1955-01-23 第21回国会 衆議院 本会議 第8号
○緒方竹虎君 諸君、私は、昨日行われました鳩山内閣総理大臣の施政方針演説に対して質問をいたし、その所信をたださんとするものであります。(拍手) 第一に私のお尋ねいたしたい点は、鳩山総理が、去る十二月二十一日の予算委員会における言明に反して予算案の提出をせず、しかも施政方針の演説だけはこれを行うという無責任な措置に出られたことについてであります。(拍手)内閣の最も重大な任務は、毎年度の予算案を編成し
○緒方竹虎君 諸君、私は、昨日行われました鳩山内閣総理大臣の施政方針演説に対して質問をいたし、その所信をたださんとするものであります。(拍手) 第一に私のお尋ねいたしたい点は、鳩山総理が、去る十二月二十一日の予算委員会における言明に反して予算案の提出をせず、しかも施政方針の演説だけはこれを行うという無責任な措置に出られたことについてであります。(拍手)内閣の最も重大な任務は、毎年度の予算案を編成し
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。 覚醒剤の濫用による弊害が、国民保健上並びに社会公安上に及ぼしまする悪影響等は実に大きなものがありまして、これが弊害の防止につきましては、政府といたしましても昭和二十六年覚せい剤取締法が制定されまして以後努力して参つたのでありまするが、前国会におけるこの法の改正により、更に一層取締りを強化し、関係行政機関相互に協力せしめ、以来着々とその成果を挙げておるところであります
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。 竹島問題は、一昨年の一月、李承晩大統領が李ラインを宣言したときから起つた問題でありまして、その後の経過につきましては、時間の関係上ここで詳しくは申上げませんけれども、これを要しまするに、日本のほうではどこまでも平和的に解決をして参りたいと考えておるのに対しまして、韓国側におきましては実力を以て既成事実を作つて行こうと、そういう誠に言語道断な態度に出ておることは
○国務大臣(緒方竹虎君) 今国会の初めに当りまして総理大臣は神経痛が全快したとは申せませんが、割合に元気で本会議における所信に関する演説の際も、又質問を受けて答弁に当りましたときも、それから衆議院の予算委員会の最初の部分においても、今までの、この前の国会よりは元気でよく努められたと思つておるのであります。然るところ先ほど申上げましたように、四日の日以後神経痛も悪くなり、又扁桃腺、その他咽喉部の病気が
○国務大臣(緒方竹虎君) 総理大臣が病気で止むを得ず欠席をいたしまするが、今重要な補正予算の審議中でありまして、殊に会期も迫り、今日はその総括質問がある際になつておりまするので、甚だ政府といたしましても遺憾に存じまするが、若し総理事故ありとして私がそれに代ることが認められまするならば、私が代りまして答弁の衝に当ろうかと考えております。
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。私が最近に総理大臣にお会いしたのは土曜日の午前中でありますが、それはその日衆議院の決算委員会が開かれる予定になつており、それから予算委員会も開かれる予定になつており、その前の日の金曜日の予算委員会におきまして、総理大臣が土曜日の午前中には出席できる。そういう想定の下に金曜日の午後の質問者が順位を変えまして、土曜日の午前にいたしておる。それが急に登院ができないということを
○国務大臣(緒方竹虎君) 実は私、農林大臣まだ今日東京におるものと思つておりましたが、日曜であるために、今日、前には日曜は審議が或いは休まれるかのような話がありましたので、それで今日の日を選んで党務のために旅行する計画を立てたのではないかと 考えます。私どもはまだ農林大臣は東京におるというふうに考えておつたのであります。
○国務大臣(緒方竹虎君) 政党人の心構えということもあろうかと考えます。併しこれは法律によつて選挙を経、その選挙民の投票によつて出て参つている以上は、これはやはり今日の世の中の縮図と申しまするか、選挙民の意思を如何ともすることができないので、その人が選挙によつて投票をかち得て出て来ておりまする以上は、これは批判はできまするけれども、如何ともいたしがたい。でありまするが、これを、そうすれば放つておいていいかということにつきましては
○国務大臣(緒方竹虎君) 今御指摘になりましたように、昨今の政治に少しく感情が入り過ぎておるということは私も認めます。その点から不必要に国会審議等が渋滞し、或いは前国会の末期における衆議院の乱闘沙汰というようなこともできたように考えられますが、これはやはり根本をただしますると、政局が安定していない。更に言葉を換えますれば、政府の基盤が十分でない。いわゆる過半数の上に立たずに、比較多数の上に政府が組織
○緒方国務大臣 これは吉田内閣が政権を持てることかなり久しく、第五次内閣まで組織されたわけでありますが、それで吉田総理個人の心境として政局引退を考えられたものであると考えます。
○緒方国務大臣 政局安定のために政界をしりぞくということが、主たる動機ではなかろうと考えます。今日保守勢力の結集につきまして、反吉田とかいう言葉が相当に使われておりますけれども、今度の引退はその問題とは別に考うべきであると考えます。
○緒方国務大臣 今日の政局を安定させるためには、その有力なる方法として保安勢力の結集が考えられます。これは昨年の総選挙の結果、現在の政府が十分な多数をとることができない、いわゆる比較多数の上に組織されましたことが、今日政局の不安定を来しました一つの原因であると考えております。今日なお保守の結集ということが、政局の安定の一つの有力な方法であると考えております。
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。 洞爺丸の遭難事件は天災によるとはいえ、誠に遺憾なことであつたと考えております。この連絡船事故の原因につきましては海難審判が行われる運びとなつておりまするので、その結果を待たなければならないのでありまするが、政府としても本事件に鑑みまして、各般の政善方策を鋭意検討いたしております。気象予報の精度を一層向上するために必要な施設の拡充整備に努めると共に、港湾
○緒方国務大臣 警察的方法によつて何らかの対策を講じておると言われました意味が、私にはよくわからないのでありまするが、もし政府が昨今進めておりまする反民主主義活動対策協議会、そういうことを意味しておられるのでありますならば、その協議会は少しも警察的なこをとやつてはおりません。協議会自体は今日の共産主義の平和攻勢に対してどういう適切なる対策を考えて行こうかということの研究をいたしておるのであります。各関係大臣
○緒方国務大臣 先般中ソの共同宣言というものがありましたが、北京にモスクワのフルシチヨフ副首相が来たときにそういうようなことの会談が中共との間にあつた、そしてこの共同宣言が発せられたものと思います。この共同宣言の内容を見ますと、いろいろ解釈せられますが、表はきわめて平和愛好的な言葉を使つておりますが、それをつぶさに検討いたしますと、それは日本あるいはアジアにのみ向けられたものではないのでありましようけれども
○緒方国務大臣 最初の御質問の総理の外遊の成果のことでありまするが、これは本来占領以後の列国の日本に示した好意と援助に対する感謝の意味を披瀝いたしたいというのが、そもそもの旅行を思い立つた動機でありますからして、従つていわゆるおみやげということはどういうことを意味するか知りませんけれども、そういうことを目的として参つたわけではないのであります。その旅行の間にアメリカ等におきましていろいろな会議がととのつた
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。 戦争中のいわゆる戦争指導者の遺家族に対する援護、それと軍人にあらざる公務員としての戦争の犠牲者に、公務についておつて戦争の犠牲になつた者の遺族に対する援護の間に均衡がとれておるかどうかという御質問に対しましては、必ずしも均衡がとれていないと考えます。でありますが、あの法律は必ずしも自由党が提案したものではなくて、これは院議として法律になりましたので、
○国務大臣(緒方竹虎君) 戦没者の遺族に対しましては、従来とも可能な範囲で援護の強化の徹底を期して参つたのでありまするが、今日の財政の事情もありまするし、政府はこれを以て十分であるとは考えておりません。この援護の拡充につきましては、遺族の実情等に即し、財政の許す範囲内におきまして、今後とも十分努力を重ねて参りたい考えであります。それから軍人以外の戦争犠牲者、公務のために戦争に行つて犠牲になつた、軍人以外
○国務大臣(緒方竹虎君) 勤労者の給与の問題でありますが、勤労者に対しまして適正な給与を保障いたしますることは、国民生活の向上、更に国民経済の再建のためにも極めて重要なことであると考えております。今日の給与、特に公務員の給与につきましては、必ずしも十分であるとは考えておりません。併しながら、御承知のような国民経済全般の状況よりいたしまして、今のところ御辛抱をお願いする以外にないと考えております。それから
○国務大臣(緒方竹虎君) 反民主主義活動対策協議会と申しますのは、これは御心配のようなものでは全然ございません。昨今共産主義の平和攻勢が非常に深刻に行われておりますし、またそれ以外に反民主主義的活動が深刻になつておりますので、それに関しまして、関係各省の間に相互に情報の交換、連絡を行いまして、施策の上に誤りなきを期しておるのでありまして、従いまして、きわめて無事なもので、基本人権を弾圧するような考えは
○国務大臣(緒方竹虎君) 私の法務委員会における発言につきまして御質問でありましたから、その点をお答えいたします。指揮権の発動は、当時、犬養法務大臣が、その信念と判断によつて行つたものでありまするが、政府といたしましては、その結果より生ずるいかなる批判をも避けようとするものではありません。当時の指揮権の発動は、重要法案の通過をはかるために真にやむを得ない措置であつたのでありまするけれども、しかしながら
○緒方国務大臣 神崎博士の御所見は承る機会がございませんでしたが、御質問のような結核患者のすわり込み、あるいは医師のすわり込み、医師、薬剤師の街頭デモというようなことは、私どもといたしましてもはなはだ遺憾に存じております。政府といたしましても病院及び診療所経営の実態の向上にこの上とも努力をして参りたい。かように考えております。
○緒方国務大臣 閣議の内容を申し上げるのはいかがと存じまするが、閣議でいろんな意見が出たことも率直に申して事実でございます。お話のようにこの問題につきましては各方面ともいろんな意見がありまするので、この意見が十分に熟しまするまで、私といたしましても慎重な態度で研究いたして参りたい。重ねてその点を申し上げておきたいと思います。
○緒方国務大臣 仰せの通りに今度の新医療費体系は多くの数字を取扱つておりますし、非常に複雑になつており、かつ重大な問題でありまするので、政府といたしましても慎重な態度で研究をいたしたいと考えております。
○緒方国務大臣 議員諸君も言論を慎しまなければならぬという御意見がどういう意味であるかよくわかりませんが、いずれにしましても、共産主義の浸潤というものに対しまして何らかの対策を持たぬならぬことは、これは申し上げるまでもない。それから先にその機関が自由な言論の弾圧にまでも行くか行かぬかということは、政府に対する信用のいかんでありまして、これは私の口から申しましても、お前の政府はそういうことを考えておると
○緒方国務大臣 行政上の措置をするのでございますから、むろん対策はあるのでございます。ただこの協議会は、どういう対策をとつて行くことが一番有効であるかということを相談してきめたいと思つておるのでありまして、先ほどお話のような思想弾圧というようなことは、もちろん政府として考えておりません。
○緒方国務大臣 反民主主義という言葉を科学的に説明いたしますと——定義づけようとすると、なかなかむずかしい問問でない事かと思いまするが、政府の考えておりまするのは、民主主義の育成を妨げる非合法的、暴力的な運動、主義というふうに考えておりまして、この協議会の性格がはなはだ不明瞭であるという御意見でありました。政府の説明が十分でないところもあるかもしれませんが、従来政府でやつておりました治安閣僚懇談会と
○緒方国務大臣 世論調査に対しての私の意見も山崎委員のお述べになりまし、たことと全然同じでありまして、今の御意見に私は全幅の賛成をいたすのであります。初め内閣に国立世論調査庁の庄論調査というようなものは政府あるいは官辺ですべきものではない。これは純民間でやつて初めてその権威があるという考えを持つておりまして、そのために先般の行政整理の一環として廃止いたしたのであります。その後中央調査社というものがつくられたことは
○緒方国務大臣 山崎委員から御質疑がありましたように、一、二の新聞等で今回の反民主主義活動対策協議会が、何らか昔の情報局を連想させるものであるかのような印象を与えております。またさきに私がよほど前の国会でありますが、情報収集に関しまして一つの構想を立てて、御承認を求めかけたことがあるのでありますが、その際、その私の構想があたかも昔の軍がしきりに情報を統制しておりました時代の、言いかえますならば、戦争中
○緒方国務大臣 反民主主義活動対策協議会という名前のもとに、九月十五日の閣議で一つの閣内の連絡機関を決定いたしたのであります。これはいわゆる共産側の平和攻勢の現われといたしまして、すでに委員の各位も御承知であろうと思いまするが、最近、反民主主義と申していいと思いますが、いろいろな活動が現われて参つたのであります。そこで関係閣僚相互の間の情報交換連絡というものを緊密にいたしまして、さらに今後これに対する
○緒方国務大臣 ただいまの平井委員からの御意見は今回の経験にもかんがみまして、また直接の責任当局において検討いたしました上で、その必要があれば閣議においてそういうことをいたそうと思います。
○緒方国務大臣 今回の函館方面に起りました災害と申しますか、災難と申しますか、特に洞爺丸の事件によつて世界的にも類例の少い犠牲者を出したということにつきましては、政府としても非常に遺憾に存じております。事件の起りました翌日ただちに関係の閣僚の会合をいたしまして、東京において確かめ得るだけの事情を確かめまして、即日運輸大臣及び北海道開発庁政務次官を現地に派遣いたしまして、十分の調査並びに今後のことについて
○国務大臣(緒方竹虎君) 二十一日から二十五日までの日、時間、日時があるのでありますが、私総理と打合せたわけでもなく、又このスケジユールの内容を十分に承知しておりませんので、ここで責任のある的確のことを申すわけには参りませんけれども、総理の外国出張の理由を議会に出て説明をするということは、重要なる国務であります。時間はこの二十一日以後を検討いたしまして、若し時間が見出されまするならば、そういうふうに
○国務大臣(緒方竹虎君) 官房長官が昨日申上げた理由以外には理由はございません。即ち政治的その他の理由によつて、この当委員会に総理大臣が出席できないというようなことは全然ございません。
○国務大臣(緒方竹虎君) 十八、十九、二十日の三日の間に、総理大臣が議院運営委員会に出頭して、今回の海外出張に関する説明をするようにという動議がございましたが、今委員長からお述べになりましたように、この三日の間におきましては、急でありまするのと、その間の公務の性質上、何とも差繰りがつかない。そこで甚だ遺憾でありまするがこの三日の間におきましては出席が不可能である旨をお答えするほかはないということを私
○緒方国務大臣 ロバートソン国務次官がどういうことを申したか私承知しておりません。極東の問題につきましては、総理がアメリカを訪問いたしましてアイゼンハウアー、ダレスその他アメリカ政府の指導者と会見する場合に自然に話及ぶだろうと思いますが、こちらから何かの折衝の案を用意して参るということは今のところございません。
○緒方国務大臣 ダレス長官が先般マニラで開かれましたらSEATO会議の後に、アメリカへ帰国をする途中日本に立ち寄りまして、総理大臣以下と午餐をともにして懇談をしたことは事実でありますが、これは実はもし旅程の都合で日本に立ち寄れば日本としても歓迎するということを申し入れ、ダレス長官がその結果として立ち寄つたのでありまして、私の承知しておる限りにおきましては、そういう特別に日本と折衝しなければならぬ、あるいは
○国務大臣(緒方竹虎君) 只今お述べになりました点は、政府としましても考えておる点でありまして、この原子爆弾の実験の問題、それから戦犯釈放の問題ということにつきましては、適当の機会にそういう話合いができるであろうと考えまするし、今お述べになりましたところは、そのまま私から総理大臣に伝えることにいたします。
○国務大臣(緒方竹虎君) 最初にお述べになりました原子爆弾、水素爆弾等の実験によつてこうむる影響、或いは日本の水産業者に与えた被害というようなことにつきましては、これは今や世界的に注目されておる問題でありますし、この実験が人道上から見ていろいろな問題を生ずることは、今お述べになつた通りであります。ただ、今我々が承知しておる以外に、何かそういう世評をおかしても、なお且つ実験を続けなければならないという
○国務大臣(緒方竹虎君) 黄変米の問題ににきましては、先般農林大臣が当委員会に出席いたしまして委員各位の御質問に答えて、政府を代表する意味において所見を申上げたと思いまするが、その点をそのまま私からも確認をいたします。で、繰返して申しますれば、政府といたしましては、今日までの研究の成果に基き、絶対に消費者に不安がなく消費できることを建前といたしまして、最善の措置を講じますることは勿論、今後の外米輸入
○国務大臣(緒方竹虎君) 外遊の目的は十九国会におきましても、予算委員会等で御質問に応じて私申上げたような気がいたしまするが、一口に申しますれば、いわゆる親善使節という類いのものでありまして占領下いろんな列国の援助を受けておる、これに対しまして、とにかくあの終戦直後のことを顧みまするというと、今日日本がこれまで建設できましたことは殆んど隔世の感がありまするし、その間に外国の援助も又預つて大ぎかつた。
○国務大臣(緒方竹虎君) それは官房長官がそう申しましたのは、総理の行動でありまするから、正式に決定というか、閣議決定を経ていないことを申上げたのじやないかと思いまするが、これは事実上決定はいたしております。 九月の二十五日或いは二十六日に出発いたしまして、そうしてカナダ、フランス、西ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカを経て、十一月の十四日に大体東京に帰つて来るという予定はきまつておりまするが、
○国務大臣(緒方竹虎君) 今委員長からお尋ねの点を申上げる前に、一言私からお詑びを申上げなければならんのでありますが、土曜日の決算委員会に出席を要求されるであろうということを金曜日に聞いておつたのでありまするけれども、私の都合は午前は差支えがありますので、午後にして欲しいという申出をしたところが、改めて連絡をするからということでありましたので、その連絡があるものと思つておりましたが、午前中私ビルマの
○国務大臣(緒方竹虎君) 各会派の領袖にお集まりを願つて総理からお話をするということもまた正式にきめておるわけではございませんが、今お話のように、その中の何人かの人が出席を拒否されたというような場合がありましても、ほかの出席を了諾された領袖の方々にお話をすべきであると考えますし、又拒否されることのないようにできるだけの手段を尽します。又よくお話をすれば拒否されんであろうと考えまするし、その機会に是非拒否
○国務大臣(緒方竹虎君) 総理は国会を軽視するような考えは私の承知しておりまする限りございません。十九国会中に出席の数が非常に少なかつたのは事実でありまするが、これは御承知のような病気で私ども非常に残念に思つております。今回のこの外務委員会への出席のことは、或いは委員会から官房長官に御連絡があつておつたのかも知れませんが、私は実は昨日委員長から御連絡がありましたのが、御要求のあつたことを知つた最初でありまして
○国務大臣(緒方竹虎君) 総理のいわゆる外遊のことは大体きまつておりまするけれども、まだ閣議を経ておりませんので正式決定というわけには参らないかと考えております。今お述べになりましたように、九月二十六日、今のところ六日と思つておりますが、六日に出発をして十一月の十四日に帰る、そういう予定になつておりまするが、これは今申上げましたように、閣議の決定を経ておりませんから正式の決定ではございません。若しこれが
○国務大臣(緒方竹虎君) 私、今、笹森君の御質問を拝聴しておりましたが、特に私に御質問になつた点はないと存じますので、議長から御指名がありましたけれども、この点を申上げて退きます。(「納得できないことですよ」と呼ぶ者あり)
○国務大臣(緒方竹虎君) 院議を尊重し、院議の趣旨を実現すべく検討中であるということを申上げたのであります。 —————・—————
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたしますが、深甚の考慮という言葉は、極めてわかりやすい言葉だと考えておつたのでありますが、これは引揚者の場合におきましては、如何にすれば引揚げを促進することができるかということを種々深甚に考えているということであります。 それから事情がわからず、国交のない国云々と申しましたのは、国交がないから中国の、中共の事情がよくわからないということを申上げたのでありまして、
○国務大臣(緒方竹虎君) 中国に残りました引揚者の身の上につきましては、政府は常に深甚の関心を寄せておるものであります。中国紅十字会代表の招請につきましては、先般衆参両院で決議されましたことは、只今お述べになりました通りでありまして、政府は国交のない国で事情がよくわかりませんので、その点は、引揚の促進にどう役立つか。又それが国内的、国際的にどういう影響を生ずるか等のことにつきまして、十分、今検討をしておるところであります