○田中(堯)委員 今の点でありますが、たとえば印刷とか家具をつくる木工とかいうようなものは、なるほど官公需要は相当大きいと思うのであります。ところがそれには限らない。まことに多種多様、いろいろな道具をつくり、いろいろな生産品をつくる業態がありまして、活社会においては千差万別であります。そういう層からおのおの受刑者が出ておるために、もしも官用主義ということを基本にして進もうとするならば、どうしてもそこにむりが
○田中(堯)委員 まず提案理由についてお伺いします。提案理由は大分長く書いてありますが、要するに受刑者の人権を尊重するためには、受刑者各人に適合した矯正保護作業を課さなければならない。ところがそのためには官公の需要を独占的に引受けるという方法が非常に有利である。従つて矯正保護作業は官用主義で行くということに大体盡きておると思うのであります。そこでお伺いしたいのは、受刑者は社会の各層から出ております。
○田中(堯)委員 今示されたような例はそれは事実でありましようし、受刑者の心理としてそういうことは考えられるわけであります。ここで受刑者の心理をつべこべと論ずるわけではありません。その点については後刻といたしますが、一時的な土手くずれとか、風水害で人手がなくて困つているというときに、受刑者が平生は拘束されているが、彼らが外へ出されて、みんなと顔を合せて同一な資格で働いて、しかも人からも一応あがめられるというようなことであれば
○田中(堯)委員 今の点の関連でありますが、たとえば印刷につきまして、民間の印刷を引受けて受刑者にやらした、官の仕事をやらしたという場合に、またそういうことは今まであるわけですが、そこで何か精神的な影響が非常に重大なように書いてあるのでありますが、その重大な精神的な影響について何か確証を持つておりますか。それは統計でなくても一つ二つの例でもよろしゆうございますから、そういうものがありますか。單なる政府委員諸氏
○田中(堯)委員 人事院規則や公務員法というものに、しやくし定規に当てはめて、これが馘首に値するかどうかということを、今私は詮議をするわけではありません。問題は、いかなる法律があろうとも、この法律を適用する精神というものが重大であります。今日本共産党、あるいはこの細胞のある民主的な労働諸団体、勤労諸団体というようなものが、これがはたして日本を何か破滅に導くとか、何か暴力的な社会の不安を巻き起すというような
○田中(堯)委員 実際にいかなる政治活動を行つたかを調査してみると、ここに証拠があるのでありますが、わずかに四、五枚の宣伝ビラを庁内に流したというだけであります。その内容はすでにごらんの通り、何ら政治活動というほどのことではない。ただ共産党の細胞ができたというあいさつ、それから待遇が非常に劣惡であつて、苦しいという待遇改善、それから何だか戰争にでもなるような模様であるが、われわれはもう戰争はいやだ。
○田中(堯)委員 法務総裁がのつぴきならぬ用事であと幾ばくもここにおられないということでありますから、私が質問したい点をずつと列挙して、そして最初の質問だけにぜひ答えていただきたい。あとはどうしても時間が許さないということならば、かわりの方を御指名願いたいと思います。四つばかりありますが、総括して人権蹂躪に関する質問であります。 第一は、今朝の新聞で報道されております法務府並びに東京地方検察庁の日本共産党細胞十三名
○田中(堯)委員 法務総裁にお尋ねします。法務総裁は先ほどから、これは一地方の自治警察の問題であるからという言葉のもとに、多く総裁としてはこれに干渉はしたくないというような口うらに聞えるのであります。ところでわれわれが考えるには、地方の自治警察といつても、警視庁といえば非常に重大な機能を持つておるし、のみならず、場合によつては政治的制裁もどうかというような本件は非常に重大な事件であるだけに、法務総裁
○田中(堯)委員 なお私は一、二小さい問題のようで実は大きいのでお聞きしますが、一月の二十一日、二十二日、実は問題が相当重大化して来たために、新聞紙を封じようという魂胆から、警視庁の大園警務部長が中心になつて、記者団を熱海の某旅館に呼んで、大いにごちそうしたというような事実も伝えられておりますが、法務総裁なり政府当局は、こういう事実を御承知かどうか。
○田中(堯)委員 なお佐藤昇事件につきまして、私からも二、三問質問いたしたいと思うのでありますが、第一今の点、これほどの重大事件で、わずか三日足らず釈放しておる、保釈でなしに釈放しておるということになると、大体の通念としては、これはもう不問に付するという取扱いであります。ところが一方まだ捜査中であるから、事件の内容は知らせるわけに行かぬという御回答です。してみると、どうもこつちはとりつく島がない、片一方
○田中(堯)委員 それからこの密輸入については何らお答えがなかつたようですが、これは南鮮からか北鮮からか、またどういう種類の密輸入かということについて、概略をお答え願いたいのであります。
○田中(堯)委員 海上保安庁長官に、関連して一つ二つを質問したいのですが、玄海灘、新潟天草方面によつて、北鮮、南鮮からの密入国者の種類が違うというようなお話でしたが、これは確たる調査に基く数字などがありますか、ただ見当ですか。
○田中(堯)委員 刑事というような職務と検察事務官の職務は大分違うと思うのですが、特別号俸を設けて、特にめんどうを見てやらなければならぬというこの意味を、もつと具体的に説明していただきたい。それを敷衍して言いますと、法務庁の職員とか、あるいは裁判所の職員というものと、非常に違つた危險な仕事であるとか、あるいは職務の内容が質的にたいへん激しいとか、そういうようなことを、もつと具体的に説明をしていただきたいと
○田中(堯)委員 人事院の方では、特別号俸をつくるには、ただ検察事務官だけではなしに、その他たとえば農林省の作報関係の職員とか、あるいは電通省の国際電信事務の職員とか、または建設省の地方支局の職員というようないろいろなものをあげて、一般的な特別職の例を設けるような方針と漏れ聞いておりますが、そのようなことはどうでしようか。
○田中(堯)委員 第一にお聞きしたいのは、五月一日に旅客運賃の値上げをしたときに、政府側の御説明では、旅客運賃は値上げしても、物価にはあまり響かないが、貨物運賃を値上げすると、物価に響くからやらぬということでありました。その当時委員会では、貨物運賃の方を少し値上げして、旅客運賃の方は少し緩和してくれというような要求を出したにもかかわらず、そういうような見解であつた。ところがそれから半年しかたたぬ今日
○田中(堯)委員 議事進行についで申し上げます。定足数も足りませんし、大臣も見えておられぬので、しばらく休憩されんことを希望します。
○田中堯平君 道路運送法の一部改正には、共産党は絶対に反対であります。 道監の地方委讓ということは、第五国会に提出されていたのであります。ところがわれわれは、次のような理由でこれに反対をした。一体道監のおもなる仕事は、トラツクや乗用車の運送事業でありまするが、こういうものは、大運送、小運送、また地方鉄道や軌道というようなものを一貫いたしまして、全国的に、統一的にこれが監督行政をやるのでなければ、うまいことに
○田中(堯)委員 一千万円とはどうも至つて少額のように思うのですが、これはどういう方面に使われるのか、詳しい御説明を伺いたいと思います。ことに今度これを受ける観光事業は大体どのくらいの数であつて、どういう種類のものか。すでに提案趣旨説明のときに概畧説明があつたかもしれませんが、重ねて御説明願いたいと思います。
○田中(堯)委員 しつこいようですが、今の点についてもう一度御質問しますが、人事権は運輸大臣、すなわち中央政府、それから実務は地方長官というような形は、これは別に例がないわけではありませんが、非常に混乱を来すわけであります。もうすでに私どもは、これは困つたことになるということを予想しておるのですが、もちろん政府当局もそういうことを考慮されておると思います。どうも了解に苦しむのは、やるなら一緒にすぽつとやる
○田中(堯)委員 今の大臣の御答弁によると、地方自治の強化ということに眼目があるような御答弁と受取りましたが、そうであるとすれば、一体人事権だけは運輸大臣が握る。実務だけは府県自治にまかせるということであつては、非常に中ぶらりんのものであつて、これでは地方もたいへん迷惑する面も出て来ると思うのであります。もし地方自治の強化ということが眼目であるならば、これは思い切つて、一切合財を讓るということの方が
○田中(堯)委員 運輸大臣の心境の変化、国会軽視という点については、滿尾委員や石野委員などの意見とほぼ同じでありまするが、しかし時間の関係もあつて、ここでは私は繰返しません。この点についての質問は、ここではさしひかえますが、地方へ委讓するという問題について御質問したい。一体委譲をするのはどういう目的でやるのか。財政上の何ぼかの儉約になるとか、あるいは行政整理のためとかあるでしようが、しかし行政整理の
○田中(堯)委員 これはここで争つてもしかたがないと思いますけれども、だからこそ元来私どもはこういうふうな交通事業というようなものを、私経営に近いようなコーポレーシヨン経営に移すことには、最初から反対しているのであります。だからどうしても収入の面で行き詰まつて来るのであります。それから何でかんでももうけなければならぬというのでは、公共の利益というものは自然おろそかになる。利益を盛つた計画がフイツトするから
○田中(堯)委員 今の総裁の御答弁は、はなはだ遺憾であります。というのは、そういう計画を立ててみて、フイツトすれば公共の利益に当てはまるのだという御見解のようですが、これは実際に利用者の層を分析してみれば、そういう見解が非常に危険であるということがすぐわかると思う。現在六割の運賃値上げをやられたために、実際はこれを利用することができなくて、たとえば東京に危篤の子供がおるが、何しろ山口から往復するのに
○田中(堯)委員 本改正案の要旨が三つばかりあげられておりますが、そのうちで財政法とか、国有鉄道事業会計法を排除して、それによつて公共事業体としての自主性を発揮したいということが第一に言われておるようですが、私どもの研究したところでは、これら諸法規の適用を排除してみたところで、言いかえればこの改正法案によつてやつてみたところで、大差はないように思うのですが、その自主化という点をもう少し詳しく御説明願
○田中(堯)委員 これは議事進行についてでありますが、独立採算制の問題は、もうすでに六月一日から独立採算でやつて来て、その実績もいろいろと現われておるはずなのです。そこでこの衝にあたつておるコーポレーションの国有鉄道の幹部、ことに加賀山総裁その他を参考人としてここに呼ばれんことを希望します。その上でないと、いろいろと実際に触れての判断が得られないと思います。
○田中(堯)委員 第一回の検認でありますが、これは五條の第二項第一号でやられるという腹でしようけれども、第一回は現存する全部の船舶の検認を行うという意味がはつきりして来ないのですが、それは大丈夫ですか。
○田中(堯)委員 この法律によつて、ただ一致せしめるということだけが目的ではなしに、主とした目的は密航を防ぐということにあるのではないのですか。
○田中(堯)委員 この法律を実施しますと、登録原簿と、船舶の実態とが一致するということになるようですが、そうすると予想としましては、今日登録簿の数と、実際の船の数とはどちらが多いのですか。その予想が立ちますか。
○田中(堯)委員 もう一つお尋ねいたしますが、これは下山事件とか、あるいは三鷹事件、福島事件、列車轉覆のような事件が頻々と起るたびに、運輸省の官吏、あるいは國有鉄道の職員のうちから、何か背後に團体でもあつて、そういう者の陰謀によつて云々というような印象を受けるような意見が発表され、新聞紙上を相当にぎわしているというような過去の事実があるのですが、その事実があるかないか。背後團体と言われると、共産党を
○田中(堯)委員 運輸大臣にちよつと質問したいのですが、今度の台風で渡良瀬川が非常に氾濫をし、大間々から足尾までの線が荒廃をして、修繕をされておるのですが、聞くところによると、この鉄道は足尾銅山がそもそもあまりもう意味がない。というのは、外國の銅を輸入するという関係もあつて、日本の足尾銅山はやめてもいいというような意向から、この足尾線も事によつたらもうやめるのじやないか、廃線になるのじやないかといううわさが
○田中(堯)委員 今の動議について意見があります。政府に対する注文の決議案でありますが、これには企業者側の要請は盛られておるようですがも労働者の側の要請が一つも載つておらぬと思うのであります。もちろん企業者側の要請の決議案の内容に、われわれは不服はありません。賛成でありますが、それにつけ加えて、もうすでに十二万という機帆船労働者が、過去数箇月にわたつて失業状態にあるわけで、今早急に機帆船が動かないとすると
○田中証人 行つた事実はありますが、應援ということは当らぬと思います。六月の十四日午後二時ごろに、日鋼の労働組合のところに参りました。應援というのが当らぬというのは、ちようど私はその前日、すなわち十三日の夜廣島の縣委員会の計画で、國会報告演説会をやつてくれということで、荒神町の荒神小学校で演説会を持つたわけであります。私は山口でありますが、山口からここの演説会に來たわけであります。それで日鋼が爭議を
○田中証人 はい。
○田中証人 はあ。
○田中堯平君 日本共産党を代表いたしまして、ただいま上程されておりまする戰時中買收した私鉄の拂下げ法案並びに通訳案内業法案の二法案に対して反対の意思を表明いたします。 先ほど民自党の松本君から、共産党はその当時少数であつたから運輸委員会に参加しておらなかつた、もしも今日のように三十五人あつて運輸委員会に参加しておつたならば賛成をしたであろうというような、けしからぬ発言をされました。共産党は、五人であろうが
○田中(堯)委員 今の運輸当局の御答弁は、運輸大臣の意向が本案であるということならば、われわれはこれに異議を言うわけには行かぬというふうな意味に解釈してよろしいのですか。
○田中(堯)委員 本法は昨日からいろいろ審議が進められておりますが、その重要点については提案者並びに政府当局からいろいろに答弁はあつたものの、十分了解の行つた答弁は一つも出ていないと考えるのであります。私の質問もこれを重複する点がありまするが、しかし不十分なる答弁であるがゆえに、もはや二十四時間経過の今日では、昨日以上に深く考えられておる点もありましようから、十分なる御答弁をいただきたいと思います。
○田中(堯)委員 きようはせつかくの連合審査の会を開いていただいてこれは大藏委員会からの申入れではありましたが、われわれからもこれを希望しておつたようなわけであります。ところが大藏大臣も見えないし、眞の連合審査の会の意義を発揮し得ないわけであります。これはぜひ川島委員の言われるように続行をされたいと思います。われわれもこれを希望しております。
○田中堯平君 ただいま上程されました五つの法案のうちで、運輸省設置法案、労働省設置法案、この二案について、反対討論を日本共産党を代表していたします。 まず運輸省設置法案についてであります。この設置法案だけを見ますと大した問題でもなさそうでありますが、実は定員法と表裏をなし、相一体となつて作用するものでありまするので、この点が非常に重点であると思うのであります。定員法をのぞいて見ますと、結局國鉄六十二万