2018-04-17 第196回国会 参議院 法務委員会 第9号
○糸数慶子君 管轄権の明確化に加えて、日本の裁判所が国際的な家事事件を扱う場合に日本法が適用されることになる場合が比較的多いと考えられますが、離婚や親権、そして監護権、面会交流や養育費等の実体法の規定が諸外国と大きく異なると、本来話合いによる解決が強く望まれる家事事件の解決を困難にするのではないか、そのことが懸念されます。 今後、これらの日本の離婚法、親権法等について、諸外国の法制も研究し、見直しを
○糸数慶子君 管轄権の明確化に加えて、日本の裁判所が国際的な家事事件を扱う場合に日本法が適用されることになる場合が比較的多いと考えられますが、離婚や親権、そして監護権、面会交流や養育費等の実体法の規定が諸外国と大きく異なると、本来話合いによる解決が強く望まれる家事事件の解決を困難にするのではないか、そのことが懸念されます。 今後、これらの日本の離婚法、親権法等について、諸外国の法制も研究し、見直しを
○糸数慶子君 管轄権の明確化に加えて、日本の裁判所が国際的な家事事件を扱う場合に、その適正かつ迅速な解決を図るため、外国送達、通訳、翻訳、外国にいる当事者や証人のテレビや電話による参加、外国にある財産の調査、外国法を適用する場合における外国法の調査等、裁判所の手続についても国際化の観点から検討や整備が必要なのではないでしょうか、伺います。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 本日は、国際的な家事事件の適正な解決のために必要な法整備等について伺います。 人事訴訟法の今回の改正理由は、「国際的な要素を有する人事に関する訴え及び家事事件の適正かつ迅速な解決を図るため、これらの訴え等に関して日本の裁判所が管轄権を有する場合等について定める必要がある。」とされています。 国境を越えた人の交流が活発化し、それに伴い国際的な家事事件が日本
○糸数慶子君 政府は先月二十日、国連女性差別撤廃委員会へのフォローアップ報告を行いましたが、残念ながら、選択的夫婦別姓導入については報告できませんでした。二〇〇九年と、私も傍聴いたしましたが、二〇一六年のこの審査で、二度もフォローアップの対象とされながらできなかったことは日本政府が国連の審査制度、さらにはフォローアップ制度を形骸化させているということを指摘をいたしまして、次の質問に入ります。 難民認定審査請求制度
○糸数慶子君 いろいろおっしゃいましたけれども、今の御答弁では理解は得られないと思います。大方の国民というより、安倍総理を筆頭に与党の反対議員の理解が得られないからということではないでしょうか。 これは資料でお示ししましたように、世論調査といっても結婚当事者層の若い方の意見は余り反映されていません。そのような調査であっても、賛成が反対を大きく上回っています。世論を盾に法を改正しない、そういうことに
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 質問に入ります前に、メディアでも大きく取り上げられている教育への政治介入について申し上げます。 三月十六日の東京都議会で、文教委員会で、自民党の都議会議員が、中学校で行われた自分の性行動を考えるという授業について、不適切な性教育の指導がされていると批判し、都の教育委員会が関係者への指導を進めると答弁していたことが分かりました。このことについては、研究者や教育関係者
○糸数慶子君 先ほど人数を教えていただきましたけれども、まだまだ少ないのですが、やはりこうやって改めて旧姓使用の申出がなされたことはうれしく思います。 次に、家事事件の増加に伴う家庭裁判所の充実についてお伺いをいたします。 昨年十二月七日の法務委員会の質疑におきまして、家事事件の増加に伴う家裁の充実について伺いました。訴訟事件件数の中で家事事件のみが増加傾向にあり、その事件内容も複雑化し、当事者
○糸数慶子君 最高裁大法廷が二〇一五年に合憲判断した夫婦別姓訴訟では、旧姓を使えない不便を理解する女性の裁判官三人全員を含む五人の裁判官が違憲としました。その際に、女性の裁判官が少な過ぎるという意見が相次いだことを思い出しました。女性の割合がまだまだ少ないということを申し上げ、旧姓の通称使用についてお伺いしたいと思います。 最高裁は、昨年七月三日、事務総長名で全国の裁判所長に対し、裁判所職員の旧姓使用
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 裁判所における男女共同参画についてお伺いいたします。昨年もお尋ねいたしましたが、最高裁にお尋ねいたします。 現在、裁判官、調査官、書記官など、裁判所の職員に占める女性の割合と管理職に占める女性の割合がどれくらいなのか、まずお伺いいたします。
○糸数慶子君 是非、諸外国のその運用状況も考慮に入れていただいて、前向きに検討していただきたいというふうに思います。 続きまして、外国プレスの記者証について外務省にお伺いいたします。 昨年より外務省の規則が変わって、旧姓のみでの記者証の発行が認められなくなったというふうに伺っております。これは、取材先でのセキュリティーが厳しくなることが考えられ、記者証と公的な身分証の提示をする必要がある際、名前
○糸数慶子君 ありがとうございます。今後の取組についても期待をしております。 次に、外務省にお伺いいたします。 二〇〇六年から、一定の要件を満たした場合、旅券に旧姓が使用できるようになりました。ただし、ICチップには反映されないため、ビザの申請でも括弧書きの旧姓は必要ないと言われたり、海外への出張で飛行機の便が変更になったところ、迎えの方が、搭乗者の名簿に戸籍名のみで旧姓が書かれていなかったため
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 旧姓の通称使用と選択的夫婦別姓についてお伺いいたします。 本日は、内閣府と外務省に来ていただいておりますので、まず内閣府にお伺いをいたします。 選択的夫婦別姓が認められない中、通称使用が認められることは不都合や不利益を解消する上で重要であり、不可欠なものだと思います。 政府の旧姓使用の拡大については大変評価をしております。昨年九月から裁判関係文書にも裁判官
○糸数慶子君 是非配付をしていただきたいと思います。 次に、昨日の中西健治委員の我が国での難民保護に関する質疑への答弁で上川大臣は、真の難民を迅速に保護するために今年一月から更なる運用の見直しを実施している旨を述べられました。二〇一五年九月の運用見直しの際には、真の難民を迅速かつ確実に保護するためとされ、迅速だけでなく、確実に保護するということが含まれていました。 今回、この確実な保護を含めていないことに
○糸数慶子君 先ほど小川委員の質問の中にもありましたけれども、賛成は若い人たちにかなり多いということであります。そういうその状況を見ても分かりますけれども、やはりこのことは、今の大臣の御答弁残念でございましたが、政府に期待できないようですので、議員立法案の提出、野党で今取り組んでおりますが、その決意を表明し、次の質問に入りたいと思います。 次に、難民の問題についてお伺いいたします。 昨日、通告しておりましたができませんでしたので
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 上川大臣は、昨日、選択的夫婦別姓について私の質問に対し、今回の世論調査の結果を受けまして、直ちに選択的夫婦別氏制度を導入すべき状況にあるとは言えないと受け止めているというふうに答弁をされました。そのことについて確認をさせていただきたいと思います。 政府は、男女平等の見地から、夫婦の氏や待婚期間の在り方等を含めた婚姻及び離婚に関する法制の見直しを行うと新国内行動計画
○糸数慶子君 ありがとうございます。 これまでで最も選択的夫婦別姓を容認する意見が多かったということですが、私、皆さん今お手元に資料をお配りしてございます。このお配りした資料を御覧いただきますと分かりますが、反対が多数を占めたのは男女とも七十歳以上のみで、七十歳未満では男女とも全ての年代で賛成が反対を大幅に上回りました。特に女性では、六十歳未満の全ての年代では反対が僅か一〇%台であります。また、反対
○糸数慶子君 ありがとうございました。引き続きよろしくお願いしたいと思います。 次に、選択的夫婦別姓についてお伺いいたします。 政府は、家族や家族に関する法制度についての国民の意識を把握し、今後の施策の参考にする、そのためとして、数年おきに世論調査を行い、夫婦の氏について九六年から同じ質問をされています。今年二月十日に六年ぶりに公表されたようですが、世論調査の結果についてお示しをいただきたいと思
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 人権問題についてお伺いする前に一言申し上げます。 昨年十二月十九日、東京拘置所で二人が死刑を執行されました。いずれも再審請求されており、そのうち一人は、犯行当時、未成年でした。上川大臣による初の死刑執行に驚きと失望を禁じ得ません。上川大臣による初の死刑執行に驚きましたが、二〇一六年十二月末現在で、法律上死刑を廃止している国は百四か国、事実上死刑を廃止している
○糸数慶子君 日米地位協定十八条六項では、合衆国軍隊の構成員又は被用者である被告に賠償金の支払能力がない場合、被害者側が米政府に補償金を求めることができると規定されています。 先日の衆議院の安保委員会では、政府は被用者について、日本政府としては十八条六項の請求権の対象には間接雇用の被用者も含まれると解釈しているというふうに述べておりました。 このフランクリン被告は、元米海兵隊員で、米軍嘉手納基地
○糸数慶子君 そういうような思いを抱かれたのでありましたならば、即刻飛行停止、それを求めていただきたいと思います。何しろ、その保育園の上空というのはそもそも飛行ルートにはなっていないんです。それを違反して飛んでいるという状態であり、しかも防衛局が、地元防衛局が、例えばその学校の方にカメラを設置したら、何とそのカメラの設置された上空にきちっと飛行を続けているというのが映っておりまして、その件も踏まえていきますと
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。 福井大臣には、御就任後、三月の三日、四日と沖縄を訪問していただきまして、視察をされました。ありがとうございました。沖縄振興のためにも御尽力いただけると大変期待をしております。 さて、先ほど大臣のお話の中に、この沖縄の苦難の歴史を踏まえながら、そして沖縄の県民の声にじっと耳を傾ける、さらには沖縄の県民の心に寄り添っていくというふうにおっしゃいました
○委員以外の議員(糸数慶子君) ありがとうございます。 この報告書の中にもやり取り多少書かれておりますけれども、やはりまずユン国防次官補代理、やっぱりアメリカの……(発言する者あり)国務次官補代理ですが、アメリカの目線で見ていらっしゃるので、沖縄での事件や事故、承知はしているけれども、やはり戦略的にはこの沖縄に基地を置くという、まずそういう視点での対応でした。 日本にいらっしゃるときに是非沖縄まで
○委員以外の議員(糸数慶子君) 今、酒井団長からいきなり振られたんですが。 先ほども冒頭に申し上げましたように、沖縄の地元から約一千名の、今メキシコに在住している方がいらっしゃいます。企業の方も日墨協会の方もそうでしたが、やはり企業間のあらゆる交渉といいますか、これからもっともっと発展していくので、うんと力を入れて、今後とも日本との取引といいましょうか、それを積極的にやっていただきたいということもおっしゃっていました
○委員以外の議員(糸数慶子君) 沖縄の風、糸数慶子です。 私、この中の委員ではございませんけれども、沖縄の風の代表ということで、会長を始めとして委員の皆さんの御協力をいただきまして、今回派遣をしていただいたことに心から感謝申し上げまして、御報告したいと思います。 引き続きまして、米国部分のうち、ニューヨークでの調査を中心に、概要と所見を御報告いたします。 ニューヨークでは、主に、北朝鮮問題や核軍縮
○糸数慶子君 調書がほぼ逐語のように取られていながら、難民審査参与員の発言部分は実際より丁寧になっていたり、あるいは問題発言が削除されていたりと、実際には恣意的に編集されているとの批判もあります。法務省はその実態を把握されているのでしょうか。
○糸数慶子君 ほかの事例についても調査しないというのは問題だというふうに思います。 次に、難民審査参与員と申立人のやり取りの録音での記録、それはなされているでしょうか。記録されている場合、申立人や代理人が希望すれば録音が開示されるのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 本日は、裁判官の報酬等の改正案、検察官の俸給等の改正案についての審議でありますが、賛成の立場を表明した上で、前回通告をいたしましてできなかった難民審査参与員に関する質問と、最高裁に家庭裁判所の充実についてお伺いをしたいと思います。 まず、全国難民弁護団連絡会議によりますと、難民審査参与員による不適切な発言はほかにもあり、御紹介した問題発言は氷山の一角と指摘
○糸数慶子君 よろしくお願いしたいと思います。 次に、本日は内閣府男女共同参画局にも来ていただいておりますので、男女共同参画局の取組についてお伺いをいたします。 男女共同参画局の様々な取組で、数値化、見える化が進んだことで更なる取組につながっていることに、まずは敬意を表します。内閣府の世論調査も、せっかく年代別統計などが出ているわけですから、十分に活用し、より効果的な取組ができるのではないかと思
○糸数慶子君 次に、民法改正についてお伺いいたします。 まず、選択的夫婦別姓についてでありますが、衆議院本会議で十一月二十日、立憲民主党の枝野代表の夫婦別姓を選択できるよう法改正を急ぐべきとの質問に対して、安倍総理は、夫婦の別氏の問題は家族の在り方と深く関わるものであり、国民の間に様々な意見があることから慎重な対応が必要であると答弁されました。 法制審議会が五年の歳月を掛けて様々な検討を行った結果
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。 上川大臣、百代目の法務大臣に就任されたわけですが、改めておめでとうございます。人権問題、とりわけ女性の人権に造詣が深い上、女性の代表ということもございますし、大臣には大いに期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 さて、沖縄県では、一九四五年に米軍駐留が始まって以来、多くの女性たちが米軍人軍属に性暴力を受け、殺害されてきました
○糸数慶子君 安全性の確認ということではしっかりやったということですか。安全性を確認されたにもかかわらず、なぜ今回このような改めてまた事故が起こったんでしょうか。大臣、お伺いいたします。
○糸数慶子君 昨年十二月の名護市安部における墜落の際、米軍は事故の僅か六日後にオスプレイの飛行を再開し、三週間後には極めて危険な空中給油訓練も再開をしました。当時の稲田防衛大臣、そして菅官房長官も容認しました。最終報告も出ていない中で、なぜオスプレイの飛行再開を認めたのでしょうか。具体的にどのような安全性を確認されたのか、小野寺大臣にお伺いいたします。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 まず、小野寺大臣、河野大臣、御就任おめでとうございます。本日、伊波洋一委員に代わりまして久しぶりに外交防衛委員会で質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 まず、オーストラリア沖で発生した普天間飛行場所属のオスプレイ機の墜落事故について質問させていただきます。 今月五日、オーストラリア北東部沖で米軍普天間飛行場所属のオスプレイが墜落いたしました
○糸数慶子君 ありがとうございました。 続きまして、山本参考人、それから橋爪参考人にお伺いしたいと思います。 まず橋爪参考人に、昨日の委員会で、性犯罪の防止には性教育が重要だということを言及いたしました。この性犯罪の被害者にならない、あるいは加害者にもならないために、まず性教育が重要だというふうに思います。 この性教育へのすさまじいバッシングがあったのは、実はこれは二〇〇五年、第二次男女共同参画基本計画策定
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 本日は、橋爪参考人、そして山本参考人から本当に示唆に富む貴重なお話を伺うことができまして、心から感謝申し上げます。 特に、山本参考人におかれましては、御自身のそういうつらい体験をカミングアウトされたということで、同じ苦しみを持つ多くの人たちに勇気を与え、一方で、加害者に対してもこの被害者の苦しみを認識させ、加害行為に対する警告となったということは、心から敬意
○糸数慶子君 強姦罪の構成要件が姦淫から性交、肛門性交又は口腔性交とされています。部会ではどのような意見があったのでしょうか。構成要件が狭くなった理由も併せてお聞かせください。
○糸数慶子君 では、具体的にお伺いしたいと思います。 まず、部会において、改正後の百七十七条の罪名について、性的侵入、そして性的侵襲などの名称が適当であるという意見がありました。今回、強制性交等罪という名称を使用する理由をお聞かせください。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 質問に入ります前に、委員長並びに政府、そして委員の皆様に一言申し上げたいと思います。 昨日、秋野公造委員長が法務委員会で審議中のいわゆる共謀罪法案の中間報告を行い、その後、採決となりました。まず、このことについて強く抗議いたします。 共謀罪法案の対政府質疑は、衆議院で三十時間二十分、参考人質疑は五時間五十分でした。一方、参議院におきましては、僅か十七時間五十分
○糸数慶子君 次に、村井参考人に伺いますが、五月三十日のこの法務委員会で、いわゆるロス疑惑、この事件の被疑者とされた方が、我が国において殺人罪で無罪が確定した後に、サイパンにおいてアメリカのロサンゼルス警察により殺人の共謀罪容疑で逮捕されたそのケースを引いて、今回の法案の計画罪については、独立罪としてその計画を実行した場合に成立する犯罪とは別個に二罪として処罰されるのか、それとも実行して成立する本犯
○糸数慶子君 先ほど福田参考人は、今回のテロ等準備罪とインテリジェンスは関係ないという意味合いの発言がありましたけれども、山下参考人はこの件についてどうお考えになるでしょうか。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 参考人の皆様には大変貴重な御意見をいただき、感謝申し上げます。 まず、福田参考人と山下参考人にお伺いをいたします。 世界最強の盗聴システムを持つアメリカ、そしてフランス、共謀罪の発祥国と言われるイギリスなどで、テロ対策が進んだ国ですが、その国でここ数年テロが多発しています。テロ対策の監視対象が多く、情報処理が追い付いていないのではないかとも言われておりますが
○糸数慶子君 ありがとうございました。 北方四島を事実上管轄するサハリン州政府と中央政府とのこの力関係がどのようになっているのか。これ、墓参やそれから自由訪問で、現地の出入域手続等においてロシア側の態度は硬化しているのではないかというふうに言われたりもいたしますが、これは中央政府の意向なのか、それとも現地が独自の路線を取っていると見るべきなのか、下斗米参考人、袴田参考人、お二人にお伺いいたします。
○糸数慶子君 脇参考人にお伺いいたします。 千島連盟が元島民の方々を対象に実施している援護対策事業の中で、戸籍、それから残置不動産相続、そして融資制度、この利用などについて、具体的にどのような相談が多く寄せられているのでしょうか、お伺いいたします。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子と申します。よろしくお願いいたします。 本日は、四人の参考人の方々には貴重な御意見を拝見させていただきまして、ありがとうございました。 順にお伺いをしたいと思います。最後ですので、ちょっと重なるところがあるかもしれませんが、よろしくお願いしたいと思います。 まず、長谷川参考人にお伺いいたしますが、この北方四島における共同経済活動に関する要望の中で、特に優先順位や
○糸数慶子君 もう少し具体的に答えていただきたかったのですが、残念です。 続きまして、ちょっと別の角度から質問したいと思います。 まず、威力業務妨害と組織的威力業務妨害について伺います。 沖縄では、辺野古新基地建設への抗議のために多くの市民が連日座込みをしていますが、六月二日には、キャンプ・シュワブゲート前で機動隊が市民を排除する際に、市民二人が負傷して緊急搬送がされました。 沖縄では、共謀罪法案
○糸数慶子君 答弁は簡潔にお願いしたいと思います。 この条約については、当初毎年、最近では二年に一回、締約国会議が開かれ、外務省からは毎回オブザーバー資格で出席しているということでありますが、それで何か不都合がございましたでしょうか。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 前回質問いたしましたが、残った部分をまず冒頭にさせていただきたいと思います。 国際組織犯罪防止条約について伺います。 政府は、この条約に加入することによって組織犯罪に関する情報の交換や犯罪人引渡しが可能になると説明していますが、これまで十六年以上この条約に加入しないことで不都合があったでしょうか。あったのであれば、その事例をお示しください。
○糸数慶子君 五月七日の地元紙におきまして、一面トップで、沖縄県内の国税額が三千五百八億円となって、これは過去最高を記録しております。二〇一五年度の内閣府沖縄関係予算三千三百九十二億円を上回ったとの報道がありました。 国から入ってくる予算よりも沖縄から国に納める税金が上回る支払、こういう支払超過の状況になるのは復帰後九回目でありますが、これは沖縄経済が強くなってきたとの表れというふうに評価いたします
○糸数慶子君 今、るる弁解をされましたけれども、今のお答えは全く納得できません。 先ほど藤田議員も質問をされておりました。安倍内閣は、自分たちの都合に合わせて憲法や法の解釈を変え、何も問題がないと開き直り、異を唱える側に問題があるかのような印象操作を繰り返しています。沖縄の基地問題も例外ではありません。 防衛局は、埋立海域の漁業権が消滅したために許可は必要なくなったと、あたかも問題がないかのような
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 沖縄防衛局は、昨日、辺野古新基地建設工事を進めるに当たり、新たな岩礁破砕許可は必要ないとする文書を沖縄県に提出をしております。沖縄県が県漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可が必要であると行政指導しているにもかかわらず、防衛局は水産庁が今年三月に各都道府県に出した通知を基に岩礁破砕許可は不要と主張しています。 しかしながら、水産庁は漁業権の消滅には漁業法第二十二条
○糸数慶子君 刑法の傷害罪には、この未遂犯を処罰する規定はありません。したがって、傷害行為をしようとして実行の着手をした者がその行為を中止した場合には傷害罪は不成立となり、不可罰となります。ところが、今回の法案では、傷害罪も二百七十七の対象犯罪に含まれているので、傷害行為をすることを計画をして、そのうちの一人が実行の着手をした後に中止した場合にはこの傷害の計画罪が成立し、自首しない限り刑の軽減や免除
○糸数慶子君 窃盗について共謀した者のうち一人が実行に着手した後にその行為を中止すれば、窃盗の中止犯として刑法によって必要的に刑の軽減又は免除となるわけですね。ところが、本法案によりますと、その場合には既に窃盗の計画罪が成立していますから、自首しない限り刑の軽減又は免除を受けられなくなるということですね。 先ほども伺いましたけれども、政府の答弁で、計画罪は独立罪ではなく本犯に吸収されるということでした
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。よろしくお願いいたします。 本日は、参考人の皆様には大変貴重なお話をいただきまして、ありがとうございました。 まず、松宮参考人にお伺いをしたいと思います。計画罪とそれから中止犯との関係についてであります。 現行法上、刑法の窃盗罪については予備罪が設けられていませんので、窃盗することについて共謀しても、共謀した者のうち一人以上の者の行為が予備行為にとどまって
○糸数慶子君 沖縄の高江では、ヘリパッド建設に抵抗して市民が座込みを行ったことに対して、警察は全国から機動隊を動員し、多数の市民を負傷させ、また、抗議行動のリーダーである山城博治さんを始め多くの仲間を逮捕、勾留いたしました。山城さんは釈放されましたが、勾留は五か月にも上りました。この山城さんへの不当逮捕、勾留は、国内外から厳しく批判されております。山城さんは、六月にジュネーブで開かれる国連人権理事会
○糸数慶子君 事件、事故に対してちゃんと取り組んでいるというふうにおっしゃいますが、それでも事件、事故は後を絶たないというのが現実であります。 沖縄県民は、県知事選挙、そして衆参、この選挙区の全てにおいて辺野古新基地建設反対の候補者を当選させており、新基地建設のその意思、反対の意思はちゃんと民主主義の手続を経て明確に示してまいりました。ところが、政府はそれを無視し続けています。沖縄県民の人権無視、
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 質問に入ります前に、加計学園問題について一言申し上げます。 安倍総理、国民の疑念を払拭されるどころか、ますます強くなっています。問題がないのでしたら、正々堂々と国会の場で証明されるべきだというふうに思います。そうしなければ、国家戦略本部は、規制の岩盤に風穴を空けるどころか、法律に抜け穴を空け、違法行為をしているという批判を免れない、そのことを申し上げ、質問
○糸数慶子君 では、次に公序良俗について伺います。 第九十条の改正によって条文上は無効となる法律行為の範囲が広がったように読めますが、そのような解釈でよいのでしょうか、お伺いします。
○糸数慶子君 今回の改正では、意思能力がどういうものか定める定義規定は置かれていません。国民一般に分かりやすい民法という観点からは、この意思能力の定義規定を置くべきだったのではないでしょうか。定義規定を置かなかったのはなぜなのか、お尋ねいたします。
○糸数慶子君 沖縄の風、糸数慶子です。 今回の債権法改正案については、法案提出の経緯から個別の論点、そして今後の民法改正に至るまで一通りの質問をしてまいりました。しかし、今回の改正は民法制定後百二十年を経過して初めての抜本的改正であり、改正対象が広範多岐にわたるため余り議論されていない論点も数多く残っています。本日はこれらについてお尋ねをしたいと思います。 まず、意思能力についてお尋ねをいたします