1983-05-17 第98回国会 参議院 外務委員会 第10号
○渋谷邦彦君 確かに日本のできる役割りというものはきわめて制限された範囲ではなかろうかというのはいま御答弁されたとおりだと思うのですね。 先般、たとえばベトナムの外務次官が来日されたときに、安倍さんから大変強硬にカンボジアからの撤兵ということの要請もされた。こういった話し合いというものは日本としても独自に強力に推し進めるということもできましょうし、またいま触れましたように、難民問題についても一体具体的
○渋谷邦彦君 確かに日本のできる役割りというものはきわめて制限された範囲ではなかろうかというのはいま御答弁されたとおりだと思うのですね。 先般、たとえばベトナムの外務次官が来日されたときに、安倍さんから大変強硬にカンボジアからの撤兵ということの要請もされた。こういった話し合いというものは日本としても独自に強力に推し進めるということもできましょうし、またいま触れましたように、難民問題についても一体具体的
○渋谷邦彦君 おっしゃるとおりだと思うのですが、特にいまカンボジアの問題が俎上に上ったわけでありますけれども、これは大変長い月日が経過しておりますし依然として問題解決への足がかりも見出されないという、とりわけ難民問題もこれに絡んでありましょうし、たしか総理がタイを訪問されたときに、難民問題処理に当たっては日本としてもできるだけ協力を惜しまないというような発言等もされているようであります。そこで、具体的
○渋谷邦彦君 昨年十一月二十六日中曽根内閣が発足をいたしまして五カ月、今年一月の訪韓、訪米を皮切りに近くはASEAN訪問、あるいはOECD閣僚理事会、また引き続きサミットということで、ようやく中曽根外交が回転し出したというそういう印象であります。ただ、中曽根外交の真価が問われるというのはむしろ今後にあるのではなかろうかというふうに感じられます。そこで、最近の一連の訪問を通しての問題、そしてさらにはウィリアムズバーグ
○渋谷邦彦君 長官御自身もすでにもういろんな分析、経済成長を通じての分析というものをおやりになっていらっしゃるだろうと当然思いますし、いままでも一般化されたような報道の中にも来年度は五%ないしは一〇%のマイナスシーリングであると、こういう事態になった場合に、それは防衛費といえども聖域化しない、こういった場合に、いまおっしゃっているようなことが、確かに厳しいという認識は全くそのとおりだと私は思うんです
○渋谷邦彦君 恐らくいま谷川さんおっしゃっておることは今日までの繰り返された答弁をいまここでまた再度確認をされたということであろうと私は思うんですね。なるほど経済成長というものもそれは流動いたしますので明確にこうだというその視点をとらまえることはなかなか困難であろうというふうに思うんです。しかし、いまこういう経済環境の中で急速な伸びということが考えられないこともまた事実であろうと思う。恐らくいろんな
○渋谷邦彦君 初めに防衛費の問題についてお伺いをいたします。 この件につきましては、もう数年来衆参両院のそれぞれの当該委員会で問題になって現在に至っているわけであります。一番大きな焦点となるところは、もう言うまでもなく、このまま経過すれば歯どめとなっているGNP比一%を超えるのではあるまいか、そういう危惧を抱いたやりとりというものが現在なお続いているという、午前中にもそうしたような内容が取り交わされました
○渋谷邦彦君 確かにそのとおりだと思うのですよね、この条文を見る限りにおいては。これが非常に危険な要素を持つことに将来発展しはしないかというおそれを感ずるわけね。 ただ、この前文があるわけですよね。これは簡単ですからあえて読み上げますと、「平和的目的のための宇宙空間の探査及び利用の進歩が全人類の共同の利益であることを認識し」と。さらに「平和的目的のための宇宙空間の探査及び利用の科学面及び法律面における
○渋谷邦彦君 いま確かに述べられたとおりでありましょう。やはり日本が平和をどこまでも貫くというその反面に、国際的なかかわり合いというものを常に考えつつこれを進めていかなければならないという宿命的なそういう役割りが当然あると思うのですね。いろいろいまこうではあるまいか、こうもなるであろうという推測を交えたときには、疑問というものが絶えず行きつ戻りつしながら明快なそこに結論が得られないままに現在に至っているというのは
○渋谷邦彦君 宇宙三条約についてこれから若干質問をさしていただきたいと思います。 言うまでもなく、昨今の科学技術の長足の進歩というのはすでに天体並びに宇宙空間の利用まで及ぶという目覚ましい展開を示しているわけであります。そうした経過に基づいて将来予測されるであろうというさまざまな問題を想起しながら、すでに昭和四十二年にはこれを規制するための基本法とも言うべき宇宙条約が成立を見ているわけであります。
○渋谷邦彦君 解散の問題はこの程度にしておきましょう、余り生臭過ぎますから。 総理並びに外務大臣としての外交日程がこのところメジロ押しで大変御苦労だと思うのです。ASEAN訪問もそうでございましょうしまた帰られてから二週間後にはサミットへ出発をされる。きわめてあわただしいこういう情勢でありますけれども、日本にとっては一つの大きなチャンスがやはりめぐり来ったという印象を私は受けるわけであります。特に
○渋谷邦彦君 非常に含みのあるいまの御答弁であったという感じがするわけですね、なかなか言いにくいことをそこまでおっしゃるわけでありますから。筋論としてはおっしゃるとおりだと僕は思うのです。ただ大義名分が整うというのはどういう状況を大義名分が整うとするのか。あるいは環境ができ上がった、確かに解散権は総理がお持ちでしょうけれどもしかしそういう解散権行使までのいろんな状況というものの変化が当然出てくるわけでありましょうし
○渋谷邦彦君 条約案件に入ります前に一、二安倍さんにお伺いをしたいと思います。 初めに、唐突でなじまない当委員会としての質問かもしれませんけれども、まあ統一地方選挙が終わりました、マスコミ等も挙げて同日選挙というようなことがしきりにささやかれているわけであります。ところが一方、外交日程も大変厳しいそういう背景があるわけです。いままで福田派に属する安倍さんとしても非常に強い同日選挙の反対を打ち出されてきたように
○渋谷邦彦君 いま印象を通じての御答弁があったわけですが、要は、特に当面の重要課題としてはINFの交渉の推移というものがどうなるのかということでありますが、交渉のテーブルに着く用意は捨てていないということは、近い将来何らかの形で解決する方向へ向かうというそういう御判断であったのでしょうか。
○渋谷邦彦君 田中さんね、いま言われたことは新聞報道よりも余りに概活的過ぎませんか。その程度ならわれわれも了承しているのです。平和の問題、グロムイコの訪日の問題等々、先般来私がこのINF問題を通じて日本の対応というものをここで質疑を通して申し上げました。やはりこうした交渉というのは軽視できない非常に重要性を持ったそういう場でありますので、もっとソビエトの反応というものは一体何であったのか、それから問題点
○渋谷邦彦君 初めに、過般行われました日ソ事務レベル協議における会談の問題点は何であったか、今後この種の会談を継続的に持つことによって多少は懸案の問題の解決の糸口が探れるかどうかという点についてまず最初にお伺いをさしていただきたいと思います。
○渋谷邦彦君 先ほど来触れておりますように、非常に暗礁に乗り上げている。なかなか先行きの見通しが立たない。しかし、米ソといえども何とか成立の方向へぜひ持っていかなければならないというそういう気持ちはまだ残っているのではあるまいかというふうに感じられるわけですね。しかし、なかなかそれが言い出せない。その一つの妥協点として、これから予測される一つの問題としてこの一部制限交渉、一部制限というようなことが表面化
○渋谷邦彦君 確かにおっしゃることは正しいと僕は思うのですよね。そうあってもらいたいというのがわれわれの願望であるわけですが、先ほど少しく私も触れましたように、シュルツの発言というものはアメリカの政府を代表する発言である。やはりいまおっしゃった中にもありましたように、パーシングIIにしても巡航ミサイルにしても配備をすると。配備をした。そしてそのバランスの上に立って初めてINF交渉というものが成立するであろうと
○渋谷邦彦君 過日、予算委員会の集中審議の際にも若干触れさしていただきました核軍縮の問題、午前中にもこの問題を中心としたやりとりがございました。少しく私もこれに触れさしていただきたい、こう思います。 確かに現況を見た場合に、ぎすぎすというよりもきわめて先鋭的な対立が激化しているというような方向へ米ソの関係が向きつつあるのではないだろうか。先ほどの御答弁の中にも、それは一つは政略的な意味もあるかもしれないというような
○渋谷邦彦君 シーレーン防衛ということについてはこれはもう際限がない、一般常識としてはそんなふうな受けとめ方がまず先行するんじゃないかというふうに考えられるわけであります。現在の海上自衛隊あるいは航空自衛隊の防衛力自体から考えましても、あれだけの広い区域を一体どうして防衛するのか。それはP3Cの援護あるいはヘリコプター等の問題もございましょう。しかしわずかな機数でもってそれを防衛するというのはナンセンス
○渋谷邦彦君 いまそれぞれ軍事バランスを通じての全面戦争があり得るかどうかという点についてお触れになったようであります。 さて、そこで問題になりますのは、軍事バランス、特に核を中心としたこの軍事バランスというものが将来にわたってその均衡が破れるかどうかという問題も、これは重大関心事の一つであろうというふうに思えてならないわけであります。もしバランスが崩れた場合に戦争回避の抑止力としての機能が果たせなくなる
○渋谷邦彦君 きょうは四人の参考人の方々、大変御苦労さまでございます。 持ち時間が大変限られておりますので、相当集約されたお尋ねしかできないであろうというふうに思います。 防衛力、きょうはシーレーンの問題、本質と問題点ということが主題になっておるわけでありますが、それに関連して今後の日本の防衛力のあり方というものはどうあるべきかということでいま御質疑があったわけでありますが、確かに主題のシーレーン
○渋谷邦彦君 いま総理は核兵器を業の兵器と、大変適切な表現であろうかとも思います。ただ、いまずっと伺っておりますと、一体どの点で信頼感というものが本当に醸成されて、お互い話し合いの窓口が開けるのかな、これはいま悲しい現実であるという、そういう表現の中にお気持ちが盛られているであろうと私も思うんです。なかなかかみ合わない、今回のいわゆる中距離核兵器の削減交渉の問題、あるいはSTARTの問題、ジュネーブ
○渋谷邦彦君 いま伺っておりますと、一つの総理の抱負としてはそのとおりかと思います。ただここで問題になりますのは、総理御自身が核兵器というものは絶対悪だという立場に立って、これから軍縮の方向へお取り組みになるのか。それともう一つは、平和維持のためには、いわゆる力のバランスというものをどうしても現実的には承認しなければならない。したがって、必要悪と認めつつ現状対応の仕方がない、こういうふうに受け取ったらいいのか
○渋谷邦彦君 まず最初に総理にお伺いをさしていただきたいと思います。 申すまでもなく、今日世界が直面しております最大の課題は何かと言えば、一つは核軍縮を含めた包括軍縮であろうと思います。第二点は沈滞した世界経済から脱却するという問題、この二つがあろうかと思います。この点については識者がひとしく認めているところでありまして、これは総理御自身もすでに御承知をいただいておると存じますが、いまから三年前になりますか
○渋谷邦彦君 私自身も、いままで立案計画された外務省の方向というものについては一応評価しているのです。できるだけ早い時期にわれわれが申し上げているような外務省の機能強化に到達するようにという願望を込めて何回か申し上げました。ところが、なかなかそれがいまおっしゃるようにいかないわけですね。大臣がかわるたびごとにまたお考えが違うのかなという感じも受けないではない。本当はしょっちゅう変わってもらっちゃ困る
○渋谷邦彦君 総理が、しばしば臨調答申についての所信をお述べになってまいりましたね。それは一貫して尊重、尊重ということは非常に幅広い解釈もできようかというふうに思うのです。ただ、われわれが受けとめる際には、これは尊重すると同時に厳重に守っていく、必ず実現をするというふうな認識に立つわけであります。しかし、いま答弁を伺っておりましても、やはり長年外務省として蓄積された経験というものに立脚すれば、果たしてそれが
○渋谷邦彦君 政府が従来から一貫して主張もしてまいりましたし、私どももいろんな形で御提言申し上げていることは、将来ともにわたって日本は平和外交を強力に推進して世界の安全保障のために寄与するということであろうと思います。 ところで、しばしば本件が議題となりましたときに、何回か歴代の大臣にも申し上げてまいりましたけれども、外務省の機能強化というものは与党の立場の方でも大変その点を痛切にお感じになっていらっしゃる
○渋谷邦彦君 いま藤本さんが述べられましたように、でき得べくんばトラブルが起きない、そういう側面を考えましても、移住協定の締結が望ましいのではあるまいかな、そして同時に、これからもむしろ積極的に進める方向で政府側としてもお取り組みになったらいかがなものかなと。これはむしろ政治的な判断が要求されますので、安倍さん御自身のお考えがやっぱり優先するのじゃないかと私は思うのです。いかがでしょう。
○渋谷邦彦君 従来移住協定の結ばれた地域、それと協定がいまだに結ばれていないそういう国と両方あろうかと思うのです。また同時に、受け入れ国の経済状態あるいは人口、こういう問題等があって、こちらで移住を進めたいという願望がありましても、受け入れ国のいま申し上げたような事情によってそれができない、いままでこういう経過を経ながら現在に至っているわけであります。 それで、主たる日本の移住先と言えば中南米、いまおっしゃられたように
○渋谷邦彦君 移住問題についてお尋ねをいたします。 これから議論を進めるに当たりまして、その前提としたいと思っておりますのは、まず安倍さんの基本的な考え方をお聞かせいただきたい、こう思います。
○渋谷邦彦君 いま伺っていますと、決して将来はまんざらでもないと。遠い将来か近い将来かわかりませんけれども、やはり日本の将来の方向を考えてみた場合に、そういう輸送手段の整備ということの一環として、空港整備も当然二十四時間の空港があってほしいという、これはだれしもが願うことだと思うんですね。 しかし、客観的な条件がそれをいままで許しませんでした、内陸空港が多過ぎたために。しかし、やはりその点も含めて
○渋谷邦彦君 日本列島というのは山岳列島でございまして、きわめて平地面積の少ない、もう実際問題としては空港の場合飽和状態になっているのではないかなという、そういう心配がございます。いま御答弁がありましたように、たとえばYS11からジェット化へという、そういう問題も時代の要請に従って当然進めていかなければならぬ問題。しかし、そうなると空港自体相当面積を必要とするわけでありましょう。こうなってくると、今後
○渋谷邦彦君 航空行政全般についてお尋ねを申し上げたいと思います。 昨今の世界全般の不況と申しますか、こうした状況に活性化の道を与える手段としても、この輸送手段の持つ役割りというものは非常に大きいかと存じます。年々歳々その期待もふくらんでくるわけでございますが、とりわけこの航空機による輸送というものは年々歳々発展の度を加えております。午前中も同僚委員の質問の中で大阪の新国際空港の設置をめぐるやりとりがございました
○渋谷邦彦君 文部省の方針としては、いまおっしゃられた大変御苦労なさったやりとりというものとうらはらに、やはり大変厳しい側面を持っているのではないだろうかと、それは午前中のやりとりにおいてもそういったことが裏づけられるような発言が文部省側からされました。つまり端的に言えばあるいは字句の修正ということになるのかもしれません。しかし文部省側としては、全体の文意を酌み取ってもらえれば決して事実関係というものを
○渋谷邦彦君 いま相当言葉を選びながら慎重にお答えをいただいたわけでございますが、中国側の考え方あるいは姿勢というものの輪郭が私なりに理解できたというふうに判断をいたします。 そこで、重ねてでございますけれども、中国側としてはいわゆるいまおっしゃられた誤認という問題、中国側も、日本側に対していたずらな摩擦を起こすことを避けながら円満に解決できればという気持ちを含みつつ要望したのではないだろうか。しかしその
○渋谷邦彦君 最初に、若干教科書問題について触れさせていただきたいと思います。 午前中にも同僚委員から、主として文部省を対象としたやりとりが行われました。そうした質疑応答を通して感じられますことは、果たして円満な解決と申し上げた方がいいのか、要するに中国側あるいは韓国側等から納得のいく回答が、あるいは日本政府の考え方が出せるであろうかと、そういう印象を実は強く持ったわけであります。 過般、外務省
○渋谷邦彦君 いずれにいたしましても、この問題を通じて日中あるいは日韓関係というものの一つの大きな阻害要素になるようなことは断じてないような方向へ外務大臣としても十分その辺をわきまえながら取り組んでいただきたいということを要望しておきたいと思うわけであります。 次に、先週の安保特でも私申し上げたわけでありますが、今月末に予定されております日米安保事務レベル協議、やはりあれから五日経過しているのでございますけれども
○渋谷邦彦君 それ以上考え方についてさらにということは恐らく不可能なことではないかというふうに思うのです。 ただ、日本のとっている態度というものは、たとえばこの問題が表面化した段階におきまして西ドイツあたりの教科書と比較をされてみたり、いろいろ言われているわけです。私は別に西ドイツの教科書見たわけではありませんから、ただ報道によってしか知り得ることができませんけれども、ドイツの場合には明確に侵略という
○渋谷邦彦君 教科書問題が出たところで関連しながら一、二申し上げてみたいと思います。 もうすでに同僚委員からさまざまな観点に立っての質問もありましたので、重複は避けたいと思いますが、国内問題で処理できるであろうという一般的な判断がみごとに覆りまして、これがまことにうっとうしい国際問題、外交問題にまで発展したということは日本の外交史上恐らくまれなことではないであろうか、きわめて遺憾なことであるわけであります
○渋谷邦彦君 それは確かにおっしゃるとおりなんですよね。いまここで改めて議論する必要は毛頭ないと思うのです。そういうことは繰り返し繰り返しいままで行われてきました。要するに結論から言えばできることとできないことは明確にする、その日本の意思は向こうに十分伝わっているにもかかわらず相も変わらず何回も何回も繰り返しそういう問題が出てまいります。 で、恐らくシーレーン防衛についても相当具体化された提案というものが
○渋谷邦彦君 いま述べられた中で、これも繰り返し当委員会でも政府側の答弁がございました。憲法といい非核三原則といい専守防衛、それはアメリカ側はもう百も承知しているのですね。財政が大変厳しいということものみ込んだ上で、なおかついままでの経過を振り返ってみますと相当やっぱり強力である、まだできる、果たしてそれが期待感だけであるのかどうなのかという枠をはるかに超えたそういう考え方で対日要請というものが強まってくるであろう
○渋谷邦彦君 初めに、近く予定されておりますハワイ協議、これについて若干触れさしていただきたいと思います。 去る三月来日したワインバーガー長官との話はいまも質疑応答の中で出ました。ただ報道を通じてわれわれが知り得る範囲は、大変日本に対する防衛力強化という点で非常に厳しいそういう姿勢をやはり貫いているという印象を強く受けるわけでありますが、今日まで十三回もハワイ協議というものが繰り返されてやってきました
○渋谷邦彦君 そうしますと、その可能性は十分あると見てよろしいんでございましょうか、最後にお述べになった問題については。
○渋谷邦彦君 いまお述べになりました中で、信頼関係の回復ということはやはり相当の時間がかかるなあという、総理御自身もそういう判断をお持ちになっていらっしゃるのじゃないか。いま御承知のとおりジュネーブではSTARTについての交渉が行われております。この代表団が出発する前にそれぞれの、レーガン大統領にしてもあるいはソビエトの首脳がその代表団に言った言葉を恐らくお聞きになっていらっしゃると思いますね。ソビエト
○渋谷邦彦君 総理の国連における軍縮特別総会演説を何回も何回も私読み返しました。確かに全体的には理念として同感するところもございます。ただ、いま質疑のやりとりを聞いておりましてもそうでございましたけれども、総理のお気持ちの中には、実現可能性がないものについて具体的に提案するのはいかがなものであろうかというちょっと足踏みをするようなそういうお気持ちがあったのではあるまいかというふうにいま印象を受けたわけです
○渋谷邦彦君 外務大臣、御承知のとおり、この日ソサケ・マス漁業交渉というのはもう毎年毎年、ときには背筋の寒い思いをしながら臨まなければならないという長い歴史的な経過があることは篤と御存じだろうと思うんですね。それにつけても漁民の生活ということを考えた場合には、何としてもやはり期日に間に合わせるという、そういう今後スケジュールというものを十分頭に描きながら、相手国ソビエトもこれは十分わかっているはずなんですね
○渋谷邦彦君 いま述べられた中で、大変われわれとして不可解に思いますことは、日本の漁船にソビエトの監視員を乗せるという、これは大変無謀なやり方ではなかろうかという感じがしますが、恐らく日本側としてもそういった面の排除を頭の中に入れながら交渉に臨んでいるのだろうと思いますけれども、いままでの交渉経過の中で、今回、以前よりもその監視体制が厳しくなるのではあるまいかというそういう予測がいまあるようなお話でございましたけれども
○渋谷邦彦君 条約案件の質疑に入ります前に若干国際情勢の問題についてお尋ねをしておきたいと存じます。 第一点は、サケ・マスの日ソ交渉がいよいよ大詰めに来ているようでございますけれども、その一方において伝え聞くところによりますと大変交渉が難航したと、日程的にもあるいはずれ込むのではないだろうかというような判断もあるようでございますが、五月一日からの操業までこれが間に合うのか間に合わないのか、その見通
○渋谷邦彦君 私はいままでもこういう委員会等において明らかにされなかった、そういったことがアメリカの方に反応して、ですからそこのところかみ合わないままに現状では足りない、だから防衛力を増強しよう、こういう一つのアメリカ側からの強い要請となってあらわれてきているのじゃないかと勘ぐって言えばそういうことも判断される。その辺についての考え方、私がとっている方が間違いなのかどうかという点についてはどうですか
○渋谷邦彦君 恐らくいまお気持ちの中には、答えられないということは、いまここでお答えになるといままでの政府の基本方針が崩れるという心配があるからとしかわれわれ判断できない。そのように受けとめざるを得ないけれども、ここで念押しをすることはちょっとお気の毒ですからやめておきましょう。 ただ、そこで問題になることは、必要最小限の防衛力整備ということがいままで繰り返し言われてきているのです。ところで、いま
○渋谷邦彦君 最初にやはり防衛費の問題から入らざるを得ないだろうと思います。 その一つの歯どめの材料としていままでもお話があったように、また何回か衆参両院を通じても議論がなされましたように、また総理みずからが明確に申されておりますように、GNPの一%の枠は絶対に超えない、しかし客観情勢のもろもろの変化に伴うところに従って果たしてそうしたことがこれからも続けられるのかどうなのかという疑問がわくのは決
○渋谷邦彦君 国際交流基金の内容をずっと拝見をいたしますと、これは両面持っているというか、要するに日本文化の紹介と相手国の文化の紹介というものと両面交流というふうになっているんですが、実質的にはどうも日本文化の紹介の方に傾斜しちゃって、相手の方の交流というものは非常におくればせながらついてきているような状況であるまいか。これはやはりバランスよくその辺を考えて今後の交流ということを考えていく必要があるんではないかというふうに
○渋谷邦彦君 林健太郎さんがいみじくもこうおっしゃっているんですね。これは十分政府当局としても承知をされておることではありますけれども、一応読んでみましょう。「われわれ国際文化交流事業に遅れて参加した日本人が、まず“自国の文化紹介”を最大の目的として事業を始めたときに、彼ら先輩諸団体はすでにその段階を越えていたということです。」と、いかにおくれているかということが、この二言をもってしても私ども十分理解
○渋谷邦彦君 局長さん方の御都合を見計らって、最初文化協定について若干御質問申し上げたいと思います。 文化交流が最近とみに日本としても積極的に推進するような方向に向かったことは歓迎すべきことであろうというふうに思います。そうした中でも、いろんな予算上の措置だとかそういう面もありまして、やりたいけれどもなかなかむずかしいというような側面もあるように思えてならないわけであります。すでに何カ国かどの間に
○渋谷邦彦君 御存じのとおり、通常兵器がどんどん拡大されれば一体何が起こるか、これは申し上げるまでもないと私思うんです。当然国際的な移転が行われるわけですね。そうすると無用の混乱と地域的な紛争が起こる、そういう可能性を持たせるということに傾斜していかざるを得ない。これは大変残酷なあり方ではないだろうか。それでなくても軍事的に、しかも加速度的にそういういろいろな軍事用の武器というものが生産されてまいりますれば
○渋谷邦彦君 確かにいま述べられたような空気があることを否定はいたしません。しかし、過去においてもそういう芽が出てはつぶされる、何回かそういう繰り返しが過去においても実はありました。果たしてというわれわれ疑問を抱かざるを得ない。仮にアメリカの場合、本気になってそういうことを提唱しているのかどうなのか、一方においてはやはりソビエトが同じテーブルの中に着きませんと、これはどうにも進まない問題でもございましょう
○渋谷邦彦君 初めに軍縮問題について触れたいと思います。いよいよ第二回国連軍縮特別総会も間近に迫ってまいりました。政府としても特別総会に臨むに当たっての政府の基本的な考え方の取りまとめを急いでいるやに伺っております。ただ軍縮総会が開かれるに当たって想起することは、第一回の前後においてもいろんな研究がなされ、いろんな角度から要請、提言がなされて今日まで来ておるわけであります。特にワルトハイム事務総長の
○渋谷邦彦君 実は私、昨年の予算委員会で初めてこれを取り上げたいきさつがございます。そのときに田中通産大臣は、これは重要な課題であり、強力に検討を進めて具体化の方向へ考慮していきたいというふうに申されてすでに一年になる。もういろんな分析、検討という段階を終えてそれが具体的に進められなければならない段階ではあるまいかというふうな私自身としては判断を持つわけですけれども、しかし、事ほどさようには一気に簡単
○渋谷邦彦君 まさに概念としてはそうだと思うんですが、いま具体的に実行の段階に入らなければならない、そういう状況ではないかというふうに思うのであります。すでに、河本さんが通産大臣のときだったと思うんですが、レアメタルについて非常な関心を持たれて、将来国としてもこれを推進しなければならないという、そういう構想を明らかにされた経緯が実はございます。しかし、その後果たしてどう進んでいるのか。従来は民間企業
○渋谷邦彦君 本日は四つの協定と条約案件が審議の対象になっておりますけれども、初めに私は国際すず協定に関連した問題を中心に若干御質問申し上げ、残余の協定等については同僚議員から質疑をしていただくというふうにいたしたいと思います。 今回、すずという大変重要な資源の一つが審議の対象になっておりますが、このすずに関連いたしましてベースメタルあるいはレアメタルを総合的に考えの中に入れながら、今後の国としての