1953-07-31 第16回国会 参議院 水害地緊急対策特別委員会 第22号
○重政庸徳君 この法案は従来にない九州の大災害のために特に従来に例を見ない法案の制定をいたしたものでありますが、御承知の通り国費極めて多端な情勢にあるので、政令で決定する地域の指定は極めて厳格適正にやつて頂くということで本案に賛成いたします。
○重政庸徳君 この法案は従来にない九州の大災害のために特に従来に例を見ない法案の制定をいたしたものでありますが、御承知の通り国費極めて多端な情勢にあるので、政令で決定する地域の指定は極めて厳格適正にやつて頂くということで本案に賛成いたします。
○重政庸徳君 これは市町村の或いは学校の建築とか、いろいろな不生産的起債とは違つて、根本をなす生産的な起債になるので、私はこれは第一番に優先的に認可すべきであろうと思うのでありますが、従来の農林省、自治庁間の例を見ると極めて不満足な点が多いのでありまして、これはただ抽象的でなしに、何か法律を改正したこの機会において強く協議して、文書ででも申合をして頂きたいと思うのであります。なおこれは私個人の意見でありますが
○重政庸徳君 この法律は従来非常に不便であつた国民の声に或る程度応じた極めて適切な改正と私は考えるものであります。ちよつとお伺いしたいことは、市町村が府県知事の認可を得て土地改良事業を行うことができることになつたのでありますが、これは極めて現状から見て適切な改正と思うのであります。ところが従来は府県営で行う土地改良事業に対する起債の問題でありますが、府県はその起債で非常に事業は行いたいが、起債の認可
○重政庸徳君 私は河野委員が質問したことについて、大体筋が通つて了承できると思うのですが、根本的に考え方が違つておるようでありますから、以下私から一つ、きつい言葉であるかも知れませんが申上げたいと思うのです。それはどうしてかというと、食糧増産ということは、これはもう挙げて日本が将来当面する大問題です。毎年百数十万も人口が殖えて、昭和三十七年には大体一億になろうというふうな現状において、而もこの狭い三十八万平方
○重政庸徳君 どうもそこが非常にあいまいになつて来るのですよ。ただ十五万円以下の災害のみを指定するということには私はなつて来ないだろう、ほかのものも入つて来るだろうと思う。そういうことになると、我々が十五万円以下のものまでも完全にこの際将来災害の憂いがないように国が復旧してやろうという趣旨の、目的貫徹に非常に齟齬を来たして来るという憂いが十分にあると思う。考えようによつてはどうも建設省が非常に事業分量
○重政庸徳君 そうすると、そういう十五万円以下の河川関係の復旧費用として、ほかの目的がなしに特別交付金というものをここで設定することになるのですか。
○重政庸徳君 今どうも聞いておるところによると、そうすると特別交付金というものは、十万円以下の建設関係の河川に使用するというように指定するのですか。
○重政庸徳君 「なたね」を入れたので非常に食糧問題にからみ、而も食糧計画に対するそういう考慮が払われておらないというので、非常に複雑になつて来ると私は思うのであります。一応予算の面においても自信がない、数量の面においても、或いは農民に失望を与える結果になるかもわからんという、こういう状態にあるのでありまして、なお食糧計画にも、影響を及ぼすということになるので、一先ず「なたね」を除外して、これを施行するというのが
○重政庸徳君 この法案の効力を十分発揮するためには、今までの議論でも予算の面において極めて不安定だ、従つて買上数量の点においても不安定になつて来るのであります。或いはその法案の効力を現わさずに、農民を非常に失望さす結果になるかわからんというような憂いもあるということになれば、一応私は「なたね」を除外して、この法律を最も効果的に農民に反映すべくしたほうがいいのではないか、一応「なたね」を除外してやつたほうがいいのではないか
○重政庸徳君 提案者にざつくばらんに御説明をお願いしておきますが、大豆を入れて「なたね」を入れなかつたという例を一つ御説明願いたいと思うのです。或いは食糧計画に及ぼす影響を顧慮して入れなかつたのか、或いはその中にどういう事情があるのか、一つざつくばらんに御説明を願いたいと思います。
○重政庸徳君 私ども農家の経済の安定は双手を挙げて賛成をするのでありますけれども、だけど日本の現状から見ると、ともかくこの食糧問題というものは、これは一番大きな問題であるのであります。これに少くともこの運営の如何によつたらば、多少でも食糧計画に、食糧増産に危虞の念を抱く。運用如何によつては食糧計画に影響を及ぼすというようなものは、これは我々として当然はつきりしておかなければならないと思うのであります
○重政庸徳君 大体論議は尽きたように思うのでございますが、併しながらだんだんわからなくなつて来るのであります。私は食糧増産の方面から、日本の食糧計画という方面からこの問題を突いて見ますと、大体恐らくこの法案を政府が出したならば、ここに作付の制限がなければ殆んど日本の食糧計画というものを無視した、全くのでたらめのものだと私は思うのであります。食糧問題を非常にやかましく言いつつ、日本として食糧のまだ本当
○重政庸徳君 検査の問題が出ておりますが、これは現在でもやはり業者は商業的利益のために農林省の検査を受けて合格したという場合に、その機械に対する信用度、そういう意味で検査を受けておる。この法律が制定せられても、制定せられないでも、その方向はちつとも変らんこう私は思う。今衆議院のほうで法人というやつを個人にもという修正ができそうで、私は非常に賛成で、これを修正せんと農業協同組合というようなものを対象にせられた
○重政庸徳君 この法律をちよつと読むど、法人で共同で使用する場合に法人に低利資金を貸す。これが新らしいもので、あとの問題は大体新らしいことはないので、或いは技能者の養成をする。これはこういう方面から見ると、いま北委員から言われたように、新らしい方面に、米麦だけでなしに、大きい意味の農業という機械を込めた一大飛躍的な方面にとるというようにも考えられる。よく見ますと、結局この法律の重点は低利資金を共同使用
○重政庸徳君 私も河野委員と同意見です。これは従来例があるのです。耕地整理組合の整備をしたことがあるのです。これは勧業銀行で恐らく、はつきり覚えませんが、三分の一か元金を切捨てたんです。そして国が、この問題ちよつと違うかも知れんが、国が補助金を出している。そしてこれを整備した。これはよくお調べになつたらわかると思う。当然私はその元金まで、どの程度かということは別として、ここに元金までも幾らか捨てて中金
○重政庸徳君 私はこの農地に対する復旧は、一律な法律で補助を国が出すというのは大体間違いだ、法律を制定したのが間違いじやないか、県の負担能力並びに町村等の自治体の負担能力、災害の大小によつて、農民の負担能力によつて私は補助率は決定すべきだろうと思う。こういう意味から言うと、法律を制定しない従来のほうが最も私も合理的であつたろうと思う。従来は例えて言えば、島根県の災害においては島根県に九割まで政府は助成
○重政庸徳君 今災害復旧に対する不正の問題が出たのでありますが、不正は勿論不正ですけれども、私はもう少し掘り下げて国が考えねばならんのじやないかと思うのでありますが、それは農民の負担というものは従来昨年漸く法律改正して、ややよくなつたのでありますが、それ以前は十五万円以下は農民の負担、なお災害の大小を問わず、一律に六割の負担というような法律でやつておつたために、農民は実際負担能力がない、どこまでついて
○重政庸徳君 二号台風に対する予算ですね、大体いつ頃までに大蔵省との折衝が付くお見込みでしようか。それからこのたびの九州の災害の三十億の繋ぎ資金、これはまだ或いはわからんかもわからんが、農林関係にどれだけぐらい廻つておるか、現地のほうで……、調べがわかればお答え願いたいと思います。
○重政庸徳君 農林委員会でこういうことを審議するのですか。而も林野庁長官の出席を求めて……。これは各局に皆こういうことはあるので、農地局はやはり仕事をしておる労務者は非常にたくさんあるのでこういうことが起つて来る、或いは各局にある、この貴重な時間を費して農林委員会が審議すべきかどうか、委員長はどうお考えになりますか。
○重政庸徳君 そうすると少くとも次の来たるべき議会には確固たる基本方針を決定して、そうしてこの自給法案を御提出になる。かように承知いたしてよろしうございますか。
○重政庸徳君 どうも従来から農林省の増産計画は一年もちよつとぶつかつて、又すぐ五カ年か、十カ年になつてみたりして、全く自信と熱がないように私は考えておるのであります。どうか一つ農林大臣は全力を尽して強い計画を、農林省の試案ではない、国の計画を速かに樹立して頂かなければならんと私は強く要望するものであります。なお昨年来農林省が持つておりました食糧自給促進法案は、この議会に出ますか否か。或いは出んというとなると
○重政庸徳君 食糧増産の問題でありますが、総理大臣は施政方針で食糧増産の声を大にしておられるのであります。又農林大臣も機あるごとに食糧増産を叫ばれておるのであります。本日も国際小麦協定を修正更新する協定の受諾に関して本会議で可決いたしたのでありますが、その際農林委員会といたしましては、食糧の自給に万全を尽すという附帯決議を出したのであります。かような重大な問題であるのだが、併しながら政府として基本的
○重政庸徳君 私が質問するのは、今の政府資金一億円ですか、それを下げるという前提の下に考慮して二銭四厘にするということになつたのですか、その点ははつきりして下さい。
○重政庸徳君 これは政府の預金を殖やして、そうして利子を下げるということは、それは理論的である。今二銭四厘に漸く交渉がまとまつて、今現在の状態にある基金を、政府の資金といえども、これを下げて、その二銭四厘に上げたものをカバーするということは、これは何か非常にペテン的な問題で、中金と汗をたらして農林省が交渉する価値のない問題であると思います。少くともこの際二銭四厘に上げた今としては、この基金を、政府預金
○重政庸徳君 開拓者の金融利子の引下については、相当時間をかけてこの委員会で議論をしたのですが、農地局長も漸く積極的になられたので、やや愁眉を開いたように思うのでありますが、併し翻つて見ると、過去三カ年間の二銭六厘というものは、やはり二銭六厘とる理由はどこにもなかつた。その点が明らかになつたように私は考えられるのであります。ところが今の森田委員の質問で私は憂慮することがここに一つある。これは今農地局長
○重政庸徳君 これは私も余り詳しくないのですけれども、どうも農民の違反者を非常に増すような傾向を生ずるんじやないかと思うのです。なお警察官等も、御承知のように農村においては全く摘発する摘発せんは自由で、これは我々が驚くほど農村においては極めて公平にそういうことが行われておらないので、或る数量を限定して、今私が言いましたように米作地でないところもあるし、極めて貧農もあるしというので、ここに一つ数量にリミツト
○重政庸徳君 これはもうすでに各県に行つておることであろうと思うのですが、各県の配分はどうなつておるか、一つ聞かして下さい。
○重政庸徳君 今の御説明の中の公共事業費の繋ぎ資金三億五千万円ということでしたが、これは河川も併せた公共事業、農地災害及び施設並びに河川も併せた繋ぎ資金ですか。
○重政庸徳君 それは余り少し安易な考え方かもわからんです。十万円を限度として助成する法律になつておりますが、十万円以下の復旧費を要する施設の復旧が相当多く出るのじやないかと思つております。従来は非常にたくさんそれが出ておつた。これで農村が非常に困窮しているのでありまして、それは全額農村の支出になる。これも相当やはり出るものと覚悟しておかかりになつて頂きたいと思います。
○重政庸徳君 次長にちよつとお伺いするのですが、従来の災害では、農業施設の復旧……勿論公共或いは単独災害を含めての意味ですが、なかなか起債の点が円滑に行かなかつた状況であつたのです。これは差向きもうすでに用水等の取入れの施設が始まるだろうと思うのですが、その起債は約一〇〇%補助することに確定したから、一〇〇%このたびは廻る、こう承知してもいいですか、単独並びに公共を併せて……。
○重政庸徳君 私が前に質問して管理部長がお答えになつたのですが、極めてあいまいで、私は考え違いしておつたのですが、農業手形と同じように末端においてそういうように考えているというお話であつたのですが、私の考え方は全く違うので、中金が農業手形の場合には信連に下す、その利子と私は考えておつたのでありますが、そういうことでだんだんいろいろな議論が出て来る。二銭五厘で、そういうことで末端まで行くということになると
○重政庸徳君 まあ中金もやはり営業でやつておるので、農業手形と同じになれば、二銭になれば、これは最もよいのだけれども、これは日本銀行から一銭幾らですか……、の特別な資金が流れておるわけで、そうなれば至極結構だけれども、なかなかむずかしいのではないかと思う。私が言うのは、今七億円貸出をしておる。そこに四億円という預け金がある。これは即ち担保に入つておるわけであります。これが一銭六厘ですか、極めて安い利率
○重政庸徳君 前回の委員会で、この開拓資金の利息は根本的に高いという議論を出したのでありますが、御承知のように、中金から余り明快な答弁がなかつた。それで本委員会で決議をすることになつておるのであります。農林省では勿論何厘ということはわからんが、どのようにお考えでしようか。なお、どのくらいに下げたら適当であるか、又御希望のようなものがあれば承わりたいと思います。
○重政庸徳君 開拓金融の直接な質問です。利子が先払になつておるんですが、金融機関はおおむね最近は貸付するときに利子を天引するというようなことにはなつているんだか、この金融は多くを申上げんでもわかつておる、極めて農民のうちでも貧弱な層であるのであります。償還も極めて順調に行つておるという実績を示した状況でもある。なおこの金融に対して四億円という、私から言えば担保も入つているしするので、これは先払でなしに
○重政庸徳君 これは償還の不安があるから利子を高くとつたということは当初から間違いではないかと私は考える。この四億円という大きなそこに担保がある。担保が入れてある。而もこの金は国及び県、零細な開拓者が醵金した金である。だから私は少々償還が悪くとも七億円の貸付をする上においては、当初からすでにその危惧を以て、その利子を高く決定したということは当を得ないのじやないか、かように思うのであります。それからなお
○重政庸徳君 この問題、一応話は承わつたのでありますが、この一号、二号、三号の資金全体で四億円、これを中金に預金してあるのでありますが、勿論担保としてではないというような御説明でありましたが、殆んど金融をいたす条件附みたようなもので最初はあつたのではないかと私は想像いたすのであります。当初は極めて償還等も危惧があつたというような状況であつたのですが、極めて償還の状況も円滑に行つておるような状況であるのです
○重政庸徳君 これも関連した問題ですが、折角管理部長がいるのだから…。島根県と広島県の境の開拓でありますが、これは今委員長のお話があつたように広島県の区域だけれども、開拓者の面倒を全部みておるのは島根県であります。交通上からも島根県の区域に属するのが至当である。で、村の援助とか、県の援助は全部島根県から受けて、そうして開拓が成功しておる。それで開拓者としてみれば、大体五十戸ぐらいらしいのですが、島根県
○重政庸徳君 これは二十五年に始まるときは相当無理な面もあつたように想像いたしておるのですが、その後順調に発展いたしておるので非常に喜んでおるのですが、これ又償還期に入つておりませんかどうか、或いば償還の実績の状況はどうか、若し御調査があれば…。
○重政庸徳君 これは全く情けない状況であると思うのでありますが、まあやむを得ん。農林省の計画でも一つお示しを願いたい。それからなお災害復旧の問題が非常にやかましくなつておるのでありまして、早期復旧ということが非常にやかましい問題になつております。今年度も多少これは殖えておりますが、大体何年度災害ぐらいまで片付く見込ですか、大体でいいですが。
○重政庸徳君 食糧増産の経費ですが、最近総理大臣から農林大臣、やや声を大きくして言われておるのですが、本年度予算もまあ多少殖えておる恰好になつておる。いずれ国の食糧増産基本計画に関連して計上したものと思うのですが、一つ基本計画を我々に御配付願いたいと思います。食糧増産基本計画……。
○重政庸徳君 今の「たばこ」の問題でありますが、これはこのたびの西日本の水害で大きな問題になつたと思うのです。農民は法律がどうあろうと、そんなことは承知しないのであります。結局災害農民を救済する農林省として、この解決を一つ急速にやつてもらいたいと思うのです。大蔵省の方面に、大蔵省として救済する意思があるかどうかということを農民を救済する農林省として一つ申入れてもらいたい。結果とすると、亜麻が救済の対象