1971-04-28 第65回国会 衆議院 物価問題等に関する特別委員会 第10号
○田部参考人 ぼくが先ほども申し上げましたように、零細な小商人の集団と、いわゆる乳業会社の系列というのがございまして、この系列をつくるために、おそらく乳業会社はばく大なお金を使ってきておると思うのです。したがって、一つの町内に雪の牛乳も入る、明治も入る、いろいろなことが現実で行なわれておる。それをやめて一カ所でやりたい。しかし消費者は、私は雪のがほしいのだ、明治のがほしいのだという方がございますので
○田部参考人 ぼくが先ほども申し上げましたように、零細な小商人の集団と、いわゆる乳業会社の系列というのがございまして、この系列をつくるために、おそらく乳業会社はばく大なお金を使ってきておると思うのです。したがって、一つの町内に雪の牛乳も入る、明治も入る、いろいろなことが現実で行なわれておる。それをやめて一カ所でやりたい。しかし消費者は、私は雪のがほしいのだ、明治のがほしいのだという方がございますので
○田部参考人 いま先生のお話は、牛乳の値を上げると、消費がこれ以上減退して、かえってマイナスじゃないかという御意見のように承りますが、私どもが乳業会社から買うのが二円の値上がりでございましょう。これを認めなければ牛乳はおろしてもらえないということが事実なんですよ。先生がおっしゃるように、これがなかったらどうやと言われても、私どもの取り分は一円しかない。そうでしょう。三円のうち一円だけがぼくらの取り分
○田部参考人 田部でございます。 私は、牛乳が値上げをされるたびに、皆さんからいろいろなことを言われる、一体牛乳というのはそれだけ言われなければならぬのかと、販売業者だけの立場に立ちますと、そういう考え方をするのであります。 と申しますのは、今日の日本の政治が生産者中心に行なわれて、末端の流通に対して何の手だてもしてないじゃないかということが第一でございます。牛乳の末端の値上げをお願いするときには
○田部参考人 そういうことは事実でございまして、御承知のとおりに、生産者のほうは政治的な圧力を持っておりますので、皆さんのほうにもいろいろな意見がすなおに通るのでございます。また、メーカーといたしましては非常に膨大な資本を持っておりますので、私どもはある程度はメーカーのおっしゃるとおりの商売をいたしてきておるわけでございます。昨今貿易の自由化等いろいろな問題をお話しになりまして、市乳重点主義に会社が
○田部参考人 私のほうも二年越し一銭も上がっていないわけです。だから、許されるならば、せめて四、五十銭は私らの自主的な力で上げさせていただきたい、こう思っております。すべてが上げないでいこうというのなら、しばらく——これからいつまでもというようなことは、これはだれでも言えぬと思いますけれども、しばらくの間はがまんしてでもいてはどうかというような考え方を持っております。
○田部参考人 私は全国の牛乳販売業者を代表いたしまして、今回値上げ問題を通じて世間でもろもろな意見が戦わされておるのでありますが、その時点に立って申し上げまするならば、今回、農林省においても、生産者の値上げはやむを得ないのじゃないかという発言がございます。生産者の値上げをいたしますると、ただいま大野参考人が申されましたとおりに、乳業メーカーにおいて合理化によってその値上げを吸収することはできないとおっしゃっておるのであります