1991-04-23 第120回国会 衆議院 科学技術委員会 第4号
○船川参考人 放送衛星ゆり三号aにつきまして大変不測の事態が起きまして、関係の皆様に御心配をかけておりますことを事業団としまして深くおわびいたします。 昨年打ち上げましてすぐテレメーターでチェックしまして、太陽電池の四分の一がショートで電力が四分の三しか送られていないということを発見したわけでございますが、そのときのテレメーターの状態等から考えまして、ことしの夏に予定されておりますBS3bの打ち上
○船川参考人 放送衛星ゆり三号aにつきまして大変不測の事態が起きまして、関係の皆様に御心配をかけておりますことを事業団としまして深くおわびいたします。 昨年打ち上げましてすぐテレメーターでチェックしまして、太陽電池の四分の一がショートで電力が四分の三しか送られていないということを発見したわけでございますが、そのときのテレメーターの状態等から考えまして、ことしの夏に予定されておりますBS3bの打ち上
○船川参考人 これにつきましては、やはりNHKの方で補完衛星ということでNHK独自の計画で、同じGE社にちょうど計画が中止になった衛星があったということで、その衛星をNHKの方で契約されたわけでございますが、当時アリアンロケットの実績が非常に上がってきておりまして、これは恐らくNHKがGEと協議してアリアンロケットで打ち上げるということにされたと思いますが、これも大変残念なことに打ち上げ間もなく失敗
○船川参考人 宇宙開発事業団からお答えいたします。 NHKの方で、これは国の計画と別に補完衛星の準備をするということでアメリカのGE社に契約されまして、GE社の方でどのロケットがいいかということも選定されたようでありまして、その結果アトラスセントールを使うということで、BS3Hをアトラスセントールに載せて打ち上げたわけでございますが、大変不幸なことに二段目の液体エンジンの片っ方が着火しなかったということのようでございまして
○参考人(船川謙司君) 実用に供せられている衛星につきましては、軌道予備といいますが、いつでもすぐバックアップできるような態勢がとられることが望ましいので、そういう意味におきまして、NHKが今回の計画のBS2Xが成功裏に打ち上げられるように事業団としても望んでおります。
○参考人(船川謙司君) 先ほど申し上げましたように、衛星が現在の状態のまま推移すれば、といいますのは、これ以上新しい故障が起きなければということでございますが、今後も運用には支障ないというふうに我々は判断しております。ただし、先生おっしゃいましたように、軌道上にございますやつは、故障が起こりましたときに、どうしても修理しに行くということができませんので、絶対今後故障が起こらないということを保障することはなかなか
○参考人(船川謙司君) 現在、NHK及び通信放送衛星機構で運用されておりますBS2bでございますが、昨年の十一月十九日にテレメトリーエンコーダーに若干のふぐあいが生じまして、大変御心配をおかけしましたけれども、これは衛星の各部の状態を知るためのデータの一部が送られてこなくなったということでございますが、幸い今、欠落しましたデータは、その衛星各部の温度などの状態のものだけでございまして、肝心の衛星の姿勢制御
○参考人(船川謙司君) 通信衛星、放送衛星の事故につきまして大変皆様に御心配をかけまして、事業団としては申しわけなく思っておりますが、大体我々の方で上げました通信衛星、放送衛星につきまして大体どんな状況になっておるかということを、一部先ほども申し上げましたけれども、まとめてお答えさしていただきます。 まず通信衛星でございますが、五十八年の二月の四日に通信衛星の二号a、CS2aというのを上げまして、
○参考人(船川謙司君) BS2のいろいろな発生しました故障の問題につきましては、事業団、それから当時の東芝が一致協力して原因探求したわけでございますが、これにつきましては、おかげさまで本当に何といいますか、どうしてもわからないことは残念ながら残ったわけですけれども、できるだけの手段は講じまして、例えば一番大きな問題になりましたTWTが途中でだめになった、進行波管が途中でだめになったというようなことにつきましても
○参考人(船川謙司君) それでは、BS2bで大変皆様に御心配かけておりますが、一番初めに起こりました問題は、ただいま局長から申し上げましたように、姿勢制御の電子装置のCPUと称しまして、いわゆるコンピューターに当たるところでございますが、これにつきましては、大体宇宙開発委員会の方でもいろいろ御審議願いまして結論が出されております。 これは中央処理装置の中の読み出し専用のメモリーがございまして、そういう
○船川参考人 先生の御質問の件でございますけれども、実際にそれが起こります時期だとか、それがどういうふうに起こるかとか、そういうことでどういう対応措置をとるべきかということも当然変わってくるだろうと思いますが、そういうことが起こりましたときには、関係機関と十分御相談させていただきたいと考えている次第でございます。 一例としましては、我々としましては、やはり誠意を持ちましてそういう現象の究明に当たりまして
○参考人(船川謙司君) まず2aでございますけれども、BS2aにつきましては、先ほど申し上げましたように九十日間、初期段階ということをやっておりますので、保険の期間も九十日間ということで掛けております。 BS2bにつきましては、2aの経験にかんがみましてなるべく保険期間を延ばすようにということで、保険期間を百五十日に設定できましたので、それに合わせまして初期段階の期間も百五十日にしたということでございます
○参考人(船川謙司君) 一号と先生おっしゃいましたけれども、BS2aのことだと思いますが、2aにつきましては九十日間、2bにつきましては百五十日間ぐらいであります。
○参考人(船川謙司君) ただいまのBS2a、2bの引き渡し関係につきましては、先生のおっしゃることで間違いございません。
○参考人(船川謙司君) この次の放送衛星の計画としましてはBS3というのがございまして、これはBS3aは昭和六十五年の夏期、それからBS3bは昭和六十六年の夏期、打ち上げるという計画で現在準備を進めております。お話がございましたように現在日本電気を主契約者といたしましてこれの開発を進めているところでございますが、この開発に当たりましては関係機関と十分連絡いたしまして、ただいま先生の御指摘にもございましたように
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 ゆり二号bでございますが、ことしの二月十二日に打ち上げまして約五カ月間にわたりまして初期段階における機能確認を行ってまいりました。この機能の確認によりまして衛星の機能が正常であるということが確かめられましたので、七月十一日に予定どおり通信放送衛星機構に引き渡しを行ったところでございます。 なお、この間今先生からちょっとお話ございましたように、衛星の姿勢
○参考人(船川謙司君) ふぐあいを起こしましたところはロケットのヒーターのところでございまして、これがふぐあいですとエンジンが十分暖まってないおそれがあるということで、念には念を入れるというふうなことで取りかえたものでございます。
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 BS2bにつきましては、当初は二月八日打ち上げの予定でございましたが、天候の悪化がございまして二日間おくれました。そのほかにロケットエンジンを暖めますヒーターの方に若干故障が起きまして、そのためにおくれまして二月十二日に最終的に種子島宇宙センターから打ち上げられまして、二月十五日にアポジモーターの点火、ドリフト軌道への投入、それから二月十六日には太陽電池
○船川参考人 BS2bの状況につきまして、宇宙開発事業団の方からお答えさせていただきます。 BS2bは二月十二日に種子島宇宙センターから打ち上げられまして、二月十五日に静止衛星軌道に持っていくためのアポジモーターの点火というのを行いまして、ドリフト軌道に投入することに成功いたしました。さらに、二月十六日には太陽電池パネルを展開いたしまして、いわゆる三軸姿勢制御も順調に行われまして、その後暫定的な静止位置
○船川参考人 お答えいたします。 BS3につきましては、先生お話しのとおり、メーカーを従来の東芝-GEの組み合わせから日電-RCAの組み合わせにかえたわけでございますが、かえました一番大きな原因は、BS2aで問題を起こしました中継器につきましては、むしろ国産に踏み切った方が間違いないということになりまして、中継器の実績につきましては、インテルサットの衛星その他どう見ても日本電気の方が実績が多いというふうなことで
○船川参考人 それでは、BS2bの現状につきまして簡単に御説明いたします。 御承知のとおり、二月十二日に種子島から打ち上げまして、二月十五日にアポジモーターの点火、それから二月十六日には太陽電池を点火いたしまして三軸の姿勢が確立されたわけでございまして、その後、暫定的な静止位置である東経百十七度に静止させるための軌道制御を開始したわけでございます。当初、二月二十八日までに終了する予定でございましたが
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。太陽電池パネルの電力の低下の問題がBS2aで発見されたわけでございますが、このBS2bの対策としまして、アポジモーターからの噴煙が、問題になります太陽電池のパネルに直接かからないような一種のシールドをつけることにいたしました。そのために若干重量が衛星全体に比べますと一%ぐらい増加しているわけでございますが、幸いにしましてロケットの余力の範囲内でございますので
○参考人(船川謙司君) 先生の御指摘ごもっともでございまして、後になってわかりましたので大変不明を恥じているわけでございますが、実は我々単体の熱真空試験、それからサブシステムの中継器としての熱真空試験、これ八十サイクルでやってございますが、その間には主として放送衛星2aで起きました絶縁不良みたいなものが原因になりまして、それでああいう事態を起こしたわけでございますので、そういう現象が起こるかどうかということを
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 BS2bのB系統の中継器の異常ということで今御質問ございましたが、これは出力が仕様値であります百ワットのところが九十ワットであるということが最終的に発見されたということを御質問になったのだと思います。この現象につきましての経緯を御説明させていただきます。 このB系統の進行波管につきましては、本年の一−二月期に進行波管単体の熱真空試験を行いまして、その後四月
○参考人(船川謙司君) 先生御指摘の点は、新聞に報道されました放送衛星二号bのBチャンネルの出力が、本来百ワットあるべきところが九十ワットになっているということをおっしゃっているんだと思いますが、この点につきましても関係者十分討議いたしまして、この問題の原因につきまして専門家の意見も一致しております。これにつきましては、このBチャンネルと申しますのは特に念入りに熱真空試験を四十サイクル二回繰り返して
○参考人(船川謙司君) 放送衛星ゆり二号aの故障の経過につきまして御説明いたします。 放送衛星二号は昨年の冬期に打ち上げたわけでございますが、打ち上げ後、静止いたしまして、軌道上での初期段階のミッションチェックも無事終了した後でAチャンネルに故障が生じました。その後、二チャンネルの放送が順調にできるという見込みで通信・放送衛星機構の方にお引き渡ししたわけでございますが、残念ながら、その後Rチャンネル
○参考人(船川謙司君) BS3のスケジュールにつきましては、現在宇宙開発計画で六十三年度に初号機を打ち上げるというふうに決められているわけでございまして、事業団といたしましては、それのスケジュールを守れるかどうかということをずっと長い時間をかけまして検討してきたわけでございますが、BS2aの故障ということが起きまして、非常に我々としましても技術的な問題で反省させられているわけでございます。やはり信頼性
○参考人(船川謙司君) 現在軌道上にございますBS2aの二チャンネルのふぐあい、それから、 それに続きますBS2bの、今度は対策を施しました中継器に対しましてのいろんな試験におきまして、こちらの試験の方でもふぐあいが発生いたしまして、結果としまして大変打ち上げ時期がおくれることになりまして、開発を担当しました事業団としましては大変申しわけないと思っております。 ただいま局長から御説明いただきましたように
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 BS2bの延期の経緯につきまして御説明いたします。 現在軌道上にございますBS2aの故障の原因につきましては宇宙開発委員会の特別委員会を中心にいたしましていろいろ検討が行われておったわけでございますが、故障の原因としましては、進行波管内部に予期せざる温度上昇が起こったためというふうに考えられてまいりましたので、BS2b用の中継器にはそれに対応しまして温度上昇
○参考人(船川謙司君) BS3の現在の宇宙開発計画にのっとりますスケジュールをどうやって確保するかということにつきましては、事業団の中でいろいろ開発の方法その他技術的な問題を検討してまいったわけでございますけれども、BS2aの経験を踏まえまして、やはりこういう実用の放送衛星に使うというものは信頼性のより一層の確保が必要である。そのためには開発試験を十分慎重に行う、したがってそのために長期間を要する。
○参考人(船川謙司君) 昨年度打ち上げました放送衛星BS2aにつきまして、三チャンネルのうち二チャンネルの中継器が故障いたしまして皆様に多大の御迷惑をかけたわけでありますが、故障の原因をその後いろいろ調べまして、中継器の中の進行波管の内部の温度が予想以上に上がっているというようなことがわかりまして、BS2b用の中継器につきましては、それの温度を下げるような対策を施しまして、本年一月から確認のための熱真空試験
○船川参考人 衛星全体のシステム試験が順調に進めば、十一月ごろに衛星を種子島の射場に輸送いたしまして射場整備作業に入るということで、現在のところ、一、二月期に打ち上げるべくいろいろ準備を進めているというところでございます。
○船川参考人 お答えいたします。 BS2aで起きましたふぐあいにつきまして、BS2bの中継器に対しましていろいろな対策を講じまして、これを本年一月から五月にかけまして熱真空試験を行いました。この中継器全体としての最終的な熱真空試験の結果も良好でございましたので、中継器を衛星本体に組み込みまして、六月初めから衛星システム試験を行っている現況でございます。
○船川参考人 お答えいたします。 BS2bの打ち上げが延期されました経過を含めまして、お答えさせていただきたいと思います。 御承知のとおり、現在宇宙におりますBS2aの故障の推定原因というのが、多分温度が真空管の中で異常に上昇しているんだろうということが推定されまして、それに対する対策をBS2bの中継器に施しましていろんな試験をしておったわけでございますが、その一月からの試験の中で若干問題点が出
○参考人(船川謙司君) 先生の御疑問まことにもっともでありまして、我々も不明を恥じているわけでございますけれども、少しまた言いわけがましくなりますけれども、ちょっと事情を言わしていただきますと、この放送衛星の上がる前はすべて通信衛星用の進行波管でございまして、十ワットとか二十ワットとか、そういうオーダーの進行波管を宇宙に打ち上げておったわけでございまして、こういう進行波管の場合には衛星の中に完全に進行波管
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 B系統につきましては、おかげさまでその後非常に順調に働いております。当初AとRが非常に状況が違うのでB系統にはこういうことは起こらないだろうと、こう申し上げていたわけでございますが、むしろこの熱の異常上昇というようなことが大体原因と推定されますと、Bの方にも起こる可能性がむしろ考えられてきたわけでございますが、幸いにしましてNHKの方及び衛星放送機構の方
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 昨年の九月から十月のいわゆる食期間を利用いたしましてA系統及びR系統の再起動試験を試みました。A系統につきましては、御承知のとおり、スイッチを入れてから二、三ミリセコンドですぐトリップオフ、いわゆるブレーカーが働くというような現象がございまして、これにつきましては、その後の検討で多分先ほどから話が出ていますそのバリウムの若干の堆積で、それほど大きくない絶縁
○船川参考人 まず、放送衛星になぜ外国の品物を使っているのかということにつきまして、技術的な見地からお答えしたいと思います。 先生のお話にございましたけれども、通信衛星の方は比較的出力が小さい真空管を使っておるわけでございますけれども、放送衛星の方は非常に高出力の中継器を必要といたします。これは、聴視者に直接受信していただくために非常に高出力の真空管を衛星に載せなくちゃいかぬということもございまして
○船川参考人 先生の御質問のうちの、主として事業団が担当しております技術的な問題についてお答えさせていただきます。 まず、こういうふうな中継器の故障を起こしましたそれの責任をどう考えるかということでございますが、事業団といたしましては放送衛星の開発を担当いたしました者といたしましてこの事態を厳粛に受けとめまして、原因の究明、それからできるならば回復の措置等の対策に全力を挙げて取り組んでいるところでございます
○参考人(船川謙司君) 先生の御質問の件でございますが、事業団と東芝との間の契約及び東芝とGEとの間の契約に基づきまして、BS2aの性能確認試験に事業団が立ち会うことは認められております。また、事業団と機構との契約によりまして、機構及びNHKが事業団と一緒にこういう試験に立ち会うことも認められております。
○参考人(船川謙司君) ただいま御質問の熱真空試験でございますが、これはBS2b用に製作されております中継器系、BS2aと同じようにA系統、B系統、R系統と三系統ございますが、これが北面パネルというパネルの上に組み上がったものでございます。これを真空槽の中に入れまして衛星が軌道上で受けると予想されます温度条件、これは高温の場合、それから低温の場合、それから太陽が当たらなくなりましてうんと温度が冷える
○参考人(船川謙司君) 電波センサーのかわりに太陽センサーを使いまして支障なく運用されているというふうに私どもは伺っております。
○参考人(船川謙司君) 姿勢制御装置につきましては、電波姿勢センサーの方がこれは少しデータが、測定値が異常を示しまして、これを使いますと姿勢変動が起こるということで、現在これではなくて太陽センサーの方で運用をお願いするということで、これは引き渡しのときにそういうことを御了解願いまして引き渡したものでございます。これにつきましてはその後いろいろ原因究明が進んでおりまして、大体その悪そうなところがわかってまいりまして
○参考人(船川謙司君) お答えいたします。 御承知のとおり、前の実験用の放送衛星の場合には進行波管にヒューズ社製の進行波管を使っておりまして、今回ゆり二号ではトムソンCSF社の進行波管にかえたわけでございますが、これには二つ大きな理由がございまして、一つは、ヒューズ社製のものが結合空洞型と称します非常に重量の重たいものでございまして、いわば少し衛星用としては古いタイプのものに属しております。重量が
○船川参考人 お答えいたします。 事業団ではこのふぐあいの問題が起こりまして社内に検討体制を設けまして現象の解明、原因の究明、機能の回復等の検討に今、全力を挙げて具体的に取り組んでいるところでございます。先ほど御説明いたしましたように、製作者がGEでございますので、GE側での作業というのが当然ございますが、こちらには事業団の理事あるいは東芝の役員等を派遣し、それからまた事業団の職員も常駐させまして
○船川参考人 ただいま先生からお話しございましたように二月十五日に静止したわけでございますが、初期機能確認というのを二月三日から三月三十日までの計画でやってございます。二月三日といいますとまだ静止しておりませんけれども、テレメートリー・コマンド系の特性確認というのは移動中でもできますので、二月三日から二月十日にかけましてSバンド・テレメートリー・コマンド系の特性の確認をしております。 それから二月二十一日