1973-06-25 第71回国会 衆議院 建設委員会公聴会 第1号
○菊池公述人 いま御質問がありました三点についてお答え申し上げます。 モ場がいろいろな魚介類の育つ場所として重要であるということを先ほど申しました。それは学者がやる以前に、何百年来漁民が伝統的に信じてきたことであり、そしていま汚染の始まっている海に行きましたときに、ジャーナリストでも学者でも一番に聞かされることが、あそこに十年前にあったモ場がもうなくなったのだということを漁民が一つの目安にしておるということです
○菊池公述人 いま御質問がありました三点についてお答え申し上げます。 モ場がいろいろな魚介類の育つ場所として重要であるということを先ほど申しました。それは学者がやる以前に、何百年来漁民が伝統的に信じてきたことであり、そしていま汚染の始まっている海に行きましたときに、ジャーナリストでも学者でも一番に聞かされることが、あそこに十年前にあったモ場がもうなくなったのだということを漁民が一つの目安にしておるということです
○菊池公述人 これからまだ盛んに進行するような予定があります瀬戸内海の埋め立て計画につきまして、将来を占えということでございますが、実はこれは私個人としての予想よりも先に、すでに先ほど御紹介しました水産庁でも予測が出ております。それによれば、周防灘の五万ヘクタールに及ぶ開発というものは、西部瀬戸内海にとっておそらく壊滅的な打撃を与えるであろうという予測が出ております。それに対して幾らか注釈をつけ加えるならば
○菊池公述人 私、生態学という分野でございますけれども、海の生物を扱っております者の立場から、埋め立てによって生じる海の自然への影響という点からこの問題を考えてみたいと思います。 沿岸埋め立ては、近年臨海土地利用の増大と土木技術の発展によって非常に大型化されて、千数百ヘクタールというような広面積を埋められるようになってまいりました。この点、実施水面でなく、周囲の自然と人間生活に及ぼす影響という点でのその