1998-10-15 第143回国会 参議院 外交・防衛委員会 第9号
○政府委員(萩次郎君) 私どもも原因がわかればということで種々調査をしたわけであります。米側においても過去に調査をして原因追求できないかということをやったわけでありますが、先ほどもちょっと申しましたように、この施設は旧軍、旧帝国海軍以来、大変長期にわたって使用をしているところでございまして、現在の私どもの考え方では、原因の特定というのはほぼ不可能ではないかというふうに考えております。
○政府委員(萩次郎君) 私どもも原因がわかればということで種々調査をしたわけであります。米側においても過去に調査をして原因追求できないかということをやったわけでありますが、先ほどもちょっと申しましたように、この施設は旧軍、旧帝国海軍以来、大変長期にわたって使用をしているところでございまして、現在の私どもの考え方では、原因の特定というのはほぼ不可能ではないかというふうに考えております。
○政府委員(萩次郎君) 今ちょっと申し述べましたが、まず汚染された地域を全部封じ込めるということで、陸上部分については矢板、これを打ち込んで他の部分と隔離をする、それから水に面した部分についてはコンクリート壁、これを設置して汚染された土壌の流出を防ぐという工事について、既に入札を終わりましたので、近々実際の工事にかかりたいというふうに考えております。
○政府委員(萩次郎君) 今、先生御指摘のように、横須賀米海軍施設十二号バース、これは旧軍時代から極めて長い期間使用されてまいりました。先生がおっしゃいましたように、先般、しばらく前でございますが、米側の調査で土壌汚染されているということが明らかになりまして、そのときは米側の措置によって汚染土壌の封じ込めを行ったわけであります。今般、この十二号バースを改修する必要があるということで、もう一度防衛施設庁側
○萩政府委員 那覇港湾施設の移設問題につきましては、SACO十一案件の中でも普天間に次ぐ大変重要な案件でございます。この件について、先生おっしゃられましたように、昨今、沖縄県、浦添市、地元においていろいろな動きがあるという点について聞き及んでおります。SACOの案件を実施するためには大変前向きな動きではないかというふうに感じております。 それで、今後どうなるかという問題になるわけでございますが、先生十分御承知
○萩政府委員 ただいまの米軍旧恩納通信所におきますPCBの処理につきまして、その事態の推移は、先生がおっしゃったとおりの経緯を経まして、現在、那覇の防衛施設局の責任において、航空自衛隊の恩納分屯地内に一時保管施設を設けて保管をしておるところでございます。PCBの汚泥処理は、現在その技術が開発中でございまして、開発され次第この汚泥を処理をしたいというふうに思っておる現状でございます。 それで、先生からお
○萩政府委員 ただいま先生が挙げられましたような報道は承知しておりますが、私としては、そのような依頼を受けたという覚えがございません。
○萩政府委員 厚木の神環保に関連しまして、今外務大臣からお答えがありましたようなことでございますが、いずれにいたしましても、私どもといたしましては、米側から平成四年度以降、強い要望が出されているというお話でございます。平成七年度、九年度、現地大気環境の調査というものを行った結果でも、いわゆるダイオキシン類にかかわる大気環境指針、これを超えているという結果が出ておりまして、やはり何らかの措置が必要であろうというふうに
○萩政府委員 先生がおっしゃいましたように、厚木第一次訴訟の差し戻し審におきまして、原則としてWECPNL八十以上の騒音による被害は、受忍限度を超えるものというべきであるという考えが示されたわけでございまして、私どももそれを大変重く受けとめておるところでございます。 ただ、若干司法的に申しますと、そういうことで、過去の損害賠償というのは、原告の主張が認められて国側より損害賠償が支払われたわけでございますが
○萩政府委員 葉山先生には昔から、厚木の騒音の問題についてはいろいろお世話になっておりますが、厚木その他横田等のNLPによる近傍住宅住民の被害を少しでも軽減しようということで硫黄島に施設をつくって実行しておるということはかねて申し上げておるところであります。 九割、こういつも言っておるということでございますが、ひとつぜひとも御理解いただきたいのは、先般の先生のおっしゃいましたNLP関連につきましても
○萩政府委員 新聞等で報道されております嘉手納飛行場のPCB投棄問題につきましては、報道によりますと、元従業員のPCB投棄に従事したという発言が発端となっておりまして、地元の方々の不安を解消したいというお考えで、先生がおっしゃいましたように、九月九日、沖縄開発政務次官が環境庁、沖縄開発庁、外務省、そして私どもの防衛施設庁の担当課長クラスを伴いましてこちらに訪れられたわけでありまして、防衛施設庁からは
○政府委員(萩次郎君) 被害者救済という重要性は私どもも十分認識しております。ただ、私ども地位協定十八条五項に基づいて賠償金をお支払いするということで、事実、過去においてお支払いをしたこともあるわけですが、我が国が負担する場合においても事務処理に当たってはどうしても関係法令にのっとってやらざるを得ないという立場にございます。 したがって、今回の請求事案については最高裁判例に従わざるを得ない立場がございますので
○政府委員(萩次郎君) ただいま齋藤先生から御質問がありましたように、この四月二十一日ですか、二十名の方のじん肺被害補償請求が私どもの横浜施設局にございました。 先生おっしゃいますように地位協定十八条、それから民事特別法に基づいて行われるわけでございまして、ここのポイントは、従来からのじん肺訴訟でもいつも問題になりますが、まさに時効のとり方、これが司法上、従来から問題になっております。 じん肺法上
○萩政府委員 那覇軍港の移転の問題は、SACO以前から長年の懸案ということで、SACO以前に浦添市沖に移転をするということを条件に返還が決まっておったわけでございますが、浦添の方の御同意が得られていないということで、現在まだ動いていないということでございます。 それから、キャンプ・ハンセン一〇四号線越えは既に実施をしておるという状況でございますが、いずれにいたしましても、地元の方々の御同意、御了解
○萩政府委員 ただいまお話がありましたように、SACO最終報告では、返還事案が十一件あるわけでございます。そのうち、御存じのとおり、安波訓練場につきましては、四月九日の日米合同委員会で返還が合意されまして、現在、事務手続を進めておるところでございます。これによって陸上部分四百八十ヘクタール、水域約八千ヘクタールの返還が実現することとなったわけでございます。 そのほかの地域でございますが、先生既に御承知
○萩政府委員 先生からお話がありましたように、確かに、米軍基地は沖縄に集中をしている現状でございます。長年にわたり、沖縄県民の皆様に大変御苦労をおかけしておるということも事実でございます。 ということで、先般、SACOにおいて、沖縄の皆様方の負担を少しでも軽減できるようにということで、整理、縮小、統合の方向に向かって現在動き始めたという状況にあります。
○萩政府委員 コールド・アイアン・プラント、それから管理棟の件であると思いますが、このコールド・アイアン・プラントは米軍の名称でございますが、この施設は、赤崎貯油所の岸壁に、コールドというのはエンジンをかけていないという意味だそうでございますが、エンジンをかけないで停泊する艦船に対して、給汽、給電、給水、こういうことを支援するユーティリティー施設でございます。 それから、もう一つの御指摘の横須賀基地
○萩政府委員 今防衛庁長官が申し上げましたように、低空訓練の実態というのは私の方では必ずしもはっきりしないのでありますけれども、防衛施設庁の方では低空訓練に伴う被害の補償というものをやっておるものですから、先生がおっしゃいましたうちのどういう影響があるかということで若干つけ加えさせていただきます。 新聞記事に千機というような話は載っておりますけれども、私どものところに入っております被害者といいますか
○政府委員(萩次郎君) 米軍が現在、本土五カ所の演習場で一〇四の射撃訓練を代替でやっておりますが、これはやるたびに米軍も処理をしております。
○政府委員(萩次郎君) 先ほど申しましたように、米側は米国の射場におけると同様の方法で不発弾の処理をやっている。どういうことかといいますと、大体年に二回不発弾の処理をしているということを聞いておりますが、その際に何発の不発弾をどう処理しているかという報告は受けておりません。
○政府委員(萩次郎君) キャンプ・ハンセンでございますが、ここの百五十五ミリりゅう弾砲、沖縄復帰以前からもちろん行われております。復帰後もずっと行われてきたわけでございます。 したがって、発射弾数の詳細は私ども承知しておりませんが、米軍から通報を受けておりますのによりますと、年度によって差がありますが、少ない年で三千発弱、多い年で七千発ということでございます。 不発弾の数につきましても私ども承知
○政府委員(萩次郎君) 施設庁が十年度予算でお願いしておりますのは五千五百九十五億円ということで、対前年度百七十二億円の減、三〇%が減でございます。ふえたもの減ったものございますが、減ったものの代表的なものは、先生が言及されました住宅防音は四十億円の減額、それから在日米軍駐留経費……
○政府委員(萩次郎君) 先ほどありましたように、六十三年に米側がやりまして、それから平成六年にも米側が調査を行っております。私どもはそれに基づいてさらに詳細にほかの分野もあるかないかということで、現在箇所数をふやして念のために調査をしておるんですが、平成十年度の予算は、これは九年度から始まっております調査が終わった後に、十年度の後半、改めてその結果を根拠にいたしまして執行をしたいというふうに思っております
○政府委員(萩次郎君) これは、重金属等にかかわる土壌汚染状況調査というのを九年度予算でやっておりまして、二年国でございますから現在も継続をしてやっております。環境庁の指針に基づきましてそれぞれの含有量を二十四項目にわたって調査する、こういうことでございます。
○政府委員(萩次郎君) 御存じのとおり、昭和六十三年に米側の工事で汚染が判明いたしまして、米側の方で差し当たりの処理をしておりますが、これを平成九年度予算で既に土壌汚染状況調査というのを実施しておりますので、その結果に基づきまして平成十年度予算において環境庁の指針に基づきまして汚染土壌の処理を実施したい、これの経費として約二億円を考えている、こういうことでございます。
○政府委員(萩次郎君) 今、気象条件の違いが大きな要素と申しますのは、自衛隊の場合は本土の各演習場で演習をやるわけですが、大体どの演習場も春先に野焼きをやります。したがって、最初に燃えるようなものをなるべく燃やしてしまう、それから演習をするというのが大変大きな要素の一つだろうと思っております。 沖縄の場合は、気象、気候の関係で、どうもかえって野焼きすると全山燃えてしまうという危険性もあるところなものですから
○萩政府委員 具体的に何回、どこでというところまでは掌握しておりませんが、米軍の規則、規程によりまして、空母艦載機のパイロットは必ず 年間何回NLPをしなければならない、それから、出航前何日の間にもう一度練度を向上させなければいけないというような種々の規制があるようでございますので、例えばアメリカだと空母の配備されているサンディエゴとか、そういうようなところの近くの飛行場で、当然のことながらNLP、
○萩政府委員 私の方の防衛施設庁、それから外務省、ともども申し入れをしておるわけでございますが、申し入れの中身は、深夜、休日の訓練自粛、訓練日程の短縮、それから地元に最大限配慮した訓練実施というようなことを強く要請しているということでございます。
○萩政府委員 先生御質問のありましたように、一月に突然実施されたNLP、この問題について、二月に開催されました日米合同委員会の下部機関に訓練移転分科委員会というのがございますが、もちろんその以前、直接米側に申し入れておりますが、合同委員会の場では、この二月の分科会、それから三月に開催された日米合同委員会においても申し入れを行っているところでございます。
○政府委員(萩次郎君) この辺はなかなか難しくて国有財産法、財政法ですか、これの原則としては有料ということになっておるわけであります。 ただ、米軍の施設・区域でもある国有地なものですから、そこはいろんな方法が考えられるんではないか。例えばお貸しする場合でも、日にちが少なければ有料といってもそこの日にちだけ限るとか、あるいは場所でも運動場全体じゃなくて、例えば部分的なもっと少ない地域だけを使用しているという
○政府委員(萩次郎君) 具体的に国有地を払い下げるその案件がどの程度公共性を有しているかという判断は、大蔵省が法律に基づいて行うことになるわけでございます。私どもの方から一概に第三セクターならいいとか悪いとかとは言えなくて、その公共性の内容いかんであろうということでございます。 先生がおっしゃいましたように、必ずしも国の用とか地方公共団体の用でなくても赤十字とか社団法人済生会とか、そのほか農業協同組合
○政府委員(萩次郎君) まず、病院の件でございますが、この池子米軍家族住宅の区域内の国有地の一部を払い下げて病院をつくりたいというお話は以前からありまして、防衛施設庁としてもできる限り御協力したいということで話を進めてきておるわけでございます。今、先生のお話にありましたように、国有地の払い下げを行う場合には、従来法的な規制と申しますか、国の財産ということでどうしても公的な目的がなければ払い下げができないことになっておるわけであります
○政府委員(萩次郎君) この陸上物質の汚染は今回の桟橋とは直接かかわり合いがございませんで、今から数年前、米側が自分のところで他の工事をやるときに、その一部分について土壌が汚染しているのではないかということで、自分の方で調べまして、やはり汚染をしているのでこれを処理する必要があるということになりまして、日米合同委員会の環境分科委員会で相談をしたわけであります。 とにかく、その汚染物質を当分の間は遮
○政府委員(萩次郎君) 横須賀の十二号バースは、昔、旧海軍がつくった大変古いものであるということで、前々からその改善が提案されておりました。かてて加えて長さも足りないということで、今回その改修と同時に延長を図る工事を始めたい、こういう経緯でございます。
○政府委員(萩次郎君) 最初に、総理にも御心配をおかけしました細分化の問題でございます。 御存じのとおり、アメリカ社会というのは大変マニュアル化社会でございまして、あらゆる職業を大変詳細に細分いたしまして、それぞれの職業についてそれぞれマニュアルをつくって、どういう仕事をするかということがきちっと決まっておる社会でございます。 私どもも、もうこんな職業要らないんじゃないの、実際に人はいないんじゃないのと
○萩政府委員 先ほど申し上げましたとおり、急な運用上の都合ということで突如実施されたということになっておりますが、先生おっしゃられたように、従来行われておりました地元に対する一週間ほどの前の事前通報もなかった、硫黄島も使用しなかった、また、訓練が深夜に及んだということで、当庁としても、大変遺憾である、こういうことを申し上げたわけでありますが、厚木の騒音規制につきましては、合同委員会の合意におきまして
○萩政府委員 当庁といたしましては、従来より、施設の安定的使用のために地元の理解と協力が不可欠である、こういう考え方のもと、今回のような地元に迷惑を及ぼすような訓練につきましては、直ちに米側に対して、十分な予告期間をとること、当該訓練の延期、これを申し入れをいたしました。と同時にまた、訓練を行う場合には、深夜及び休日の訓練自粛並びに訓練日程の短縮についても強く申し入れたところでございます。 また、
○萩政府委員 今回のNLPにつきましては、急な運用上の都合ということで実施されたものと承知しておりますが、先ほど先生申されましたように、従来行われていた地元に対する一週間ほど前の事前通報もなく、硫黄島も使用せず、また訓練が深夜に及んだことについては当庁としても極めて遺憾と考えております。 当庁といたしましては、従来より、防衛施設の安定的使用、地元の理解と協力が不可欠であると考えておりまして、今回のような
○萩政府委員 まず、嘉手納のタウンセンターの件でございますが、取りまとめを内政審議室でやっていただいておりますが、平成九年度、私ども防衛施設庁で調査に取りかかっております。約六千三百万で行っております。来年度も引き続き事業の推進に努めたいと思っております。 それから、沖縄市の泡瀬通信所でございます。 先生お話ございましたように、沖縄市東部海浜地区開発計画というものに沿ってここを開発したいという地元
○萩政府委員 この海上ヘリポートが地元の御理解を得てつくられるということになりますと、私どもの役所で具体的にアメリカ側と実施計画を突き合わせて、一つ一つの経費を積み上げるわけでございます。この経費を積み上げて、実際に建設を担当するのは私どもの役所でございますが、先ほどから防衛庁長官が申されておりますように、まだ米側との実施計画というものもできておりませんので、その経費の積み上げというのは一切できていないということでございます
○萩政府委員 お話がございましたように、現在、いわゆる一坪地主と呼ばれる方が約三千名いらっしゃいます。 これは、昭和六十二年裁決分と平成四年裁決分があるわけでございますが、この補償金額、人によっては、先生おっしゃいましたように大変少ない方もいらっしゃいます、何万という方も中にはいらっしゃいます。それで、いわゆる民法の弁済の場所という規定によりまして、これは現在居住しているところに持参しなければならぬということになっておりますものですから