1948-06-16 第2回国会 参議院 運輸及び交通委員会 第5号
○公述人(船井倉市君) これは一つの例を申上げますというと、例えば今度の運賃の値上げによつて、炭一俵について三円とか五円とか僅かしか上らないというのが机上の数字であります。ところが、運賃値上げという問題が起つてから、すでに横浜あたりでは三百五十円ぐらいまで下つておつた闇炭が、又四百円にはね上つております。すべての点にこれが影響するために、結局漁業の方は漁業の経営に必要とすべき資材、生活物資、すべてにそれが
○公述人(船井倉市君) これは一つの例を申上げますというと、例えば今度の運賃の値上げによつて、炭一俵について三円とか五円とか僅かしか上らないというのが机上の数字であります。ところが、運賃値上げという問題が起つてから、すでに横浜あたりでは三百五十円ぐらいまで下つておつた闇炭が、又四百円にはね上つております。すべての点にこれが影響するために、結局漁業の方は漁業の経営に必要とすべき資材、生活物資、すべてにそれが
○公述人(船井倉市君) はい。そういうふうに漁場は荒され、そうして漁民は生産手段を奪われ、今どうすることもできないという状態でありますときに、この鉄道運賃の関係が漁民の生活に直接間接に響くことは勿論のこと、これが廻り廻つて一般物價の高騰、インフレを刺戟することによつて、漁民はますますその資材を手に入れることが困難となり、又辛うじて現在まで残されておるところの明日の再生産の最後の一滴までも、このインフレ
○公述人(船井倉市君) 私は全國沿岸漁民の意見を代表いたしまして、本日のこの立聽会に若干の意見を述べさして頂きます。先ず最初に結論から申し上げまするというと、現在の日本の沿岸漁業の経営の実体、及び現在見通し得る將來に亘つての、これら経営の推移と申しますか、そういう角度から、今度の鉄道の貨客両面の運賃引上げには絶対反対いたします。 そもそも國鉄運賃が物價の形成に重要なる要素であるということは皆さんの