1950-04-27 第7回国会 衆議院 法務委員会 第35号
○武藤(嘉)委員 この附則にありまする、現在その業態をやつておる者は、昭和二十七年三月三十一日まで、この法律の適用においては有資格者であるとみなすという條項がありまするから、現在やつておる者はさしつかえないわけでありまするが、同時に現在やつており、七年以上実務の経験があるというこの條項、それらにかんがみまして、いわゆるインチキをやつてこの資格をとる者がありはしないかということが考えられますが、その点
○武藤(嘉)委員 この附則にありまする、現在その業態をやつておる者は、昭和二十七年三月三十一日まで、この法律の適用においては有資格者であるとみなすという條項がありまするから、現在やつておる者はさしつかえないわけでありまするが、同時に現在やつており、七年以上実務の経験があるというこの條項、それらにかんがみまして、いわゆるインチキをやつてこの資格をとる者がありはしないかということが考えられますが、その点
○武藤(嘉)委員 ただいま議題になりました中津簡易裁判所に岐阜地方裁判所支部及び家庭裁判所支部併置の請願でございます。この岐阜県中津附近は、人口では県下非常に多い所であり、面積も非常に大きいのでございますが、御承知のごとく交通機関は中央線一本しかないところであります。しかも民事、刑事とも事件は相当多いにかかわらず、中津というところと、もう一個所多治見というところと、これよりほか間には裁判所らしいものはないのであります
○武藤(嘉)委員 次にお尋ねしたいのは、條文の順序に従つて申し上げて参りますと、第二百六條の二にございますが「会社ハ定款ヲ以テ名義書換代理人ヲ置ク旨ヲ定ムルコトヲ得此ノ場合二於テ名義書換代理人ガ」云々というのがありますが、この名義書換代理人というようなことに対する規定は、この商法ではまだ明白にされていないように思いますが、今後これは何か同時に明白にされるお考えでありますか、お尋ねしたいと思います
○武藤(嘉)委員 ただいまの御説明によりますと、小会社、大会社を網羅してという御説明でありますが、この譲渡の禁止制限を認めないごときは、事実日本の現在の会社の多数が、同族会社的性質の株式会社でありまする現在においては、私はこの原案の譲渡禁止を認めないということは、何らかの制限を置いて、少くとも五百万円とか、あるいは三百万円とか相当大会社においては、譲渡禁止を認めないことは株券の性質上けつこうでありましようが
○武藤(嘉)委員 この新しい商法の改正法案について意見を申し述べたいと思います。この内容が大きな株式会社と小さい株式会社両方に向くような考案になつておるのではないか。いろいろの規定が非常に大きな会社を目標にしてできておるようであるかと思いますと、小さい会社もその中に入つておる。ことに統計を見ますと、日本の株式会社は資本金の十万円であるとか、五万円であるとか、小さな会社の方がほとんど過半を占めておりまして
○武藤(嘉)委員 私は刑政長官にお尋ねしたいのは、婦人の受刑者の矯正保護作業の問題に関連しまして、岐阜県にありまする笠松女子学院、これはもつぱら女子の受刑者を收容いたしまして、織物工業をやつておる工場だと思いますが、最近新聞紙の伝えるところによりますと、女囚の脱走がひんぴんとして行われておる。この地帶は織物の中心地でありますので、かような工場ができた当時におきましては、民間の企業を圧迫するというようなことはお
○武藤(嘉)委員 私はただいま上程されておりまする刑事補償法について希望を申し上げたいと思います。 私は本案に賛成するものではありまするが、この不拘束であれば全然補償をしなくてもいいというところに、私は多少疑問を持つておりまするので、御意見を伺いたいと思います。それは実は岐阜県に起りました知事並びに土木部長等に対しまする事件でありまするが、この事件によつて被告四名が受けましたところの有形無形の損害
○武藤(嘉)委員 大垣市にあります岐阜地方裁判所大垣支部は、前に申しました中津町と多治見市と比較いたしますと、交通関係は非常に便利であり、また距離は非常に短かいのでありますが、何分大垣市はその地方における第二の都会でありますのと、治安上において県下でも最近著しく不安な地帶であります。しかるにここに駐在せられるところの判事はかなり老齢の判事がお一人きりでありまして、わずか一人きりの判事でこの相当広い一市五郡
○武藤(嘉)委員 事件数は大都市あるいは中都市でありませんので、あるいは少いかもわかりませんが、交通の点から非常に偏しております。裁判所の所在地が多治見市ではあまりに偏しておりますから、地域的の点からもぜひ御考慮を願いたいと思います。
○武藤(嘉)委員 紹介議員岡村利右衞門君がおられませんから、私からかわつて請願の趣旨を説明申し上げます。 中津町は岐阜県のうちで一番大きな郡にあります。ことに裁判所は多治見裁判所があるたけであります。従いまして中津町と多治見市との間は相当の距離がございます。のみならず鉄道もきわめて運転回数が少いところであるのに、ただいま申しました通り、中津町は非常に大郡でありますから、事件の件数も非常に多いと思いまするし
○武藤(嘉)政府委員 お答えをいたします。これは当方の調査いたしました結果によりますと、進駐軍の接待用ビールを使用に供したようなことは全然ございません。また月経帯配給を変更して、靴下配給を行つたことにつきましては、服務対策費の一部といたしまして、最初月経帯を配給する予定でありましたが、それが人手困難等の点から、月経帯を配給することができず、やむなく靴下を配給したわけであります。大体靴下は月経帯より單償
○武藤(嘉)政府委員 まことに実情はお気の毒に拝察しますが、市野々局に集配事務を開始いたしましても、その郵便物がわずか早くなるにすぎません、一方二名という増員が必要となるので、ただいまのところ、たいへん実現困難であります。但し冬季積雪の際には、必要に應じ津川局の外勤員を、伊佐領という駅まで汽車に乗らせて送りまして、この市野々方面の集配事務を行うように特にとりはからうことにいたしますから、雪の場合における
○武藤(嘉)政府委員 永田局及び栗生局に集配事務を開始するとしても、逓送便の関係、上郵便物の速度は現在と大差なく、施設の効果がないばかりではなく、両局ともさらに二名の増員を必要といたしますために、さしむき実現は困難であるとお答えを申しあげます。なお口ノ永良部局に集配事務を開始するとすれば口ノ永良部島内相互間に到着するわずかの郵便物は、多少早く到着いたしますが、島外との通信は現在と同様でありますので、
○武藤(嘉)政府委員 劍ケ峰に無集配局を置きますと、最も近い局との距離は一一・三キロになります。地元民の不便は察せられるのでありますが、利用の戸数の標準から申しますと、達しておらないのであります。しかしながら夏期に観光客が相当多くあるようでありまして、從つて標準に達しますので、将来予算及びその他のつり合いを考えまして、窓口機関、いわゆる無集配の局を設置いたしたいと考えております。 —————
○武藤(嘉)政府委員 お答えいたします。旧外地郵便貯金の拂もどしにつきましては、外國為替管理法施行規則及び昭和二十年大蔵省令第八十八号の規定による大蔵省告示第三百四十三号によりまして、一箇月五百円の限度で、郵便貯金のみが昭和二十年九月三十日までの預入金額の拂もどしを認められておりますが、旧外地の郵便貯金は終戰後急激に國加いたしまして、終戦後の預け入れによる資金は回納になつていないのでありますために、
○武藤(嘉)政府委員 ただいまの請願はまことにごもつともだと思います。またこの地帯には、急激に大阪市の復興が行われると思いますので、ぜひ御要望に沿いたいと思いますが、何分にもただいま行政整理を実行しなければならない途上におきまして、この御請願を実行いたしますと、大阪福島局から八十九名という人を引抜きまして此花局をつくることになりまして、勢いここにどうしても百十五名という必要なる定員を設けなければなりません
○武藤(嘉)委員 御説明を了承いたしまして賛成いたします。ことに関町は近く附近の町村を合併いたしまして、人口が増大いたしまして、ひいては近く市制をしくことになつておる予定と聞いておりますので、原案に賛成いたしたいと思います。私の申し上げたのは、美濃町の側の反対がありはしないかということを特に考慮いたしましたためにお尋ねした次第であります。
○武藤(嘉)委員 ただいま議題に出ております下級裁判所の設立及び管轄区域に関する法律の一部を改正する法律案の中で、岐阜縣の裁判所を岐阜裁判所並びに関裁判所に変更増設の件でありますが、お尋ねしたいのは、岐阜縣では昔から関町と美濃町という二つが政治的にも経済的にもほとんど互格でありまして、本員はこの原案に賛成する者ではありまするが、美濃町とほとんど互格でありまする関係上、関町に置くことに対しましては、美濃町側
○政府委員(武藤嘉一君) 実はこの電気通信省の機構をこういうふうにいたしまして、形はライン・オルガニゼーシヨンを崩さないで行くというところに実は私共苦心をいたした次第でありまして、まあ普通の機構のことでございますると、そういうものを以て次長一人で賄つてしまうというふうなことも考えられるのでありますが、只今申しましたように、この五局を中心としまして仕事ができております以上、又一つのオルガ・ニゼーシヨン
○政府委員(武藤嘉一君) 只今議題となりました「郵政省設置法の一部を改正する法律案」及び「電氣通信省設置法の一部を改正する法律案」及び「郵政省設置法及び電氣通信省設置法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案」を一括いたしまして、提案理由の御説明を申上げます。 逓信省におきましては、今回政府で企図いたしました行政機構の徹底的簡素化の方針に即應いたしまして、過般の第三回國会において成立を見ました「郵政省設置法
○政府委員(武藤嘉一君) お答えを申します。地方の行政機構については、法律に特に定めずという文句が確か提案理由の中にあると思いますが、この点については政府委員の方から詳しく御説明申上げるつもりであります。尚只今お尋ねのありました第三点の簡易なる郵便所を設けるということについては、只今考慮中でございます。
○政府委員(武藤嘉一君) 千葉委員にお答えいたします。ざつくばらんに申上げまして、お説のように独立採算制を堅持して行つても、今後果して値上げを実施することが再びありはしないかということの御懸念に対しては、或いはさような点がなきにしも非ずと思いまするが、併し少くとも逓信省といたしましては、今後できるだけ事業の合理化を図りまして、そうして又機構の簡素化を図り、併せてサービスを落すことなく努力する考えであります
○武藤(嘉)政府委員 ただいまの御紹介に対しまして、逓信省といたしまして、ただいままでの設備状況を申し上げますると、徳島、立江間にすでに電信線があるのであります。從つて近く横瀬、立江間に電信線を増設の予定中でありまするので、これによつて御希望が一部逹せられると思います。なお電話の回線につきましては、増設を御要望なされておるところの区間の通話数は、おおむね三十通話以下でありまするので、直通線の架設は資材
○武藤(嘉)政府委員 皆様の御助力によりまして、この逓信委員会で可決されましてさらに大藏委員会においても、この問題が取上げられて、もしも大藏委員会においても同様な議決が行われるようなことが万一にもありまするならば、さらにこの問題の解決は促進されると考える次第でありますので、どうかこの点につきましては当逓信委員会の各位の從前以上な熱烈なる御支持を得て、私どもの目標達成に努力いたしたい考えであります。
○武藤(嘉)政府委員 御請願の簡易生命保險及び郵便年金積立金の運用再開の問題につきましては、先ほど小澤大臣から相当詳細な説明がございましたので、私から蛇足を加える必要はないと思いまするが、まだその筋の意向その他におきまして、申し上げておいた方が太いかと存ずることがありますので、申し上げる次第であります。
○武藤(嘉)政府委員 今日は実は閣議がありますので、多分逓信大臣はただいままで御出席がないのであります。次会からは努めて大臣に出席してもらうようにお願いしますから、御了承を願いたいと思います。
○武藤(嘉)政府委員 國際郵便業務に関しまする條約といたしまして、一九四七年七月五日にパリで成立いたしました條約がございます。從つてこの條約の中で、万國郵便條約、小包郵便物に関しまする約定につきましては、前前國会におきまして各位の協賛を経て、また連合軍のあつせんをもつて、これはパリの方へ通達され、この條約は成立しておるのであります。しかしながら價格表記の書状及び箱物に関する條約、代金引換郵便物に関しまする
○武藤嘉一君 ちよつと政府委員に特にお尋ねいたしますが、名古屋財務局管内において最近数百名の警察官を動員いたしまして、一齊に密造の取締りをせられまして、非常に成績を上げたのであります。しかるに名古屋財務局の申しますには、かような一齊檢挙、取締りが非常に密造取締りのために有効適切であることは万々承知しているけれども、何分予算がないから実行困難である、こう申しておるのであります。大藏省におかれましては、
○武藤嘉一君 本年度の酒類生産高は、連合軍の特別なる御配慮によりまして、昨年より多少増加いたしておりますが、しかしながら過去大正年間の酒類の非常に製造の多かつた時代に比べますと、まだ六分の一ないし五分の一の状態であるのであります。しかるに一方税額は非常に激増いたしまして、これが脱税をはかるため、密造酒が逆比例的に横行しているのであります。実際一升千円に近い市價では、國民大衆はこれを口にすることが不可能
○武藤(嘉)委員 ただいま農業生産物に対する事業税免除の請願が出ておりましたが、もしそうであるといたしますならば、私は養蚕業業者に対しまする繭その他に対しましてこの事業税がかかつておるのははなはだ不当であると思うのであります。同じ農家の営んでおります中でも、繭はやはり政府の統制を受けておる。ところが繭は御承知の生糸となつて外貨獲得に最も大きな役割を演じておるのでありますが、主食の方にはさらに事業税がかからないのに
○武藤嘉一君 重ねて恐縮でありますが、これは昭和十九年の九月九日の委員会の答弁におきまして、南條政府委員が、今後は三線とも鮎行する。こう声明をいたされておりますので、地元の者は、やむを得ざる場合には、三線とも政府はそうしていただけるものである。こう考えておりますことを、なお繰返し御了承いただきたいと思います。 —————————————
○武藤嘉一君 ただいまの、輸送力強化のために從前の通りの路線をお使いになろうとなる御趣旨もわかりましたが、しかしながら何分これは今年のこどではございません。電化ができましたときには、何とぞただいま申しましたようにお願いしたいのであります。こちらの希望といたしましては、第一案として、ローカル線を下り本線に復旧し、これを電化して垂井駅に停車し、一方垂井駅に停車する必要のない列車は、全部迂回線を運轉していただきたい
○武藤嘉一君 私は東海道本線大垣駅、関ケ原駅間のローカル線を幹線に復旧し、これを電化することについての請願をいたします。國有鉄道の中でもしも上りと下りとが同じ停車場でなくて、その間に四キロも距離がありまして、上り線と下り線とが別々の駅があるといたしますならば、それは現在の東海道幹線に沿うておりまする垂井駅の実情であるのであります。この垂井駅は実は大垣から千分の二十の上り勾配になつておりましたために、
○武藤(嘉)委員 ただいま能率増進の点をお話でございましたが、私のお尋ねしたいのは、國家警察と地方の自治体警察の警察官の待遇が非常に違つておるところがあるように思いますが、これはどんな状態でありましようか。それからもう一つお尋ねしたいのは、進駐軍に働いておる警備員と申しますか、この人たちの受けます給與と、警察官の受けます給與とほ比較いたしますと、はなはだしく差異があるように思うのであります。同じような
○武藤(嘉)委員 ただいま坂東並びに木村両委員から御意見が出ましたが、私は大石女史に賛成したいと思います。私の知るある縣におきましても、副知事に就任する前にすでに衆議院議員に立候補の意思を十分持つておつた。またそれを十分知つておつたのでありますが、副知事に当選しておる実例があるのであります。從つてかような場合においては、その在職中は暗默のうちにある意味の事前工作をやる機会が非常に多いのであります。またかような
○武藤(嘉)委員 今のアメリカからは二十セントであるのを、こちらから航空便に六十円拂うということになりますと、換算は一ドル三百円にあたるのではないかと思うのですが、かような点は、今後はうんと安く航空便の出せるように、政府において向うと御折衝願いたいと思います。
○武藤(嘉)委員 前の委員会でお尋ねしたのですが、しつかり意味を了承しませんでした。それは航空郵便で出す場合に、アメリカから二セントの普通の料金のほかに二十セントアメリカの金ではつてくるのに、こちらからは六十円の料金を普通料金の上に出しておるのですが、こういうのは、その條約にはいつた場合に、安くなるのですか、高くなるのですか、その辺の見透しをお聽きしたい。
○武藤(嘉)委員 はなはだこまかいことをお尋ねするようですが、たとえばアメリカからこちらへ送つてくるのに、書状が二セントくらいで、こちらからだと四円かで、たいへん高い。航空郵便も向うは二十セントくらいはつてくるのに、こちらから出ていくときは四十何円から五十円くらいとられます。もしこの條約に加盟することになれば、さような負担はどうなるものかを一應お尋ねしたいと思います。
○武藤嘉一君 岐阜縣もただいまのお話の滋賀縣同樣でありまして、同じ地帶であります。昨年の旱害は数十年來その例を見ない深刻さでありまして、稻作総面積五万八千三百七十三町歩のうち被害の総面積は一万三千八百二十八町歩に及び、農民は隨所に井戸を掘り、あるいは莫大な費用をかけて揚水機を設置する等の應久対策に努めまして、ようやく米のみで七万余の石数を救済することがどきましたが、これがため反当り五千円の巨費を投じております