1960-02-25 第34回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第2号
○渡邊国務大臣 辻原さんのお説の通りでございまして、モデル地区だけに特別な高率補助の適用ということになると、逆にほんとうに部落中の部落を作るというような結果にもなりまするので、まずただいまのモデル地区というのはただ総合的な見地に立ちまして一応こういうふうなモデル地区ができ上がるといったような、そういう観点からやったことでございまして、将来は全部落というものを対象にしていきたいというような考え方のもとに
○渡邊国務大臣 辻原さんのお説の通りでございまして、モデル地区だけに特別な高率補助の適用ということになると、逆にほんとうに部落中の部落を作るというような結果にもなりまするので、まずただいまのモデル地区というのはただ総合的な見地に立ちまして一応こういうふうなモデル地区ができ上がるといったような、そういう観点からやったことでございまして、将来は全部落というものを対象にしていきたいというような考え方のもとに
○渡邊国務大臣 総理大臣があなた方にそういう公約をされたということは、私は今初めて聞いたわけなんであります。私としましては、閣僚懇談会において、将来どのように部落対策を完全なものにするか、それから現実的にはまずどこから始めていくか、こういうことを審議しておるのでございまして、あなたが今までお述べになりましたような環境施設あるいは貧乏をなくす、病気をなくす、いわゆる同和対策に関するあらゆる諸問題を取り
○渡邊国務大臣 審議会を早急に作ったらどうか、こういう御要望もありまするので、私ども十分それらの御趣旨は尊重しておりますが、現在関係各省の間におきまして同和問題閣僚懇談会というものを作っておりまして、あらゆる方面の意向等も総合いたしまして、まず大綱よりも実際的に、下水をどうするかとか、隣保館をどうするとか、あるいはまた共同浴場をどうするとか、こういう面がやはり先行しなければならぬ。こういうことでありまして
○渡邊国務大臣 これは貧富の差によりまして保険料の差別をつけるということは、目下のところ検討いたしておりまするけれども、なかなか困難な状況でございますので、漸次これが事務的な軌道に乗りましてから、これを検討いたしたい、かように考えております。
○渡邊国務大臣 お説は一応御意見として私も承っておりますが、私どもは三十六年から減免基準によりまして、この保険料の納付できない家庭に対しましては何らかの処置を講じていきたい、かように考えておるわけでございます。その他拠出制が明年の四月から始まって、実際の状況等も勘案いたしまして、しかるべき所要の処置を講じたい、かように考えます。
○渡邊国務大臣 御承知のように、拠出年金は明年四月をもって発足するわけでございますが、いろいろな杞憂があるわけでございます。滝井さん初め八木さんから、拠出年金がはたして各家庭において十分に拠出されるかどうか、こういうような問題がございました。この間の予算委員会におきましても、これが拠出されない場合にはどうか。私は答弁といたしまして、しばらくやってみた上で検討する。しかし法律の上におきまして減免基準ということがございまするので
○渡邊国務大臣 昭和三十五年度の厚生省所管一般会計及び特別会計予算案の概要について、御説明申し上げます。 昭和三十五年度厚生省所管一般会計予算における総額は、一千六百四十七億一千四百九十四万五千円でありまして、これを昭和三十四年度当初予算一千三百五億四千三百五万五千円に比較いたしますと、三百四十一億七千百八十九万円の増加と相なり、前年度予算に対し、二六・二%の上昇を示しております。また、国家予算総額
○渡邊国務大臣 場合によってはそういうことがあり得るかもしれませんけれども、でき得るだけ審議会の了解を得まして、審議会と話し合いの上でやっていきたい、かように存じております。
○渡邊国務大臣 大体そういうような、臨時国会のときから早く千分の六三に引き下げたらどうかというような皆様方からの御要望もあったものですから、それで、そういう方向で予算措置だけは講じて準備に入った。しかし、最終的には審議会の意向を聞いて、そうして最終決定をやる、こういうことでございますから、どうかその辺で御了承願いたいと思います。
○渡邊国務大臣 新聞の方から見ますと、いろいろな山をとらえて書きたいというのは、これは職務上やむを得ないことであろうと思っておりますが、あの実際のレクチュアに参りましたうちの係官は、ほんとうのいわゆる方針を話されたのであって、審議会の意向いかんにかかわらずというようなことは、私もきのうそのことについていろいろ詳細を伺ったのでございますが、そういう意向は毛頭ございません。法律に決定されたところの審議会
○渡邊国務大臣 大体百円と百五十円でありまして、そして二千万人を三十五年度において対象といたしておるような次第でございます。
○渡邊国務大臣 福祉国家建設の柱といたしまして、私どもは、三十四年から着手いたし、三十五年度中に完了いたしまする国民皆保険、それから国民年金制度が昨年の十一月から裁定が開始いたされまして、そしてこれが本年の二月に当初四カ月分を支給されるという福祉年金、これら二つの柱のほかに、さらに環境衛生施設の充実あるいは母子対策、あるいは育児対策あるいは青少年対策、こういうような環境施設の十カ年計画、それぞれ年次
○国務大臣(渡邊良夫君) ただいま折衝いたしておりますところの他の七種類によりますところの、各条項によりまするところの条件が決定いたされまするならば、その時期によりまして取り運びたいと、かように存じておる次第でございます。
○国務大臣(渡邊良夫君) 御承知のようにILOの百二号によりますというと、九種類というものが今問題になっているわけでございます。この九種類のうちに、三項目が要するに国際基準に合致いたさなければならないのでございます。ただいま労働大臣が申されました九種類というのは医療、疾病給付、失業給付、老齢給付、業務災害、家族給付、出産給付、廃疾給付、遺族給付、こうなっております。このうちの三項目が合致いたさなければこの
○国務大臣(渡邊良夫君) 災害救助に対します災害基本法、これは昨日の予算委員会で総理も御答弁しておられましたが、できるだけ関係各省と協議の上、すみやかに事務的に、この取り計らいについて進めていく、かように私ども存じておるような次第でございます。
○国務大臣(渡邊良夫君) 御意見の通り、私どもは、できるだけ地方自治体の知事の調停あるいはあっせん、こういうことによりまして、そういう措置をとりたいとかように考えております。この三者協議会は、先ほど申しますように、メーカー、卸、小売の三者協議会を促進いたさせまして、できるだけ配給秩序の確立等につきましては、厚生省があっせんをいたしたいとかように考えております。
○国務大臣(渡邊良夫君) このたびの池袋の問題を契機といたしまして、まことに私どもといたしましては、これは遺憾に考えるわけでございます。従いまして、今後薬品の品質確保のための厳重なる薬事監視を強化いたしまして、そうしてメーカー、卸、小売の三者協議会の促進によりまして配給秩序の確立に努力いたしますと同時に、中小企業団体法等ともにらみ合わまして、できるだけ薬の価格の安定を期したいと、かように考えております
○国務大臣(渡邊良夫君) 御承知のように災害救助法の対象となりまするのは、応急仮設住宅とか、あるいは衣類の支給とか、あるいは医療とか、あるいはまたそういうものに限りましたいわゆる十一種類と、こういうことになっております。 それでまた、この間の伊勢湾台風等におきましても、たとえば仮設住宅を一戸当たり八万円から十万円に引き上げたり、あるいはたき出し等におきまして五十円から九十五円に引き上げる、こういうように
○国務大臣(渡邊良夫君) 先ほど総理から申されましたように、災害基本法は、各省間におけるところの災害対策の特殊な大きな問題でございます。他の災害救助法は、災害発生いたしましてからの、災害救助に対しまするところの諸種の手段を講じているような次第でございまして、これとは別でございます。
○国務大臣(渡邊良夫君) 罹災者につきましては御指摘のような面もあるかもしれませんが、しかし、私どもは本年度母子福祉資金やあるいは生業資金等のワクも拡大いたしましたり、あるいはまた各種の低所得者に対しまするところの医療保障、そういうようなことによりまして低額所得者対策も講じておりますし、特に困っておる方々におきましては生活保護の面におきましていろいろ見ておるわけでございます。しかし、生活資金は御承知
○渡邊国務大臣 ごもっとも御意見だと私も思いますけれども、何しろ私もこういう端数はどういうふうにするかということにつきましては、しろうと考えなものですから、今ここに事務当局もおりますし、傾聴すべき御意見として事務当局に検討さしてみましょう。
○渡邊国務大臣 ごもっともなように感ぜられますけれども、今ここで直ちに私が、さようでございますというようなことにつきましては、いろいろな実態調査、その他等ともにらみ合わせ、あるいは各界からの資料等も集め、研究さしておる次第でございますので、とうとい御意見として十分に参考に資したい、かように存じます。
○渡邊国務大臣 これは、私も昨年から言明いたしましたように、長期計画につきましては、今も準備中であり、また着手した面もございますけれども、ことしは特にもう少し具体的に、できるだけ明年度予算に間に合うように、経済企画庁なり、大蔵省や、あるいは関係各省と調整をいたしました政策を打ち出して皆様方の御批判を願いたい、かように考えます。
○渡邊国務大臣 御指摘のように、長期計画がないではないかと言われるが、しかし私どもは、今までは国保の関係におきましても、あるいは年金制度におきましても、結核対策五カ年計画あるいは環境衛生等の十カ年計画もこれを軌道に乗せておるのでございますけれども、いかんせん、御指摘のように予算の裏づけというものがあまりはかばかしくいっていなかった。しかしながら、私どもは、この厚生行政全般といたしましては、いわゆる昨年度
○渡邊国務大臣 厚生行政の長期にわたる予算の裏づけがないではないか、こういう御叱正でございますが、私どもは経済の十カ年計画、これは十カ年計画が五カ年となり、第二期五カ年計画というふうな二段階を持っておるようでございまするが、この長期経済計画に対応いたしまして、いわゆる厚生行政は常こそれと並行いたしまして、いわゆる日の当たらない階層、あるいはいわゆる生活環境、低所得者対策、医療保障、あるいは所得の保障
○渡邊国務大臣 御承知のように九項目は、医療と疾病給付と失業給付と、老齢給付と業務災害、家族給付、出産給付、廃疾給付、遺族給付、こういうふうになっております。そのうち今調整がついておりますのはいわゆる疾病給付と失業給付でございまして、疾病給付の方は傷病手当でございます。失業給付につきましては、失業保険でございます。これでありまして、今これが他のもう一項目、たとえて言いまするならば、四項目のうちの一つということが
○渡邊国務大臣 ILOの一九五二年におきますところのこの条約の批准でございますが、日本政府といたしましてはこの条約の批准についてはやぶさかではないのでございます。御承知の通り九項目にわたりましての三項目の協定の批准というのがいわゆる原則になっておりますが、二項目はすでに該当いたしておるのでございまして、われわれはできるだけこれが批准にすみやかなるところの措置を講じたいと、ただいませっかく調整中でございます
○国務大臣(渡邊良夫君) 本日社会労働委員会の審議が行なわれるにあたり、厚生省所管の諸行政に関し、所信の一端を申し述べたいと存じます。 ここ数年間、厚生行政は、皆様方の一方ならぬ御協力によりまして、目ざましい進展を続けており、特に社会保障の二つの柱であります医療保障及び所得保障につきましては、これまで国民皆保険計画の推進及び国民年金制度の創設等によって、次第に体制を整えてきたのであります。 明三十五年度
○渡邊国務大臣 なかなかむずかしい問題でございまして、ここで自信を持っていると言い切るわけにもいきませんが、客観的諸情勢を勘案いたしまして、できるだけ自信の持てるような努力をいたす次第でございます。
○渡邊国務大臣 御趣旨の線に沿いまして、できるだけ私どもも鋭意その方面に力を入れまして、できるだけすみやかなる機会に実施できるように努力いたしたいと考えております。
○国務大臣(渡邊良夫君) 社会保障制度審議会は、社会保障全般にわたりましての答申を求めておるところの審議会でございまするので、特にこの調査会をやめまして、そうして、この社会保障制度審議会に移行するという考えは、現在持っていないのでございます。御承知の通り、転落農家にいたしましても、あるいは一般の低所得者階層、ボーダー・ライン層にいたしましても、ことしは世帯更生資金の貸付あるいは母子資金の貸付のワクも
○国務大臣(渡邊良夫君) 旧地主に対しまするところの社会問題につきましては、調査会の答申を待って決定づけられることと存ずるのでございまして、厚生省といたしましては、いわゆる国民年金制度あるいは低所得者対策等の充実に努めまして、農民を合わせましたところの、広く国民を対象とする社会福祉制度の充実を期したい、かように考えておる次第であります。(拍手) 〔政府委員小枝一雄君登壇〕
○渡邊国務大臣 本日、社会労働委員会の審議が行なわれるにあたり、厚生省所管の諸行政に関し、所信の一端を申し述べたいと存じます。 ここ数年間、厚生行政は皆様方の一方ならぬ御協力によりまして、目ざましい進展を続けており、特に社会保障の二つの柱であります医療保障及び所得保障につきましては、これまで国民皆保険計画の推進及び国民年金制度の創設等によって、次第に体制を整えてきたのであります。明三十五年度は、国民皆保険計画
○渡邊国務大臣 御指摘の環境衛生でございますが、日本といたしましては、福祉国家建設を目標に、私どもはいわゆる低所得階層、あるいはまた医療保障等と並行いたしまして、住みよい社会の建設はいわゆる環境衛生諸施設の充実でなければならない、かように存じておる次第でございまして、本年度の予算におきましても二十二億を計上いたしまして、去年よりも五億増となっております。国立公園におきましては一億五千万円でございまして
○渡邊国務大臣 今日の国民医療につきましては、国民皆保険の実施されておりますところの今日におきまして、保険行政の見る国民医療と日進月歩に進んでおりますところの医療技術、こういうものにつきまして調整ということが必要ではなかろうか、かように考えられるわけであります。現在言われておりますところの差額徴収とか、いろいろな問題がございますが、いわゆる保険行政で見られないところの問題につきましても十分考慮しなければならないとして
○国務大臣(渡邊良夫君) 母子対策につきましては、かねてより厚生省におきましては重要施策の一つとして取り上げておるのでございます。先ほど総理からもかなり詳しくお述べになりましたけれども、私からまた補足的に少々申し上げてみたいと思います。 まず母子福祉対策といたしまして、ことしは御承知のように三月から福祉年金が始まるのでございますが、特に生活保護に対しましては、この老齢加算というものを認めておるような
○国務大臣(渡邊良夫君) 最近の人口動態を申しまするならば、終戦直後におきましては、人口は増加率が非常に多かったのでございまするけれども、ここ二、三年来は出産率というものが非常に低下いたしまして、また、一面におきまして薬剤の進歩その他もございまする関係からか、死亡率も非常に低下いたしました。この傾向を続けて参りまするというと、生産年令人口というものは明年度以降におきましては非常に大きくなり、また、昭和五十年
○国務大臣(渡邊良夫君) 福祉国家の構想を示せというお話でございます。国民経済の増大につきまして、わが党内閣の立場といたしましては、当然、福祉施策に対しまして十分考慮を払うというのが建前になっておるのでございます。まず、低所得者層の対策といたしましては、さきに申しましたように、母子世帯、あるいはまた厚生施設等に対しまするところの十分なる措置を考えており、また、結核対策、児童福祉等につきましても十分なるところの