのでございますが、その専門委員会の御意見によりまして、環境影響評価部会が五十年十二月に新しくつくられたわけでございます。この環境影響評価部会は、部会ないしは懇談会を含めまして五十一年に十回、五十二年中に四回、五十三年中に四回、五十四年の答申までに
○金子政府委員 後退とか前進とかいうのは評価の問題でございますので、一概に言えないと私ども思いますけれども、実行可能なものでなければなかなか法案にならないという観点から考えれば、私ども自体の用意の方に不十分な点が非常にあったということも反省いたしております。
○金子政府委員 初めに、大変恐縮でございますが、政府部内の折衝過程におけるいろいろな意見とかあるいは資料とかいうものについて幅広く公表せよという……(則武委員「幅広くなくていいですよ」と呼ぶ)いや、本件について従来の前例を越えて公表せよという御意見かと思いますけれども、本件につきましては、アメリカのアセスメント法、国家環境政策法におきましても、公開については一言も述べていないわけでございまして、これは
○金子政府委員 簡単に申し上げますと、関係各方面との調整をすることがその都度できなかったということかと思いますが、五十一年度は基本的な考え方について関係省庁に御同意願えないということで終わったように思います。 五十二年度におきましても、その基本的な考え方を環境庁においてもう少しかみ砕いて各省庁に提示いたしましたけれども、なおかつ考え方において非常に距離がありまして、基本的な考え方についての合意ができなかったと
○金子政府委員 いわゆる主務大臣の問題の例などはまさに各省と各省との関係の問題でございまして、したがいまして、各省との間で若干、特に責任及び権限に関する事項等について問題が残っているというのが実情でございます。
○金子政府委員 調整上残っております問題は、一番大きいものは法制的な詰めでございまして、たとえば都道府県知事が準備書に対して意見を言う場合に、都道府県知事自体がアセスメント法で言うところの事業者である場合がかなりあるわけでございますが、そうしますと、知事が事業者としてつくった準備書に対して、知事が意見を言うことになります。その場合に、知事が知事に意見を言うということを法律上定めることが妥当なのかどうなのか
○金子政府委員 ただいまの件につきまして、私どもが調べました事実関係をお答え申し上げたいと思います。 本年一月の下旬に、国立公害研究所の研究者に対しまして、この検討委員会の委員に就任してほしいという打診がございました。それに対しまして、国立公害研究所として正式の手続を踏まなければ回答はできませんという連絡をしたようでございます。次に二月の八日に検討委員会の第一回委員会が開催されたそうでございますが
○政府委員(金子太郎君) 私どもは大臣から中公審答申の線を最底線と心得て努力せよという指示をいただいております。したがいまして、中公審答申の線よりも後退するようなことはできないということで、関係各省庁との折衝をやってまいりました。現在までのところ、中公審答申と違うところが若干出ておりますが、それは、たとえば評価書、準備書の公告、縦覧は従来は事業者が行うということに答申などにおきましてなっておりましたものを
○政府委員(金子太郎君) 非公式には若干の情報をいただいておりますが、本件につきましては検討をするといたしましても簡単に結論の出る問題ではないようでもございますので、慎重に資料の用意を始めましてさまざまな検討をこれから始めたいと、こう思っておるところでございます。
○政府委員(金子太郎君) 本件につきましては、現在までのところ環境庁は直接関与いたしておりませんが、問題が問題でございますので、もしも当事者の方から御要請がございましたら私どもも検討いたしたいと思っております。
○金子政府委員 そのとおりでございます。
○金子政府委員 企画調整局長でございますが、現在までのところ法律案原案というものは一応できております。そしてけさほど詰まっていない問題点につきまして決めていただいたということが一つございます。それから残っているいわば事務的に詰めるべき問題はきょうじゅうにも詰めてしまいたいと考えております。そして来週早々には正式な政府原案というものを固めたいと思っております。 その政府原案は、はなはだ申しわけないのですが
○金子政府委員 後退と理解されるかどうかは皆様方の御判断でございますけれども、私といたしましては、二年前に発表されました第一次の原案及び昨年の四月にちょうだいいたしました中公審の答申に比べて、現在取りまとめ中の案は、プラス・マイナスいろいろございますが、結論的にはプラスの方が大きい。たとえば昨年までの幹事会で意見の一致を見ることができませんで、けさほどの閣僚会議で決めていただきました項目について見ていただきますと
○金子政府委員 先に細かいことを少し答えさせていただきたいと思うのですが、現在までも担当者レベルで会議を開くということはございますが、御構想のような、もう少し高いレベルで定期的にというような会議はまだ持っておりません。
○金子政府委員 環境保全関係の予算につきましては、たとえば下水道整備費につきましてはほかの公共事業に優先して配慮していただくように、閣議の席におきましても環境庁長官から強く要請をしていただくという意味のことをしていただいておりますし、その他関係経費につきましては、指導というわけにはまいりませんが、関係各省に対して私どもから連絡をとりまして、優先的な配慮をしていただくよう努力をいたしております。また、
○金子政府委員 第一点でございますが、事業者中心の手続という表現は確かに穏当を欠く点があろうかと思いますけれども、今回のアセスメント法案で私どもが考えておりますのは、事業者によるセルフコントロールというものを中心として、それに加えて事業者の行ったアセスメントの結果を行政にどのように反映させるか、その場合は配慮というたてまえをとっておりますが、その二つを原則として組み立てたものでございます。 この考
○金子政府委員 事実でございます。
○政府委員(金子太郎君) 新聞に私ども公表したり渡したりした事実は全くございません。私ども新聞を読みました感じでも、若干の憶測なり推測なりを交えてお書きになったんじゃないかというふうに考えております。
○政府委員(金子太郎君) 実はエネルギーと環境の問題につきましては、通産省の方ではじいておられます見通しも全くの暫定見通しでございますし、その中身についてなお詳細な説明を聞きたいと思っておりますが、そのような説明を聞く段階に至っておりませんし、私どももエネルギーと環境についてはそのような通産省のはじかれた数字なりあるいは相当程度固められた構想なりを前提にして議論を進めなければいけない、あるいは検討を
○政府委員(金子太郎君) 御質問の趣旨は、エネルギーと環境の問題につきまして環境庁が内部で昨年の六月当時にいろいろ検討いたしまして、一応のとりまとめをしたその資料が、私ども外部への公表にたえるようなものだとも思っておりませんし、まだまあいわばたたき台の段階でもあり、環境庁の内部的な資料であるということで公表をいたしておらない、こういう意味合いでございます。
○政府委員(金子太郎君) 都市計画法との関係でございますが、私どもが現在考えておりますアセスメント法案は、事業者が調査、予測、評価を行い、環境への影響を十分に配慮した事業を行わせると、こういうことを骨格といたしておりますが、都市計画法におきましては、御承知のとおり、知事等が都市計画決定をいたします。その関係から、都市計画法におきましては、都市計画決定の際に事業者にかわって知事等がアセスメントをすることができる
○政府委員(金子太郎君) この要綱におきます考え方は、地域の問題につきましては地域住民の意見を聞きますほかに、当該地域を管轄する地方公共団体の長、すなわち知事さんに意見を述べていただく。その知事さんは、関係市町村長の意見あるいは県内のさまざまな立場からする意見、場合によっては専門的な立場からする意見、こういうようなものをあらゆる角度から検討し、勘案していただく。また、御承知のとおり知事さんは手足として
○政府委員(金子太郎君) 住民の意見を聞き入れる点につきましては、私どもも最大限の努力をしてまいったつもりでございますけれども、中公審及び関係省庁とお諮り申し上げました結果、地域住民からは地域における生活者としての情報、すなわち事業者が気がつかないような幾つかの問題について、生活者としての指摘というようなものが期待できる。したがいまして、そういうもので事業者のいろいろな分析なり考え方なりを補うことが
○政府委員(金子太郎君) 要綱を決めていただいたわけでございますけれども、要綱の内容を法案化する過程で、特に要綱決定していただきます最終段階で都市計画法との調整を、当初の原案ではアセスメント法の附則で都市計画法を直すという考え方に立っておったのでございますが、その最終段階で、これを本則の中で都市計画法の特例として調整を行うということに急転直下決まりました関係上、都市計画法という非常に手続の詳細、精密
○金子政府委員 そういうことが客観的にできるのかどうかということについては、私ども詳細に存じませんけれども、もしも支障のない範囲でそういうことができるならばそれが望ましいというふうに考えているということでございます。
○金子政府委員 新空港につきましては、恐らく閣議レベルにおきましてゴーサインを出すか出さないかという決定をされる段階があると思っておりますが、そのときに環境庁といたしましても何らかの判断を下さざるを得ないのではないかと思っております。ですから、その段階で伊丹のあり方についてもう少し突っ込んだ御検討があれば、私どもとしても判断の資料としてそれが非常に大きな役割りを果たすのではないかということでございます
○金子政府委員 伊丹空港の騒音公害の問題は、私どもといたしましても非常に深刻な問題であるとかねがね認識いたしておりまして、重大な関心を持っているところでございますが、伊丹空港の将来のあり方というものは運輸省がお考えになる問題であろうというふうに考えております。しかしながら、騒音公害といいますか、あの激しい騒音の問題を考えますと、何といたしましても、航空機騒音に係る環境基準の達成ということを最大の問題
○政府委員(金子太郎君) 私の記憶では、恐らく口頭で担当部局の方から経団連に申し上げたと思います。相手は恐らく産業部の方だったと思います。
○政府委員(金子太郎君) 私がお答えを申し上げるのが適当かどうか存じませんが、かねがね私どもの役所の方から御答弁申し上げておりますように、制度の主管者としてこの割り切りの上に立った制度について、発足後数年たった時点において絶えず問題点をチェックするというのは当然である、それは経団連が言うとか言わないとかというようなこととは別個の問題だ、こういう趣旨でございます。
○政府委員(金子太郎君) 私の名前が出たことでもございますし、当時私、官房長をいたしておりましてその件に若干かかわり合いもございましたので、説明をさせていただます。 五十二年の経団連の文書を私ども読みましたときに、まことにけしからぬ、陳情においでになって、陳情の趣旨はわかったというだけのことなのに、環境庁がそれを理解した上でしかるべき措置をとるかのごとき印象を与える報告を会員に刷って配るというのはけしからぬということで
○金子政府委員 それは公害防止計画の性格ともかかわるものでございますけれども、これまでのところ、目標年度に目標を決めまして、その達成のために最大限の努力をするという方式をとってきておるところでございます。
○金子政府委員 千葉臨海の公害防止計画は、旧計画が五十三年度で終わりましたので、先般の閣僚会議におきまして、五十八年度まで新しい計画を再びスタートさせていただくことができたわけでございます。その中におきます大気の関係、なかんずくNO2につきましては、五十八年度を目途に環境基準を満たす。それは〇・〇四から〇・〇六のゾーンの中という意味でございますが、そのように目標値が設定されているところでございます。
○金子政府委員 宮崎県側の調査報告書は私どもまだいただいておりません。また、そのような重大なアセスメントの報告書に初歩的な非常に大きなミスがあったとすれば、それははなはだ遺憾なことであるというふうに考えております。 それから、環境庁として誤りを指摘するというような問題に関連してでございますが、私どもは、もしも県の方から調査、予測、評価などの技術的な問題について相談に乗ってくれ、あるいは指導をしてもらいたいという
○政府委員(金子太郎君) 公防計画地域につきましては、原則といたしまして大気とか水とかいう複数の環境質の改善または汚染の未然防止を図るために計画が策定されまして、それに基づく総合的な施策を推進するというものでございます。したがいまして、特定の鉱山に起因するところの農用地の土壌汚染あるいは底質の汚染を改善するためだけに公害防止計画を策定するということはむずかしい事情にございます。しかしながら、公防計画
○政府委員(金子太郎君) 日照とかあるいは先生かねがね御指摘になっておられます風害の問題でございますが、こういう問題は、因果関係あるいはその影響する態様、こういうところから見まして、公害対策基本法の体系にはなじみにくいというふうに従来考えてまいりました。これ自体、御指摘のとおり、基本的にもう一回考えてみる必要がある問題であろうと思っておりますが、現在、私どもは、昭和四十二年に制定していただきました公害対策基本法
○政府委員(金子太郎君) 権限的に環境庁がどうこうするということには直ちにはならない、しかしながらこういう供給目標等の策定に当たっては環境の保全に留意するということが法律上明らかにされるということにはそれなりの意味があると、こういうふうに考えております。
○政府委員(金子太郎君) 本件は政府として提出いたしました法案でございますので、政府部内での折衝の経緯など余り詳細に申し上げるのは御勘弁いただきたいと思いますが、なお概要について申し上げますと、私どもといたしましては、代替エネルギー機構をつくるために法律が必要であるという点はよく理解ができます。しかしながら、代替エネルギーの供給目標を策定するとかあるいは代替エネルギーの導入指針を策定するとかいうようなことについては
○金子政府委員 再々申しますように、その三つが幾つもダブって出てまいりますので混乱が起きてしまうのですが、科学的、合理的な予測手法等が整備されていない……(馬場委員「あなたがこの前出したものがこれです」と呼ぶ)それから住民参加を期待するには社会的基盤が成熟していないのではないか、それから訴訟が続発し事業の実施がおくれるのではないかというのが三つ目、それと馬場委員が先ほどおっしゃいました三つですね。それを
○金子政府委員 御質問のございました、私が関経連等経済団体で配付して説明いたしましたものは、最初に、科学的、合理的な予測手法等技術的な事項が整備されていないのではないかというのが第一点、それから、わが国においては、適正な住民参加を期待するにはいまだその社会的基盤が成熟していないのではないかという問いに対する答えが第二点、それから、法制度化されると、訴訟が頻発し、事業の実施がおくれるのではないかという
○政府委員(金子太郎君) 事業者の出しました環境影響準備書の内容について意見を提出できる住民の範囲は関係地域住民、こういうことにいたしております。
○政府委員(金子太郎君) これは全く産業界に御理解いただくためにつくったものでございまして、政府間のものではございません。
○政府委員(金子太郎君) ただいまの資料は、昨年の秋以来、産業界にアセスメント法案に対する消極的な意見が強かったものですから、そういう御意見に対して私どもの考え方を明らかにするために配付し、説明をしたものでございますが、残念ながら産業界の方ではそれについて十分に御理解いただくということにはならなかったものでございます。
○金子政府委員 環境庁といたしましては、竹原の一号機の石炭火力につきまして排煙脱硫、脱硝、ばいじん除去等につきまして、設備を強化することによりまして、三号機を新たに動かす状態になった場合でも、一、二号機を動かしている状態よりも汚染物質の排出量はトータルで三割程度はカットできる、こういう判断がされましたので、とりあえず電調審の場では了承いたした次第でございますけれども、なお環境保全上いろいろ検討する余地
○金子政府委員 竹原三号などにつきましては、昨年の三月電調審で審議されました。その際私どもは、許認可を行うまでの間に必要な環境保全上の配慮ないし措置を行うことを条件として了承した次第でございます。
○金子政府委員 千葉臨海の公害防止計画をさらに延長して、五十八年度末を目途に、大気汚染状況を初めとするもろもろの環境質の改善を図りたいと思っておりますが、その中のNO2の問題は、お説のとおり非常に大きな、またむずかしい問題であると認識いたしております。現にNO2測定局七十三局の中で十五局が、NO2環境基準の下限を上回っておる状況でもございますので、固定発生源、移動発生源、その他あらゆる発生源対策、あるいは
○金子政府委員 私の方も十四日というのは大変な気がかりのポイントになっておりますが、そういうことができる状態になりますように、できるだけの努力をいたしたいと考えております。
○金子政府委員 それは閣議で大綱等が決定される時期ということになろうかと思いますが、なるべく早く努力いたしますとお答えする以上、現在のところは御容赦いただきたいと思います。
○金子政府委員 アセスメント法案につきましては、現在各省庁と調整中でございます点は島田委員御存じのとおりでございますが、私どもといたしましては、昨年四月に中公審からいただきました答申の趣旨を最大限尊重しながら、今後とも各省との調整に当たってまいりたいと思っております。 なお、閣議に法案を提出できるような状況になりましたときは、その内容につきまして御報告いたしたいと思っております。