1962-03-29 第40回国会 衆議院 商工委員会 第24号
○葦澤参考人 葦澤でございます。 鉄鋼の立場から意見を言えという御趣旨でありますが、電力の中川参考人からお話がありましたように、私どもは石油の消費者の立場でありますが、ことに鉄鋼といたしましては、石油のうちの重油がその重点になっておるのでございまして、漸次増加の趨勢にもあるわけでございます。 従って、本法案を政府の方において御計画になりましたころから、われわれ業界でも寄り寄り協議をいたしましていろいろ
○葦澤参考人 葦澤でございます。 鉄鋼の立場から意見を言えという御趣旨でありますが、電力の中川参考人からお話がありましたように、私どもは石油の消費者の立場でありますが、ことに鉄鋼といたしましては、石油のうちの重油がその重点になっておるのでございまして、漸次増加の趨勢にもあるわけでございます。 従って、本法案を政府の方において御計画になりましたころから、われわれ業界でも寄り寄り協議をいたしましていろいろ
○説明員(葦澤大義君) 成るべく広く意見なり、要望なりを受けるのがよろしいというわけで計画をされておるのでありますが、只今お尋ねの通り御尤もでありまして、まだ期間が短い期間でございまして、これからも更に継続して、今まで伺つていない方面で聞くべき意見のところは伺わなければならんという状況にございまして、御指摘のような面につきましても意見を伺うようなことを今考えておりますが、これは中問的な御報告になつている
○説明員(葦澤大義君) 先ず東京地方におきまして調査をいたしました概要につきまして御報告を申上げたいと存じます。東京地方と申しましても、東京には全国の経済組織の団体の本部がございますので、この本部の意見のほうから申上げたいと存じます。経済団体として我々が懇談をして事情を伺いましたところは経団連、日経連、経済同友会、日本商工会議所という四団体でございます、そのうち経団連との懇談は会長が会員の業種別に亘
○葦澤政府委員 最近特に河川工事あるいはコンクリート建築等の必要の上からこれの強度の試験器が問題になつて来ておりまして、現在それの検定方法、またはそれが一体うまくできるかどうかということを検討中でありますが、この検討ができ次第、この試験器につきまして、請願の趣旨を達成するようにいたしたいと思つておりますが、計量法にかりにまだ指定をされずにおりましても、これを取引上証明として使用することはさしつかえないのでありまして
○葦澤政府委員 加藤さんは事業を経営なさつていらつしやるので、償却のこともよく御存じだろうと思うのですが、償却はお話のように、あとの注文が相当あるかないかというところにかかつて来るわけでありますから、そこで一番安全を見積りますると、それに使用した機械をその注文だけで償却してしまうということにすれば一番安全なことはもとよりであります。しかしながら全部の機械がほかに全然転用あるいは利用できないという場合
○葦澤政府委員 中小企業なり、あるいは労働者の仕事の繁閑に応じて、いろいろな問題が出て参ることは、御指摘のように今後もあるかもしれません。しかしそういう問題も、この法案が成立いたしましたときには、生産を開始する許可の場合に、そういう内容につきましても、申請側の計画をよく聴取いたしまして、また契約を履行いたす場合にも事前に届出が行われるわけでありますから、その内容において、中小企業者あるいは労務者の問題
○葦澤政府委員 お答え申し上げます。小松製作所の問題は、ただいま大臣からもお話がありましたように、臨時工の問題と私どもは聞いておりますが、臨時工はもともと特別の用務に従つて一時雇用をいたしたものでありますので、その用務が一定の期間を経過いたしまして終つたという意味において解雇の問題が起きたというふうに、私どもは承知いたしております。
○葦澤政府委員 MSAを受諾した場合に、発注形態がどうなるかということはまだ実際に締結をいたされていませんので、実は実際のところわかりませんが、おそらくそう異なつた形態ではあるまいというふうには思いますが、ただわれわれの期待いたしておりますところでは、かりにMSAというものを基本的に受諾いたしますれば、その発注形態なりあるいは今後発注しようというものについて細目の話が持ち上つて来るだろうというふうに
○葦澤政府委員 MSAがどういうふうに締結されますか、これは今後の問題でありますが、かりにMSAが締結になるといたしますれば、それまでの間はむろんこの法案によつて従つて行くわけでありまして、またMSAがかりに締結になりましても、この法案によつて実施して行かれるものだと私どもは考えております。
○葦澤政府委員 許可制度によりまして、いたずらにわずかな一定のきまつた発注に対しまして殺到いたすことをまず排除する、契約の内容を事前に届出をされることによりまして、特にその販売価格というものが事前にわかるのでございますから、それを検討いたしまして、それが不当なものでありますならば、一応戒告をするという措置になつておるわけでありますが、戒告に応じても応じなくても、そこに罰則の適用がないという点において
○葦澤政府委員 大体受注者は主要な部分をつくりますところが主体になるかと存じます。従いましてたとえば砲弾の場合を例にとりますと、砲弾の弾身あるいはそれに容填をいたしまして完成するというような部門がありますれば、そこが対象になるわけであります。火薬をつくり、あるいは信管をつくるというようなものは、付属品と申しますか部品と申しますか、受注者の実際の対象からは除かれるわけであります。そうしますとその主要な
○葦澤政府委員 お答え申し上げます。武器の大体種類によつて工程が異なると思いますが、たとえば銃弾、砲弾、というようなものについてこれを見ますならば、弾身をつくります部門、これが主体になるわけでありますが、そのほかにこれに詰めます火薬、それから火薬をさらに弾身に容損填します部門、あるいは信管をつくる部門というふうに、だんだんにわかれるかと思います。
○葦澤政府委員 ただいま政務次官からお答えを申し上げた通りなのでございまして、発注がありました際に、いろいろな向う側との価格の問題が往々出て参りますので、通産省といたしましては、発注される場合の入札者につきまして、一応通産省において調査いたしまして推薦をした社の中から入札者を決定してもらうようにというような指導と申しますか、向うとの話合いによつて実施をいたしておる部面があります。そういつた程度を出ない
○政府委員(葦澤大義君) 引合があつても実際に契約するのは少い、御説誠に御尤もであります。従いまして、我我も契約数量そのものの半分というものではなくて、低目に押えまして、可能性の上から低目に数字を見込んでおるという状況でございます。そこはやはり小林さんと見解の差違になるところであります。
○政府委員(葦澤大義君) 今年度の見通しの問題について先ほど申上げたのでありますが、現在の実績から今年度はこうあるだろう、こういうので、私はまだ時期が早過ぎると思うのでありますが、これは契約の成立はその時になつて初めてわかるわけでありまして契約成立の可能性ということが問題になる、引合が従つてその根拠になるのでありますが、先ほど御説明を申上げましたほかにも、実はインドで相当の車輌の入札があるのであります
○政府委員(葦澤大義君) プラント類の輸出状況につきまして、只今山際副総裁からの御説明がありましたが、我々の見るところを更に附け加えて御説明を申上げたいと思います。 プラント類の輸出を通産省としましても非常に重く見ておりますゆえんのものは、やはりこの重化学工業としまして総合的な工業の代表的なものになるのでありまして、一つのプラントが完成いたしますにつきましては、単にその主要部品のメーカーだけでなくて
○葦澤政府委員 MSA問題につきましては、われわれもまだ上司の方からも、また他の方からも、具体的にどういう研究をする必要があるという、何らの知らせも受けておりません。ただわれわれ新聞紙上等で一応考えておるところだけのもので、結局大臣が申されましたところを補足的に申し上げる以外にないと思うのであります。問題は、大臣の申されましたところのものは、域外調達にどのくらいこちらが応ずるかということでありまするが
○葦澤政府委員 前回の法案との差異でございますが、本質的な差異は私どもはないと考えておりますが、一点技術的な意味合いにおいて改正をいたしております。 すなわち新設、増設につきまして許可を要するということにしておるのでありますが、移転をいたしまして工場をつくります場合には、前法案におきましては、やはり一種の新設であるという解釈で参つたのでありますが、立法技術上やはり移転は明確に別の規定を設ける方が妥当
○葦澤政府委員 大臣のただいま御答弁なされました通りなんでございます。今御指摘の御質問はおそらく読売新聞に載りました日平産業のことだろうと思いますが、かねてああいうような話がありましたので、通産省としましては日平産業に出頭をしてもらいまして、その間の事情をよく説明をしてもらうように日平産業に申入れをいたしておるのでありますが、まだ日平産業の方から、その当事者の、十分に説明をなし得る者が出張中であるとかいうような
○政府委員(葦澤大義君) この許可の基準は、非常に重要な事項でありまするので、大きな基準につきましては、法律の第五条で明示をいたしてありまするが、お尋ねのような更にこれの細部に亘る許可基準というものは、当然あるべきだと思うのでありまして、非常に重要な事項でありまするので、これは法律にも規定がございますが、武器の製造についての審議会を設けまして、そこで一応細部に亘る基準を取極めて頂くという考え方をいたしておるわけであります
○政府委員(葦澤大義君) サイズについて種類別にするかというお尋ねだと思いますが、サイズ別にまでは武器の種類については考えないという方針でおります。
○政府委員(葦澤大義君) お答えいたします。第三条の武器の種類は、武器の定義を第二条で規定をいたしておりまするが、この定義の種類に従つて定めるというように現在考えておる次第でございます。
○政府委員(葦澤大義君) 兵器と武器の言葉の使い方でございますが、兵器と申しますと、やはり再軍備に一応の関連があるのではないか。と申しますのは、一つの戦時の単位としての兵器という観念が日本の文字の使用上一応出て参りますのと、又現在武器という文字は保安庁法と現行の法律において使用せられておりますものでありまして、具体的なそのもの一つについて申しましたならば、武器と兵器というものは、区別ないかと思います
○政府委員(葦澤大義君) 契約の後においていろいろな経済条件の変更等が起きて参つた、そこから出血受注というような問題も出て来るというお説誠に御尤もな、又無理からぬ事態のこともあろうかと存じまするが、何と申しましてもこの契約は向う側と製造メーカー自身がなさるわけでありますから、そういつた契約の際に特に慎重を期して頂くことが先ず第一だと思いますが、併しながらやはり契約の場合に予想できない事態、或いは甚だしく
○政府委員(葦澤大義君) 武器の生産につきましての現状でございますが、提案理由においても御説明を申上げてある通り、昨年の四月に一切の武器についての製造が禁止されておつたものが、許可によつて製造してもよろしいというように変りましてから、駐留軍側からの日本の武器の製造者に対する発注が行われて参りました。只今までのところ、武器に関しまして約四千二百六十万ドルに上る発注が行われております。 この内容につきましては
○葦澤政府委員 テレビの受像機の需要でございますが、現在われわれの調査するところによりますならば、受像機は、小型から大型までそれぞれ需要者の希望と申しますか、需要者の好みによりまして、いろいろな型ができております。ただこの型につきましては、ブラウン管の大きさというものが大体中心になつて参るのでありますが、数種類のブラウン管の形は必要だと存じます。ただこれがあまりに多くなり過ぎるということは好ましくないと
○葦澤政府委員 テレビ受像機の中で最も重要な部品の、ブラウン管についてのお尋ねでございますが、お尋ねの趣旨の中に、許可、認可制をとつておるかのお話でありますが、現在これらの生産につきましては、何ら政府としての許可、認可制はございません。ただブラウン管は従来も国内で生産をされておつたのでありますが、何分にも小型のブテウン管についての製作が行われておつたのでありまして、最近のテレビ受像機の普及状況から見
○葦澤政府委員 二月一日NHKがテレビの本格放送を始めたにつきまして、いろいろな角度からこの募集論ぜられておることは御承知の通りでありまして、文化的面からも非常な意義があろうかと思うのでありますが、これが普及がどういうような見通しになるかということが、生産についても重要な問題になろうかと思うのであります。われわれの予想いたしておるところによりますれば、大体二十八年度の終りには四万二千ぐらいのテレビ受像機
○葦澤政府委員 お答え申し上げます。材料の品質並びに製品の性能についての検査につきまして御指摘の点でございますが、従来そういつた面において、向うの検査に合格をせずに不良品を出しておつたという事態もございますので、材料面並びに製品面において、何と申しましても技術の充実、設備の改善ということが必要でございますので、現在工業調査委員会の中に朝野の方に集まつていただきまして、それが改善、進歩につきまして案を
○葦澤政府委員 永井さんの御指摘になりました点、ごもつともな点でありまして、しかるがゆえに従来他の委員の方からもその点につきまして再三お尋ねがありました。大臣からお答えなされましたように、方針としては常識のおちつくところへおちつくという方針でございますが、事務的に若干、発注量の測定、むろん年間の発注量が確定いたしておりますときは非常にけつこうなのでありますが、必ずしも一年間の発注量の確定したものをわれわれが
○葦澤政府委員 お答え申し上げます。発注量について、この委員会でお尋ねがありましたときに私が申し上げましたのは、五千万ドルということでございまして、当時約二千万ドルぐらいすでに発注がございました。あと三千万ドルぐらいあるのじやないか、こういうような見地から大体五千万ドルというふうに申し上げたのでありまするが、その後最近になりまして、約一千万ドルぐらいの発注が行われましたので、すでに三千万ドルは発注済
○政府委員(葦澤大義君) 只今のような御趣旨の、我々が一応検討しております現実の資料を調成いたしまして御提出をいたしたいと思います。
○政府委員(葦澤大義君) 只今鉄鉱専用船につきましてのお尋ねでございますが、これはまだ事務的にいろいろ打合せをしておるという段階でございまして、通産省としましては、これを以て決定をしておるというもではありませんので、その点をお含みおき願いたいと思いますが、原文を運びます計画としましては、銑鉄を大体どのくらい作るかということが前提になつて来るのでありまするが、今年度は御承知のように約三百二十万トンぐらいの
○政府委員(葦澤大義君) 基礎産業であります鉄鉱の価格を低廉にして供給するということは非常に重要なことでありますことは、只今機械類の輸出等の面からお説がございましたが、お説の通りであります。この鉄鋼価格の低減につきましては、お説のなかにありましたように、設備の近代化、合理化が先ず必要でございますので、昨年度を第一年度の出発点といたしまして、明年完成の三カ年計画を以て、只今合理化を促進中でございます。
○葦澤政府委員 鉄鋼原料は海外から非常に多量に運んでおりますので、これの運賃がどうなるかということは、鉄鋼価格の上に非常に影響を持ちますことは御承知の通りでありますが、最近、過去において朝鮮動乱等の原因があつたのでありますが、この運賃が、現在インドあるいはアメリカ航路が八ドルないし九ドルのものが、十ドルぐらいもよけいに高くなつているというような経験からしますと、現在のような運賃がはたして相当期間にわたつて
○葦澤政府委員 現在の日本の造船用圧延鋼材の価格は、御承知の通り建値はありますが、実際の取引価格は相当下まわつております。これは鉄鋼メーカーが、造船用鋼材の重要である点に顧みまして、造船用の個々別々の会社の間に、それぞれ取引条件の改善をするとかいうようないろいろな条件お互いに示し合いまして、引下げております。現在三十六ドル見当ではないかと思いますが、これはアメリカに比べますと、アメリカは八十六、七ドル
○葦澤政府委員 わが国の鉄鋼の価格が国際水準に比して相当高いということは御説の通りでありまして、また通産大臣からも御説明のありました今御指摘になつたような施策についても、着々その成果を上げるべく努力をしておりますが、何と申しましても、国内における施設の改善合理化と相並びまして、現在日本における鉄鋼のコストの大部分、八割ないし八割五分のコストの比率を占めております原料費の切下げを行うことが非常に必要なわけであります
○葦澤政府委員 今日までの大体の経過をお答え曲上げたいと思います。高碕さんがインド中央政府の側と話を始められまして、インド政府といたしましてはインドの国内における鉄鋼需給の関係から特に銑鉄の不足を政府として緩和いたしたい——このインド国内における銑鉄の需給の緩和につきましては、御承知のようにあそこにタタ銑鉄会社あるいはインド鉄鋼会社というような私企業の会社ですでに銑鉄をつくつておるところがあるのでありますが
○政府委員(葦澤大義君) 衆議院で訂正されましたように、二カ年ということになりましたならば政府においても極力鞭撻をいたしまして、更に再延長を必要とするというような事態のないようにいたす確信を表明いたしたいと思います。なぜ案外に財団組成手続が進行しなかつたかというお尋ねでありますが、当初八幡、富士両社が、鉄鋼合理化計画として組みました所要資金額というものが途中で変更されまして、更に相当の増額をいたしたのであります
○政府委員(葦澤大義君) 政府提案の 一年の延長が衆議院において二年というふうに訂正をされましたのでありまするが、当初本法案を提出いたします場合におきましては、一年の延長を以てその目的をほぼ達成できるというように考えたのでありまするが、衆議院におかれましては、今年は講和條約の発効によつて賠償問題の解決、従つてそれに伴います財団組成の手続における影響等、今後いろいろ不測の問題が出て参りましたときに、
○政府委員(葦澤大義君) 日本製鉄株式会社が御承知のように廃止になりまして、富士製鉄株式会社と八幡製鉄株式会社の二社に分割いたしたのでありますが、その際に日本製鉄株式会社は特殊会社として法律に基いた会社でございましたので、その法律を廃止いたしたのでありまするが、ただ日本製鉄株式会社の特殊会社といたしまして、当時社債権者に対しまして先取特権の規定を設けまして、通常の財団抵当による手続によらずして社債権者
○葦澤政府委員 御指摘のように鉄鋼においては、その原料費が相当多額に上つております。最近の状況についてわれわれの一応試算しましたところによりますれば、原価の中の構成比が、二十五年の六月においては五〇・六%、二十六年の九月においては七三%というような原料費の状況を見ております。従いまして作業費はその残高のものになるわけでありまするが、御承知のように鉄鉱業においては副成物が出ますので、副成物の控除がそこに
○葦澤政府委員 合理化の内容につきましては、これを大体三つに大別することができると思います。製銑設備の合理化、製鋼設備の合理化、圧延設備の合理化というふうに、大体三つにわかつことができると思うのであります。この三者のうち、わけても圧延設備の改善というものが最もコストの引下げに寄與し得るものだと思います。むろん製鉄、製鋼と相並びまして行われるところにおいて、計算が立つのだとわれわれとしては存じおりまするが
○葦澤政府委員 わが国の鉄鋼の根本方策をどうしたよろしいかというお尋ね、たいへん基本的な問題だと私ども思いますが、この前の委員会においても、そういつた趣旨でのお尋ねがありまして、一部の点については申し上げたのでありますが、何と申しましても、日本の鉄鋼業が、御指摘のように日本の産業の根幹産業の一つであるという点に鉄鋼の特質があるわけでありまして、機械とか造船とか車両とか、わが国の重工業の発展の基礎として
○葦澤政府委員 その後合理化三箇年計画というものが立案されまして、昭和二十六年——今年度を第一年度の出発点といたしまして、二十七年、二十八年、三箇年計画をそれぞれ立てたわけでありますが、八幡、富士両社ともそれぞれ二百五十億という要資金総額を組みまして、そのうち八幡につきましては百八十億、富士につきましては百九十億というものを要担保借入れ金額と予想いたしておるわけであります。
○葦澤政府委員 八幡製鉄所は当時四十億円の設備資金の予想額を持つたわけでありますが、そのうち要担保借入れ金額として二十億というものを予想いたしたわけであります。それから富士製鉄は、五十億の総資金額に対しまして、そのうち要担保借入れ金額三十億というものを予想いたした次第であります。
○葦澤政府委員 当初三年間の延長をいたしましたときには、むろんできましたならば固定資産の全部につきましてやりたいところでありますが、当時の事業計画から、それに伴いまする資金の調達計画がこれをまかなう程度において二年間でできるだろう、ということで御審議を願つて発足をいたしたわけでありますが、お手元に参つております参考資料についてごらんくださいましてもおわかりのように、八幡製鉄につきましては二百八億の固定資産
○葦澤説明員 現在のプラント輸出の国際水準価格として想定してあるものは、物によりまして違うのでありますが、大体二、三割方日本のプラントが高いのであります。従いましてこれを二、三割方引下げることが必要になつて参るかと思いますが、二、三割の引下げ方につきましては、ただいま申しましたように鉄鋼も、またプラント・メーカーも、ともに合理化によりましてコストの引下げをする必要があると思うのであります。鉄鋼といたしましては
○葦澤説明員 最近の鉄鎚の輸出状材につきましては、ただいま御指摘になりましたような傾向が現われております。たた鉄鋼を原料といたしましてプラントなり、機械なりが輸出されるということはきわめて望ましいことでありますが、国内のそういう需要を圧迫しない限りにおいて、鉄鋼それ自身として輸出されるということは、鉄鋼の生産の上から申しまして、必ずしも妥当を欠くものではないというふうに思います。ただお話のように、鉄鋼
○葦澤説明員 プラントの輸出促進につきまして、御指摘になりましたように、プラントの国際価格に対しまして日本の国際価格が割高でありまして、二、三割方値引きをしないことには海外市場において競争ができないような実情であつたのであります。それの根本的な対策としまして、イギリスとかベルギーにおいてすでに実施されております輸出価格と国内価格との間に差異を置きまして、国内価格を安くすることによつて、輸出しまするプラント