○辻政信君 この問題はロッキード問題よりも小さい問題ですけれども、(笑声)筋が通らぬから一言申し上げておく。実は、伊藤委員が先ほどおっしゃったように、二十八国会で官房長をやめるといったときに、私も実は衆議院の内閣委員会でこの審議をした。この修正は、野党から出た修正じゃない。与党の良心からきた修正です、当時行政簡素化という点から。それを逐次一省ずつ小刻みに平衡運動をやって盛り込んできた。良心的なのは法務省
○辻政信君 では今度の協定で、南北の統一ができないうちに、南だけに賠償を支払う、その結果が南北の対立というものをむしろ激化させるか、それともそれを緩和させるとお考えになるのですか。
○辻政信君 私はこの委員会はきょうは飛び込みでありますから、過去においていろいろ詳しく論議されたことがあったら、適当に御答弁は省略をしていただいてけっこうであります。 まず最初に、質問の核心に入る前に、藤山外務大臣の外交に対しての根本的な考え方、と申しますことは、二つの中国、二つの朝鮮、二つのベトナムがあります。これを大臣はアジア的な観点から一つにしようとする努力をなさるか、それとも国際共産主義というものは
○辻政信君 どういうことかとおっしゃるのですが、そうじゃない。防衛庁がお作りになったならこの内容には誤りないという一つの自信がおありかどうかということを言っておるわけです。
○辻政信君 時間がないのでなるべく重複を避けて新しい資料に基づいて二、三お伺いします。 防衛庁がきょうの新聞で御発表になった「ロッキード問答」というこの資料、新聞には要旨しか出ておりませんが、この内容には赤城長官は責任をお持ちになりますか。
○辻政信君 じゃお伺いしますが、カナダは何機発注し、西独は何機発注しておりますか。
○辻政信君 もちろん性能そのものはあなたの専門事項ですから、私、文句言いませんが、これを採用するかいなかということは、価格の問題及び米軍との補給の関係がきわめて重大です。単なる性能だけじゃ決定できない。その重大な問題があなたの報告に漏れておったとすれば、源田報告の大きなミスのような感じを受けるのですが、いかがでしょう。
○辻政信君 時間がきわめてありませんので、重要な諸点にしぼって簡単にお伺いいたします。 まず源田さんに、私は昨日の新聞を見て実はどきっといたしました。あれを見るまでわからなかった。104がAにしろ、Bにしろ、米軍の一流の戦闘機であるというところに大きな魅力を持っておりましたが、それがあの新聞でくつがえったわけであります。そこで、ただいまの問答を通じて明らかになったことは、源田さんがアメリカにおられるときに
○辻政信君 ではこの大きな国際共産主義の脅威に対して、日米両国が共同して防衛に当たることが安保改定の精神である、そのための戦力を高揚する重要な手段が、ロッキードの採用と解してよろしいか。
○辻政信君 共同声明の冒頭に「国際共産主義は依然として大きな脅威であることについて意見が一致した。」とあるが、その認識は間違いありませんか。
○辻政信君 時間の関係上きわめて簡潔に聞きますから、きわめて簡潔にお答えを願います。 岸総理は一昨年訪米をされてアイゼンハワーとの共同声明をお出しになっております。その精神は今でも変わりありませんか。
○辻政信君 今、源田君の報告では、ミサイルの問題は任務の中から抜いてある。四つの戦闘機について各種の観点から見ると、ここではっきりあなたは言っていますよ。GMと戦闘機の関係を副目的として調査させると言いながら、源田さんはその任務を帯びていらっしやったか。帯びていらっしゃったならば、そのことをここで御報告願いたい。
○辻政信君 そうすると、結論としては、四つの候補の飛行機の中でどれが一番いいかということですね。 それじゃ赤城さんに聞きますが、少し話が違う。私は、あなたが出発する前に、八月一日のこの委員会で、速記録に残っておる。源田さんというのはすばらしい人だから、単に四つの機種のどっちかを選定するという狭い任務じゃいけない、日本の立場から、科学技術の進歩を考えて、GMと戦闘機の関係も調べさせるか、こういう私の
○辻政信君 私に与えられた時間は、約束が約三十分です。きわめて簡単に要点だけを聞きますから、簡単にお答えを願いたい。私は、源田さんは過去においてよく知っております。また、非常に信頼をしておりますから、その源田さんが、五十五の年で命をかけてみずから操縦梓をお握りになったという点には、無条件に敬意を表し、四つの飛行機の中で、軍事専門的に見て、104Cがいいという結論をお出しになったということについては、
○辻政信君 大へん明快な御答弁です。それを前提にしてこれから進めて参ります。それではお伺いしますが、国際法上の常識として、二つの国が交戦状態にあった場合に、相手国の住民から税金を取るということがやられるかどうか。
○辻政信君 私の資料によりますと、昭和十九年の九月からドクーとドゴールの関係がきわめて密接になった事実があるのであります。すなわち、ドゴールに関する記事の掲載を全部解禁をしている。それまではとめていたフランス共和国仮政府の名称使用をドクーが許しております。市内各所に張られていたベタン首席の肖像と写真を撤去しております、九月以降。そうしてペタン政府によるレジオンの組織を解散している。共和国時代のアンシャン・コンパタン
○辻政信君 総括質問では、私は日本側の正確な資料によりまして、日本は終戦までフランス及び仏印政府と交戦状態になかった。次は賠償全額の査定基準であるところの損害の検討においてきわめてずさんである。日本の正当な立場を相手に主張せずに、かえってドゴールの立場を認めるような政府側の発言が速記録の上に永久に残りますことはまことに残念であります。これは賠償の税金をとられる国民には納得できないことであります。日本
○辻政信君 単価が決定せずに、いいですか、決定しておらない。単価が決定せずに、二百機を決定して、そうしてしかも佐藤大蔵大臣、主任大臣がそれに異論があったような御答弁だが、そういう重大な問題をなぜ押し切ったか、国防会議で。なぜ内定としておかなかったかというのです、私の言うのは。この前、昨年の四月は価格が決定せぬ。だから内定にしておいて、価格の折衝をやって正確な価が出たら、決定に持ち込もうとしておったのです
○辻政信君 関連。今の説明を聞きますと、機種の選定は防衛庁長官の責任、財政的の決定は国防会議の責任と、こうおっしゃるが、この前の国防会議では機種はあの通り決定されたが、国防会議の持っている本来の使命である財政的の検討をなされておらぬじゃありませんか。なされておりますか。
○辻政信君 その十四条の規定は、日本国は、戦争中に生じさせた損害及び苦痛に対して、連合国に賠償を支払うべきことを承認することになっております。では二つの問題がここに出てくる。それは、賠償を請求する資格のある国は、日本と戦争状態にあったという条件、及びその戦争中にこうむった損害、この二つの条件が当てはまってくると思いますが、いかがでございますか。
○辻政信君 単に調印したということだけで賠償を要求する資格があるならば、このサンフランシスコ条約に調印をした多くの国々も、同様の資格を持つことになります……。
○辻政信君 私は、ベトナム賠償問題について、総理大臣、外務大臣及び松本官房副長官に質問いたしたいと思います。きょうは時間の関係で、法務、防衛、総務長官、質問の時間がありませんから、どうぞ帰ってお休みになって下さい。(笑声) まず断わっておきますが、外交問題はずぶのしろうとでありまして、もし間違いがあったら、くろうとの藤山大臣から直していただきたいと思います。そのかわり、ごらんの通りの資料は整えて参
○辻政信君 戦闘機をめぐる政治的な最高唯一の責任は岸総理にあります。従いましてこの委員会に岸総理を呼んだわけでありますが、この前も忌避をされ、きょうも忌避をされておる。こういう状態でありますから、私はきょうは赤城さんをいじめるつもりで質問するんじゃない。別の機会に岸総理の政治責任を問いますが、赤城長官は昔から信頼をしておったうそを言わない政治家であり、また、この調査団長の源田君は、私も最も仲のいい友人
○辻政信君 私が言いましたよ。
○辻政信君 ただいまの伊能委員の質問並びに赤城長官の答弁に関連をいたしまして、大へん失礼ですが、赤城さんにしても、広岡さんにしても、ロッキードを見たこともない方です。源田さんの報告をあなたの口を通じて聞かされても、国民は何かそこに政治的な含みがあるんじゃないか、こういう疑惑を持つのは当然であります。従いまして、この疑惑を解くためには、当委員会に源田調査団長を呼び出して、そうしてほんとうの彼の信念を、
○辻政信君 それで具体的な問題に入っていきます。これは読売新聞に出ておった、私も同じことを見ましたが、読売の記者の書いた中に、「隊員のつぶやき」というところで、「京都の施設部隊の一佐が泥まみれで働く一人の隊員をながめながらこうつぶやいた。「ふだんなまけ者の代表のようなあの男が人がかわったような働きぶりをしている。戦争を目標に鉄砲撃ちを習うより、気の毒な同胞を助ける方がどんなに楽しいのかもしれない。」
○辻政信君 そういうことを取り上げてあげ足をとろうというのじゃない、私の質問は。ただ、これが二十六日の午後一時ラジオを聞いて驚いた。それは空前の台風が紀伊半島方面に上陸する。しかも、その中心示度が九百十ミリバール、半径四百キロ、風速六十メートル、こう申しますと、常識では今まであった台風のいずれよりも大きい。これか上陸した場合の惨害というものは、身の毛のよだつような結果が予想される。紀伊半島でなくて名古屋
○辻政信君 私は災害直後の名古屋を視察をいたして参りましたが、その体験から二、三質問したいと思いますが、きょうの質問の中で重点は総理大臣であります。委員長にまず申し上げますが、午後は万難を排して総理大臣をお呼びを願いたいと思います。関連しまして、赤城防衛庁長官に二、三の視察の結論からお伺いしたいと思います。結論を先に申しますと、出動した第一線の隊員は非常な困難な状況で、きわめて熱心にやって感謝をされております
○辻政信君 それじゃ私がその概要を申し上げてみましょう。これは八月一十八品に出された陳情でありまして、まだごらんならないのも無理はないが、厳原の海上保安本部におきましては、昭和二十五年から三十五年まで無償で地主が保安部にお貸しする契約書が入っております。地主側としては何にも入れたわけではない。約束したから、わずかに末尾の条項に、必要があれは保安本部と地主と両者で協議決定をすることになっておる。ところが
○辻政信君 今日は李ラインの問題につきまして、外務大臣、運輸大臣に質問をしたい予定でありましたが、まだお見えになりませんので、具体的な問題を通産、自治庁、大蔵、海上保安庁の当局にまず確めていきます。 最初に、通産省来ておりますか、まだ……、それじゃ海上保安庁の長官にまず最初にお伺いいたします。 厳原海上保安部が民有地をただで十年間借り受けております、昭和二十五年から三十五年までの契約で。ただですよ
○辻政信君 赤城さんは政治家であり、源田さんは専門家なんです。その専門家の源田さんに大きな政治的な問題をきめることは無理ですから、主目的として四つの候補から選ぶのはいいと思います。しかし、防衛長官は政治家でありますから、その専門家が出す意見を世界の軍事情勢とにらみ合せて、現にアメリカにおきましては、軍事予算の配分がミサイルは年々増加していっている、飛行機は年々減少していっている。こういうことはあなたが
○辻政信君 悪いいきさつだということはあなたは自覚されておりますからいいのですが、悪いということがわかったらなぜ改めないか、今からでもおそくない、きっぱり改めなさい、この機会に。 次にお伺いしたいことは、源田調査団を派遣なさる目的がグラマン、ロッキード、コンベア、ノースロップ、この四つの花嫁候補、そのうちのいずれをもらうのか、もっと広い視野の上に立って、世界の進運に即応するように、ミサイルにどのくらいの
○辻政信君 関連いたしまして。簡単にお伺いいたしますから簡単にお答え願いたい。この機種問題が世間の疑惑を招き、こんがらかった根本原因はどこにあるか。それは、こういう純粋な軍事専門的な事項を国防会議にかけたことが誤まりの根本です。この点については、伊能前防衛庁長官の態度は正しいと思う。これはパイロットの専門的意見を尊重されて、これをどのくらい作り、どういうふうに編成するか、その予算とにらみ合した防衛計画
○辻政信君 それも一つの理屈でございましょうが、私は、一部の意見としてではなしに、アメリカ軍が大体ミサイル重点に切りかえてきた。従いまして戦闘機のメーカーは失業のおそれが出て参りました。これは詳しいことは申し上げません。死活の問題として販路を日本に求めようとする、その活躍が激しくなった、こう見るのであります。 総理にお伺いしますが、現在問題になっておるこのグラマンとかロッキードの戦闘機は寿命が何年
○辻政信君 この問題について、政界に疑惑を巻き起した一つの原因は、アメリカのメーカーがあまりにもやっきになった売り込みに策動したという事実であります。ちょっと度はずれた、血迷った売り込み合戦であります。こういうふうにアメリカのメーカーが、それほどまでに売り込みを競争するその原因が那辺にあるとお考えになるか。
○辻政信君 持ち時間がわずかに十分でありますので、要点をごく簡単にお伺いいたします。 第一点は、戦闘機種の決定に当りまして、自民党の内部にも政府の中にも意見が対立し、またその間に民間人が入り、あるいは利権屋が暗躍しておるという醜態は、国民に政治優先という意味よりも、利権優先という疑いを抱かしております。この点について岸さんはいかなる責任を感じ、またいかにしてその疑惑を解こうとなさるか、それをお伺いいたします
○辻政信君 委員貝長、ちょっと希望があります。 それは先ほど、理事の若干の人に言っておきましたが、防衛に関する調査ということがあるんですが、具体的に李承晩ラインの調査をぜひ休会中の調査にお加え願いたい。国民の関心が集まっておりますが、きわめて重大な用件が予想されるというときに、当委員会として、防衛の観点からそれを調査するのは当然だと思いますので、具体的に案をお出しになりますときに、李ラインの調査ということを
○辻(政)委員 そこが非常に不確実な調査と言わざるを得ない。ほんとうに真剣に調査するならば、どこに命中してどの深さのところにそのたまがとまっておったか、それによって火薬の力だとか、使った鉄砲だとかがわかる。たまだけではわかりません。ともするとそのたまが、日本軍の正式のたまではないかというような判断から、当局は、これは日本兵ではない、フィリピンの匪賊かもしれないというので、その救出をおろそかにするというか
○辻(政)委員 定期に相当額を受けるのは、一般の公務員も同じでしょう。そんなことはない。一体今日の裁判官のやり方に対して、国民は大きな不満を持っている。その一つの例を申しますならば、参議院議員の選挙違反事件について、小西英雄君と上條愛一君の問題が三年かかって、まさに任期が切れようとする最近、小西君が失格して上條君が当選を認められている。こういう簡単なものが三年以上放置されているところに、国民の裁判に
○辻(政)委員 専門家でありませんから、簡単に常識論を御質問申し上げます。 私は、高裁の裁判官一同、地方裁の裁判官一同から出された要望を読みまして、きわめて不可解に感ずるわけであります。この中に書いてありますことを読んでみましたら、地裁から出たものはこう書いてあります。「裁判官の待遇も、検察官の待遇と同等でよい。」という考え方から出発しているこの考え方は「強く反対せざるを得ない。なぜならそれは、憲法
○辻(政)委員 三権分立の原則をあなたから今お説教される必要はない。現に裁判所の人員を増加するということを言っておられる。私の言うのは、こういう実態にあるから、裁判所の手不足から、あるいはやり方が悪いから、こうなっておる。それを法務大臣は裁判所の人員増加を言っておられるが、もっと増してやらなければこれだけではできぬのじゃないか。その点についてどうですか。
○辻(政)委員 同じ政府の中におつて、厚生省とあなた方の連携がとれておらないということは、国会審議の過程において政府当局の答弁が無責任だということになる。これはたびたび言っておる。裁判所と政府は別だといっても、連絡はあるはずだ。こういうばかなことが三年間許されておる。あれは国有財産です。西日本海運というインチキ会社を作つて、不正業者がその権利を取得しておる。そうして、その裁判が三年かかって解決できない
○辻(政)委員 関連して——ただいまの大貫委員の質問は、私も全く同感であります。この法律案を見ておりまして、これは一体法務省の皆さんが大蔵省に負けた法律で、はなはだ不満足ながらお出しになつたものと思う。この提案理由の説明を見ておると、こういう大きな提案理由を掲げながら、出された処置というものは、わずかに二十名の増員でこういう大きな根本問題が解決できるというような印象を受けるのですが、これはとてつもない
○辻(政)委員 私のところに、長野県からも大阪府からも、血相を変えて陳情に来ております。それは、三好艦長の未亡人を通じて、とても引き揚げの見込みがないのだからがまんをしろ、こういうようなことを、引揚援護局はそれとなしににおわされておる。むずかしいということで責任を転嫁して、がまんをしろと言う。あなたのお子さんがあの軍艦の中に沈んでおったら、援護局長は、他人の骨をもらってきて仏壇に供えるお気持になりますか
○辻(政)委員 軍艦「陸奥」の引き揚げにつきましては、過去の国会において数回質問をいたしておりますが、どうも、政府は本気であれを引き揚げてやろうという熱意が足りないように思うのであります。最近引揚援護局から関係遺族に渡された書類を点検いたしてみますと、どうも技術的に引き揚げがむずかしい、また、訴訟事件等に妨げられてなかなかはかどらないから、まあ、がまんをして、今まで引き揚げた遺骨を分骨したらどうか、