1947-10-18 第1回国会 衆議院 農林委員会 第35号
○永井委員 ただいま成瀬委員からの發議でありますが、私は今度のこの法案に對する取扱いについて疑義があるわけであります。ただいま大島委員から述べられた前段二項の内容というものは、林業對策小委員會の答申と抵觸するものではありません。それをようやくしたもので贊成であります。 それからあとの二項につきましても林業對策委員會として取上げている問題であつて、林業對策委員會としてはこの法案を急速に實行し、そかも
○永井委員 ただいま成瀬委員からの發議でありますが、私は今度のこの法案に對する取扱いについて疑義があるわけであります。ただいま大島委員から述べられた前段二項の内容というものは、林業對策小委員會の答申と抵觸するものではありません。それをようやくしたもので贊成であります。 それからあとの二項につきましても林業對策委員會として取上げている問題であつて、林業對策委員會としてはこの法案を急速に實行し、そかも
○永井委員 これは小委員會においてはこの價格の問題も現在檢討しているわけでありますが、今大島委員から中間搾取が非常に多い、こういうことでありましたが、内容を檢討した限りにおきましては、中間搾取的な數字というものはきわめてわずかなのでありまして、この價格は結局全國を一體にした運賃のプール制がこのような不合理な結果になつているのでありますから、その現在の第四項にるるプール制を改めて、そうして各府縣の實情
○永井委員 林業對策小委員會は薪炭需給調節特別會計法を改正する法律案に對する意見を求められたので、本日委員會を開きましてこの問題を審議し、本案に對して次のような希望意見を附して原案通りこれを贊成してほしいということを答申することに申し合わせたのであります。これを讀み上げます。 一、政府は燃料對策本部を設け少くも家庭必需量の最低限度確保を目標に、電氣、ガス、煉炭、亞炭、薪炭等との總合的計畫を立て、緊急果斷
○永井委員 山元から驛頭までの搬出もそうでありますが、たとえば東北地方から機帆船でもつてくる。北海道から船舶でもつてくる。こういうことになればその運賃というものは厖大な金額に上ると思うのであります。これは生産者の負擔に切りこんでいくのか、消費者の負擔にある程度これをもつていくのか、この厖大な運賃の負擔というものをどういうふうにして處理されるお考えであるか、その點をひとつお伺いしたい。それから大藏當局
○永井委員 大藏當局がお見えになつているので、お尋ね申し上げたいのでありますが、御承知の通りに薪炭生産業者は非常に力の弱い人たちの集りでありまして、その人たちが、山奥の困難なる生活の環境の中で生産しているのであります。そうしてその生産したものに對しては、強力な統制を實施されておりまして、横流しその他一切を禁じている。生産はどんどんせよ、つくつたものは横流ししてはいかぬ、こうしておいて、そうして政府が
○永井委員 本委員會から選ばれまして、林業對策小委員會をもちまして、第六囘の囘議を重ねて本問題の檢討を今日まで續けてきたわけであります。薪炭につきましては、大分以前から需給の調整が十分に圓滑にいきませんで、非常に困難なる實情にあつたのでありますが、水害後さらにこれが惡化して、冬を控えまして今日非常な危機の状態に突入しておるのであります。從つて急速に方途を講じまして、主要消費都市における家庭燃料の必需量
○永井委員 各省からの本對策に對する報告が先ほどの報告で完了しておるならばそれでよろしいのですが、なお報告事項がありますならば、各省からのそれぞれの説明を承つた後に質疑にはいられるようにされたい、こういうふうにお諮りを願いたいと思います。
○永井委員 ちつよとこの内容について議事の進行上お尋ねしておきたい。ただいまのお話では關東、東北地方ということだけであつて、北海道の關係が全然觸れてをられないのでありますが、北海道八月、九月の二囘にわたりまして、相當に被害の状況でありますので、北海道その他の關係については、關東、東北地方という水害一般として取扱わないで、別口でこれを考慮されておるのか。あるいはこの中にもそれが含んでおるか。小さい被害
○永井委員 私の紹介をもちまして、全北海道の關係者から、やはり同様の請願を提出してありますので、今、内容について高津委員竝びに松原委員からいろいろ切々たるお話がありました通り、ほかのいろいろな關係の退職者とは違いまして、教育關係の者は、在職中も貯金をするほどの餘裕がありませんで、恩給を唯一の頼りに老後を養つていたのでありますが、それが全然生活の資に充てられないというような現況になりまして、まつたく路頭
○永井委員 やはり第九條の養畜と薪炭生産の業務、この關係でありますが、當然これによつて畜産協同組合というようなものができてくると思うのであります。牛も馬もそういつたものが全部はいるのかどうか。もし牛も馬もいろいろなものがはいるとすれば、馬でも輓馬であるとか、農耕用に使うものとか、それらの限界をどういうところでつけるのか。この點をお伺いいたしたいのと、それから薪炭生産の業務についての關係でありますが、
○永井委員 第九條における農民の規定がこれでは明確を缺いておうると思うのであります。「みずから農業を營み、又は農業從事する個人」と言つておるのでありますが、たとえば半農半漁あるいは半商半農、そうしてその個人の農業經營の分量がどれだけであるというような事柄について明確に規定がないので、あるいは協同組合を資本的に支配する意圖をもつて、計畫的にみずから農業を營む形態を整えてはいつていく。そういう事柄が行われないとは
○永井委員 簡單にお尋ねいたします。第七條において、公團との關係が明らかになつていないのでありますが、公團との關係を明確に一つ御説明願いたいと思います。
○永井委員 林業對策の小委員會でありますが、調査會を開いて各委員が非常に熱心に審議せられ、前會のごときは委員外の各位が出られまして審議されたのでありますが、そのとき、現在の陣容をもつてしては少數であるから殖やしたらどうかという意見が出まして、滿場一致をもつて増員のことを決議いたしたのであります。ついてはこの場合委員了解のもとに五名、すなわち各黨一名ずつ増員し、その委員は委員長の指名において御決定を願
○永井委員 農林大臣の説明にありました、この自由の原則と組合における農民の主體性とこの二つの原則に立つた協同組合の設立及び今後の運營におきまして、法文の上にうたわれておるこの原則と、農林省當局がこの立法にあたりまして、ほんとうにこの原則を貫くために、この法文を成文化したというよりは、現在の日本の農村に對して、そのような自由の原則と農民の主體性には任しておけない。當局の方で相當行政的な措置でひつぱつていかなければ
○永井委員 北海道の水害に對して農林委員會として現地の實情を調査しまして、農林省當局の行政的措置が適切であるように、こちらで十分意見を確立する必要があろう、こう思うのでありまして、この委員會から現地視察の調査員を派遣することをひとつお諮り願いたいと思います。
○永井委員 私は林業對策の小委員長をやつておるのでありますが、これについては委員長と密接な連絡をとりまして、どういう問題についてどういうような審議をするかということも、委員長とよく打合わせて進行を期しておるわけでありますが、何分にも本日までずつとこの委員會を休むということで、途中で一囘招集したのでありますが、集つた人は二人で審議にならない。こういう状況でこの常任委員會が正式に動き出すのを待つていたという
○永井委員 まだ裏づけとしての物の關係が確立されないということで、前途に対して非常な心配をしておるわけでありますが、さらに今年の豫算というものは、校舎を持たない地帯に対する越冬対策というものが、この豫算を決議された趣旨であつたと思うのであります。そういうためには、それぞれの地域の實情に即して、それらの対策が立てられなければならぬと思うのでありますが、今後配分基準を確立して、それによつて異動が行われるといたしましても
○永井委員 そうしますと、戰災復興の方とのやりくりによつて、三十一億二千蔓圓の豫算となりました計畫は、十分に完遂できる、それだけの裏づけ物資を現在手持ちしておる、こういうことですか。
○永井委員 この本年度の豫算配分の基準を伺いたいと思います。戰災復興の方にどのくらい、越冬対策としてどうというような配分關係でございますが、全國一律一体の配分計畫ではなかつたように思つております。その内容を詳しく御説明願いたい。そして本年度の実施にあたつて、この豫算を消化するための裏づけとなる物資の關係がどういう実情になつておるか、それを伺いたい。それから明年からのこの豫算の配分の基準は、どういう基準
○永井委員 お話はよくわかるのでありますが、何と申しましても食糧、飼料、肥料というものが惡循環しておつて、お互いに競合しておるのでありますから、これをどこかで斷ち切つて、そうして食糧の増産という根本的な基礎からこれをもち上げて、順次解決していくという方途をとらなければならないのでありますが、家畜を入れた農業經營でなければ食糧増産、地方の維持増進をはかられない。また食生活の上から考えましても、穀菽類ばかりを
○永井委員 政府から提出せられました資料を見ましても、二十二年度における濃厚飼料の需要は三百二萬數千トンとなつており、これに對する供給源はわずかに百四十七萬九千何トンよりないのであります。ここに表われた數字だけから見ましても、需要の約四割内外より供給資源をもたないという状態でありますので、こういうような状態からいくと、一面において農業經營の高度化の上から、家畜を農業經營の中にとり入れるということが非常
○永井委員 農林大臣が食糧問題解決のために骨身を削られるような苦勞をされ、努力をされておることに對しましては、われわれ深く敬意を表する次第でありますが、食糧の供出その他に對する解決の方法というものは、その現象的な面に對する措置でありまして、その根本としては、やはり増産ということがその根底でなければならぬと思うのであります。その意味において、食糧増産の根本的な問題といたしましてはいろいろあるでありましようが
○永井委員 みそ、醤油に對する施設は、北海道で遊休のものが相當あるわけであります。だいず、麥、石炭、たる等の原料材料一切が備わつておりながら、そういうようにばらばらに生産地に製品を送りこんで、また空だるをこちらに送るという、こういうことがいつまでたつても惡循環をしておるのでありますから、施設を移動しなくても北海道に遊休施設があるので、問題は原料の配給割當であります。少くも北海道から他へ生産した製品を
○永井委員 だいずの肥料消費についてはできる限り、せめて醤油、みそ、そういうものについても搾油をして、原料に落していきたいというお考え、大變結構でありますが、それにはそれの相当當した、そういう事柄がスムースに運ぶような施設が前提として考えられなければならないのでありまして、たとえば各町村に簡易な搾油工場があつて、そこに持つていけば安易に簡單に搾油できるというような施設がなかつたら、これは言うべくして
○永井委員 簡單なことでありますが、お尋ねしたいと思います。資料によつても明らかなように、みそ、醤油、あるいは油糧の資源としてだいずの生産は北海道が最も多く期待されておるわけであります。その北海道におけるだいずの生産がどういうふうに處理されているかということを考えますと、相當ここに改善の豫地があるのではないかと思われるのでありますその第一點は、戦時中及び戦後を通して、農村における肥料の配給が非常に少
○永井委員 ビートの問題について農政局長に出席を求めておつたのですが、お見えになりません。次官からでもまたは適當な關係者から御答辯願いたいと思います。戰後における砂糖の供給は、主として北海道がこれを賄つており、ビートがこれを賄つておるわけでありますが、これに對する奬勵は、主として食品局において需要の立場から奬勵しているようでありますが、これはやはり北方寒地農業の確立のいう、その一環としてのビート耕作
○永井委員 大分時間が遅れておるようでありますから、簡單に委員長の意見を聽きたいと思うのであります。先ほど來かくのごとき水害が各地に續發したことは、戰時中及び戰後を通じての森林の過伐、濫伐の結果こういう現象が出てきておるのであつて、これはひとり東北地方だけの問題でなくして、全國各地にかくのごときことが續發しきたるべきことは豫想し得らるるわけであります。そこでわれわれは今のうちにこれらに對する基本的の
○永井委員 今の決議案というのは、大體今度の豫算獲得に對してまず強力な手を打たなければならぬこと、それから八億の本豫算の實行によつては六・三制なんか口頭禪であつて、そんなことは實行できるものではないという観點に立つて、どうしてもこれだけの豫算は最小限度に要求し、これの通過をはからなければならぬということで、この決議案を提案する、要求が生れてきたと、われわれは考えているのであります。さらにただいま申されました
○永井委員 私は決議案を上程する時機でないということで、それをひつこめたらよろしかろうと思いますので、それに贊成するものであります。もちろん今度通過いたしました豫算をもつて、われわれは満足するものではないのでありますが、今の追加豫算としての段階においては、これ以上のことを期待することは、各種の状況から見て困難であると考えておるわけであります。現在の段階においては、可能なる最大限度の豫算の獲得であつたとわれわれは
○永井委員 單に既設農村の過小農を少くするということだけではいけないのでありまして、農業經營の方式なり、あるいは農業技術なり、そういうものの改善をこの中に基本として織りこんでいつて、過小農を少くするという方向に進まなければいけないのでありますから、現在の農業經營をそのまま塁守していくというような考え方に立つての適正規模というようなことは、これはわれわれは考えたくないと思つているのでありますが、それについて
○永井委員 第一段の御答辯のうち、過小農を少くする。新規入植者については適正規模を確保するということでありますが、その過小農どういうふうに少くするのか、あるいは適正規模をどういう程度に押えておるのか、どういう經營面積が適正な規模であるとお考えになつておるのか。あるいはこれは適正規模と申しましても、水田耕作地帶、畑作地帶、あるいは高原地帶、林政や酪農、そういうものとにらみ合わせによつた適正規模というものはいろいろ
○永井委員 開拓法の要綱について若干お尋ねいたしたいと思います。この要綱だけでは詳しい内容がわかりませんけれども、いづれ正式に法案がかかるわけでありますから、その場合に審議を重ねてしなければなりませんので、それの豫備的な意味におきまして、一應もう少しこの要綱に基づいて、内容を詳しく伺うというような意味合いにおいて、お尋ねをいたしたいと思うのであります。この開拓を實行するにあたりまして、わが國の將來の