2005-05-17 第162回国会 衆議院 財務金融委員会 第23号
○永岡委員 大臣のお答えは、コングロマリット化を進めるか否かというのは、いわば金融機関の自主性といいますか判断に任せるということであると思うんですけれども、私は、金融監督当局は、我が国の金融の望ましい将来像というものについてやはり明確なビジョンを示すべきではないかというふうに考えております。 金融改革プログラムの目標は、金融サービス立国を官の主導ではなく民の活力で実現することである、そのようになっております
○永岡委員 大臣のお答えは、コングロマリット化を進めるか否かというのは、いわば金融機関の自主性といいますか判断に任せるということであると思うんですけれども、私は、金融監督当局は、我が国の金融の望ましい将来像というものについてやはり明確なビジョンを示すべきではないかというふうに考えております。 金融改革プログラムの目標は、金融サービス立国を官の主導ではなく民の活力で実現することである、そのようになっております
○永岡委員 ありがとうございます。 金融コングロマリット化のネガティブな面、そのほかにもいろいろあるわけでございますが、ネガティブな面として、コンタジオンリスクの問題のほかに、金融コングロマリットによる企業支配力の過度の集中の問題、あるいは顧客に対する優越した地位を利用した不公正取引の問題というものもあると考えております。 不公正取引の代表例としてはタイイングアレンジメントというものがありまして
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。初めて当財務金融委員会で質問をさせていただきますが、ひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。 今般のFRC報告に対しまして、私は、破綻処理のあり方をめぐる現代的課題というものを中心に質問をいたしたいと考えております。 昨年末に発表されました金融改革プログラムが、金融コングロマリット化に対応した金融法制の整備の検討を行うこととしていること、あるいは
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私も、この憲法調査会における五年間の調査検討のうち、昨年の通常国会から参加をさせていただきまして、会長を初めとして、幹事、各委員の皆様方の御努力に対しまして、心から敬意と感謝を申し上げる次第であります。そしてまた、この五年間の調査結果を取りまとめるという非常に歴史的な場面に立ち会うことができましたことを、私も心からうれしく思っている次第であります。
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、前文に関しまして、特に、前文のあり方を通じた国の形というものについて意見を述べさせていただきたいと思います。 私は、憲法調査会の委員といたしまして本調査会で多くの委員の発言を拝聴し、私自身も国の形について真剣に考え、委員の皆様とともに議論を深めてまいりました。そして、これまでの調査会の議論を通じ、私が憲法について改めて認識したことを申し上げるとすれば
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、司法に関連いたしまして、憲法裁判所の導入について意見を申し述べたいと思います。 もう大分議論が出ておりますが、現行憲法におきましては、八十一条がアメリカ型の付随的違憲審査制度を採用しているとされております。しかし、付随的違憲審査制度は、裁判にならないと法令の憲法適合性が明らかにならないという点で問題があります。しかも、司法消極主義と言われるような
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、健全財政主義、予算単年度主義及び地方自治について意見を申し上げたいと思います。 シュンペーターによりますと、国民の財政史はその国民の歴史一般の本質的部分であるとされているように、財政は国民にとって極めて重要な本質的部分であります。 さて、平成十七年度予算において見ますと、我が国の公債残高は五百三十八兆円にも達しております。これは一般会計税収
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、議院内閣制について申し述べたいと思います。 現在の我が国が置かれている状況は、高度成長期のように官僚の敷いた路線に従って利益配分を専らにしていれば足りるという状況ではない、政治がリーダーシップを発揮して迅速に意思決定をしていかなければならないという状況であります。ここに言う政治のリーダーシップとは、すなわち内閣総理大臣のリーダーシップを意味するものと
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、国民の権利及び義務の規定に関しまして、憲法とは何か、その根本理念にさかのぼって意見を申し述べたいと思います。 憲法は、国家権力の乱用から国民の基本的人権を守ることをその目的とするものであるといういわゆる近代立憲主義は、西欧の近代市民革命を通じて人々がかち取り、確立されてきたものであります。日本国憲法もこの近代立憲主義の系譜の中にあると言えます
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 きょうのテーマに沿いまして、安全保障、国際協力、非常事態に関して意見を述べさせていただきます。 九条の原点はマッカーサー・ノート第二原則にあり、当初は自衛のための戦争さえも日本に放棄させる内容でありました。その後、同原則から、「自己の安全を保持するための手段としての戦争」との文言が削除され、帝国議会の審議の過程で、いわゆる芦田修正によりまして、自衛
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、天皇制に関しまして、特に皇位継承の問題について意見を述べたいと思います。 現在、今までも幾つか意見が出されましたが、皇位の継承につきましては、憲法が第二条で世襲と定め、これを受けて制定されている皇室典範におきましては、「男系の男子が、これを継承する。」と規定しております。この男系の男子による皇位継承は、古来より例外なく受け継がれてきた伝統であり
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私も、本年の通常国会からこの憲法調査会に参加をさせていただきまして、大変いろいろな貴重な御意見あるいは陳述等をお聞きしまして、大変感謝をしております。 いよいよ五年目を迎えまして、憲法調査会が報告書を作成するという段階になっておるわけでございます。私は、憲法調査会の議論を見ておりまして、縦軸、横軸、分類をしますと、改憲あるいは加憲、創憲という格好で
○永岡委員 先ほど意見陳述をさせていただきましたが、補足して二点ほど申し上げたいと思います。 先ほども申し上げましたように、二院制を維持するということについては私は賛成であります。しかし、維持する上で、二点ほどさらに注意をしておかなければならないことがあると考えております。 一つは、歴史的経緯を考えてみても、この二院制というのは、身分制社会を残しているような国、あるいは州制、連邦制などをとっている
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 本日は、国会、内閣、二院制及び政党を中心としてをテーマとした調査会であります。 本日、私からは、二院制のあり方と政党の位置づけについて意見を述べさせていただきます。 まず、二院制の問題であります。 現在我が国は二院制を採用していますが、フランス革命当時の政治家であるアベ・シェイエスは、その著書「第三身分とは何か」の中で、そもそも上院は何の役に立
○永岡委員 私は、国民投票そのものについてではなくて、これまでもいろいろ議論がありましたけれども、九十六条の改正手続について若干コメントさせていただきたいと思います。 この憲法調査会で全条文、前文について検討を進めているわけでありますけれども、やはりこの改正手続が不明確である、そして改正手続がかなり厳し過ぎるということが、国民的観点から見ますと、本当に憲法改正について与野党ともに、いろいろ立場はありますけれども
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 まず、基本的な認識といたしまして、現行憲法の制定経緯、そして戦後六十年経過をいたしまして、政治、経済、社会が大きく変化をし、国際情勢も変化をしたという中で、基本的に、憲法改正を行わなければならない時期に我々は入っているという認識を持っております。そのためにも、改正手続の具体化、あるいはこの調査会終了後の本院におきます憲法の改正作業についての体制の整備
○永岡委員 私、自由民主党の永岡でございます。 当日も辻山参考人に対しまして御意見を申し上げましたが、きょうは、国主導による市町村合併推進の必要性、それから都道府県廃止と道州制のあり方、そして多様な地方自治の統治システムの三点について意見を述べさせていただきたいと思います。 まず、国主導による市町村合併の必要性でございますが、これまでの中央集権体制の結果、経済は発達いたしました。明治維新のときの
○永岡小委員 ありがとうございました。 時間の関係で最後の質問になるかと思いますが、先生の御主張の中に、地方自治体の組織というものに、もうちょっと自由裁量の余地を与えていいんじゃないかという御主張があろうかと思います。 私も、基本的には方向としては賛成でございます。なぜならば、現在の地方自治体に与えられている権限というもの、あるいは組織体制は非常に中途半端だと思うのですよね。中央政府は三権分立で
○永岡小委員 ありがとうございます。大変よくわかります。 ですから、どうも矛盾する二つのことを追求していかなければならないということなのですよね。住民自治という基本的なところ、末端に一番近いところで行政が行われる、しかしそれが効率性を持って行われなければならない、そういうことであろうと思いまして、私も全くそのとおりだと思うのですが、どういうプロセスでやっていくかということだと思います。 先ほど来
○永岡小委員 自民党の永岡洋治でございます。 きょうは辻山参考人の貴重な御意見を伺いまして、私、最後でございますので重複があるかもしれませんが、質問をさせていただきたいと思います。 世の中の流れといたしまして、画一性とか平均化というところから、個性化あるいは多様化という時代に入っていると思います。恐らく、この地方自治の本旨という憲法に書かれた文言も、その内容が明確にされないまま今日に来ておりますけれども
○永岡委員 ありがとうございます。ぜひとも、そうした基本的考え方で今後とも農協のあり方について御指導を賜りたいと思うわけでございます。 そこで、今回の法改正におきまして、全国農業協同組合中央会、つまり全中に関する規定が多く設けられているわけでありますけれども、指導事業に関する基本方針の策定でありますとか、あるいは中央会の監査の全中への集約化などの改正規定があるわけであります。中央会のリーダーシップ
○永岡委員 ありがとうございます。 自給率の問題は、供給面だけではなくて需要面の問題が非常に大きな要素を占めているということであろうかと思いますので、需要、供給、両面におきまして政府の強力な政策の展開というものをお願いする次第でございます。 では、きょうの本題でございます農業協同組合法等の一部を改正する法律案につきましてお尋ねを申し上げたいと思います。 農業協同組合自体は、その発足以来、半世紀以上
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 本日、農業協同組合法の一部改正等の法律案につきまして、大臣ほかの関係者の方々に質問をさせていただくわけでございますが、これに先立ちまして、先般、自由民主党の派遣でEUを訪問する機会がございました。大臣も今回の機会にフィシュラー農業委員等と会談をされてきたというふうに聞いておりますが、EUは、一九四六年に引かれた鉄のカーテンを取っ払いまして、二十五カ国
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 前回の小委員会でも私も両人に質問させていただきましたが、きょうは、ちょっと言い残したことがありますので、社会保障と家族の再生の問題について、一言意見を申させていただきます。 社会保障の問題は、常に財源の問題から議論がされております。しかし、人間の幸福、その福利あるいは福祉という観点からいくと、では精神面の幸福というのはどういうふうに追求していったらいいのかという
○永岡委員 自民党の永岡洋治でございます。 重複を避けながら御意見を申し上げたいと思うんですが、小泉首相の靖国参拝の問題についていろいろ今議論がされておりますけれども、要するに、日本の今の政治の体制が三権分立になっていて、国権の最高機関の国会があり、行政があり、そして裁判所があるという関係の中で、司法の判断が、行政の継続性あるいは国益に関する高度な判断、そういうところに踏み込んできた場合に、それで
○永岡小委員 次に、広井先生の方にお伺いいたします。 お書きになったものを読ませていただきますと、日本はこれまで、戦後高度成長を遂げまして、富のパイの再配分ということについては余り深刻な問題となってこなかった。経済成長のためには、官僚組織が非常にうまく機能して、手段の選択をうまくすることによってやってきたということは、政治がある程度不在であったという御指摘だと思うんです。しかし今、少子高齢化、経済
○永岡小委員 ありがとうございます。 それからもう一点、碓井先生にお伺いいたしますが、憲法八十九条後段の解釈、運用の問題であります。 いつも私学助成が合憲か違憲かということがすぐに問題になる問題でありますけれども、先生の御意見によりますと、八十九条後段はもう削除してもいいんではないか、こういう御意見ではないかと思います。 しかし、明示的に許容するよりも、現行憲法の方が緊張感があるんだという説もあるという
○永岡小委員 自民党の永岡洋治でございます。 きょうは両先生から貴重なお話を伺いまして、まことにありがとうございます。それぞれ二、三点、質問をさせていただきたいと思います。 まず、碓井先生につきましては、シュンペーターという有名な学者が、国民の財政史はその国の歴史一般の本質的な部分であると言っているように、財政の仕組みの問題というのは非常に重要な問題だという認識を新たにした次第であります。情報の
○永岡洋治君 自由民主党の永岡洋治でございます。 私は、自由民主党及び公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました高速道路株式会社法案等四法案に係る趣旨説明に対しまして、質問いたします。(拍手) 冒頭に、今回の道路関係四公団の民営化が、改革と呼ぶに値しない組織いじりに終わることなく、利用者である国民が納得のいく改革となりますよう、切に望むものであります。 我が国の高速道路は、昭和三十二年
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 前回の統治機構のあり方に関する調査小委員会では、東海大学の宇都宮先生から、オンブズマン制度について、これを積極的にとらえる立場から意見陳述をいただきました。 私は、オンブズマン制度について、より広く、国会による行政のチェックという視点も含めて、意見を述べさせていただきます。 宇都宮参考人からは、オンブズマン制度がスウェーデンにおいて発祥し、一九五
○永岡小委員 自民党の永岡洋治でございます。 私もこのオンブズマンそのものについて深く勉強しているわけではないんですけれども、きょうのさまざまな資料等を勉強させていただきまして感ずることは、確かに、個人の権利の救済というものを迅速かつ効果的に行っていくことにおいて、その権利救済なり未然にそれを侵害せられることを防止するという意味で、いろいろな装置をつくっていくということは極めて重要であるという認識
○永岡委員 自給率の問題というのはわかりやすい問題でございますので、ぜひとも積極的に今後とも取り組んでいただきたいと思います。 そこで、自給率というものを今頭に置きながら、今後のWTO交渉の見通しと対処方針について次にお伺いをしたいというふうに思います。 昨年九月、カンクンで閣僚会議が決裂しました。これは農業問題で決裂したわけではないのでありまして、シンガポール・イシューを初めとして先進国対途上国
○永岡委員 力強い御答弁をいただきまして、大変私もうれしく思います。 次に、現在、十七年三月に向けまして、平成十二年に閣議決定されました食料・農業基本計画の見直しが行われようとしております。基本法で五年ごとに見直しを行う、こう書いてありますが、単に見直しを行うと書いてあるから見直しを行うということであってはならないのではないか、こう思っております。 当然、五年もたてば農政を取り巻くさまざまな情勢
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 二月十八日の亀井農林水産大臣の所信に対しまして、基本的課題につきまして質問をさせていただきたいと思います。 私、一応二期目の衆議院議員となっておりますが、いまだ、まだ一年未満の新米でございまして議員としての経験も不十分でございますが、きょうはこうして農林水産大臣への質問の機会を得ましたことを心から感謝をする次第でございます。 また、あわせまして、
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 先般の統治機構のあり方に関する調査小委員会で、裁判員制度について私も発言をさせていただきましたが、ちょっと補足をさせていただきたいと思います。 国の統治機構に国民が参加をしていくという意味で、裁判員制度、司法に国民が参加をする道を開いていくという考え方は、それは一つの選択肢として十分あり得ることだと考えております。しかしながら、現実を見たときに、司法
○永岡小委員 ありがとうございました。 裁判員制度という新しい制度を導入するについては、やはり私は、かなり国民側の理解と参加意識、義務意識というものが重要だと思います。 したがいまして、司法からの国民へのアクセスということも、開かれた司法ということでお願いをしたいと思いますし、それから、裁判員制度についての教育を小学校段階からやっていくということも必要だと思います。そのことをひとつ申し上げまして
○永岡小委員 私の方から二つの論点についてお聞きを申し上げたいと思います。一つは、裁判員制度をめぐる司法への国民参加の問題、もう一つは、肥大化した行政に対する司法のチェック機能の強化の問題、この二つについてお伺いをしたいと思います。 裁判員制度の導入につきましては、市川先生の方からのお話の中に十分御説明があったと思うんですが、私の理解するところ、三権分立の統治機構の中に国民主権という基本的なものを
○永岡委員 自由民主党の永岡洋治でございます。 私もこの調査会、初めてでございまして、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 私は、いわば今まで御議論がありました安全保障の問題を初めといたします憲法のサブスタンスの問題ではなくて、手続面におきます憲法改正のやり方につきまして一つ申し上げたいと思います。 先ほど中山会長の方からもありましたけれども、五年の期間のうちの最後の一年間をこの憲法調査会