○近藤鶴代君 委員長の互選につきましては、投票の方法によらないで、選挙管理者にその指名を一任することの動議を提出いたします。
○近藤鶴代君 ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。 本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして、私が選挙管理者となり、委員長の互選を行ないたいと存じます。 つきましては、互選の方法はいかがいたしたらよろしゅうございますか。
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいま委員長から御報告になりました各派共同提案になります附帯決議に対しましては、皆様方の御趣旨を尊重いたしまして、政府といたしまして十分意を用いて参りたいと思います。
○国務大臣(近藤鶴代君) 内閣総理大臣の——まあ実質的には書類その他の上において総理府の外局であるという立場においてすべて内閣総理大臣名をもってやっておりますけれども、仰せのとおり事務的な問題は、やはり権限を委譲されております建前上、科学技術庁の長官のほうでいたしておるわけでございます。
○国務大臣(近藤鶴代君) この法案を審議し、制定されます過程において、おそらくそういて問題は十二分に考慮されて、なおかつこういう結果になったと思いますので、相当な理由があると思うのでありますが、私の考えますところでは、御承知のとおり科学技術庁の長官は、総理府の外局である科学技術庁の長でございますので、国務大臣をもって充てられてはおりますけれども、命令の制定権がないなど、各省大臣よりその権限がやや狭くなっておりますので
○国務大臣(近藤鶴代君) 初めは外国炉であるようであったのを国産炉にかえたということについてということでございますか、最初のお尋ねは。私その間のいきさつはあまり詳しくは知りませんけれども、予算折衝のときに、外国炉のほうが安上がりではないかというような話が出たことはございますのです。しかし、少々安上がりであっても、やはり国産炉でもって日本人の手によって日本の研究を完成するということにおいて、わずかぐらいの
○国務大臣(近藤鶴代君) 一つの研究船としての原子力船を官民一体になって仕上げていきたいということは、民間側も非常な熱意を持って協力されるということにおいてこれが始まったわけでございますので、私はそういう点で民間の方々も可能な限りの努力はして下さるものであると思います。しかし、限度があってどうしても間に合わないというような場合には、阿部委員の御指摘のとおり、その後においての何らかの処置は考えなければならないのではないかとは
○国務大臣(近藤鶴代君) 答弁に入ります前に、一言皆様方におわびを申し上げたいと思います。ふとしたことから不健康な状態を続けましたために、長期にわたって欠席をいたし、大事な本委員会の審議に対しまして支障を来たしましたことは、まことに申しわけないと思っております。この際、おわびを申し上げます。なお本日、先ほど委員長から仰せのございましたように、私の答弁にあたりましては着席のままお答えすることをお許しいただきたいと
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいま帆足委員のお尋ねの中で、私に関しましてのことの一点についてお答えをいたします。 海水中にある魚介類に放射能が濃縮されることは、魚介類を食物としておる日本人にとって非常に不都合ではないか、科学技術庁はこれについてどう考えておるかということでございましたので、お答えいたします。なるほど、ただいまのような御意見を発表しておられます学者の方もあるようでございます。しかしながら
○国務大臣(近藤鶴代君) 十分やっていけるという見通しを持ってこの法案の御審議を願っておるわけでございますが、そのためにも一日も早くこの法案が通過いたしまして、その面についての努力をいたして参りたいと思っておるわけでございます。
○国務大臣(近藤鶴代君) お尋ねの件について、言葉を返すようでございますが、原子力委員会といたしましては、寄港の可否について言及する資格を持っておりません。したがいまして、佐世保であるとか横須賀であるとかいうようなことを前提として話をしたことも全然ございませんので、そういうことはどこから出ておるかということで、実は疑問を持つような次第でございます。 また、専門家である学者の方々の御意見ということでございますが
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまお尋ねの件でございますが、原子力潜水艦の寄港の可否ということについては、委員会といたしましては何も今まで申したことはございません。ということは、そういう権限を持っておらないからでございます。で、ただいま仰せになりましたように、いろいろ学者の方々から御意見が出ておりますことは、委員会といたしましても、すでにその点に十分考慮を払うということで、皆さんと御一緒に検討を重ねているのでございますから
○国務大臣(近藤鶴代君) 主要国の政府予算におきましての科学技術振興という予算の比率は、大体私どもの調べましたところでは、会計年度などの違いもございまして、あるいは十分でない点もあるかもしれませんけれども、私どものほうで調べられました範囲においてお答えいたしますと、アメリカにおきましては一九五九年から六〇年には総予算の約一〇・八%、ソ連のほうは一九六〇年度において三・七%、イギリスは一九五八年から五九年六
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまお尋ねになりました本年度の科学技術庁の振興費につきましては、御指摘のように、決して十分だとも思っておりませんが、三十八年度の予算で三百六十七億九千八万円、一般会計歳出予算の約一・三%でございますが、その前年度までは年々低下の傾向でございましたのが、今年度は前年度並みにとどまることができたということ1前年度に比較いたしますと、四十八億五千六百万円の増加で、増加率にいたしますと
○国務大臣(近藤鶴代君) 昭和三十八年度における科学技術庁関係の予算案について御説明申し上げます。昭和三十八年度一般会計の予定経費要求額は、歳出予算額百三十二億六千四百万円・国庫債務負担行為額四十四億四千万円でありますが、このほかに、大蔵省所管経費として計上いたしましたものが、歳出予算額十四億九千四百万円、国庫債務負担行為額四億二千二百万円でありますのでこれを合計いたしますと、歳出予算額百四十七億五千八百万円
○国務大臣(近藤鶴代君) お話しのとおりに、原子力研究所におきましての事故は、たといどんなに些少のものであり、災害が少なかったといたしましても、一般の人たちに与える不安感と申しましょうか、そういうものが非常に強いというので、私どもたいへん恐縮をいたしたわけでございます。しかし、まだはっきりした結論は出ておりませんけれども、今日まで把握いたしました原因は、やはり人の不注意であって、原子力研究所において
○国務大臣(近藤鶴代君) 科学技術庁といたしましては、直接米側に交渉するという立場は持っておりませんので、やはり外務省を通じてやらなければいけないと思うのでございますが、すでに鶴園委員もお聞き及びかと思いますが、米側におきましても、日本が提示いたしました五つの候補地についてはそれぞれ検討もいたしているようでございますので、努力を重ねていくのが解決の道であろうと、そう思っておるわけでございます。
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまお尋ねのございました水戸試爆場のいろいろの問題点につきましては、今日まで政府といたしましても、なるべく早い機会に返還が望ましいという気持を持っておるわけでございます。大体今やっております米軍の試爆の規模だとか、あるいはそのやり方等におきましては、危険性がないということを考えてあの水戸の原子力研究所を設置いたしたわけでございます。その後だんだん施設も多くなって参りまして
○国務大臣(近藤鶴代君) たいへんうろんなお話で申しわけないと思いますが、私もう一度それを見ますと、ああ見たという記憶が出てくるかもしれませんけれども、何分たくさんの書類を処理いたしましたので、しかとそれらしいものを拝見したかどうかという記憶が実ははっきりいたしませんけれども、おそらく私に来た書類でございましたら、目は通していると思います。いつも自分がよく目を通しても忘れているものもありますから、多分
○国務大臣(近藤鶴代君) 書類は判をつきます限り一応目を通すことは通すわけでございますけれども、何分まだ就任早々のことでございましたし、仕事になれておりませんので、どういう文言で、どういうことを書かれてあったかということまで私記憶いたしておりませんけれども、判こをついた書類は必ず目を通していることだけは事実でございます。
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまお話のございましたように、昭和三十四年の八月に発明実施化試験費補助金として九十万円を交付した。そうして三十六年三月三十一日にこの試験が終了したという報告は承知いたしております。
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまお尋ねのフォールアウトの人体に対する影響がどうかということでございますが、御承知のとおりこの問題は、自然にあるものと、それから特別の実験その他によってできたものとの両方を勘案いたしまして検討しなければならないものでございますから、ただいま私どもが、ここで申し上げます資料は、国連の科学委員会で昨年発表いたしましたものについて申しますと、最近の核実験によるフォールアウト
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまのお尋ねの基本法の点でございますが、これは従来から、非常に大事な問題であるというので、あらゆる角度から検討されており、科学技術審議会等それぞれの機関を通じての結論が、まだ出ておらないわけなのでございます。よく、私どもも気になっておりますので、できるだけ今国会に提案して、御審議を仰ぎたいというので、調査を督促をいたしておりますけれども、ただいまのところ、審議会の答申を
○近藤国務大臣 従来科学技術庁でやっておった面もございます。しかし、それは、御承知の通り、まだ十分でございませんので、さらに一そうの飛躍をしたいというので、今回改正案の中に盛り込んだわけでございます。宇宙開発それ自体の基本的な問題は私どもの所管ではございませんけれども、大学の方の研究所にもございますが、私どもの役所といたしましては、各省庁の関係の方々と御連絡をいたしまして今日までやって参ったわけでございます
○近藤国務大臣 おそらく幾たび答弁いたしましても御納得はいくまいと思います。しかし、私は、防衛庁の存続が認められて、防衛庁の性格の上において行動する範囲においての活用であるといたしましたならば、攻撃ではなくて、防衛というその性格の上に立っての実験の必要があってやることであるならば、別に抵触するということの考えに至らないわけでございまして、おそらくこの点につきましての御理解を願うことは無理であろうかと
○近藤国務大臣 ただいまのお話でございますが、私は、防衛庁がそういうものを使うことが必ずしも基本法に抵触しているというような判断にはなりかねるわけでございます。個々にどういうふうに使っているかということについて、はっきり承知はいたしておりませんけれども、概略私の聞いております範囲におきましては、当然科学技術の進歩に伴って、防衛庁の研究所においてもこういうものに対しての対応の処置を研究するとか、あるいは
○近藤国務大臣 先ほども申し上げました通り、安全であるということは重要な問題であるというので、何らかの形において安全性が保たれなければならないという強い願望を持っておるということを申し上げたわけでございます。原子炉が危険であるということは、おそらくだれしも十二分に承知しておることでございますけれども、すでに日本におきましても原子力開発の研究所もございまして、いかにして安全に、これを平和的に利用するかということに
○近藤国務大臣 私の立場といたしましては、寄港問題について、安全性を十分に考えていかなければならないという立場をとっておりますので、その点について、関係の間柄で措置を検討いたしておるわけでございます。今日結論が出たというわけでもございませんので、できるだけ納得のいくような安全の措置を何らかの形で講じられたいという、強い希望を持っておるわけでございます。
○近藤国務大臣 ただいまお尋ねになりました原子力船の開発は、昭和三十八年度に当初の予算を計上いたしまして、大体基礎的な研究はできておりますから、それを材料にいたしまして、設計から造船にかかるわけでございます。完成いたしますのは、三十八年度以降七年間、あと二年間は運航の調査というようなことになっておりますから、それを合わせて九年ということになっております。船が建造されますのは約七年間と見ております。
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいまのお尋ねの件につきましては、率直に申しまして、今の科学技術庁の立場といたしましては検討の対象になっておらないと思います。私は、幼児から科学に対する教育あるいは科学技術尊重というような立場に立っての国の施策というものは十分なされなければならないものであると思うのでございますが、これは単に科学技術庁として考えることではなくて、いろいろな立場におられる人たちがやはり総合的
○国務大臣(近藤鶴代君) 豊瀬委員も御承知のとおり、科学技術庁という役所が発足いたしましてから、まだきわめて年数が経っておらないわけでございまして、多くの希望を持ちながら——と申しても、そんなに飛び離れたというような取り扱いを要求することも無理でございますが、しかし、ここ二、三年間の科学技術庁の予算も大分ふえて参りましたし、意図いたしております方向に、漸進的に進んでいく態勢にはなっていると思います。
○国務大臣(近藤鶴代君) 科学技術の振興は、何と申しましても研究体制の確立であると思うのでございます。科学技術会議の答申に基づきまして、国立研究所の充実刷新あるいは研究者の養成、または研究環境の整備というようなことに努力を払わなければならないと思い、反面において発明の奨励ないしは新技術の開発というような面になるべく多くの助成をし、その研究の成果を十分発揚するというような基本方針をもって進めて参るつもりでございます
○国務大臣(近藤鶴代君) 具体的にこうしなければならないというようなところまで話がまだ進んでおりませんけれども、具体的にしなければならないという考えを持って検討を進めておるわけでございます。
○国務大臣(近藤鶴代君) せんだって大学の先生方の参考人としての御意見を伺ったわけでございますが、このことは、もうすでに原子力委員会におきましても十分検討の材料といたしました範囲を出たものではございませんので、私どもの原子力委員会におきましても、すでにこの問題とは十分取り組んで検討いたしておるわけでございます。
○近藤国務大臣 ただいまお話の出ました原子力開発についての、大学との研究の調整と申しましょうか、の御意見でございますが、元来私どもの立場から考えてみますと、必ずしも原子力の開発だけでなくして、大学の研究所と科学技術庁というものは密接に手をつないで参らなければならない、きわめて有機的な関係が強くなければならないということは、十分認識をいたしておりますが、いろいろの事情、法律的な立場もございまして、今日
○近藤国務大臣 ただいまお尋ねの点につきましては、仰せの通り、きわめて重要な問題でございますので、慎重に考えなければならないものだと考えておりますが、目下のところ、それに対しましての具体的な話は全然出ておりませんので、今後において十分検討すべきものと考えております。
○近藤国務大臣 軍艦であるから再三再四の要求をすることも、あるいは法律的に、国際的には笑いものかもしれないという気もございましたけれども、それでもなおかつ、原子力委員会としては安全の問題について非常に重視しておるからというので、重ねてそれに対する回答を求めたいというところまで、私どもとしては積極的に行動いたしておるわけでございます。従いまして、その過程において、いよいよ最後どうなった場合に、絶対にその
○近藤国務大臣 私どもの今日までの考え方から申しますならば、安全保障書というものが出せないということを認めなければならないような国際上の慣例とか、いろいろなことがございました場合に、それにかわる何らかの方法で私たちが納得がいくような処置はできないものであろうかということを考えているわけなのでございますので、どうしても出せないのだ、何回交渉してみても安全保障書は出せないのだということになりました場合、
○近藤国務大臣 原子力委員会といたしまして、潜水艦の寄港の問題については、安全性について何らかの方法でそれを確かめたいという意向は、たびたび申し上げましたように、強く持っておるわけでございます。目下、その安全性の保証について、アメリカ側からの第一回の回答といたしましては適当な御返事がなかったということでございますので、重ねてこれに対しては何らかの処置をとられたいということを交渉をしようというもとに、
○近藤国務大臣 供与を受ける目的にもよると思いますし、私は、それが兵器であるか、あるいは兵器でないかということについてここでお答えをすることはちょっと無理だと思います。
○国務大臣(近藤鶴代君) 先ほど来の御質疑を伺っておりまして、科学技術庁の立場に立って、まことに赤面の思いでございます。原子力の開発も必要であり、宇宙開発も必要である。しかしながら、反面において私ども国民に密接したところの科学技術というものがもっともっと達成されなければならないという面におきましての牛田委員のお説に対しましては、私も全く同感でございます。防災センターを作るということも、科学技術庁といたしましては
○国務大臣(近藤鶴代君) ただいま議題となりました日本原子力船開発事業団法案につきまして、提案理由を御説明いたします。 わが国が原子力を人類社会の福祉と国民生活の水準向上のために利用する目的でその研究開発に着手してより、すでに七年余りの歳月をけみしております。その間、関係者の努力の結果、すでに国産第一号炉の完成を見、また発電第一号炉の建設が着々と進められているなど、その成果はまことに見るべきものがございます
○近藤国務大臣 実はそのお話は、ただいまここで初めて伺ったようなわけでございまして、ということは、厚生省がそれをがえんじて受けないということでございます。問題になっているというのは、新聞にも出ましたので承知いたしております。しかし、私といたしましては、その問題にあまり興味がないと言っては悪いのですけれども、あまり関心を持っておらなかったことは事実でございますが、そういういきさつのあるということを初めて
○近藤国務大臣 前段にお話しになりました雪害に対する処置といたしまして、この防州火センターが予算面から見て非常に手ぬるいというお話でございますが、防災センターをつくります計画を持ちましたときにも、雪害に関する災害というものは大きな項目であったのでございますけれども、残念ながら初年度におきまして十分私どもの意図する方向に向いて参らなかったようでございますが、この点に関しましては、またさらに昭和三十九年度等
○近藤国務大臣 本年の豪雪災害が非常にきびしいものであったという点において、各方面で非常な関心と努力を払って参っておるわけでございますが、私どもの科学技術庁といたしましては、ただいま大野委員から御発言もございましたように、すでに数年以前から、災害の予知ということによってできるだけ被害を少なくしたいという観点に立って、総合的な防災センターといったようなものを設置しなければならないという必要を痛切に感じて