○藤範説明員 寒気の南下につきましては、予知できる状況の中で起こっております。ただ、雷雨とか降ひょうの地域につきましては、これは非常に局地的に狭い範囲で起こる現象で、ばらばらに起こる現象でございますので、その場所につきましては、かなり早く前から予知ということはむずかしい現象でございます。
○藤範説明員 お答え申し上げます。 五月二十日ごろから六月中旬の初めにかけまして、日本付近は深い気圧の谷になっておりまして、そしてその間、この気圧の谷の底に向かってシベリア方面から三回にわたって上空の寒気塊——寒気塊と申しますのは、直径千キロ以上ある冷たい空気のかたまりでございますが、それが三回にわたって日本海に南下しております。この冷たい四気が上空に参りますと、これが非常に密度が大きくて重いものですから
○説明員(藤範晃雄君) お答えします。 五月二十日ごろから現在までにかけて、大きな意味で日本付近は大きな気圧の谷に入っております。そしてその気圧の谷の日本付近がちょうど谷底付近に当たるわけでして、そこに向かってシベリア方面から上空の寒気塊が最初は五月二十日ごろから約数日間にわたって、それから第二回目は五月三十一日から六月三日ごろまで、それから第三回目には六月九日からごく最近までずっと南下して日本付近
○藤範説明員 お答え申し上げます。 長期の見通しにつきましては、現在世界的にまだ研究段階でございますので、物理的基礎の正確な見通しというのは、現在ございませんが、たとえば、いろいろな研究者がいろいろの方法で気温の傾向などを予測しております。気象庁におきましても、そうした研究法の一つとしまして周期外挿法というのがございまして、それに基づきましての予測をこの四月一日に発表したわけでございます。 ただいま
○藤範説明員 お答えします。 西日本につきましては、大体七月の後半から八月についてやや少ない。それから北日本は梅雨期間がやや長引くおそれがありますので、北日本につきましては、降水量は平年よりやや多めに予測しております。
○藤範説明員 お答えします。 昨年の夏は、その規模と広さにおきまして、干ばつ状況としましては昭和四年以来といわれるような状況でございました。 最近、たとえばことしの冬に無降水記録が続いたり、それから東北地方に豪雪がございまして、これらも過去の記録の一位あるいは二位というふうな、非常にけたはずれな異常気象が起こっておるのは事実でございます。 近年、こうした異常気象が比較的起こりやすい傾向にあるというのは
○藤範説明員 先生の御指摘のように、日本は大陸のちょうど東側にありまして、東側が広大な海洋、西側には大陸と同時に、ヒマラヤ山系の非常に大きな山脈がありまして、こういうふうな特殊な地形が日本の特徴に影響しているものと思います。
○藤範説明員 日本の緯度におきましては、地域的な差がございまして、全般的に申しますと、日本の北部を除いたアジア地区ではまだ気温はそんなに下がっておりません。しかしながら、アメリカ西部とかヨーロッパでは気温の低下傾向が認められまして、これは地域的な特徴によっていろんな傾向の差があらわれております。
○藤範説明員 日本の傾向についてお答え申し上げます。 最近、特に日本の北部方面におきましては、夏に低温傾向が目立ってきております。最近十年間で北海道では五回低温がございました。その前の傾向としましては四年に一度ぐらいでございましたが、最近は平均して年に一度程度の低温が起こっております。それから西日本につきましては、夏季は干ばつ、少雨の傾向がかなり目立っております。そういう意味におきまして、西日本は
○藤範説明員 三月十一日に発表しました暖候期予報の概要を御説明申し上げます。 春の四月から五月にかけては全般に温暖な天気なんですが、五月に西日本を中心に曇雨天の続く期間がありそうです。また、北日本では比較的天気のいい日が多い見込みですけれども、五月上旬あるいは中旬等に内陸部で晩霜のおそれがあります。 つゆ入りのほうは、大体平年並みか、西のほうではやや早いほうですが、梅雨期の前半は気温が低く、雨量
○説明員(藤範晃雄君) お答えします。 産業気象科学学会では大凶作になるというふうに集約したのではございませんでして、ことしの夏はやや不順という線を中心に、もしその冷たい空気の入るタイミングが悪いとある程度、かなり冷たくなる。しかしながら、この時期がまあ長期予報ではなかなか的確にきめられませんので、現在のところやや不順ということが、その平均的な予想であると、そういうふうに申し上げました。以上でございます
○説明員(藤範晃雄君) お答えします。 ことしの今後の見通しでございますが、北日本を中心に低温が二、三回あらわれ、北日本はやや不順な天候というふうに予想しております。それから、西日本のほうは、どちらかというと平年並みでございまして、現在の状況ですと、ある程度高気圧におおわれましてやや雨量が少ないんではないかというような予測をしております。以上でございます。