1957-06-04 第26回国会 衆議院 法務委員会閉会中審査小委員会 第1号
○椎名(隆)小委員 どうも私は警察当局と検察当局とがぴったり意思が合っていないような気がするのです。それだから、こういう問題が、何か暴力団に対する取締りを遠慮しているのじゃないかというふうにも考えられる。前回か大麻国務相のときに私は質問したことがあるのですが、警察庁と法務当局との間において単一法を作るか作らないかで意見の相違があるように私は見ておる。昨年も検事長の会同の結果、最高検から法務省に対して
○椎名(隆)小委員 どうも私は警察当局と検察当局とがぴったり意思が合っていないような気がするのです。それだから、こういう問題が、何か暴力団に対する取締りを遠慮しているのじゃないかというふうにも考えられる。前回か大麻国務相のときに私は質問したことがあるのですが、警察庁と法務当局との間において単一法を作るか作らないかで意見の相違があるように私は見ておる。昨年も検事長の会同の結果、最高検から法務省に対して
○椎名(隆)小委員 やるだけのことはやったのだけれども、結局別府騒動が起ったということは事実です。どこに一体手抜かりがあるのですか。
○椎名(隆)小委員 昨年の春か夏にかけて暴力並びに暴力団に対する取締りがあったので、一時は終息したような経過であったのでありますが、最近またまた暴力団が非常に頭をもたげてきた。この夏になると、またもや不良のばっこになりまして、われわれ善良なる市民といたしましては、海水浴一つできないというような実情になってくると思う。ことに、最近大きな問題としては、別府騒動——観光博覧会の利権をめぐって、白昼堂々、日本刀
○椎名(隆)委員 関連して……。 最高裁の機構改革というものは非常に重大であることは申し上げるまでもないのであります。今法務大臣の説明を聞いておりましても、欧米先進国に対してこの実情調査に行ったことはないということであります。私たちはただ法務大臣あるいは最高裁に質問するだけであって、この委員会の中からも、もし継続審議になるとするならば、こういう大きな問題に対しましては、大陸法と米英法との関係、それから
○椎名(隆)委員 補償をしてもらいたいと被疑者の方から申し出があったときに、担当検察官が補償しないと裁定した場合、それに対する異議の申し出はどうなるのですか。
○椎名(隆)委員 そうすると、これは、被疑者に対して釈放した場合に罪を犯さなかったというので補償をするということがたび重なると、つまり検事の成績に影響するというようなことから、検事が、本来ならば本件は勾留して取り調べたいが、しかしながら、もしかりに罪がなかったというような場合に補償しなければならないから、補償をすることになってくると自分の成績に影響する、それでは困るというので、本来勾留して調べななければならぬ
○椎名(隆)委員 この規程ができたごとは、人権尊重の趣旨に従って、私は非常にいいことだと思います。しかしながら、第二条の「その者が罪を犯さなかったと認めるに足りる十分な事由がある」、これは不起訴処分だろうと思いますが、その不起訴処分の中には、いわゆる犯罪なしという場合、犯罪の証明が十分ならずとした場合、それらも含まれていると思う。この場合は、犯罪なしという場合だけか、あるいは犯罪を犯したおそれがあるのだが
○椎名(隆)委員 結核患者三百万人に対して百三十数億の国費が出されている。おそらく性病患者は私はもっと多いだろうと思う。たとえば、立川とかいうような基地周辺の公衆浴場で、今まで浴場がなかったので、浴場ができたからといって喜んで入りに行った、ところが、六つか七つのいたいけな子供がたまたまお湯の中で顔を洗ったがために一夜のうちに目がつぶれたというような事実も各地にたくさんあるのです。これに対して厚生省はどういうふうに
○椎名(隆)委員 来年から売春防止法の第二章が実施せられることになると、大体業者はなくなってしまいます。そうすると、今までは赤線だ青線だと地域を区切ってやっておったのだが、今度赤線、青線の区域がなくなってくると、大体日本全土が赤線、青線になると考えられる。そうすると、今まで業者のうちにいた従業婦は全部街娼あるいは散娼になる。そうすると、ここで考えなければならないことは性病の問題なんです。ところが、昨年度
○椎名(隆)委員 関連して厚生当局にお伺いいたしますが、日本に結核患者が約三百万あり、そして国費として百三十数億費されておるが、一体日本に性病患者はどれくらいありましょうか。
○椎名(隆)委員 今度の改正によって、判事の一号、判事の二号、並びに検事の特号、検事の一号、それらに一二%の管理職手当をつけると、先ほどからたびたび話されておったのですが、東京を除いた高等裁判所長官は七万八千円、判事一号に一二%の管理職手当をつけると八万六百四十円、そうすると、判事一号の方が上になって、東京を除いた他の高裁長官の給料が下になるのです。そうなってくると、お互いに私たちも同じこと、やはり
○椎名(隆)委員 昭和二十三年七月裁判官の俸給表が制定された当時にあっては、裁判官の報酬というものはよかったのですが、昭和二十七年以降二十八年にわたってから、裁判官並びに検察官の報酬がだんだんと他の行政官に追っつかなくなってきたのですね。その当時他の一般の行政官と同一に引き上げてもらうように努力はしなかったのでしょうか。
○椎名(隆)委員 管理職手当は昭和二十七年の十二月に大体政府職員に給与せられることになったのでありますけれども、判事の管理職手当というのはことしようやく一二%だけ認められるようになったのですが、何でそんなにおくれたのでしょうか。
○椎名(隆)委員 強制執行を受けるとかあるいは滞納処分を受ける人の立場になってみると、非常に大きな問題であります。執行吏は相当の教育も受けまた経験もあることになっておりますが、地方自治体あたりの徴税吏員のそういう資格のある者はきわめて少い。一体、地方自治体あたりの徴税吏員がどんな資格でどんな教育を受けてどんな組織のもとで差し押え、競売等をやっておるか、御存じですか。
○椎名(隆)委員 そうすると、今まで滞納処分によって競売した売得金に対して、配当等に当って何か問題が起ったことはないのですか。
○椎名(隆)委員 昨日に引き続いて二、三質問したいと思います。 大蔵省提出の参考資料の「国税徴収法規準用法令調」を見ましても、八十に近い諸法規が私債権に優先して徴収し得ることになっておることは御承知であろうと思います。一体国税、地方税その他諸種の公課等の滞納処分間の優先順位の調整はどうなっているのでございましょうか。本法が従来の公権優先主義を少しでも是正している点については好感を持って迎えられるのでありますが
○椎名(隆)委員 本法の適用せられるものは、大企業ではなくて大体が中小企業者であろうと思います。その中小企業者は保護育成していかなければならない。ところが、今までは強制執行なら強制執行だけ、滞納処分なら滞納処分だけを受けていたとするならば、その中小企業者も、あるいは債権の取り立てもより適当な時期さえ与えてもらえさえするなれば生き返ることができたにもかかわらず、滞納処分あるいは強制執行を受けているところへ
○椎名(隆)委員 大ざっぱに二、三お伺いしたいと思いますが、滞納処分と強制執行等との手続の調整に関する法律案の目的はどこにあるのですか。
○椎名(隆)委員長代理 御異議なしと認め、さよう取り計らいます。 それでは逐次質疑を許します。質疑の通告があります。これを許します。猪俣浩三君。
○椎名(隆)委員長代理 これより法務委員会を開会いたします。 本日は、委員長所要のため、理事の私が委員長の職務を行います。 本日は法務行政及び裁判所の司法行政について調査を進めます。 この際お諮りいたします。すなわち、最高裁判所当局より出席して説明をいたしたいとの申し出がありますので、国会法第七十二条第二項の規定により、これを許可したいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」
○椎名(隆)委員長代理 なお、この際お諮りいたします。最高裁判所機構改革に関する小委員に林博君を追加選任するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎名(隆)委員長代理 これより法務委員会を開会いたします。 委員長が差しつかえがありますので、私が代行いたします。 本日はまず閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。すなわち、当委員会といたしましては、一、裁判所の司法行政に関する事項、二、法務行政及び検察行政に関する事項、三、国内治安及び人権擁護に関する事項、四、上訴制度(最高裁判所機構改革を含む)に関する事項、五、外国人の出入国に関する
○椎名(隆)委員長代理 次に理事の補欠選任についてお諮りいたします。すなわち、委員の異動に伴い理事が四名欠員となっております。理事に椎名隆君、高瀬博君、福井盛太君及び三田村武夫君を委員長より指名するに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○椎名(隆)委員長代理 御異議なしと認めて、さよう決定いたします。 なお、国政調査承認要求書の作成並びに提出手続等につきましては委員長に御一任願います。 —————————————
○椎名(隆)委員長代理 これより法務委員会を開会いたします。 本日は、委員長が所用のため、理事の私が委員長の職務を行います。 本日はまず国政調査承認要求に関する件についてお諮りいたします。すなわち、衆議院規則第九十四条により、常任委員会は会期中に限り議長の承認を得てその所管に属する事項について国政に関する調査をすることができることに相なっております。本委員会といたしましては、一、裁判所の司法行政
○椎名(隆)小委員長代理 半田参考人に申し上げますが、答弁は質問の要旨にだけ答えて下さればよろしゅうございますから……。
○椎名(隆)小委員 それでは政府委員に対して質問を申し上げます。 先ほどの御答弁で聞いたところによりますると、反対している方々は百余名とおっしゃる。砂川町の百余名の反対の方々を中心として、周囲からその他反対に参加している者があるかないか、この点をお伺いしたいと思います。
○椎名(隆)小委員 幸いに淺沼書記長も見えておりますから、猪俣委員に一、二質問申し上げてから後に政府委員に質問申し上げたいと思います。
○椎名(隆)小委員 今創価学会の戸別訪問の問題が出たのですが、これは本省に報告があったかどうかわかりませんが、千葉県においてはきわめて特色のある事犯が出ているのです。船橋市で任意出頭で戸別訪問をした被疑者を呼んだのです。そうすると、今度船橋市に、さっそく、警察署と検察庁が共謀して選挙運動を妨害するといって、選挙妨害対策本部というものを樹立した。そして本部から新聞を発行しまして、検察庁並びに警察署のやり
○椎名(隆)委員 当法務委員会に長沼妙佼さんの診断書が三十日付で出ておるのです。これはおそらく診察しないで診断書を出すということはないだろうと思うのですが、この診断書を出した場所はどこかというと、東京都千代田区神田駿河台四丁目一番地の日本大学の内科の今本喜一郎さんという人がこれを出したのですが、今本喜一郎さんが三十日に下部温泉まで行ったのでしょうか。
○椎名(隆)委員 簡単に庭野さんにお伺いしたいと思います。これは、あなた直接のことではないので、わからなければわからないでけっこうでございますが、長沼妙佼さんのことについてお伺いしたいと思います。どうも、妙佼さん、法務委員会から呼び出しを受けても、来るのを非常にいやがっておるように思われるのですが、ほんとうに病気なんでございますか。今の山梨県の下部温泉に行っていらっしゃるそうですが、いつごろから下部温泉
○椎名隆君 ただいま議題となりました接収不動産に関する借地借家臨時処理法案につきまして、委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 御承知のように、終戦直後、旧連合国占領單の進駐を見るや、連合單は直ちに不動産の接収を開始したのであります。この不動産接収は戦後の非常措置であったのにもかかわらず、日本国政府は、土地工作物使用令のほかは特別の法律を設けませんでした。これがため、民法における
○椎名(隆)委員 それは警察庁長官にお伺いいたします。 この問題につきまして、法務当局では、検察当局に誤まりがあったのかどうかその責任の所在をはっきりさせるということを二、三日前の新聞で発表しておりますが、警察庁におきましては、この五番町事件につきまして、警察署各位が調べた経過について、何か調べたことがございましょうか。
○椎名(隆)委員 御承知だと思いますが、あの四少年のうちで宋哲準が佐藤警部補に取り調べられたとき、四月十九日までの問いかに取り調べられましても一回も自白したことはない。全部事実を否認している。ただ四月十九日一回だけ佐藤警部補に自白した。この自白するに至った道程に、何か警察署の方から暴行を受けたとか、あるいは威圧を加えられたというような事実があるかないか。その点につきましては、浜田正之が終始一貫いたしまして
○椎名(隆)委員 まず戸田人権擁護局長にお伺いいたしたいと思います。 御承知の通り、京都五番町事件は、世人を非常に霊験させましたし、検察庁並びに警察署の取調べがいかにずさんであり、いかに処置が不当であったかということがわかってきたのでありますが、検察庁並びに警察署の取調べの道程におきまして人権じゅうりんの事実があったかなかったか、御調査になったでしょうか。
○椎名(隆)委員 臼田夫人に一点だけお伺いしたいと思います。 あなたがいらっしやったのは十二月の二十九日だったのですね。それで、退院のことを聞いたときに、書類一切が完備しても、病院は病院の面子があるから出せない、こういうお話があったのですか。
○椎名(隆)委員 これは昭和二十七年の二月の二十五日に東京都の知事安井誠一郎から内閣総理大臣、法務総裁特別調達庁長官にあてられた文書なんですが、この一番終りにこういうことを言っておる。疎開跡地について丁疎開建物が除却された当時におけるその敷地の賃借権者は、罹災都市借地借家臨時処理法第九条の規定により準用されて、同法第二条ないし第八条の規定による保護を受け得たのであるが、接収開始が昭和二十一年九月十五日以前
○椎名(隆)委員 両先生に一つだけお伺いいたします。 第一点は大体問題がないので、第二点の強制疎開の問題でございますが、あの当時における強制疎開はいわば国の命令でありまして、疎開者の自由意思というものはほとんど認められなかった。しかも、疎開に対する補償というものも、国で決定せられまして、きわめて少かったのであります。その補償はどこから出したかというと、結局国から出した。土地を持っている地主から出しているのではないのであります
○椎名(隆)委員 それは当然そうなんです。署長がかりに特定の候補者をねらってやっても、あとから行って、あの候補者をねらい撃ちして取調べをやったかどうか、あの候補者の選挙違反をあげたのか、こう聞いても、それはあげないと言うのが当りまえなんです。大体、人権じゅうりん、ことに刑事事件におけるところの人権じゅうりんというのは、選挙違反をめぐって大きな問題が出てくるのです。人権じゅうりんといえば選挙違反とほとんどくっついているようなものなんです
○椎名(隆)委員 三月十二日というと、三月十二日からきょうまでで約二カ月以上たつのですが、そのときに一番大きな問題となったのは、結局千種警察署において警察官が横井派の選挙違反の被疑者を取り調べるに当って、上からの命令だということをしばしば言っておる。しかもその当時における千種警察署は自治警察でありました。市長並びに助役は、御承知の通り社会党であります。警察は役所関係から言うと勢いおせじを使う。――という
○椎名(隆)委員 三月十二日に中川さんに横井さんが質問をした後に、あらためて中川さんの方からだれか名古屋の方へ調査員を派遣したことがありますか。
○椎名(隆)委員 少しお伺いしたいのですが、第三条の権利金の算定と第十二条の権利金の算定とは同一ですか、それともしんしゃくされますか。第三条は、やむを得ざる措置で仕方がない、当然そういう立法をしてもいいのだ、第十二条は、いわゆる疎開によって一ぺんは賃貸借権は消滅した、それにもかかわらずさらに優先賃借を認めるとするならば当然権利金を支払わなければならないのだ、こういうことになる。権利金の支払いはいずれも