1988-10-13 第113回国会 参議院 内閣委員会 第5号
○政府委員(都甲岳洋君) ソ連との対話を進めていくべきだという先生の御指摘はまさにそのとおりだと思います。いかに意見、主義、主張が違っ ておりましても、対話をすることによって相互理解が深まるということは事実でございますし、やはり両国の関係を安定させていくためにあらゆるレベルの対話を通じてそのような相互理解を増進させるということは、私は基本的に重要なことだと思っております。 そういう観点から、日ソ間
○政府委員(都甲岳洋君) ソ連との対話を進めていくべきだという先生の御指摘はまさにそのとおりだと思います。いかに意見、主義、主張が違っ ておりましても、対話をすることによって相互理解が深まるということは事実でございますし、やはり両国の関係を安定させていくためにあらゆるレベルの対話を通じてそのような相互理解を増進させるということは、私は基本的に重要なことだと思っております。 そういう観点から、日ソ間
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 先般のクラスノヤルスク演説の中での七項目提案につきましては、従来から先生も御指摘のように、ウラジオストク演説あるいはインドネシアの「ムルデカ」紙に対する回答というような形で表明されてきたソ連のアジア・太平洋地域における軍縮についての考え方、軍備管理についての考え方をさらにまとめたものであって、全体としては私どもはそれほど新しい点はないというふうに考えております
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 ゴルバチョフ書記長といたしましては、国内改革の基本的な問題といたしまして経済の改革を挙げているわけでございます。その雰囲気づくりをいたします前提条件として政治的な民主化ということを言っておりまして、そのために党機構の改革及び最高会議を中心とするソビエトの権限強化ということを中心として据えておりますけれども、この中心となるペレストロイカの構想が必ずしも
○政府委員(都甲岳洋君) 先ほどから政府の真意は、外務省としての基本的な態度は申し上げたわけでございます。 私どもといたしましても、きょうのこの委員会におきます御審議を踏まえまして、この御審議の経過も記録を付して各公館に今後とも一層配慮をするように通達を出したい、このように考えております。
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 私ども、遺骨の収集につきましては、第二次世界大戦の犠牲になられた方々の遺骨ということでもあり、これについては全面的に御協力を申し上げるという姿勢で従来来ているわけでございますけれども、御指摘の点につきまして私ども調査いたしましたけれども、遺憾ながらそのような事実があったということは承知いたしております。私ども、そういうことで、本件につきまして、現地におきましてそのような
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のように、ソ連もウラジオストク演説におきましてアジア・太平洋地域に対して新たな関心を示してきたことは、そのとおりでございます。最近ソ連側においても、アジア・太平洋につきましていろいろな考えがソ連の内部で行われておるということを私どもも承知しております。このような動きが具体的にどういう形で我が国に対してあらわれてくるかということは今後とも注目をしたいと
○政府委員(都甲岳洋君) ソ連側のアプローチは種々なものがあるようでございまして、おっしゃったような種類のものもございますし、それから資材、材料的なものについてのアプローチがあるというようなことも承知しておりますけれども、具体的なことは先ほど申し上げましたように、個々の民間の方へのアプローチでございますので、私どもの方から申し上げる立場じゃないというふうに思います。
○政府委員(都甲岳洋君) 御質問の第二点でございますけれども、この原発事故に関連いたしましてソ連側から我が国の民間に対して種々の要請なりアプローチが来ているということは私ども承知しております。しかし、本件は民間に対するものでございますので、私どもから詳しく申し上げるという筋合いのものでもないと思いますので、その点は控えさせていただきたいと思います。
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 四月に欧亜局長が日ソ経済合同会議に出席するため訪ソした際にカピッツァ外務次官とこの問題について話し合いましたけれども、先方は本件についてなお検討中であるということで具体的な考えは特に示さなかったというのが実情でございます。
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のように、五十一年以来中断されております北方領土墓参につきましては、一月のシェワルナゼ外務大臣との会談におきまして安倍大臣より、これは人道的見地からぜひ従来の形において再開できるように考えてほしいということを強く申し上げたのに対しまして、シェワルナゼ外務大臣から、どの国の国民の感情も大事にしたいということを言いまして、御要請の件については改めて検討を
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のとおり、日ソ間におきましてはいろいろな問題がございますので、じっくりと対話を進めていく必要があると考えております。その意味で、先回一月の外相会談において対話のレールが敷かれたということは非常に貴重なことでございまして、安倍外務大臣といたしましても、次に合意されたところに従ってみずからソ連を訪問してこの対話の継続を図りたい、そして平和条約交渉を継続したいということで
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のように、日ソ関係は領土問題という二国間の特別の問題それから東西関係というものの大きな枠組みにあることは確かでございます。しかし、先生御指摘のように、昨年からの米ソ間の話し合いの雰囲気の醸成それから一月の日ソ外相会談において対話を継続するということに合意したということから、雰囲気的にかなりよくなってきているということは事実でございます。その際に、御案内
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 その他にも現地からそういう要望が出ているところは幾つかございますけれども、現在、具体的にはまだ検討中という段階でございます。
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 前段の件でございますが、こういうことが予想できなかったかという点でございますけれども、御承知のように、ゴルバチョフ体制になりましてから、ソ連の国内におきまして、経済運営において従来の旧弊を改め効率を上げるということを各行政官庁に厳しく求めていくという態度がかなり感知されました。そういう意味で、昨年の末に農工委員会という形で、漁業も含めた農業関係の改組があったわけでございます
○政府委員(都甲岳洋君) 具体的な時期につきましてはまだ折衝中というか、ソ連側が検討中でございまして、まだ具体的に合意したという段階には至っておりません。
○政府委員(都甲岳洋君) 次期の大臣の訪ソにつきましては、既に共同コミュニケの中で原則的に合意されているところでございますので、大臣の御日程をいろいろと考えまして、ソ連側と今折衝に当たっている段階でございます。基本的には日本側の都合を向こうに伝えまして、向こう側として党大会後のいろいろな外交日程を考えた上で決めたいということでございまして、先方が検討中というのが現在の状態でございます。
○政府委員(都甲岳洋君) お答え申し上げます。 先生御指摘のように石橋委員長がゴルバチョフ書記長と会談した際に、ソ連側と北方墓参問題について話し合われだということを私ども承っております。その石橋委員長が示された考えにつきまして外務省といたしましてもこれを検討いたしまして、私どもの考えはお伝えしてございます。その中心は、やはり領土問題についての我が方の立場を害さないような形で解決する必要があるということでございます
○都甲政府委員 お答えを申し上げます。 先生御承知のように、十年ぶりにソ連の外務大臣が訪日をいたしまして、外務大臣同士の会談が一月に行われたわけでございますけれども、その結果、私どもとしては二つの建設的な結果が得られたと思っております。 一つは、政治対話のルールが再び定期協議という形でしかれたということ、もう一つは、平和条約交渉が領土問題も含めて継続されるという合意が成立したことでございます。この
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のように、十一日、十二日とモスクワで政府間の経済貿易協議が行われることになっておりますけれども、この際、我が方の代表である手島外務審議官よりソ連側に対して、漁業問題についてもこれの早期妥結に向けての話し合いをするということを考えております。 ただ、一般的に申し上げますと、やはり日ソ間の漁業関係というのは、これまで漁業分野の実務関係として長い間の伝統
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 ソ連に抑留された方々が強制労働等の非常に苦しい目にお遭いになられたということについては政府としても大変遺憾に存じておりますけれども、しかし他方、さきの大戦におきましては戦中戦後を通じてやはり国民一人一人がそれぞれの立場におきましていろいろな形で戦争犠牲というものを受けているわけでございますので、そういう意味で一般の国民の方々と同じ形で、いわゆるこのような戦争犠牲
○都甲政府委員 私どもも本件の電波妨害につきましては、郵政省の方から事実関係を通報を受けておりまして承知いたしております。 当面、ソ連の方の問題につきましては、先ほど御答弁ございましたように、実務当局間の連絡によりまして、ソ連側からそのような電波の発射は行っていないという回答が来た段階でございますので、今後これを踏まえてどういう対応をしていくかということにつきましては、郵政省の方と十分協議してまいりたい
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 本件は、在ベルギーのカトリック司教会の下部組織である正義と平和協議会から、日本政府の再考を求め、在留期間の更新を認めるようにという要請が、我が方の在ベルギー大使館に接到しております。 本件の書簡を私どもも入手いたしておりますので、これにつきましては、これを関係方面に伝達するという手続をとっている最中でございます。
○都甲政府委員 私どもといたしましては、基本的には本件は法務省が所管の法律に従って、本人の動向を勘案しつつ処理されておる事項と承知しておりますので、外務省としては基本的にその処理ぶりについてこれを見守っていくという状況でございます。したがいまして、関心を持って今推移をフォローしているということでございまして、特に本件につきましてのコメントをする立場にはございませんけれども、本件書簡につきましては関係方面
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のような書簡が我が方在ベルギー大使館に接到しているという報告を私どもは受けております。
○政府委員(都甲岳洋君) この点につきましては、交渉の経緯におきまして、我が方から我が国における北洋漁業の持つ意味、従来の実績、それからそれが地域社会に与える経済的な影響等を詳細なデータにしてソ連側に説明を何回か行った経緯がございます。
○政府委員(都甲岳洋君) 本件につきましては、私どもとしても漁期が考慮の中に絶えずあったわけでございますけれども、やはり基本的に新しい海洋法条約のもとで母川国としての権限とそれから伝統的な漁獲国として、特に公海で漁獲を行う日本国の立場というものの調整に苦慮をしてきたわけでございます。 特に公海におきましては、伝統的な国際法上のいろいろな原則もございますし、それとの調和が明確に図られることが必要だということでございましたので
○政府委員(都甲岳洋君) 経済的混乱の問題につきましては交渉の当初からかなりやはり中心的な問題として議論された論点の一つでございます。最終的に御案内のように二条の三の一という形でこの点が海洋法どおりに盛られておりますけれども、ソ連側としてはこの問題については日本に経済的混乱があるかどうかわからないという主張を当初しておりました。しかし、私どもとしてはこれは海洋法条約に盛り込まれた重要な原則規定の例外
○都甲政府委員 先生御指摘のとおりだと思います。日ソ双方とも当初から、六十六条を基礎にするということは合意しておりましたけれども、その解釈適用に当たってはやはりお互いの綱引きが始まるわけでございまして、そこが一番交渉が難航した原因でございました。
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 先生御指摘のように、この交渉の当初から我が方として一番考慮に置きましたのは、ソ連側におきまして海洋法条約によって母川国の発言権が認められてはおりますけれども、その漁獲が行われるところは公海であるという立場に立ちまして、公海における漁獲国の立場と母川国の発言権のバランスをどうとるかということが一番大きな問題でございまして、私どもとしては、公海における立場に影響があってはならないという
○都甲政府委員 お答え申し上げます。 ニュージーランドのロンギ労働党政権が米国の核艦船の入港を認めないという立場をとっていることは私どもも承知しておりますけれども、この問題につきましては、やはりニュージーランドとANZUSのもとでの同盟国である米国との間の問題であると思いますので、私どもとしては、日本としてこれにとやかく言うべき筋合いのものではないというふうに考えております。 それから、先生がお
○説明員(都甲岳洋君) 私どもといたしましても、この協定が署名されて以降、実態交渉を予備的に行うようにソ連側に再三働きかけたわけでございますけれども、御承知のように、今回の協定は委員会というものを新たに設置いたしまして、その枠組みの中で実態交渉を行うということになっておりますので、ソ連側としては、やはり協定が発効して委員会を正式に発足させてから実態交渉に入りたいという態度を最後まで強く持しましたので
○説明員(都甲岳洋君) 私どもといたしましても、この協定が年末に切れますし、それからこの協定が発効しましてからさらに漁獲量等の実態問題についての交渉をやらなきゃならないということで、国会にできるだけ早く御審議をお願いする必要があるということで、再三にわたってかなり執拗にソ連側に部内調整を早く終了して署名ができるようにということを迫ったのでございますけれども、ソ連側にはいろいろなソ連側の部内の事情がありましておくれたということは
○説明員(都甲岳洋君) 先生御指摘のとおり、この協定は交渉自体は非常に事務的にスムーズに行われたわけでございますけれども、その後イニシアルから御指摘のように調印まで一月ぐらいかかりました。これは専らソ連政府の部内調整に時間がかかったということでございまして、私どもの方から再三催促をいたしましたけれども、結局十二月七日になってやっと最終的な調整が整ったということでございました。その背景につきましてソ連側
○都甲説明員 一九七七年にこの協定が初めに締結されましたときには、三カ月という期間をかけた、領土問題も絡んだ非常に厳しい交渉であったことは先生も御記憶のとおりでございますが、今回の交渉に当たりましては、この何年かの経験もございますし、お互いに入り会っているということもございますし、それから制度がかなり確立してきたということもございますし、ソ連側は初めから実務的な交渉で片づけたいという気持ちを非常に強
○都甲説明員 お答え申し上げます。 今回の協定のもとでは、委員会という枠組みの中で実態問題についての話し合いが行われるわけでございますけれども、当然のことながら、その主たる話し合いの内容は双方の漁船の操業条件についての話し合いであると思いますけれども、その他この協定の実施につきましては広い事項も関連しておりますので、そういうことも全体的に考えながら、私どもとしては水産庁とも密接に御協議しつつ、また
○都甲説明員 お答え申し上げます。 今回の漁業協定のもとで新たに委員会という場が設けられまして、そこで毎年の操業等が話し合われるわけでございますけれども、この委員会の場におきましては、漁船の操業条件のほかにこの条約の実施についてのいろいろな問題が広く討議されるということになりますので、そういう見地から政府としましては水産庁を初め関係省庁とも十分に協議した上で、こういう話し合いの場に適当な方に委員をお
○説明員(都甲岳洋君) 地図の件につきましては、やはり外国におきまして我が国の北方領土問題が正しく理解されるということが重要であるということで、先生御指摘のように私どもとしても過去から努力してきているわけでございます。また、先生御指摘のように最近議員の方々が国務省及びアメリカの地図会社を訪問いたしまして非常に積極的な反応を得てお帰りいただいたということでその御努力を私どもも非常に評価しておるわけでございます
○説明員(都甲岳洋君) 先生御指摘のように、ソ連の領土内で亡くなられた方々の関係者の御心情をしのびますときに、私どもとしても非常に同情を禁じ得ないわけでございますので、毎年この件につきましてはソ連側に対しましてさらに事情調査をするようにというふうに申し入れてきているわけでございます。 実情は、先生御指摘のように十分に満足のいく結果が得られていないことを私どもとしても遺憾に存じておりますので、今後ともこの
○説明員(都甲岳洋君) 北方領土関係につきましての副読本の意義につきましては、ただいま先生から御評価いただきまして私どもも大変ありがたく思っております。まさに学校教育の中におきまして北方領土問題について次の世代の人々に十分これを理解してもらうことが必要だという趣旨は先生御指摘のとおりでございますので、私どもといたしましてもこの線に従って努力を続けている次第でございます。 具体的には、北方領土復帰期成同盟
○政府委員(都甲岳洋君) アフガン関連の措置につきましては、アフガンをめぐる情勢について基本的な変化がないという状況でございますので、基本的な枠組みそのものについてはこれを変更しておらないという現状でございます。 対ポーランド関連の措置につきましては、ポーランドの情勢、種々展開を見せておりますので、それに応じて実務的に処理できる点につきましては処理をするという局面もございますので、現状についてこのまま
○政府委員(都甲岳洋君) 失礼いたしました。 ポーランドにつきましては次のような措置をとってまいりました。 第一番目のグループといたしましては、科学技術協力委員会の開催には当面応じないということ。これはソ連に対する措置でございます。日ソ貿易年次協議の開催には当面応じないということ。在日通商代表部等の拡充については当面検討しないということ。それから、ソ連の買い付け ミッションというものを置いておりますけれども
○政府委員(都甲岳洋君) アフガン関連の措置につきましては、今まで公に申し上げている点は次のとおりでございますので、その点を繰り返して申し上げたいと思います。 第一番目に、ソ連に対する公的信用供与につきましてはこれをケース・バイ・ケースで慎重に検討の上対処するというのが第一でございます。 第二といたしまして、公的な人物交流につきましてもケース・バイ・ケースで慎重に検討の上対処するということ。