1966-07-19 第52回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
○田中寿美子君 その三つの会議が折り重なって行なわれました。それからまた、農業開発会議も行なわれるわけで、そこに常設機構をつくろうというような動きがあるようにうかがわれるわけですけれどもね。まあソウルの場合は例のASPACということばで呼ばれているのです。このASPACということばは、さっきどなたかアジア太平洋理事会というふうに言われましたけれども、そう呼んでいるわけですか。
○田中寿美子君 その三つの会議が折り重なって行なわれました。それからまた、農業開発会議も行なわれるわけで、そこに常設機構をつくろうというような動きがあるようにうかがわれるわけですけれどもね。まあソウルの場合は例のASPACということばで呼ばれているのです。このASPACということばは、さっきどなたかアジア太平洋理事会というふうに言われましたけれども、そう呼んでいるわけですか。
○田中寿美子君 ほとんどのマスコミがそうだったから。
○田中寿美子君 外務大臣にお伺いいたしますけれども、いままで多くの同僚議員がアジア開発銀行とジョンソン構想との関連を聞いて、それはほとんど関連がないようなお答えばかりでございましたけれども、私は、アジア開発銀行とこのごろの東南アジア開発計画、この問題とは決して関連のないものじゃない、単独に出ているものじゃないと思います。で、最近の東京で開かれましたアジア開発閣僚会議ですね、それからソウルのアジア外相会議
○田中寿美子君 それでは、計画案というのは韓国側の計画案なんでございますか。いろいろ派遣人員三千人ないし四千人、労働条件は日本の高卒者と同等の賃金にするとか、そのほか転職者はどうするとか、社会保障はどうするとか、そういったようなことは全部向こうの側の計画案なんでございますか。
○田中寿美子君 それに対して日本の側で、東京、大阪、名古屋、神奈川あたりでその受け入れ方の検討をしているというような報道があるわけですが、これはどういうふうな受け入れ方の検討がされているわけでしょうか。
○田中寿美子君 昨日御質問いたしましたときに、御返事いただいていない点がございましたので、きょうはその係の方、中小企業庁の方がお見えになっていただいているかと思うのですが、私の質問は、韓国から技術研修生を送りたいという申し入れが日本にあったと、これは新聞の報道で見たわけなんですが、三千人ないし四千人の青年労働者を技術研修生として受け入れてほしいという申し出が、韓国の中小企業協同組合中央会からあって、
○田中寿美子君 国民所得の一%を東南アジアの開発に充てるということを発表したのは、先ほどの一九六三年のジュネーブでの国際貿易会議ですか、そのときですね、最初言われましたのは。今度の東南アジア閣僚会議のときにも、またあらためて佐藤総理が一%の援助をするということを言われたわけなんですけれども、いま日本の国民所得は、去年はだいぶ上がり方が低下しましたね。しかし、それまで一%を援助に充てるというようになった
○田中寿美子君 昔の軍国主義的な大東亜共栄圏を考えているというようなことは、それはできないことだと思いますけれども、経済的な方法によって、いまのいわゆる経済外交というやり方で大東亜共栄圏を再現しつつあるというのは、これは内閣調査室から出されております国際情勢資料の中にも、アメリカのUSニュース・アンド・ワールド・リポートというのですけれども、これの中にもそういうことが書かれておりまして、日本はもう世界第四
○田中寿美子君 長くなりますから、すわったままで。どうぞそちらもすわったままでお願いいたします。 午前中、木村委員から、お得意の計数的な非常にこまかいことから入りまして、そしてようやくそのアジア開発銀行及び東南アジアに対する経済援助の政治的な背景というような問題に入りかかっておるところで中断されたんですが、私はその辺から始めたいと思います。 実は、私は多少アジア・アフリカ地域を旅もしておりますし
○田中寿美子君 売春助長行為に対して、今後、非常に悪質になっているから厳重にやるのだというようなことがここに書いてありまして、内偵捜査を行なうというようなことが書いてありますが、内偵捜査というようなことはどういうようなことをなさるのですか、警察庁の方にお尋ねいたします。
○田中寿美子君 売春婦のほうも潜在している、それから業者のほうも巧妙化し潜在しているというふうにおっしゃっておりますが、いまどのくらい両方とも推定なさいますか。
○田中寿美子君 私、坐って質問させていただきまずから、どうぞ皆さんもお坐りになったままでお願いします。 私どもの共同提案の売春防止法の一部を改正する法律案については、もうすでに政府側は改正の必要がないという御意見の発表があったようでごごいます。とすれば、もう十年前にできたこの法律が相当の効果をあげているという観点に立っておいでになるのではないかと思うのですけれども、実態は非常にそうでないように思
○田中寿美子君 この前、八十万円ということは、長い二、三年先の八十万円というのは意味がないと申しましたときに、大蔵大臣は、現時点においての八十万円という意味であるというふうにおっしゃいましたので、その比率で上げていくということを期待したいと思っているわけです。なるべく早くそれを実現していただきたいと思っております。 ところで、お急ぎのようですから、ほんの二、三点だけにいたしますけれども、源泉徴収所得税
○田中寿美子君 この前も大蔵委員会で、大臣は、免税点、課税最低限を八十万円くらいにするのは妥当だと思う、しかもそれはいまの物価においてそうだと思う、というふうにお答えになりましたし、それから税制調査会でもそのような答申が出そうな報道がされているのですけれども、今度の災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予——もちろん私どもはこの法律には賛成なんですけれども、今回の改正は、免税点六十三万円を基礎にして、
○田中寿美子君 第一分科会における審査の経過を御報告申し上げます。 当分科会の担当は、昭和四十一年度予算三案中、皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、総理府(防衛庁、経済企画庁、科学技術庁を除く)及び法務省所管並びに他分科会の所管外事項であり、三月二十九、三十、三十一の三日間にわたり、関係各大臣及び政府委員より説明を聴取した後、慎重に審議を行ないました。 以下質疑の概要について御報告申し上げます
○主査(田中寿美子君) では速記をお願いします。 以上をもちまして内閣及び総理府所管に対する質疑は終了したものと認めます。 ―――――――――――――
○主査(田中寿美子君) ただいまから予算委員会第一分科会を開会いたします。 前回に続いて、昭和四十一年度総予算中、内閣及び総理府所管を議題として質疑を行ないます。 御質疑のある方は、順次御発言を願います。
○主査(田中寿美子君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。 それでは御質疑のある方は、順次御発言をお願いいたします。
○主査(田中寿美子君) それでは、ただいまから予算委員会第一分科会を開会いたします。 昭和四十一年度総予算中法務省所管を議題といたします。 まず、慣例では政府側の説明を求める順序でありますが、説明はこれを省略して、お手元に配付いたしてあります資料をごらん願うこととして、直ちに質疑に入ります。 また、その説明資料は、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○主査(田中寿美子君) 分科担当委員の異動について報告いたします。 昨二十八日、亀田得治君が委員を辞任され、その補欠として山本伊三郎君が選任されました。また、本日、和田鶴一君が委員を辞任され、その補欠として松野孝一君が選任されました。 ちょっと速記をとめていただきたいと思います。 〔速記中止〕
○主査(田中寿美子君) では、ただいま皆さまの御推選によりまして、私が主査をつとめることとなりました。御協力をいただきまして、本分科会の運営を行なうことにいたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 —————————————
○田中寿美子君 そうしますと、大蔵大臣も現在のところ、六十三万円よりも八十万円までに最低限を上げるほうが好ましいとお考えになっているというふうに考えてよろしゅうございますか。
○田中寿美子君 振替所得の点ですね、国民総所得に対する国民に還元されてくる社会保障その他の振替所得の比率です。たいへん日本は低いのです、欧米諸国に比べて。それがないと暮らしは豊かにならない。もしいまなかったら、あとでもけっこうですけれども、大蔵大臣、ぜひその比率を上げていただかなければ豊かにはならない。 それから、先日大蔵省発表で、課税最低限を八十五万幾らにするというようなことを新聞紙上で拝見したのです
○田中寿美子君 予算委員会のほうに行かなければなりませんので、すみませんけど、ちょっと二、三点。 私は、さっきも成瀬先生からも出ましたけれども、大蔵大臣がしばしばおっしゃる豊かな家計というのにまだ実はこだわるわけなんですが、もちろん減税だけでもって家計を豊かにしようというふうには考えていらっしゃるとは思いませんけれども、大蔵大臣ですから、日本の財政経済全部を掌握なさる方なんですけれども、実際に物価
○田中寿美子君 去る二十六日の私の質問のとき、ちょうど文部大臣は高校選抜野球の始球式にお出かけで御欠席でしたので御答弁いただけませんでした。いま問題を詳しくお話している時間がございませんけれども、事務当局からお聞きいただいたと思いますが、国立大学病院に勤務する看護婦、准看護婦及び助産婦の夜間勤務規則等に関する行政措置の要求が、大学病院に働いている人たちから出ております。それに対して、人事院が調査した
○田中寿美子君 家庭を持って、子供を持って働く婦人の数がふえていくというのは、これは国際的な傾向なんです。で、労働省から出ている統計を見てもそれははっきりあらわれております。欧米諸国では六〇%、五〇%が家庭持ちの婦人です。昨年ILOの勧告一二三号で、家庭を持って働く婦人、家庭の責任を持っている婦人に対して勧告が行なわれております。その内容を御説明願いたいと思います。
○田中寿美子君 ただいまの労働大臣のお答えでも、今後好むと好まざるとにかかわらず、婦人労働者はふえていく。ことに既婚の家庭持ちの婦人がふえていく、日本の労働力不足の中で、どうしても必要になるというお答えがあったと思うのです。 それで、働く権利というのは男女にこれは平等であるはずでございます。したがって、雇用の平等、労働条件を平等にしていくこと、昇進、昇給なんかを平等にしていく、こういうことは当然、
○田中寿美子君 今日、私は婦人の働く権利の問題に集中して御質問をいたしたいと思います。特にその中でも、看護婦の夜勤制限に関する人事院の判定に対する政府の態度、及び地方自治体の女子職員に対する退職勧奨について、婦人の働く権利の侵害ではないかというような点について御質問いたしたいと思います。 まず最初に、労働大臣にお尋ねいたしたいと思うのですけれども、戦後、婦人が職場に進出した状況というのは、最も目ざましいものだと
○田中寿美子君 売春防止法との関連なんですけれども、性病が蔓延するというのは、非常に大量にベトナム関係から米軍が入ってくるということが大いに関係があると思うのですけれども、売春防止法で町で勧誘する行為では女性がつかまって処罰されるわけなんですけれども、そのときに一応相手方の男性も調べられるわけなんですね。で、街路上でそのような行為が米軍の兵隊とあったときにつかまえているという事実がありますかどうか。
○田中寿美子君 それは賛成なんですけれども、しかし、経済的基礎がないとそのビジョンを描かれないと思うのですが、いまの標準生計費男子一日一人当たり百八十六円八十七銭、これは成年男子の場合ですね。ですから、今回の大蔵省の計算で一体主婦は幾らになっておるのですか、子供は幾らですか、育ち盛りの十四、五歳の子供は一体幾らという計算になっておりますか。
○田中寿美子君 たいへん抽象的なんですけれども、そうすると、収入で言ったらどのぐらいが現在の時点だったら豊かな家庭になるのでしょうか。
○田中寿美子君 私は初めに、豊かな家庭論争を大蔵大臣としたいと思います。 大蔵大臣は、しばしば豊かな家庭をつくるということをおっしゃっておりますけれども、一体、豊かな家庭とはどの程度のことをさしていらっしゃるのでしょうか。先般御発表になりました大蔵省の標準生計費、つまり五十八万六百九十八円、これを月割りにしますと、四万八千三百九十九円なんです。それに成年男子一日の食費百六十七円八十七銭、この程度
○田中寿美子君 私も二つほどお尋ねしたいと思います。 ただいま先生がおっしゃいました点と同じようなことを私ちょっと考えていたのですけれども、つまり、生活保護基準というのは、いまのは全く低いわけなんですけれども、そうしたら、一体、どのくらいを妥当とお考えになりますか、ということなんです。それには、やはり労働者の賃金の最低の基準が相当程度高くなければ、きめにくいという点があるのじゃないか、その辺との関連
○田中寿美子君 羽間先生に御質問いたしたいと思いますけれども、この物価高は政治の問題だとおっしゃった、その点は私もそのとおりだと思うのですけれども、あとで要約されまして、その物価高の原因をつくったものは政府と財界と、そして国民の三者だと、国民の側にも責任がある、その消費態度にも責任があるというふうに言われまして、たとえばビヤホールでビールを飲んでいる者が一ぱいいるが、しかし同時に、物価高をかこっている
○田中寿美子君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案されました所得税法、法人税法、租税特別措置法の一部を改正する法律案に対し、多くの質問点について意見を述べ、主として総理大臣、大蔵大臣並びに関係大臣に御質問いたしたいと考えます。 〔議長退席、副議長着席〕 まず、第一に指摘せねばならないのは、今回の減税の欺瞞性であります。政府は、このたびの減税総額三千六百億円をもって史上最大の大規模減税であると
○田中寿美子君 私たちの感じでは、現在独占資本の時代になりますと、各国の間の経済競争、それに伴って軍事費が増大してきます。それからまた、国内では労使の階級的な対立なんかがあって、それに対しても社会政策をやらなければならない、そういう費用がふえてくる。それから、産業に対して補助をしていく財政措置が必要になってくる、それの費用が増大する。しかも、大衆の所得というのはこれは相対的には下がっていく。そういうようなときに
○田中寿美子君 先ほど大蔵大臣はインフレーションの定義で物価が上がって貨幣価値が下がるということだというふうにおっしゃったんですけれども、それじゃなぜそうなるのかということなんですが、インーフレーションというと通貨膨張というのが訳語だと思いますけれども、通貨が膨張するというのは、日本全体に流通している商品やサービスの総量に必要な貨幣額よりも非常に多く通貨が発行されているということだろうと思うんですけれども
○田中寿美子君 これまでにもうたくさんの方々が私のお聞きしたいことを質問して、そうしてお答えがあったわけですが、それで、もうほんとうに、少し原則的なことでお伺いしたいと思います。 私は、公債発行とインフレの関係、それから物価と、こういうところでお尋ねしたいと思うのですけれども、佐藤内閣は四十年度公債発行に踏み切ったということは、この日本の戦後の経済、それから財政のたいへんな変化をもたらすわけですから
○田中公述人 私はやはり先ほど公述しましたことを繰り返すことになりますので、ごく簡単に申します。六十五才、三千五百円というものは、憲法の二十五条の理念に沿わないという意味で、これは生活保護の四千円以下であるということを申しておきたいと思います。社会党の七千円も、将来三十年、四十年先では低いんじゃないかと思っております。 それから年令の方は、六十五才開始、これは拠出と無拠出で、無拠出の方は七十才となっておりまして
○田中公述人 実は今御質問にあずかりました点を最後に申したかったのですけれども、時間が切れまして省いたのでございます。今おっしゃいましたように、貨幣価値の変動が起る心配が十分ございますので、その点については法文に明確に出しておくべきだと思いますし、また生活水準の変動に応じても増額していくということを明記していただきたいと思っているのでございます。 ついででございますが、先ほど言い残しましたことで、
○田中公述人 私は目下審議中の国民年金法案につきまして、社会福祉政策を熱望しております一人の国民の立場から、社会党の提出しております国民年金法案を支持するという立場で公述したいと存じます。 昨年の総選挙に際しまして、自民、社会両党とも、国民年金法の制定が選挙公約となっております。また政府でも、長い間社会保障制度審議会を設けて、学者その他の意見を聞いて研究しておられたのであります。それで一般国民は政府案
○公述人(田中寿美子君) 文部省が圧力をかけた形跡があると私は申し上げたのです。実は私、各地に旅行しておりましたときに、社会教育課長が婦人団体の人を集めて、まだ国会に提案されて審議中でありましたこの法案について説明会を開いておられました。もちろんこれは法律的に申しますと、国会に提出された法律の案の説明ですから、少しも問題はないのですけれども、実際に中央から係官が出て来たり、あるいはかねてお世話になっている
○公述人(田中寿美子君) ただいまの第一点の社会教育を振興するためにはどこに重点を置くべきかということについては、川口さんと大へん似ておりますが、私は現行法を完全に実施するに十分予算措置をとるべきであるということです。そのとりました予算は、第一番に、公民館その他の施設の拡充、設置、それから職員の身分保障などに使うべきである。それから主事の養成は、これは主事がふえることは、確かに望ましいことでありますから
○公述人(田中寿美子君) 私は社会教育法の一部改正案に全面的に反対する立場からその理由を申し述べたいと存じます。 社会教育法制定の趣旨は、これは昭和二十四年六月に制定されたのでございますが、少年及び青年を対象としまして、教育基本法の精神にのっとって、すべての国民があらゆる機会、あらゆる場所を利用して文化的教養を高められるように均等の機会を与えられること、それからそのための環境を醸成すること、これがその