○河野(金)委員 検察庁の第一線で働いておられる河井検事としては、私は当然のことだと思います。これをやじつたり、ひやかしたりする諸君の心境を私はむしろ疑うものであります。これは何も自由党とか改進党とか社会党という立場でなしに、法の威信というものだけは国民全体で守つて行かなければ、法治国というものは成り立つて行かないであろうと私は思うのであります。従いまして自由党の諸君が何とおつしやろうとも、この造船疑獄
○河野(金)委員 いかに検事の方といえども一党の幹事長、ましてや与党の幹事長を収賄罪で逮捕したいという御要求をなさる以上は、確固たる証拠をお持ちになつておつたことであろうと思います。河井検事が冷静しかも丁寧な言葉で今心境をお述べになりましたから、私はこれ以上あなたを追究しようとは思いませんが、法の前に万人平等でなけらねばならないけれども、やつぱり今度の事件でも小者は逮捕されて大物は逮捕を免れるのだ、
○河野(金)委員 この委員会でさきに検事総長、検事正に来ていただいて、いろいろ承つたのでありますが、ほとんど全部職務上の秘密として上司の許可がない限り言えないということでありました。河井検事も最初佐藤検事総長を私たちが調べたときにも傍聴に来ておられたのでありますから、おそらく佐藤検事総長に聞いたようなこと、あるいは翌日馬場検事正に聞いたようなことをここで繰返してみても、あなたもおつしやられないことは
○河野(金)委員 お話の途中ですけれども、そんなに詳しくいろいろな戦争中の話からしていただかなくても、法王庁の方に何時ごろまで会う、十時からはだれと会うからどうだというような、そういう具体的のことでけつこうだと思います。あまり懇切丁寧過ぎますから、もう少し具体的に簡単に話してくださいる
○河野(金)委員 そういう感じを承るだけでは私たちは承知ができないのであります。だからあすわれわれば吉田総理を喚問することに決定いたしておりますから、具体的に何時にだれと会うとか、あるいはどういう会があるとかいう具体的なあすの日程、それから二十六日、外遊まぎわまでつんでおるという意味の官房長官のお言葉でありますが、つんでおるならばそのつんでおる内容が官房長官にはわかつておるはずであろうと思いますから
○河野(金)委員 この委員会で造船融資の問題に関して一月以来調査を進めておるのであります。すでにわれわれは吉田総理を証人としてこの委員会に喚問して調べることになつておりましたが、外遊というようなことで今日まで逃げておられるのであります。外遊を目前に控えて一国の総理大臣が疑惑に包まれたまま外遊されるということは、吉田さんのためにも、また日本のためにも好ましいことではないと私は思うのであります。吉田総理
○河野(金)委員 今吉田君から緒方副総理を証人として喚問してほしいという動議が提出されておりまするが、緒方氏の問題は具体的にきよう出て来ただけでありまして、やはり疑惑に包まれている一人であることは間違いないと存じますが、その緒方副総理が池田幹事長と打合せて、この委員会で証人として出頭を求めている吉田総理の問題に関して、外遊とかなんとかいうことに関連をして、当委員会に出られぬとかなんとかいうような談話
○河野(金)委員 熊本の五高の同期生あるいはその前後の卒業生で、政界に活躍しておられる人は、どういうような人々でありますか。
○河野(金)委員 証人にお尋ねいたしますが、あなたの出身の県、あなたの卒業された学校の名前、これは高等学校と大学と両方おつしやつていただきたいと存じます。
○河野(金)委員 先ほど来の議論を聞いておつても、これはなかなか話合いではまとまらないと思います。話合いでまとまらないときは、議会とういものは数で解決するということになつております。(発言する者多し)従つて私は理事会を開く必要なし。自由党は開けと言つておりますが、われわれ野党は開く必要はないと思いますから、これまた採決によつてきめなれんことを希望いたします。
○河野(金)委員 MSA諸協定はすでに衆議院においては承認を与えられたのであります。わが改進党もこれに賛意を表したのであります。従つてそのうらはらである本特別会計予算に対しては自動的技術的に賛成せざるを得ないことに相なります。 MSAは最初相当の経済援助が伴うがごとき宣伝をされた政府の苦肉の現われが、今7画のこういう措置であろうと思います。米国の過剰農産物を五千万ドル買い入れ、そのうちの一千万ドル
○河野(金)委員 先月の二十八日緒方副総理は、病中の総理をたずねられ、首相了解済みとのことで、突如保守新党の構想を発表されたのであります。いろいろ世間には伝わつておりますが、久しぶりに登院された総理の口から、なぜ今日新党を早急に結成しなければならないか、その理由並びにその構想を承りたいと思います。
○河野(金)委員 吉田総理は、国会開会中であるにもかかわらず、約一箇月病気で国会を欠席されました。国会に出席できないから相当の重病であると私たちは心配をしておつたのでありますが、そのわれわれに伝わつて来る情報は、国会終了を待って外遊される準備が着々進められておるということであります。総理の御病気は外遊されるほど健康におなりになつたのでありますか、また大丈夫外遊される御自信がありますかどうか、もし外遊
○河野(金)委員 議長、副議長が交代したから外でやつたというが、それは議長の交際費か相当あるはずなんです。正式のものなら、やつぱりどの役所だつて、交代があつたときには何かやるから、それは正式に出せるものであつて、その正式の交代で正式に会議をやつたやつなら、それは出しても、それを会計検査院が批難するというのなら、批難する方がおかしいのであつて、そこに批難事項に当るというからには、正式の会議でないわけじやないのですか
○河野(金)委員 そうすると結局参議院が改選になるというようなことで経費も余つているそうだからということで実際は宴会か何かやつて使つた。それでは谷川とかなんとかいう名が出ているが、こういうところで飲み食いに使つたのですか。会議といつても、会議などではそう使いようがないのです。会議をやつても、そのときに出るのはせいぜいお茶くらいなもので、この何万円というものが出るはずはない。結局料理屋や待合へ行かなければ
○河野(金)委員 会計検査院にお尋ねしたいのですが、結局今の参議院の問題は、何に使つたかということで問題 になつて来ると思うのですが、あなたの方が前に指摘されたので、海上保安庁で今裁判ざたになつておると思いますが、経費がないということで、業者から二割よけいの領収書を書かして、そして大蔵省から支出さして、業者から二割だけ払いもどさして、それをいついろな経費に使つておつた。これは着服したとか何かでないために
○河野(金)委員 結局政党が選挙に金がかかるということが大きな悪のものであると私は思うのであります。そこで英国の選挙なんかを見てみましても、昔はやはり買収、饗応が行われたようです。(「今でもやつているじやないか」と呼ぶ者あり)歴史を調べてみましても、一七三六年にはイギリスで選挙区の貸借をしたことがあるのであります。一七六七年には選挙区の買却広告まで出したのであります。すなわち買収、饗応、脅迫等百鬼夜行
○河野(金)委員 最近総理の口からは聞けなくなりましたが、最初総理が内閣を組織されたころ、ときどき社会党育成論を唱えておられたのであります。すなわち二大政党の建前から、社会党を育成するという親切なことを前におつしやつておりましたが、最近はそういう言葉が聞けなくなつたのでありまするが、この二大政党論に対して、今どういう考えを持つておられますか、私は二大政党は一つの政党が政権をとり、それが失敗したときには
○河野(金)委員 去る二十六年の政局問題の質疑応答において総理は、現在起つておる種々の事件は、すでに検察庁の手にかかつているので、事態の真相が明らかになつたとき善処することに躊躇しないつもりだ、こう言つておられるのであります。善処とは、もしも関係した閣僚があるということがわかつた場合に、その大臣を首切られることであるか、あるいは総辞職をなさることであるかわかりませんが、おそらくそういう事態に直面したら
○河野(金)委員 運輸大臣にお尋ねいたしますが、造船疑獄問題の被疑者として有田君の逮捕状の許諾が十六日政府に持つて来られ、そしてきのうようやくそれの解決を見たわけでありますが、その間約一週間、しかも裁判所が要求して来たのは条件も何もつけてない逮捕要求であつたにもかかわらず、きのうああいうような条件付の逮捕許諾の動議が成立をしてしまつたのであります。有田君の問題に関してはあなたもうわさを立てられておる
○河野(金)委員 きようのところはそういうふうにおやりになつているから途中から変更しようとは思いませんけれども、この次からはやはりよその委員会なんかと同じような形式を——ここへ来るのが一分早かつたか二分早かつたかということによつて、そういう方々がおやりになつて、自由党の方やわれわれの方がいつも御遠慮申し上げるということでは困るのでありまして、きようのことはとやかく言いませんけれども、この次からはひとつ
○河野(金)委員 議事進行について田中委員長にお尋ねするが、この決算委員会の運営はどうもよその委員会と違うようです。一体発言順序はどういうふうにやつておられますか。何か通告順とかおつしやるようですが、どの委員会でも与党の方は与党なるがゆえになるべく発言は遠慮しておられます。その他は大体において野党の第一党から順序にやつて行つているのがよその委員会の運営の仕方であります。何かこの委員会は聞くところによると
○河野(金)委員 森脇さんに、私はきよう通告してなかつたので、時間もありませんからもう一点だけお伺いしますが、あなたの入つておられるうちに、猪股、志賀が警視庁のあつせんによつて、うまいこと、ごまかしてしまつた。その猪股はまた造船会社や日通から浮貸しを受けて、そうしてそれを政治資金というか何かに使つておるわけであります。あなたの金も、いわばあなたのような金もうけのうまい方が、逆に詐欺にかかつたようなかつこうになつておるわけであります
○河野(金)委員 先ほど来話を承つておると、警視庁はどろぼうをつかまえるところだと思つておつたら、どろぼうの援助をしておるように実は承つたわけなのであります。これは先ほど刑事局長が行つてしまつたから残念でありますが、刑事局長にしても、あるいはそのかわりにそこにおられる係の検事の方としても、こういうことを言われたということは、もしそれが事実でなかつたならば私は非常な侮辱であろうと思います。しかも憤慨をされるのがあたりまえであろうと
○河野(金)委員 森脇さん。しまいごろの問題はまるでうわさやら、つまらないことが繰返されておるわけですが、最初の問題は非常に重要だつたと思うのです。あなたをひつぱつておるうちに、あなたの一億数千万か、どれだけかの財産がなくなつてしまつた。それを結局やつたのか永里とかいう主任であり、またそれの相談にあずかつておるのが、警視総監もあずかつておると思うというような断定があつたわけなんですが、それはそのまま
○河野(金)委員長代理 ちよつとお待ちください。大蔵大臣、あなたは政府委員から説明させると言うけれども、それはやつた政府委員では全然わからないから、それで大蔵大臣を呼んだわけなので、あれはとにかく政府の土地なんです。それを東京都へ公園に貸しておつた、東京都がエンパイヤモーターへ四年間の契約で貸した。政府からただで借りたものを、地代は坪五円幾らで貸し、そのほかに――表向きはそうであるにかかわらずほかに
○河野(金)委員長代理 これより決算委員会を開会いたします。 本日は委員長がやむを得ない事情のため出席できませんので、理事の私が委員長の委嘱を受けてその職務を代行いたしますから、御了承願います。 本日は、先般来審議未了となつております旧虎ノ門公園敷地に関する件、及び黄変米の輸入、保管及び処分等に関する件の二件を議題といたします。 まず旧虎ノ門公園敷地に関する国有財産の管理についての問題でありますが
○河野(金)委員 まるで言葉だけは懇切丁寧のようだけれども、実に責任回避の答弁である。大体東京都が公園に使うと言つたから大蔵省はただで貸しておつた。その東京都が一部分の地代をとり、それが援助費か、何という名目か知らぬけれども、数百万円とつて四年間貸しておる。そういうことを大蔵省は知つておつたのですか、知らなかつたのですか。知つておつてそれをただで貸しておつたとすれば、これは共犯じやないか。大蔵省も同
○河野(金)委員 ここでそんな法律論を私たちがやつたつてむだだと思う。われわれは弁護士の寄り合いでも何でもない。大体東京都が公園といつて借りておつて、そうしてあと建てさせてしまつて、四年過ぎたらとりこわして、もとの公園にするという約束で貸しておきながら、それがにつちもさつちもならなくなつてしまつて、今度はそのまま大蔵省へ返して、そうしてそれで大蔵省は今度はまたその用途を変更さしている。これは払い下げる
○河野(金)委員 解放前の国会できまつておる問題と今の学生選挙権の問題、それだけを通常国会の初頭に解決して、それからあと引続いて選挙区制の問題とか定員の問題とかいうものをやつた方かいいと思う。そういうものまであわせてやると、結局通常国会の会期中にも成立を見ないかもしれない。だから、まず第一に、この前に衆議院を通過したものに加えて、今問題になつている学生選挙権の問題、そういうものをひとまず片づけて、引続
○河野(金)委員 この問題はそれでいいのですが、進撃権を学生諸君が行使するのは、選挙があればやるのであつて、われわれはいつ選挙があつてもいい態勢をつくつておかなければならぬと思います。選挙法改正の案はここ数年来やつておりながら、実は一つも実つておりません。いつでも次の選挙選挙と言いながら、解散が突然行われて成立をしておりません。私は非常に遺憾なことだと思う。末梢的なことばかりに説議を闘わしておつて、
○河野金昇君 私は、改進党を代表いたしまして、ただいま議題になつておる第二次補正予算に対して、政府原案並びに社会党両派の組みかえ動議に反対し、川崎君外七名提出の組みかえ動議に賛成の意見を申し述べるものであります。(拍手) 日本経済は、終戦後八年、今日に至るもなお不安と動揺の域を脱せず、国民生活は安定いたしておりません。その最大の原因は、長年にわたる戦争経済の遂行によりまして累積資本の七三%を喪失した
○河野(金)委員 私はあえて討論するつもりでなかつたのでありますが、鍛冶君がああいうことを言いますから、あえて一言言わなければならないのであります。 きのうの理事会の申合せによりますと、ああいう言論はおそらくないものだと私は思つておつたのであります。これは、自由党の党内事情はいろいろありましようけれども、それをまとめる意味において、じや、こういうことにしてくれという話合いができておつたにもかかわらず
○河野(金)委員 私は、大橋君の動議に反対して、中野君の動議に賛成するものであります。篠田君のあの行動は、何人といえどもこれは認めておるところであり、本人自身も悪かつたと認めておるのであります。情状酌量する余地があるとすれば、彼がのぼせ性の男であつて、そうして一方的な報告を聞いてあの予算委員会へ飛び込んで行つて、みずから平地に波瀾を起したものでありまするが、これはあの人らしい行動である、そういう意味
○河野(金)委員 私は遠慮なく、そういうことが懲罰に値いするならばお出しになればいいのであつて……。 〔鍛冶委員「そういうことがいかぬのです。もう少し冷静にやれ」「道義的の問題だ」「それはおかしいじやないか」と呼び、その他発言する者多し〕
○河野(金)委員 篠田君は一つの自分でかつてにきめた前提の上に立つて物を言つておると思います。尾崎君が軟禁されたとかなんとか言つておりますが、ほんとうに軟禁されていたとするならば、自由党の予算委員だつて十二、三名おる、それが見のがしておるはずはない。あのときのことは、あなたが興奮なされるほどの雰囲気ではなかつた。前日尾崎君が途中で質疑を一応休憩にしたので、けしからぬ、理事会の約束と違うじやないかと言
○河野金昇君 私は、改進党を代表して昭和二十八年度予算案に対し、三党共同の修正を含む委員長の報告に賛成し、社会党両派の組みかえ動議に反対するものであります。(拍手)そもそも今回の政府の予算原案は、衆議院の解散によつて不成立に終つた予算の焼直しであります。その予算案は、解散前の国会において、すでに焦点を失つた総花的、事務的予算であるという批評を受けておつたのであります。総選挙後、朝鮮休戦の見通しが濃厚