1972-11-07 第70回国会 衆議院 法務委員会 第1号
○羽山政府委員 お尋ねの点は、私どもの人事管理の上で一番重要視いたしておる点でございます。もし下の者が不満なり苦情なりを率直に上司に話すような雰囲気ができていないといたしますと、これは先般の金嬉老のような事件が起きる背景をなすわけでございまして、私どもは、平素機会あるごとに施設長その他の幹部に対しましては、下の者の気持ちをしっかり掌握しろ、掌握するということは、単に上からいろいろ命ずるとか、あるいは
○羽山政府委員 お尋ねの点は、私どもの人事管理の上で一番重要視いたしておる点でございます。もし下の者が不満なり苦情なりを率直に上司に話すような雰囲気ができていないといたしますと、これは先般の金嬉老のような事件が起きる背景をなすわけでございまして、私どもは、平素機会あるごとに施設長その他の幹部に対しましては、下の者の気持ちをしっかり掌握しろ、掌握するということは、単に上からいろいろ命ずるとか、あるいは
○羽山政府委員 御指摘のように閉鎖されております施設の中で四六時中勤務しております職員が、いろいろな面で視野が狭くなるということはあり得ることでございまして、私どもも平素職員の研修その他につきましては、十分この点に留意をし、努力をいたしておるつもりでございます。また、ただいま御指摘の給与の問題が、いろいろな不満を解消するということも大いにあるわけでございまして、給与の改善の点につきましても、いろいろな
○羽山政府委員 問題の看守は井上登浩という看守でございますが、本年三月十五日付で戒告処分を受けたのでございます。その中に敬礼をしなかったということに言及してあることはただいま御指摘のとおりでございます。そして新聞の見出しによりますると、あたかも敬礼をしなかったということだけの理由で処分をされたように読めるのでございますが、新聞記事の内容自体にもこまかく書いてございますように、それだけで処分があったわけではないのでございまして
○羽山説明員 ただいま入りました予算は鉄筋コンクリート三階建てでございますので、これは完成いたしますると容易に移転は困難な状況になろうかと思います。ただ地元のいままでの御反対の理由の中に、たとえば被告が窓から声をあげて表の通行人をからかうとかいうような、まことに拘置所の運営管理上不適切だと思われる現象があるわけでございまして、ただいまお話がございましたように、法務省は、国有地だから、どうしてもあたりまえだからここへ
○羽山説明員 ただいまお尋ねの尼崎拘置所は、まことに遺憾でございますが、十年以上いろいろ苦心をいたしまして、結局現在地のございます周辺の方々の御要望に沿い得なかったわけでございます。これは簡単に申しますと、移転問題が起こりましたのは三十六年初めからでございますが、四十一年当時に、尼崎市が相当の御努力をしてくださいまして、適当な土地と認められるものを買収する市会の決議までしていただきまして、提示されまして
○政府委員(羽山忠弘君) 理論的にはあり得るわけでございますが、はたして現実に何人ぐらいおるか。その点につきましては統計をただいま持ち合わせておりませんので、いずれまた必要でございますれば後刻調べさしてお答えさせていただきたいと思います。
○政府委員(羽山忠弘君) ただいまお尋ねの点でございますが、すでに前回平井総務課長からお答えいたしたと思いますが、換刑処分に処せられました人間は非常に少ないわけでございます。最近の統計におきましても約〇・四%、約四万九千人の受刑者のうちで百八十九人というような非常に少ないのでございまして、これが全国六十数ヵ所の刑事施設、場合によりまして刑務支所というようなところに入りまする者を加えますると百数十ヵ所
○羽山政府委員 その実情はよく存じませんけれども、あまり人間が減りますと、たとえは現在の極端な例は、私のほうの所管におきましては婦人補導院がございますが、職員が仕事がないというようなことで士気に影響する、そこでもう少し少年がほしい。一部にそういう施設が出ているのではないかと思いますけれども、ただ、この機会に私どもは、少年院の処遇内容を充実することによりまして、むしろ裁判所のほうから、処遇の向上を宣伝
○羽山政府委員 それは困難ではございません。全体的に申しまして、刑務所も実は収容人員が減っております。それで、一部過剰のところはございますけれども、全国的な規模におきまして移送を行なっております。
○羽山政府委員 私は現場の経験がございませんけれども、先般、まだ一週間足らずでございますが、少年院長の中央会同をいたしまして、お尋ねの点に関する現場の院長の意見を聞きました。すべての人が申しますのは、ただいま森田判事の言われますように、前はあまりにも人間が多過ぎて矯正教育というようなことにとうてい手が回りかねた、最近やっと少年院らしい処遇ができるようになったということでございます。いまお尋ねの中にございました
○羽山政府委員 まず二、三の例を申し上げますと、監獄、すなわち刑事施設で、監獄ということばは刑法にあるわけでございまして、監獄法が監獄ということばを使っておるわけではないのでございますが、刑事施設におきましては、身柄の収容を確保するということが、未決たると既決たるとを問わず非常に重要な問題でございます。そこで、身柄の収容の確保と内部の規律、秩序の維持というような問題があるわけでございますが、これについて
○羽山政府委員 姿勢といたしましては、どちらの法案と申しますよりも、私どもは、現在訓令、通達等を含めて運用いたしております実態を基礎に、御承知の国際連合がきめております被拘禁者処遇最低基準規則というものを参考にいたしまして案をまとめようといたしておるわけでございまして、内容的には、ただいま御指摘がございました両方の案に入っておる部分も、かなりあるように思うのでございます。 したがいまして、どちらに
○羽山政府委員 監獄法の改正は、すでにこの法務委員会でも御質疑を受けましてお答え申し上げたとおりでございますが、四十二年の六月以来作業を行なってまいったわけでございます。いよいよ刑法が法制審議会にかかるという段階になってまいりましたので、私のほうでも、これにおくれてはまことに申しわけないという次第でございますので、鋭意努力いたしまして、本年の一月末に一応矯正局の構想をまとめまして、目下、現場を含めましての
○政府委員(羽山忠弘君) 実はこの沖繩に婦人補導院を置くか置かないかという問題を検討いたしましたときに、非常に困りましたのは、沖繩に婦人補導院を、売春防止法に規定しておりまする補導処分というものが沖繩で運用された実績がないということがまず第一点であったわけでございます。すなわち、売春防止法の補導処分に関する部分は沖繩に施行されてなかったということがまずあるわけでございます。したがいまして、沖繩でどのくらい
○政府委員(羽山忠弘君) 一口に申し上げますと、できるだけ便宜をはかるような指導をいたしておるのでございます。と申しますのは、昭和二十六年以来、保護司が環境調査等のために矯正施設に面会に参りましたときは、一般の接見、つまり面会でございますけれども、一般の接見の順序によって保護司さんを待たせるというようなことではなくて、優先的に面会をさせる、あるいはそのための適当な場所を提供するとか、保護司が受刑者についてのいろいろな
○羽山政府委員 もと巣鴨がございましたときの東京都内の行刑施設の収容定員は七千四百二十一人でございます。巣鴨がなくなりましたために、現在六千三十六人というふうに減少いたしたわけでございます。 お尋ねの東京拘置所、すなわち小菅でございますが、これは収容定員が二千二百五十名でございます。施設運用の実情といたしましては、これは常に満員の状況に置いておきますとまずいわけでございまして、五%くらいのあきは常
○羽山政府委員 お尋ねの分類の点に限定してお答えいたします。 おもな理由は二点でございまして、第一点は、東京矯正管区管内の分類刑務所として機能いたしております関係で、東京矯正管区管内の各裁判所で確定いたしました、現在はさしあたり初犯者でございますが、初犯者を一応中野に入れまして分類いたします。それからまた別途それぞれの刑務所に送ることにいたしております。したがいまして、あくまでも送るという一時的な
○羽山政府委員 そのとおりでございます。
○羽山政府委員 ただいまのお尋ねの点でございますが、私どもといたしましては、本人によく聞く方法がさしあたりないわけでございまして、警察のほうから間接に聞きましたところでは、本人は施設内でつくったんだというふうに申しておるそうでございます。もしそれが事実といたしますれば、これはまことに申しわけないことでございまして、なぜそういうことになったのかということを十分究明いたしたいと思います。 御承知のように
○政府委員(羽山忠弘君) この御質問をいただきましたので、至急に調べてみたんでございますが、東京周辺では、このことばを使っていないようでございます。で、この繰り込み云々と申しますのは、順々に入れるとか、順々に入るという、自動詞あるいは他動詞に使うことばのようでございますが、現在使っております施設におきましては、非常に限られた場所、しかもそれは工場のようなところではなしに、講堂、あるいは教誨堂というようなところに
○政府委員(羽山忠弘君) 御承知のように、行刑施設並びに少年矯正施設におきましては、刑事被告人を収容している面もございますが、ただいまお尋ねの点は、おそらく受刑者あるいは非行少年の問題だろうかと思いますので、その面に限定いたしまして申し上げます。 この矯正行政の重点と申しますか、これにつきましては、何をおきましても、収容を確保すると申しますか、とにかく逃げられるということが非常に困るわけでございまして
○羽山政府委員 まことに御理解のある御質問でありまして、恐縮に存じますが。御指摘のとおり、まことにこの問題はむずかしい問題でございます。私どもは今日、精神医学とか心理学とかいうような専門家をかなり擁しまして、われわれの行刑処遇の内容をできる限り科学的に、またできるだけ近代的なものにしようということに努力いたしておるわけでございまして、先ほど申し上げました精神教育、矯正教育というようなものも、単に古めかしい
○羽山政府委員 私どもも大阪の事件につきましては、まことに申しわけなく思っておりまして、その後再三いろいろ検討をいたしておるのでございます。 御承知のように、大阪は長期の刑務所でございますが、長期の刑務所に入ります犯罪者のタイプには二通りあるのでございまして、一つは、殺人、強盗殺人というようなことで無期懲役のような刑になっている者であります。 先ほど保護局長にお尋ねの無期の罪名の点につきまして、
○羽山政府委員 無期懲役に処せられました受刑者が入りますと、これは無期ばかりに限りませんが、まず身上調査ということをいたすのであります。その身上調査は、行刑施設の内部でもいたしますし、帰住地、本人が申し立てておりますが、その帰住予定地の保護観察所と連絡をいたしまして調査をいたすのでございます。 そして、御承知のように無期懲役は十年が最短の要件でございますので、十年間は幾ら成績がよくても仮釈放はできないわけでございますが
○政府委員(羽山忠弘君) 鎮静衣は、四十四年に一件使用しておりますが、四十五年は使用しておりません。それは非常にあばれる人間は多いのでございますが、警察と比べました場合に、私どもは保護房という特殊な房を持っておりますために、そこに入れるということができますので、そういう関係で鎮静衣が使用されないのではないかというふうに私どもは想像をいたしておるのでございます。
○政府委員(羽山忠弘君) お答えいたします。 統計の関係で四十五年の集計を持ってまいっておりますので、御報告さしていただくことをお許し願いたいと思います。 使用件数でございますが、全体で約四千件でございます。で、これを未決と既決に分けて申し上げますと、既決すなわち受刑者に対して使用いたしましたのは約三千五百件でございます。それから被告人に対して使用いたしましたのが約六百件でございます。したがいまして
○羽山政府委員 年間の統計でございますが、先ほども申し上げましたように、昭和四十四年の統計でございますが、鎮静衣を使用いたしましたのは、受刑者、既決の囚人に対しまして一件でございます。それから防声具は、既決が二十七件、未決が三十件で、合計いたしまして五十七件でございます。それから皮手錠は、既決のほうが二千四百九十余、未決が四百ということに相なっております。
○羽山政府委員 まことに恐縮でございますが、扱い方とおっしゃいますのはどういうことですか。
○羽山政府委員 お答え申し上げます。 刑務所にいたしましても拘置所にいたしましても、収容者の中には、精神錯乱状態と申しますか、非常に手のつけられないくらいにあばれると申しますか、乱暴ろうぜきに及ぶ事例がときどきあるのでございます。これを鎮静させます方法といたしまして、私どもが常々申しておりますのは、何か絶対無害で、注射でも打ってそれで静かになってしまうというような薬剤でもあると非常にぐあいがいいということを
○政府委員(羽山忠弘君) 一般的、抽象的に、報道陣の方に会うと、そうすれば、仮出獄を取り消して、一生刑務所から出られなくするというようなことを、所長が申したといたしますると、これは、そのこと自体は非常に穏当でないというふうに思うわけでございますが、私どもは、吉岡晃氏が出所する報告を受けた当時に、これは非常に八海事件の重要な被告でございまして、御承知のように、広島刑務所に在監中に、単独犯を供述いたしましたり
○政府委員(羽山忠弘君) ただいまお尋ねの点は、私実は初めてお伺いいたすのでございまして、至急に調査させていただきたいと思います。もしそういうようなことを申したといたしますれば、これは刑務所長といたしましては、いささかどうかと思う措置であったといわざるを得ないと思うのでございます。
○政府委員(羽山忠弘君) 一口に申し上げますと、近代化ということでございます。で、それを分けますと、いろいろ分け方はあると思います。五点、五つになるかと思います。 第一は、刑事施設、これは最近の刑法の改正案の中に出てくることばでございます。監獄ということばも、現在の刑法にあることばでございまして、監獄法は、それを受けて監獄法ということばができているわけでございます。それが刑事施設というふうなことばに
○羽山政府委員 私どもは都心に刑務所がある必要はないと思うのでございます。ただ、拘置所は非常にへんぴなところへ参るわけにはいかぬというのが実情でございます。たとえば、現に八王子の拘置所は満員でございまして、だいぶ警察に御迷惑をかけておりますこと、先ほど申し上げたとおりでございますが、これも、八王子の相当便利なところに何とか拘置所をあらためてつくらなければいかぬというような状況になっておるわけでございまして
○羽山政府委員 犯罪情勢そのものにつきましては、私は的確な判断はできないわけでございますが、少なくとも過去十年以上にわたりまして、毎年のように相当多数の集団犯罪が起きまして、相当多数の被告人が入ってきておるわけでございまして、裁判官の令状が出ました場合に、これを収容施設で受け取らないというわけにまいりませんので、その辺が非常につらい現況にあるわけでございます。
○羽山政府委員 お答えいたします。 中野刑務所の移転問題につきまして前々から御要望のあることはよく承知いたしておりまして、ただいまお話しの会合はよく存じませんが、本日、別途私のところに面会を求めておる方々もあるわけでございます。 現況を申し上げますと、中野の刑務所は、率直に申し上げまして、非常に移転することがむずかしい状況にあると申し上げざるを得ない。と申しますのは、中野の刑務所は、現在刑務所という
○羽山説明員 まことに御指摘のとおりでございまして、私どもが目下一番苦慮いたしておる点について御意見を承ったわけでございます。実は最近も名古屋の刑務所で外へい飛越の侵入事故があったわけです。それは出てまいりまする受刑者、釈放になってまいります受刑者にたばこを入れてくれ、百個か二百個か忘れましたが、たばこを一定数、入ってきて工場の裏にあるごみ箱の中に隠しておいて、その入れたときにごみ箱の前にバツの字を
○羽山説明員 お答えいたします。 一般的に外部からのものの投げ込みというところまでまだ十分の対策の研究はしていないのでございますが、お尋ねの大阪刑務所におきまする入学試験問題の抜き取り事件につきましては対策を研究いたしました。その若干を御報告申し上げます。 あの事件に関しまして非常に反省をいたしましたのは、具体的に人的、物的に分けまして、人的な面から申し上げますと、外部から入学試験問題を盗みに来
○羽山説明員 お尋ねの点につきましては、具体的なケースにつきましては慎重に調べさせていただきます。一般的に、却下されるとまずいから申請をしないというようなことはいたしておりません。
○羽山政府委員 頭数を減らす処置をとりたいと思います。 なお、念のために申し上げますが、百五十頭のうちで約二十頭が親豚でございまして、あとはうんと小さいもののはずでございます。
○羽山政府委員 豚を飼うということの問題でございますが、それは先ほど御指摘のございましたように、いろいろ残飯その他の処理、その他、刑務所の管理の一助とするということで実行いたしておるのでございまして、私どもはこれは非常に理想的ないいことだとは思っておりませんので、本年も、去る四月に、できるだけ縮小するようにという私自身の通達を出した次第でございます。私はできる限り縮小をはかっていくべきであるというふうに
○羽山政府委員 ただいまお尋ねの点でございますが、かってただいまお示しの写真のようなことがあったかもしれないのでございますが、最近は豚のふんを川に捨てておることはございません。 それから、豚舎を清掃いたしますときのいろいろ汚水が出るわけでございますが、これは全部収容者のと一緒に浄化槽に入れまして、その浄化槽からの水が川に入る、これは高知市に下水道がございませんので、川に入るということはございますけれども
○政府委員(羽山忠弘君) さしあたりはございませんが、へんぴなところに移転をいたしますときに、現在つとめていらっしゃいますその職員であるお医者さんがおやめになるということを言われる向きがございまして、その点が非常にむずかしいのでございます。最近の例に徴しましても、そういう事例が生じた刑務所がございまして、結局六十三歳という非常にお年寄りの方を、ある地方に勤務しておる職員でございましたが、その方にお願
○政府委員(羽山忠弘君) お尋ねの点はごもっともでございますが、鋭意努力をいたしてみたいと思います。ただ、先ほども会計課長がお答えいたしましたように、私ども移転につきまして、さしあたり一番困っております問題は、職員の生活と申しますか、たとえばお医者さんが、これは何も矯正施設だけの問題ではございませんで、全国的な問題で、全体的な問題でございますが、非常に不便なところに参りますと、まず最初に困りますのがお
○政府委員(羽山忠弘君) 先生御承知のように、昔は、終戦当時は教戒師というものが行刑施設の常勤の職員として約二百人くらい全国におりまして、それが宗教教戒をやられたわけでございます。私はその当時の実情をつまびらかに存じませんが、先輩その他の人々から話を聞いたところによりますると、たとえば非常に矯正困難のような人間につきまして、教戒師の方が朝から晩まで一対一で取り組んで、しかも数日間にわたってその教戒をされるというような
○政府委員(羽山忠弘君) 新聞には載っておるようでございますが、まだ逮捕は、事実といたしましては逮捕されていないようでございます。 それから取り調べを受けたかどうかも私のほうは、そういうことが起きましたら直ちに報告するようにと申しておりますが、報告がございませんし、これは逆にこちらのほうから電話で照会をいたしておりますが、まだそのような事実はないという回答に相なっております。
○政府委員(羽山忠弘君) 職員関係では、本日までのところ捜査の対象になっておるという報告を受けておるものはございません。
○政府委員(羽山忠弘君) その後の状況につきまして御説明申し上げます。 ただいま御指摘のとおり職員が二人逮捕になったわけでございます。逮捕されましたのは坂口登という看守部長と三反崎益三という看守でございまして、いずれも去る三月十一日に通常逮捕ということに相なっております。 で、その逮捕状記載の被疑事実でございますが、坂口の分は、昭和四十三年の九月初めごろ、大阪市内におきまして、ただいま逮捕されております
○羽山政府委員 時期がいずれも一月ごろでございます。 京都の事件と申しますのは、やはりこれも、出所いたしました者が内部の者と通謀いたしまして、答案用紙を印刷に従事いたします受刑者が抜き取って外に出そう、こういう計画をいたしました事件でございまして、この手口は、外に出ております受刑者が刑務所に参りまして——これは受刑者本人が来たのではないようでございまして、別の、刑務所では全然顔もわからぬような、初対面
○羽山政府委員 具体的な案件に即して申し上げますと、今回、大阪の刑務所に犯人が侵入いたしました昨年の一月十五、十六日の当時、三十万七千枚という注文でございまして、冊数にいたしますと七万八千冊というもののうちから十六冊が盗まれた。江村所長が申しますのは、そういう多数のところから少数が盗まれたので点検がむずかしいということを言ったのではないか、それが江村所長が言わんとする真意ではなかったかと思うのでございます
○羽山政府委員 私のほうは、絶対にこの種の事犯が未然に防止できなかったというふうには考えておりません。