2001-06-07 第151回国会 参議院 経済産業委員会 第12号
○参考人(藤目和哉君) これは非常に難しい問題で、御存じのように、OPECのプライスバンドというのは二十二から二十八というのを設定して、その中に入るように需給を調整するということですから、ですからもう石油市場自体が自由競争市場ではないんですね。OPECというカルテルが厳然として存在し、しかもオイルメジャーという非常に強力な企業が存在しているわけで、決して自由市場ではないと私は思っていますけれども、日本
○参考人(藤目和哉君) これは非常に難しい問題で、御存じのように、OPECのプライスバンドというのは二十二から二十八というのを設定して、その中に入るように需給を調整するということですから、ですからもう石油市場自体が自由競争市場ではないんですね。OPECというカルテルが厳然として存在し、しかもオイルメジャーという非常に強力な企業が存在しているわけで、決して自由市場ではないと私は思っていますけれども、日本
○参考人(藤目和哉君) おっしゃるとおりで、石油の需要の増加分はほとんどがアジアを中心とした途上国における自動車用燃料ということなんですが、一つは、アジアの国を見ていても、いわゆる大量輸送機関と言われる公共輸送機関が日本に比べると著しく未発達であるわけですね、これは歴史的な経緯もあると思うんですけれども。そういう自動車とかあるいは大量輸送機関についての技術協力、経済援助も含めて、日本の場合にはお手本
○参考人(藤目和哉君) ただいま御紹介いただきました日本エネルギー経済研究所の藤目と申します。 私は、資料の一面に六つずつ、色のついた画面が入っているものでございます。タイトルは、左上にありますように、「最近の国際エネルギー(石油)情勢とわが国エネルギー政策における石油の位置付け」ということで御報告したいと思います。 内容は三つに分けております。 最初に、「最近のエネルギー価格の上昇と不安定化
○参考人(藤目和哉君) なかなか難しいわけですけれども、一つはアメリカと日本の立地条件の違いというのがあると思います。確かにアメリカも分散化を政策としておりますけれども、幸い、メキシコとかベネズエラとかそういった近くに石油の輸出国がある。それから、中東はアメリカにとっては非常に遠いということと、確かに日本に比べればエネルギー安全保障の概念が非常に強いということがあって、できるだけ中東からの石油輸入を
○参考人(藤目和哉君) 確かにおっしゃるとおり、技術が進むとか改善されるということはエネルギー代が安くなるわけで、それがかえってエネルギー消費をふやすというようなケーススタディーを我々もやったことがあります。 これをどう説明するかということはなかなか難しいことで、エネルギーを効率的に利用するというのが省エネと言われているんですけれども、エネルギーを効率的に利用した結果、全体のエネルギー消費がふえるということもある
○参考人(藤目和哉君) どうぞよろしくお願いいたします。 私に与えられたテーマは、二十一世紀に向けたエネルギー需給動向ということでございます。お手元に資料がございますので、それに沿って行いたいと思います。(OHP映写) 最初に、エネルギーを取り巻く国際情勢の現状と見通しということですけれども、二ページ目に図一がございます。一九九三年の国際石油情勢、エネルギー情勢の中でも国際石油情勢、非常に重要な
○参考人(藤目和哉君) 今おっしゃった資料、どこかで入手されたということでしょうか。 世界のエネルギーの需要については各国ごとに一応モデル等で予測はやっております。日本の場合は、先進国なんですけれども、例えば家庭用の一世帯当たりのエネルギーの使用量等は欧米よりはまだまだ低いということです。もちろん、気温とかいろいろな家屋構造とかそういう違いを調整したとしてもまだまだ低いとか、交通用のエネルギーの需要
○参考人(藤目和哉君) 御質問で、日本エネルギー経済研究所としてはどう考えているかということなんですが、私も理事長ではなくて、それから研究所としては二年か三年ごとに見通しを出しておりますけれども、前に出した見通しがちょっと古くなっておりまして、それを今言っても余り現実性がないので、私の個人的な見方ということで許していただきたいと思います。 私の資料の四ページ目でありますけれども、まず省エネルギーについては
○参考人(藤目和哉君) ただいま御紹介いただきました日本エネルギー経済研究所の藤目と申します。よろしくお願いします。 私の方からは、お手元にお配りしました資料にありますように、「わが国のエネルギー需給構造の現状と将来」ということでお話ししたいと思います。 最初のページをあげていただきたいと思いますが、一九九〇年代に入ってエネルギー問題、非常に大きな課題を抱えております。 最近のエネルギー問題と