1957-05-15 第26回国会 衆議院 大蔵委員会 第37号
○横錢委員 今の御答弁を承わると、不当契約ということが預金にかかってくるというよりも、これは貸付にかかってきておる。貸付に際しての第三者との融通、あるいは債務の保証、あるいは担保にならない場合の関連性、こういったふうな問題は、端は預金に発するかしらないが、その後の金融機関としての行為は、これは貸付業務に関する行為なのです。従って、これが預金等にかかわる不当契約という名称から受ける内容というものと、その
○横錢委員 今の御答弁を承わると、不当契約ということが預金にかかってくるというよりも、これは貸付にかかってきておる。貸付に際しての第三者との融通、あるいは債務の保証、あるいは担保にならない場合の関連性、こういったふうな問題は、端は預金に発するかしらないが、その後の金融機関としての行為は、これは貸付業務に関する行為なのです。従って、これが預金等にかかわる不当契約という名称から受ける内容というものと、その
○横錢委員 出された理由についての抽象的な意味はわかったわけですが、これをどうしても出さなければならないという強い理由、根拠、そういうものについては触れていないような気がするのです。そこで、さらにもう少し突っ込んでお聞きしたいのですが、しからば、ここにおいて預金等にかかわる不当契約ということですね、不当契約とは具体的に一体どういうことを言うておるのか、この点をさらに一つお述べいただきたい。
○横錢委員 預金等に係る不当契約の取締に関する法律案が出されたわけでありますが、これを新しく出さなければならなくなった理由、あるいはこれを出すに至ったその背景、内容、こういうようなものについて、少しく詳細に御答弁を願いたいと思います。
○横錢委員 日本の今日の段階において、設備の更新ということは非常に必要である。しかしながら、その反面にまた無統制な過当なる競争が行われて、どの程度の設備が日本において必要だということの計画がなされずに、各社々々がいたずらに設備更新を行なっておるという点もここにあるのではないか、こう考えておる。それとともに、そういうような現況を来たせる事由というものは、やはり銀行の側にもあるのではないか。今日の市中銀行
○横錢委員 それでは、数字はあとから承わることにしまして、この設備投資の行き過ぎということが一応今日の段階ではいわれておるようであるが、しかしこの二、三年の間に行われた論としては、日本の機械、日本の産業の設備というものは、戦争によるところの非常な立ちおくれを、各外国に比較して、しておる、従って戦後十年たった今日においては、相当大規模の思い切った設備更新を行わなかったならば追いつくことができない、この
○横錢委員 外貨の破綻に対して、日銀が公定歩合を引き上げてこの対策をとる、こういうような情勢になって、今各委員からこの点に対する質問が行われたわけですが、この問題の一つとしては、わが国の設備投資が盛んに行われた、このために金融が活発に動いたのである、こういうようなことがいわれておるのであります。しからば日銀の見方として、設備投資に使われた金額は一体どの程度のものが出ておるのか、これに対する数字的な押
○横錢重吉君 ただいま議題となりました三法律案について、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず第一に、中小企業の資産再評価の特例に関する法律案について申し上げます。 本法律案の概要のおもなる点は、この法律に基いて再評価を行うことができる者の範囲は、企業資本充実のための資産再評価等の特別措置法によって再評価を強制された会社以外の法人及び個人で、第三次再評価において減価償却資産
○横錢委員 もう一点だけ伺いますが、卸売と小売の段階における販売の免許ですが、戦時中のなごりで、各県にはまだ酒類の販売会社というのが昔の統制時代の遺物で残っておるわけであります。この形態が、現在の卸、小売の関係においては実情に合わなくなってきた。組織の方が大きくてマージンの方が上らない。このために、至るところで赤字が出てきた。ところがこの団体と製造業者との間にはかなり密接な人員の重複があるとみえて、
○横錢委員 今の経験やら資産やらという問題は大体知っておるのですが、そうではなくて、この申請が出た場合に、部内において、あるいは署内においてどういうような協議、あるいはまた審査を経てやっておるのか、あるいは一存でやっておるのか、こういうような手続についてお伺いしたい。
○横錢委員 関連して。今奧村委員から質問しておるのは、製造に対する免許だと思います。ところがこの反対の場合もまたあるのであります。それは、卸売あるいは小売の免許をかなり厳重に行なっておる。そうすると、消費者の便、不便というような面と、すでに免許を受けておるものの権利といいますか、こういうものとは利害が非常に相反するわけであります。そこで、たとえば新たに小売の免許を受けよう、この辺には当然酒屋の一軒もあってもいい
○横錢重吉君 ただいま議題となりました公共企業体職員等共済組合法の一部を改正する法律案について、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 この法律案は、前国会より引き続き継続審議されました健康保険法の改正案に照応し、公共企業体職員等共済組合法につきましても所要の改正を行うとともに、あわせて長期給付に関する規定を整備することといたしております。 次に、この法律案の概要について御説明申
○横錢委員 今の公共性、健全性を認識してこれを行うということは、これは当然なことであろうと思うのであります。またそうでなかったならば、監督者としての責任を果し得ないし、銀行事業としての信頼感というものも高まってこない、こう考えるのであります。その限りにおいてはその通りなのだが、その公共性、健全性ということに名をかりて、それ以上に突っ込んでいくというようなことはなさらないか。表面は一応公共性である、あるいは
○横錢委員 きわめてりっぱな、かくあらねばならぬというお答えをいただいたわけですが、それでは具体的な問題に一つ入っていきたいと思います。九州の福岡銀行に、重役間の内紛及び従業員と重役陣との間をめぐって労働問題が現在発生しておるわけでありますが、福岡銀行におけるところの頭取と、それからまたその他の従来の常務等との間に相当の見解の相違が出てきておる、しかも、これは従来の頭取がやめて、日銀からこれが入っていった
○横錢委員 銀行局長に若干御質問したいと思います。銀行局は、直接各銀行に対して経営上のいろいろな問題について指示を与え、あるいはまた国会等からの要望の起った問題に対してこの処理を扱ったり、いろいろな町での指導監督、こういう面を行なっていると思うのでありますが、その指導監督がときに適切でなかったり、あるいはまた行き過ぎを起したりする可能性はなきにしもあらずではないか。今までの質問等においては、しばしば
○横錢委員 この会計を大蔵大臣の所管、あるいは防衛大臣の所管ということでなしに、内閣総理大臣が管理をするというように、特に首相に管理権を与えた理由はどうか。
○横錢委員 大臣がお見えになったので、大臣に伺います。今御答弁を政務次官より聞いておりますると、防衛庁の方からアメリカの方に対して、この駆逐艦二隻を域外調達をしてくれというようなことで交渉して、その交渉が成功してここに至った、こういうような御答弁なのでありますが、およそ物をただくれというふうなことは、個人の間においても国家の間においても、これは容易ならないことだと思う。しかも二隻で六十七億二千四百万
○横錢委員 臨時受託調達特別会計法案について若干御質問いたしたいと思います。それぞれ関係者より御答弁をお願いいたしたいと思います。 この法案の内容を見まするに、きわめてわかりにくいややこしい過程を通っておるのであります。特別会計として作る場合には、それぞれ相当の理由があることはわかるのでありまするが、しかしこの臨時受託調達特別会計法という場合には、一たんアメリカの金を日本に受け入れて製造して、それをまた
○横錢重吉君 ただいま議題となりました、国有財産法第十三条第二項の規定に基き、国会の議決を求めるの件について、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 本件は、諸外国の大公使等の謁見、接伴等に利用しております皇居仮宮殿の改装工事と、仮宮殿前広場の舗装工事及び皇居平川橋の改修工事並びに昭和二十九年八月十六日不慮の火災により焼失いたしました京都御所内の小御所の復元工事を行い、これを
○横錢委員 取扱いを行なっている店数は伺ったのですが、取扱いを行なっていない信用組合、信用金庫等はどのくらいあるのか。 それからもう一点、一店当りの取扱い金額はどのくらいか。
○横錢委員 今のお説のうち、直接貸しとそれから代理貸しとが行われておって、このうちどっちの方が大体延滞は多くなっていますか。
○横錢委員 国民金融公庫の取扱いにについて若干の点で一つお承わりをいたしたいと思います。 国民金融公庫が開設せられてから逐年にわたって相当の成果をあげておる、こういうふうに了承しておるのですが、現在における取扱いの状況あるいは貸付の状況、これに伴うところの返還の状況、そういうふうな点について概況を一つ承わりたいと思います。
○横錢重吉君 ただいま議題となりました両法律案について、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、国有財産特殊整理資金特別会計法案について申し上げます。 この法律案は、国の庁舎及びその敷地等の適正かつ効率的な使用をはかるため別途今国会に提出されました国の庁舎等の使用調整等に関する特別措置法案の成立に伴いまして、同法の規定により処分すべき特定庁舎等の処分による収入金等をもって
○横錢委員 これは当局の方としては、国会の認めた政令であるというところがよりどころであろうと思います。しかし憲法は、法律ではこれを踏みにじることはできない。憲法において私有財産の所有権の不可侵という大原則を出しておいて、それを他の政令とか法律で被るなどということはできるものではない、このことはあらためて問答するまでもない問題であります。だから、当局の方で、これは国会で認めた政令であるというふうな考え
○横錢委員 今局長から答弁をいただいたわけですが、第一の、敵産の処分に対して合法的であったという点に関しては、これはなるほど敵国人の持っておった、あるいは敵国の持っておった政治的なもの、軍事的なもの、こういうものに対しては、管理の上没収をされるということが通常かと思う。しかしながら私有財産に対しては、戦敗国といえども補償されているというのが、大体国際法上の通念となっておる。従って、これは戦勝国ならば
○横錢委員 元連合国人の持っておった財産の返還に関して、先日当局に対して質問をいたしましたが、当該局長も出ておらないで確たる返答等も得られなかったわけであります。本日また重ねて一つ御質問いたしたいと思います。 この問題に関しては、すでに長い間の懸案でありますし、かつまた相当熱烈な返還をめぐっての運動が起されておりまして、それが容易に解決がつかないというところから、最近では払い下げ財産の促進会、あるいは
○横錢委員 今の失対事業に対して、大蔵大臣はちょっと認識がないのではないかと思います。というのは、失対事業をする場合には、六割以上を人件費として使わなかったならば失対事業とは認めない。従って、失対事業は道路を直すのが目的ではなくして、金をくれるのが目的で仕事をする、一方の道路は、舗装道路をやる場合には、六割以上が資材費に投ぜられなかったならば、舗装道路の装備というものはできない。従って、近路整備を計画
○横錢重吉君 ただいま議題となりました三法律案について、大蔵委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、補助金等の臨時特例等に関する法律の一部を改正する法律案について申し上げます。 補助金等の臨時特例等に関する法律は昭和三十二年三月三十一日限り効力を失うこととなっているのでありますが、政府におきましては、昭和三十二年度予算の編成に当り、補助金等の整理につき検討の結果、同法による
○横錢委員 それでは、さらに具体的に突っ込んでお聞きいたしますが、いわゆる産業投資のワクの中で、北海道開発公庫に対して融資をするとか、住宅公団に対して融資をするとかいうことが、一体産業投資とどういう関係があるのか、これは産業投資のワクの中に入ってこないのではないか、産投の概念というものは他のところにあって、こういうような北海道開発というような問題は、他の面で行うべきものであって、これを産業投資の会計
○横錢委員 国の資金を持って開発をする必要があるというのでありますが、しからば、一体そういう産業はどういう方面からこれを立てておるのであるか、それはどの産業でも国として必要でない産業はないだろうと思う、みな必要があるだろうと思います。ところが、産業投資にはやはり一応の限定があると思います。どういう方面に限定をするのか、どういう観念から政府が特に投資をして奨励する必要を感じておるのか、そういうような考
○横錢委員 産投のあり方について若干ただしたいと思います。 産業投資は、いろいろな角度からこれを必要とするという考え方で投資をされておると思うのでありますが、現在行われている産業投資の運用が、果して妥当に行われているかどうか、これを見るときに、一点やはり疑義なきを得ないと思うのであります。というのは、産業投資とは一体何であるか、一体産業投資の対象として考えておるもの、そのワクの中に入ってくるものは
○横錢委員長代理 御異議なしと認めます。よってさように決しました。 なお連合審査会開会の日時につきましては、委員長間の協議により決定いたしますが、来たる二十五日午前十時より開会する予定でありますから、御了承願っておきます。 本日はこの程度にとどめ、次会は来たる二十五日午後一時より開会することとし、これにて散会いたします。 午後四時十四分散会
○横錢委員長代理 次に、連合審査会開会の件についてお諮りいたします。当委員会において審査中の揮発油税法案につきまして、地方行政委員会、運輸委員会及び建設委員会より、それぞれ連合審査会を開会いたしたいとの申し入れがありますので、これを受諾して開会するに御異議はありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○横錢委員長代理 次に石野君。
○横錢委員 税負担の能力があるかどうかという点では、金を貸す者の方に能力があるか、金を借りる者の方に能力があるかというなら、これは金を貸す者の方に能力があるはずです。借りた方からすれば、これを借りた上に、これがさらに十分な効果を発揮できるかどうかという問題もいろいろありますが、通常の立場から言うならば、貸す者と借りる者では、これは勝負にならない。それのみならず、政府のとっておる態度というのは、金を貸
○横錢委員 税をとる場合には、担税能力のある者からとるというのが一つの趣旨であろうと思うのです。従って、担税能力のある者からとるというのならば、一応わかるのであるけれども、この印紙税の場合には、一体だれが払うかというならば、金を借りる者が払う、金を借りる者があるということは、金を貸す者がある、金を貸す者に対しては何ら課税が行われないで、金を借りる者に対して印紙税を払わせておる、担税能力のない者から取
○横錢委員 私は、印紙税についてちょっと伺いたいと思います。税を新しくとったり、あるいはまた増徴する場合には、とられる者に対して納得させるだけの強い理由がなければならぬと思うのです。そういうはっきりとした理由がないのにもかかわらず、この増徴をするというやり方は、どこからでも無理をしてでも税をとろう、そういうふうな態度が大蔵省の中にあるのではないか、こういうふうに見られてもやむと得ないと思うのです。今度出
○横錢委員 当日二十三時三十分に宿直員が巡回したというのは、何かそれを確認できるような証拠が残されているのかどうか。また原因についても、出火であるか、あるいは放火であるか、漏電であるか、全然見当がつかないということは、実に奇妙な火事であります。従ってこの火災の原因というものがわからないというと、当日における職員の責任と申しますか、これが当直職員の不注意であったか、あるいは不注意でなかったか、そういう
○横錢委員 おそくなりましたので、一、二点一つ伺っておきたいと思います。国税庁長官にお聞きいたします。 二月二十二日に広島の東税務署が火災によって全焼した。これによって徴税期を迎えて相当程度重要書類が焼けてしまったので、徴税困難を来たすのではないか、こういうふうに見られるのですが、どういうふうな事情になっておりますか。
○横錢委員長代理 午前中の質疑はこの程度にとどめ、午後は本会議散会後に直ちに再開することとして、暫時休憩いたします。 午後零時四十九分休憩 ————◇————— 午後三時十八分開議
○横錢委員長代理 本会議散会後直ちに再開することとして、暫時休憩いたします。 午後一時三十二分休憩 ————◇————— 午後二時五十五分開議
○横錢委員 西野さんがお急ぎなので、一点だけお伺いいたします。今話に出ております租税特別措置は、税法上の公平の原則を非常にゆがめておる、従って特別措置をする場合には、数を少く限定しなければならないと思う。しかもこういうような租税特別措置を受けた場合には、その結果として、その会社の利益処分というものは制限を受けるべきである。税の過重によっていろいろな問題が出ている。しかしながら税の特別措置を受けなくては
○横錢委員 その売却をした物件については、政府の方は大蔵大臣、それから払い下げを受けたものは個人なり会社なり、こういう形で完全に所有権の移動が行われた、こういうふうに確認をするが、政府の方でもそう考えておられるのか。
○横錢委員 管理をしておったものには違いないが、それを払い下げたという事実があるわけです。この払い下げたというのは、明らかに国の所有しておったものを各個人等に対してこれの所有権の移動を行なったのであるか、この点をお聞きしたい。
○横錢委員 国有財産に関連をして、元連合国の財産の返還に関する問題について若干伺いたいと思います。連合国の財産は、戦争勃発とともに、いわゆる敵産管理として処理しておったのでありますが、この財産に関して、当時は個人に対して払い下げをしておるのが、これは、政府の方としては没収をした形をとっておるか、あるいはまた管理をしておったものを払い下げを行なったのであるか、この辺の見解はどういうようなことになっておりますか
○横錢委員 本委員会にかかっておる特別措置のもたらしておる弊害について、この「税金にっぽん」ではかなり詳細に具体的に分析をしておるのですが、局長がこれをまだ読んでいないとするならば、取り上げて示しますから、御答弁を願いたいと思うのです。 その一つの点として、東京通信工業というのがトランジスター・ラジオの部分品を作っておる。これに対して、今度新しく日立、東芝、松下というような有力電気メーカーが乗り出
○横錢委員 国税庁長官がまだ来られないので、主として主税局長に質問したいと思いますが、主税局長はきょうの毎日新聞を読まれましたか。
○横錢委員長代理 午前の会議はこの程度にとどめ、午後は二時より再開することとし、暫時休憩いたします。 午後一時十八分体想 ――――◇――――― 午後二時三十四分開議