1949-11-21 第6回国会 衆議院 大蔵委員会公聴会 第1号
○永野公述人 私は税金関係はあまり詳しくないので、その点ははつきりしません。しかしさつき申し上げましたように、退職賜金の課税、それから超過勤労の課税、それからもう一つあります。大体所得税の控除額が全額になつているところが、五人世帯ですと七千円ないし七千五百円になつていたかと思います。ところがさつき申しましたように、八千五百円でもどうしても食えない。おそかれ早かれ賃金値上げをせざるを得ないのです。そうするともう
○永野公述人 私は税金関係はあまり詳しくないので、その点ははつきりしません。しかしさつき申し上げましたように、退職賜金の課税、それから超過勤労の課税、それからもう一つあります。大体所得税の控除額が全額になつているところが、五人世帯ですと七千円ないし七千五百円になつていたかと思います。ところがさつき申しましたように、八千五百円でもどうしても食えない。おそかれ早かれ賃金値上げをせざるを得ないのです。そうするともう
○永野公述人 それはたとえば九〇%の税金を納めても、生命に異状がない。肉体的に破壤されない。何とかこの際を暮して行ければ、それは労働者の立場からいえば苛斂誅求ではないと思います。ところがここに五十円か百円の税金でも、それが結局においては、たけのこをやらなければ拂えないとなれば、これは苛斂誅求じやないか。あるいは必要とあればいつでも出しますが、労働者の中には一食抜いておる人たちが相当多い。失業者に至つては
○永野公述人 私が今御紹介にあずかりました永野でございます。実は土曜日に公述人になれという御通知を受けて、机の前にすわつてしをひねつていたのです。そうしたら私のところの一番小さい坊主が、お母ちやん、お父ちやんは何しているの。お父ちやんは議会で税金の話をしてくれというので勉強しているのだよ。そうしたら、何だ、税金か、賃金値上げをしなくちや税金なんか拂えつこないじやないか。その話を聞いて、私の頭がすつかりまとまつて