1980-03-06 第91回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第3号
○野津政府委員 防衛医科大学校の病院につきましては、いろいろと御理解あるいは御協力を得まして、また一般の医科大学病院と同じというふうな形で開放してまいっておるところでございますが、おかげをもちまして、ことしの三月に第一期生が卒業するということになりました。ただそれまでの間、多少病棟の整備等にいろいろ日時を要しましたという点がございまして、必ずしも地元の方々の御要望に十分沿えなかった点があったのではないかというふうに
○野津政府委員 防衛医科大学校の病院につきましては、いろいろと御理解あるいは御協力を得まして、また一般の医科大学病院と同じというふうな形で開放してまいっておるところでございますが、おかげをもちまして、ことしの三月に第一期生が卒業するということになりました。ただそれまでの間、多少病棟の整備等にいろいろ日時を要しましたという点がございまして、必ずしも地元の方々の御要望に十分沿えなかった点があったのではないかというふうに
○説明員(野津聖君) 一応法律には九年間自衛隊に勤務することに努力する規定になっておるわけでございますけれども、それは憲法に抵触する形でございませんで、本人の意思によりましてその間におきましても退官できるというふうな状況になっているわけでございます。
○説明員(野津聖君) 法律の記載としましては義務づけてはございませんで、努めなければいけないということでございまして、その間に御本人の意志で防衛庁、自衛隊を退官するということがございましても、それは本人の意思ということでございますので、憲法には抵触しないというふうに理解しております。
○説明員(野津聖君) 防衛庁の場合の義務年限というのは、一般の大学を出ました場合にはございませんで、四十八年に設置いたしました防衛医科大学校卒業生、これは来年の三月に第一期生が卒業するわけでございますけれども、その場合には一応九年間勤めなければいけないという形での義務がかかっているだけでございまして、一般の大学を出ましたいわゆる公募の医官につきましてはそういう義務はございませんわけでございます。
○野津政府委員 防衛医科大学校の御質問でございますが、御案内のとおり、おかげをもちまして今年度に第六期生が入りまして、来年の三月には第一期生四十名が卒業するという形になりまして、いろいろとその間御指導いただきましたことにつきまして、心からお礼申し上げたいと思います。 もうすでに設置のときから、先生御案内のとおり、現在の防衛庁におきます医官の低充足という非常に大変な事態を抱えているわけでございまして
○政府委員(野津聖君) ただいま御指摘ございましたように、実態の問題といたしまして医官あるいは歯科医官の充足率が悪い。直接健康管理あるいは医療を行います立場にあります医官あるいは歯科医官の充足率が非常に低いという現実の問題がございます。私どもも、いわゆる募集の問題あるいは体制の問題、あるいは施設の整備をいたしまして、その後十分そこで仕事をしていただくような問題、あるいは研修、海外出張というふうな形での
○野津政府委員 ただいま数の問題についての御質問と、それから判断条件の中身についての御質問があったわけでございますが、具体的に……(馬場(昇)委員「数じゃなしに、何年で解消するのか何ヵ月で解消するかということです」と呼ぶ)したがいまして、いま申し上げましたのは、いわゆる検診を月間に何件行えるのかということがまず第一の条件になってくるかと思います、それから、いまお話しございましたように、審査会にかける
○野津政府委員 現在、いわゆる不作為状態が出ておりますし、いま御指摘ございました三千七百数十名の方々が申請をされまして、検診及び認定審査会での審査を待っておられるという状況があるわけでございますが、この解消のためには、まず第一番目には、現在の検診体制を強化していくということがありませんと審査会にかけられないわけでございますので、検診体制を強化していくということが第一番目の問題であろうと思っております
○野津政府委員 先般熊本県知事及び熊本県議会に対して私どもの考え方を御説明したとおりでございまして、判断条件のより明確化ということを前提といたしまして、これが六月末を目途にということで御返事してあるところでございます。ただ、現在までの状況でございますけれども、過去におきまして、研究所の研究成果あるいは四十六年に出しました次官通達の中身等におきまして、水俣病の認定の要件という言葉が使われておるわけでありますけれども
○政府委員(野津聖君) ただいま御指摘ございました問題としましては、やはり現在の水俣病という病像の状態というのは非常に判断困難になっておりまして、現在の各県の審査会、特に熊本の審査会におきましては保留のケースが多い。その保留のケースに対します処理としてという御質問というふうに理解いたしまして、私ども現在までとっております考え方あるいは方法につきまして若干述べてみたいと思うわけでございます。 御案内
○政府委員(野津聖君) 一つの流れの中でのパイプと申しますか、につきましては、当然県、市を経由したものであるというふうに私ども考えておりますけれども、ただ、先ほど来申し上げておりますように、私ども水俣にお伺いしました節、あるいは熊本にお伺いしました節、あるいはこれらの方々が御上京されましたような折には、いろんな機会を設けましていろんな御意見をお伺いするということでございます。ただ、やはり地方自治という
○政府委員(野津聖君) 国といたしましても、これらの患者さん方と意見の交流あるいは患者さん方の御要望などにつきましては、機会があるごとに私ども水俣にお伺いしましたりあるいは御上京されました節にいろいろ御意見を聞いたりいたしておるわけでございます。 ただ、やはりこれらのいわゆる被害者と申しますか、患者さんあるいは現在申請中の方を含めまして、これらの方々はやはり地域の申し上げますならば熊本県民でもあるわけでございまして
○野津政府委員 ただいま御引用になりました文献学的研究の結果の報告の要旨でございますけれども、その内容につきまして部分的に引用することは差し支えるということが言われているわけでございまして、部分的な引用によりましてこの文献学的研究の全体を批判することは非常にむずかしい問題があるのではないかと思っております。ただ、私どもこれらの研究の成果を踏まえて考えてみますと、厚生省の見解の基礎となった当時の科学的知見
○野津政府委員 従来から行ってまいりました住民の健康調査の結果によりまして、現在の状況におきましては、神通川流域以外にはイタイイタイ病は発生していないという研究班の報告になっております。
○野津政府委員 神通川流域におきますイタイイタイ病についてでございますが、ことしになりまして、要観察者の方のうち一人がイタイイタイ病という形で認定を受けられた以外につきましては、ただいま御指摘いただきましたような状況でございます。
○野津政府委員 患者さんを認定いたします認定基準等につきまして、ただいま改悪というお話がございましたが、私どもは決して改悪するということは考えておりません。
○野津政府委員 先ほども申し上げましたように、公費負担の導入、各汚染源の被害発生への寄与度に即した合理的な費用負担のあり方というのが基本的な問題点として提起されてきているところでございます。 この公費負担の導入という問題につきましては、先ほども申し上げたのでございますが、指定地域内におきましてのいわゆる自然有症率というものがあるのではないか、したがいまして、この自然有症率の者につきましては当然公費
○野津政府委員 公害健康被害補償制度が発足いたしましてほぼ二年を超えてきたわけでございます。その間、いろいろな問題が生じてきているところでございまして、ただいま御指摘ございましたように、昨年それからことしの二月と分けまして、経団連から御要望いただいているところでございます。 全体の考え方といたしまして、現在改善を要望されておる問題についてでございますけれども、私どもこの制度が、相当な割り切りをもちまして
○政府委員(野津聖君) 現在の状況と申しますか、特に審査会に八十件かかっておりまして、そのうちの約二十件についてしか処分ができないという形で、すでに七百名近い方がいわゆる保留というふうな状況になっているわけでございます。したがいまして八十件がすべて処分ができるという形になってまいりますれば、一年に約千件の処理ができるわけでございますので、三年ないし四年で処分ができるんではないかというふうに考えておりますけれども
○政府委員(野津聖君) この問題につきましては、私ども、現在、数名の医師につきまして接触をいたしているところでございます。この行っていただけるということが御了解いただけましたにしましても、一つは、その先生方の検診しました資料に基づいて熊本大学が中心になりました認定審査会が認定の材料に使うわけでございまして、認定審査会の先生方の立場から、あの先生ならば結構でございますということが一つ必要なことでございます
○政府委員(野津聖君) 現在、約三千六百名の方が申請をされまして、現在の状況でございますと、検診をいたしますのが一熊本大学の先生方にお願いをいたしまして検診を行っているわけでございますけれども、大体月に四十件ないし五十件の検診しかできないという実態がございます。それから、その検診の結果に基づきまして審査会が開かれるわけでございますけれども、これも月に一回開いておりまして、審査会にかかります件数が、一回
○野津政府委員 現在の流れといたしましては、認定されました患者さんが、過去におきまして結ばれました協定に基づきまして補償を受けるという形になっているわけでございます。先生御案内のとおりの公害健康被害補償法という形でまいりました場合には、この法に基づきまして補償が行われるという形になるわけでございますけれども、現在の流れといたしましては、患者さん方が法に基づきます認定を受けられました後で、それがそのまま
○野津政府委員 まず一番大事なことは、申請される方が急激にふえたということが一つの大きな問題であろうかと思っております。それから第二番目といたしましては、申請されますと、現在の制度でいたしますと、検診を受けていただくという形をとっているわけでございます。その検診の数が十分処理されていないという面もございます。それから第三番目には、現在の認定審査会におきまして、大体一カ月に一回開いておられるわけでございますが
○野津政府委員 現在は知事の機関委任事務という形になっておるわけでございまして、それはこれらの患者さん方あるいは申請者の方々が県民であるという立場から、知事の機関委任事務という形になっておるわけでございます。この機関委任事務を返上するという形になってまいりますと、これは一応地方自治法等にいわれる形で機関委任事務の返上の問題に対処せざるを得ないという形になってくるかと思います。
○野津政府委員 ただいま大臣から御答弁申し上げましたように、いわゆる統計学的な処理が行われたという段階だけでございまして、さらにこれをもっていわゆる補償しなければならない疾病であるかどうかというところにいきますためには、さらには動物実験あるいは臨床実験というものを詰めていかなければいけないと思いますし、また疫学的な問題につきましてもさらに詰めていくことが必要であろうと考えております。
○政府委員(野津聖君) 判決によりまして、被告であります熊本県の違法性が確認されたわけでございます。ただ、特徴といたしましては、熊本県の努力がございましたにもかかわりませず、いわゆる先のと申しますか、認定の見通しの期間が特定できないということが一つの争点になっておりまして、そのために違法性を確認という形の判決がおりたわけでございます。
○政府委員(野津聖君) 四日市の呼吸器疾患の問題、それから富山県におきますイタイイタイ病の問題、それから新潟の阿賀野川におきます水俣病、それから熊本の水俣におきます水俣病の四つの事件でございます。
○野津政府委員 御指摘のとおり、先ほど来申し上げておりますように、この制度が発足いたしまして二年半になるわけでございまして、御指摘ありましたように、発足した当時におきましては、先ほど申し上げましたように汚染者負担の原則とさらには全国のばい煙等発生施設の設置者の共同責任という形で分けてきていたわけでございまして、それが先ほど来申し上げておりますように、実際に患者さんの認定等が行われてくる段階におきまして
○野津政府委員 この制度は御案内のとおり、いわゆる全体の必要な費用の八割につきましてが、先ほど申し上げましたばい煙発生施設の設置者の共同責任という形で徴収されているわけでございます。なお地域を現在指定しております地域と指定しておりません地域の二地域に分けてございまして、指定しております地域につきましては指定しておりません地域の九倍という形になっているわけでございます。基本的な考え方といたしましては、
○野津政府委員 ただいま御指摘ございました、地域間におきますいわゆる公害健康被害補償協会に払い込みます費用とそれからその地域におきまして患者さん方の救済のために支出される費用との間のアンバランスがあったことは私どもも知っているわけでございますが、ただ、この制度そのものが、いわゆる汚染者負担の原則というものは当然踏まえなければいけない基本的な問題でございますけれども、全国のばい煙発生施設の設置者の共同責任
○野津政府委員 センターの設置につきまして、ただいま御指摘ございましたように、患者さんのためにつくる施設でございますから、当然患者さんの十分な意向を反映することは大事だというように考えておったわけでございますけれども、実態の問題としましては、建物の関係につきましてそれぞれの医学の専門家の御意見をお伺いするというふうなことの方が先行するという考え方がございましたし、また患者さん方の場合に非常に多くの方
○野津政府委員 地域におきます医療機関の分布状況などから見ました場合には、必ずしも病床数を必要とするという形にはなっておりませんし、特にこの研究センターの非常に大事なことは、地域の各種の医療機関あるいは福祉関係の機関というふうなもの、あるいは保健衛生関係の機関というものと有機的な連携を保つことによりまして初めて国立の研究センターの効果というものが出てくるというふうに私ども考えているところでございます
○野津政府委員 水俣病研究センターの進捗状況につきましてのお尋ねでございますが、御案内のとおり、五十年の十二月に関係者によります基本的な構想が決まったわけでございまして、昨年の三月からそれぞれの専門家の方々の御意見をいただきながら、一応建設の基本的な構想を決めたわけでございまして、現在、御案内のとおり、水俣市の大字浜に約二万三千平方メートルの土地を取得いたしまして、敷地の造成工事中でございます。
○野津政府委員 公害保健福祉事業の内容といたしましては、これは公害健康被害補償法の第四十六条に決められておりますことでございますが、内容といたしましては、リハビリテーションの事業、それから転地療養の事業、それから家庭におきます療養用具の支給事業、それから家庭におきます療養の指導の事業、この四つを現在実施しているところでございます。
○野津政府委員 ただいま御指摘がございましたような患者さん方からの要望が県に出されておるということにつきまして、私ども存じ上げているわけでございますが、現在の考え方といたしましては、判決に基づきます訴訟費用というものにつきましては、当然被告である県の負担という形になるかと思いますが、それ以外の金員につきましては、これを支払うという理由が見出せないというふうに考えておるところでございます。
○野津政府委員 ただいま御指摘のとおりの状況にあるわけでございまして、特にただいま御指摘ございましたような、保留される方が非常にふえてきておるというふうな問題があるわけでございます。特にこの件につきましては、水俣病におきます病像の多彩化というのが最近言われておるところでございまして、このために非常に判断がむずかしくなっているというふうな問題もあるわけでございます。したがいまして、私どもも、これは県の
○野津政府委員 ただいま長官から申し上げたとおりでございまして、特に、御案内のとおりこの裁判におきましても「相当期間」というのは一番大きな論点であったろうというふうに思っているところでございます。ただ、現状といたしましての申請者の激増とかあるいは検診員の数あるいは検診従事日数の限界あるいは最近におきます申請される方々の病状というふうなところから見ました場合に、検査に非常に時間が要るというふうな形がございますので
○野津政府委員 お答えいたします。 いわゆる水俣病につきましてでございますけれども、もう先生御存じのように、やはり現地のいろいろな状況につきまして熟知しておられる医師が非常に大事な問題であろうと思っておるわけでございます。私ども、たとえば関西以西におきますいわゆる神経内科の専門家とかあるいは神経眼科の専門家、あるいは耳鼻科の専門家という形での医師の数につきましても調べてあるわけでございますけれども
○野津政府委員 先ほど申し上げましたように、健康調査の方式等につきましては十分、各県に徹底するような形で処理をしているわけでございます。ただ、一つの問題としまして昨年、大きな問題になってきたわけでございますけれども、これにつきましては一体、汚染の状況と、それから健康の問題というものを断面的に把握する必要があるということを前提といたしまして、先ほど水質保全局長も御答弁申し上げましたように調整費をもちまして
○野津政府委員 六価クロムによります一汚染によって、健康に影響がどう出ているかという問題があるわけで、それにつきましては一番大事なことは一体、環境の汚染がどのようになっているかということが、まず第一の問題になっていると思います。したがいまして、その環境の汚染と、それに合わせまして健康の調査ということを実施することによりまして、一つの断面としての健康の状況というものはわかってくるというふうに私ども考えているわけでございます
○野津政府委員 ただいまの遺伝子の問題と、さらに新聞で報道されました一部の方にパッチテストで陽性率が高かったということにつきましては、詳細につきましては東京都から具体的な話を私ども聞いておりません。私どもが知っておりますのは、報道によって知っているという程度の中身でございます。
○政府委員(野津聖君) 認定申請の方法につきましての周知徹底が足りないという御指摘でございますけれども、現在におきましても、各市町村、いま御指摘もございましたが、広報紙等を通じまして周知徹底を図っているというふうな実態でございますが、いま、まだ十分でないという御指摘もございましたし、先般私、患者さん方とお話し合いしましたときも、どうもいろいろ別の意味もございまして申請を出したくないとかいう方もおられるようですけれども
○政府委員(野津聖君) 私、ただいまの沓脱先生の御意見につきましては、一つの方法であろうというふうに考えるわけでございます。ただ、その調査等につきまして、いわゆる水俣病であるかないかという形での判断の問題ということになりますと、相当専門的な知識を持った形で処理をしなければいけないかと思います。それから、また県の対策あるいは県の現在の状況あるいはそれらを担当していただく方の状況等も考慮しなければならない
○政府委員(野津聖君) 聞き取り調査も一つの方法ではないかと私も理解するわけでございますが、やはりこれらの聞き取り調査の後に参ってまいります少なくとも一次、二次、三次というふうな形のものも踏まえての形での聞き取り調査というのがありませんと、いわゆる疫学的な問題としては非常にむずかしい面も出てくるんではないかというふうに思っております。ただ、先ほど御指摘もございましたように、水俣市あるいは芦北郡の医師会
○野津政府委員 四十九年に行われました調査につきましての結果につきましては、いわゆる有症率というだけを見ますと、御指摘ございましたように、あの地域平均で六・二%の有症率、あるいは部分におきましては八・二%という有症率の高いところが出ているわけでございます。ただ、この有症率の調査とあわせまして環境の調査も行われてきているわけでございます。また、特に問題となるのではないかと考えられるような物質の大気中の
○野津政府委員 四十八年の当委員会におきまして中島委員からの御質問にお答えしました段階におきましては、当時、三十七年から四十六年まで県の医師会のレセプト調査とか、あるいは四十七年におきます大分市の有症率調査あるいは四十七年から四十八年にかけまして大分県の調査等が行われてきたわけでございますが、サンプリングの仕方あるいは調査の内容等につきまして、結論を出すには非常にむずかしいような中身であったということでございまして