1956-12-18 第25回国会 衆議院 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号
○森(三)委員 それならば私はお尋ねしますが、国連加盟によって国民は確かに日本が国際社会に復帰したことは喜んでおりますけれども、それを理由にしてこの大幅な恩赦令でもって悪質な違反を救済したことは、国民は逆に泣いていますよ。そういうことをたてにして多数の議員の首をつなぐようなこういう恩赦をやったことに対しては、国民は憤激し非常に泣いております。これは、福原さんあるいはまた政務次官、両方から聞いておきたい
○森(三)委員 それならば私はお尋ねしますが、国連加盟によって国民は確かに日本が国際社会に復帰したことは喜んでおりますけれども、それを理由にしてこの大幅な恩赦令でもって悪質な違反を救済したことは、国民は逆に泣いていますよ。そういうことをたてにして多数の議員の首をつなぐようなこういう恩赦をやったことに対しては、国民は憤激し非常に泣いております。これは、福原さんあるいはまた政務次官、両方から聞いておきたい
○森(三)委員 それは非常に高橋さんは錯覚を起しているんですよ。お互いにこの政治の府というものは国会でしょう。しかも、ことしの例の乱闘事件というものは、選挙法を改悪するという、自民党の諸君でも反対する人が三分の一くらいあったところの、あのゲリマンダーを阻止するために起きたのです。いわゆる暴力法案に対してその対抗上起きた。あの選挙法をもし作ったとするならば、買収、供応というものはどれほど激しくなるかわからないのですよ
○森(三)委員 私は牧野法務大臣が出られないので非常に遺憾にたえません。今パーティをやっておるそうですが、こういう重要な委員会に牧野法相が出ないということは、私は、責任政治を常に説いておられる牧野法相のために、まことに遺憾にたえないと思うのです。そこで、政務次官にお尋ねする範囲も相当限界があると思いますから、私は政務次官に対してきびしい質問をしようとは思わないけれども、しかし、あなたは、先ほどから、
○森(三)委員 私は、公庫というものに対しては、道民はもちろんのこと、当委員会としても、やはり非常に重要視しておるのでありますから、適当な時期に、貸出先とか業績の内容といったものを、書面をもって各委員に配付されなければならぬと思います。ただあなた方がここで口頭でもって一言いっぽなしということではいけない。それはあなた方の良識の問題だろうと思うのですよ。それがなされておらないことに、私どもは非常に不満
○森(三)委員 今御答弁がありましてほかの金融公庫等の例があると言ったのですが、私はやはり資本金、出費の額その他、そういうものとにらみ合せて、かなければならぬので、当初からほかの資本金や出資額の大きいものと同額にきめられていることが、果して、妥当であるかどうか疑問を持っている。それを準拠されたというのですが、準拠しなければならぬ何か法律的な理由があるのですか、そういう点を聞かせてもらいたい。 それから
○森(三)委員 ちょっと関連して。さっき竹谷君が組織とか公庫の職員の定員、あるいはまた給与等について質問されたのですが、私の聞くところによりますと、理事長とかあるいは理事の給与というものが、相当上回っているというようなことを聞いているのです。聞くところによると、理事長が十五万円とか、普通理事が十万円とか聞いているのですが、そういうことも私ども、はっきり知りたいと思うのです。 それから昨日公庫に関する
○森(三)委員 関連して、正力さんに私はお尋ねすると同時に大蔵当局にお尋ねします。あなたはそういうふうに威勢のいいことを言っておるが、今同僚の永井委員が、これは冷酷無比な予算だと言っておりますけれども、あなたにそういうようなお考えがあっても、あなたのうしろを一つごらんを願いたい。あなたのうしろにちゃんと大村主計官が来ておるのです。そこで私はまずあなたがどういうような政治折衝をなさっておったか、可能性
○森(三)委員 関連して。正力大臣は北海道開発庁長官として、私どもは審議委員としていろいろ折衝して参っておる。ところがあなたの今の言葉は、実はあなたのうしろにおられるところの大村主計官が先ほど説明したことをあなた何も聞いていないから、非常に大きなギャップがあるんですよ。大村主計官はとにかく三十一億という数字をはっきり言っておる。そうしてその内容をずっと説明しているんですよ。だから正力さんとしてもその
○森(三)委員 これは大臣として、あなたがそういうふうな無責任な御答弁をなさることは、今後のこの法案審議に当りまして、非常にその審議を円滑ならしめないと思うのです。ということは、あなたは、法的にこれをかける必要がなかったということと、それから、時間がなかったということを言われておりますが、法的にもかけなくてもいいというようなことは、これはあなた個人のお考えであって、十分検討の余地があると思う。これは
○森(三)委員 ただいま大臣の御答弁を聞きまして、私ははなはだ納得できないと思いますのは、当然かけるべきだと思ったけれども、法律的にはかけなくてもいいという見解が出たので、かけなかったのだというような、政治家としてまことに当らざる御答弁だと思うのであります。法律的にかけてもいい、かけなくてもいいという判断は、だれがなさったのか、あなた御自身がなさったのか、一体それは政府の見解なのか、私は将来のために
○森(三)委員 私は、ただいま議題になりました北海道開発庁設置法案に対する質疑をせんとするものでありますが、まず私どもは、北海道における資源の総合的な開発こそは、日本の国民生活上きわめて重大であり、また人口問題における北海道の占むる役割からいたしましても、非常に重大な関心を打たなければならぬと思う。この場合、北海道開発庁長官並びに関係閣僚に対し、何がゆえにこの北海道開発庁設置法案をこの際出されるのか
○森(三)委員 あなたはいわゆる小選挙区制度とそれから政党の公認制が入っておるから、根本精神はくずれていないと言われますが、私どもの考えからするならば、すでに与党の修正案なるものが出まして、政府原案は、いわゆる半身不随のあなたのからだ以上にずたずたに、もはや基本精神というものはなくなってしまっている。しかるにかかわらず、あなたが便々としてあくまでもその責任を痛感されないという事態は、とうていわれわれは
○森(三)委員 昨日申しました通りとあなたはおっしゃいますけれども、国会においてこのような混乱を起さしめ、しかも国民が納得しないところの法案を出されて、今ここに与党から大修正案が出されまして、本文と区画表を截然と区別し、しかも本文においてもいわゆる七人区画委員会というものを作って、そうして来たるべき通常国会でこれを審議する。審議しましても、この附則によりますと、六カ月たたなければ効力が発生しないという
○森(三)委員 私は鳩山総理に対して質問をしたいと思うのでありますが、作目の同僚委員並びに今日の佐竹委員等の質問に対しまして、あなたは責任政治を何ら考えておられない。あのように全国民を憤激せしめ、またあなたの所属しておるところの自由民主党の議員諸君の約三分の一に当るところの人々でさえも、今回の政府提案の選挙法改正案はまことに不当きわまるものである、益谷議長さえもこのような不当なる改正案はこれは無理であるということを
○森(三)委員 私の求める答弁に対してあなたは非常に飛躍的な御答弁をなさっているが、この修正案を受けてもいいとか受けなくともいいという問題ばかりでなく、あなたが確信を持ってお出しになったところの政府原案は、現段階ではまことに無理であった、自分は大いに反省をしている、あなたが前にも言われた謙虚な気持で、これは無理だった、このようにお認めになるのか、それとも、自分たちが出したあの政府原案は今でも正しいものであるんだ
○森(三)委員 あなたは修正案を受諾してもかまわないというような非常に消極的な答弁でありますが、私があなたにお尋ねしたのは、あなたがその修正案を受けてもいいという御答弁ばかりでは、私は足らないと思うのです。今日の段階において、かの政府提案は、すなわち選挙制度調査会の答申案を全く無視したところの区画割り表を提出した。私どもは何回もこれを指摘しておきました。あなたは御手洗君の説を今お述べになりましたが、
○森(三)委員 実は、私は、明日鳩山総理の出席を要求しておりまして、総理に対して本法案について根本的な質疑をしようと思っておりましたが、午前中同僚委員の諸君から鳩山総理に質問があった。鳩山総理の所属しておる、しかも総理が総裁であるところの与党から今回大幅な修正案が提案されました。その大幅な修正案は、すなわち本文と区画表を別個に出しまして、あのゲリマンダーのはなはだしい区画表は一応たな上げにされた。政府
○森(三)委員 長官のただいまの御発言中、私は重大なものがあると思うのです。それは、本法案に対しましては、今後の審議を通じ最終的に修正するかどうかというようなことも考えなければならない、このような御答弁をされましたことは、私は責任政治家として実に無責任な御答弁であるといわなければならぬと思う。と申しますことは、この法案の内容といたしましては、第一番に区画割りの問題、あるいは立会演説会等については、もう
○森(三)委員 太田長官はやはりこの小選挙、区制によるところの政局安定をお考えになっていらっしゃるようでありますが、私の見解からするならば、なるほど、英米におきましては二大政党の対立によって国会の運営をスムーズに行なっておりますが、しかしながら、わが日本の現状を見ましたときに、ようやく昨年の秋われわれ日本社会党の合同統一成り、そのあとを見習いまして自民党も合同されたのでありますが、この機会に二大政党
○森(三)委員 私は、昨日、太田長官に対しまして、先般行われました四地方のブロックの委員会における報告書を主題といたしまして、質問をせんとしたのでありますが、時間の関係上、ほんの一部しか入ることができませんでしたから、昨日に引き続き太田長官の御所見をお伺いしたいと思うのであります。 太田長行は、昨日もこの小選挙区制の長所を自認されておりまして、小選挙区、中選挙区、大選挙区は、おのおの長短がある、しかし
○森(三)委員 とにかく時間がこれでもって切れますから、最後の質問をいたします。私は太田長官の核心に触れた御答弁をお聞きしたいと思うのです。 要するに、せっかく小選挙区制にして、二大政党を育成するとか、あるいは政局が安定するとか言われますけれども、政党の腐敗をかもしたならば何にも私は役に立たぬと思うのですよ。せっかくできたという二大政党が、絶えず贈収賄とか疑獄とかいうような問題になって、一昨年の造船疑獄
○森(三)委員 私が長官にお尋ねしたのは、その区制の問題ばかりではなくて、いわゆる候補者が三百六十五日選挙運動をしなければならないというそのこと、先ほど申し上げましたように、冠婚葬祭の香典だ。あるいは御祝儀だというものが今度は二倍三倍になってくるということを、はっきりと富田元老が言っているのですよ。私はその点を聞いている。あなたは、大選挙区、中選挙区を論じて、昭和二十六年来の云々と言われましたが、そのことを
○森(三)委員 私は、仙台を初めといたしまして四班にわたる各派遣委員の報告を一応聞いたのでありますが、この各派遣委員の報告を聞きました中において、われわれはまことに感銘を深くしたものがあるのであります。私どもは、当委員会を通じまして、この選挙運動の問題、あるいは選挙費用の軽減の問題、あるいは選挙の公営の拡大、あるいは政治資金規正法その他区画割りにつきまして種々質問をしたのでありまするが、各地方の公聴会
○森(三)委員 ただいまいろいろ皆さんの御意見がありましたが、仙台の場合、私参りましていよいよ開会する直前、松澤班長を中心といたしまして——私は速記を呼べと言ったのです。速記がないと詳細にとれないんじゃないかと言いましたところ、松澤班長その他の委員諸君は、とにかく速記がなくとも事務局としてはこれは一応書くから、足らざる点は諸右から補充してもらったらいいじゃないか、了承してくれというので、私も満座の中
○森(三)委員 時間もございませんから、失礼ですが、あなたに対してもう一点だけ御質問申し上げます。この法案をごらんになった中に、いわゆる政党並びにその他の団体という規定がございまして、その他の団体も、五十名以上の候補者を立てれば、選挙運動なり政治活動ができるわけでございますが、そういたしますと、矢部先生らが平素非常に御心配になっていらっしゃるところの、二大政党のつまり育成強化というような問題は、おのずからこわれてくるのではなかろうか
○森(三)委員 簡単に私お伺いしますが、結局、矢部先生も、政党の分野が変った以上は、やはり解散によって世論に問うべきだというような御意見を述べられましたことは、まことに私は敬意を表したいと思いますが、矢部先生も、この政府案に対しては強く修正を要望し、おそらく政府はこの要望にこたえるものであろうという、非常に心強いところの御所見を述べられました。 次いで、私は、お尋ねしたいことはたくさんあるのですが
○森(三)委員 矢部先生にお尋ねしますが、矢部さんにおかれましては、昨年の五月以来私どもとともに選挙制度調査会の委員とされまして、私どもは、あなたと立場は小選挙区反対の立場にありますので、根本的に反対でございましたが、しかし、終始あなたが真剣なる態度をもって、わが国の二大政党の育成のために御尽力されたことに対しましては、心から敬意を表しております。しかし、その当時はまだ二大政党になっておらなかった。
○森(三)委員 私が四宮さんに聞いておるのは、それと同時に、選挙区が小さくなれば、平素の選挙民との密接不可分な関係が増大して、必然的に冠婚葬祭その他に対する費用は莫大になるのじゃないか。法定費用が、今度の政府案によって、七十五万円がわずか六十万円に下ったというけれども、これは選挙運動の機関が二十五日から二十日になったのですから当然なんです。もう少し面積的なことを考えればまだまだ下げなければならない。
○森(三)委員 小選挙区制が実施されますと、今言われたように、候補者となる人と選挙民との密接不可分な公的な関係というものが増大いたします。ふだんのそれなくしては、あなたのお説をかりましても、選挙になって金がかかる。ふだんから選挙民と密接な関係をたくさん作っておかなければならぬ。それには、あなたはお金を使わないと言われているから私は信じますが、要するに先ほどの仙台の公述人などは、必然的に冠婚葬祭の吉凶禍福
○森(三)委員 ちょっと関連して。今、四宮君のお話を伺っておりますと、血のつながり、ふだんからの選挙民とのつながりということを盛んに言われますが、私実は一昨日仙台でもって公聴会へ出ましたところ、自民党から推薦したところの、七十才くらいになる、長い間県会議員をやって現在町村長をしている人ですが、その人がどういうことを言ったかといいますと、今度小選挙区になると、今まで二百円の御祝儀だったものが、五両月、
○森(三)委員 兼子選挙部長は今そのような御答弁でありますが、金がかからないと言うけれども、実際はそうはいかないのです。政談演説会を開きましても、われわれはたとえば小さな公民館その他を利用してやる場合もありますが、政党がはなばなしくやる場合は、その町なり市なりの有力な映画館とか、あるいは劇場なんかを借りてやる。そうしますと、その賃料というものが三万、四万、五万円もかかる。私どもも、実際において、昨年
○森(三)委員 私の質問のポイントは、いわゆる選挙運動期間中における政党活動というものは、今回の改正案によっては、「選挙運動となることを妨げない。」となっている。あなたも、今の御答弁の中に、実際政治活動と選挙運動というものは融合するという言葉を使われた。そこで、私から言うならば、選挙運動期間中における政治流動というものは、全く選挙運動だと思うのです。ある特定の候補者の当選を得せしめる行為でありしますから
○森(三)委員 私は、先般、私の分担をいたしておりまするところの政党の政治資金の粛正並びに選挙費用の節減並びに選挙の公営等に関しまして、いろいろお尋ねをしたのでありますが、私どもは、今回の政府提案にかかるところの法案は、すなわち従来の個人本位の選挙運動から政党本位の選挙運動に転換されたことを前提とする法案であるということを説明されておりますが、私どもは、この法案を検討すればするほど、私どもが多年となえておりましたところの
○森(三)委員 太田長官の御答弁を聞いても、長官も悩んだ。そんなに悩んだものなら、こうしたところの罰則規定もつけないものなら、私は削除していただきたいと思うのです。置くならば、やはり厳密な意味において——置くことは非常に過酷だし、置くことは私は反対だが、置く以上は何らか軽い刑罰でもつけるものなら格別ですが、こういうような選挙運動に関するところの先例はないのです。何々してはならないという場合において、
○森(三)委員 精神規定にするということについて、私は精神規定をこの選挙法の中にたくさん盛り込むならば、これは非常に繁雑なものになると思うのです。こういうものは、現在でも、各党でもって、公認候補者以外の者あるいは他党の者を応援したような場合には、おのずから、統制の問題として、統制委員会等に付されて十分論議されるのですよ。そういう内部的のものをこの選挙法にわざわざ規定して、しかも規定する以上は何らか軽
○森(三)委員 実は今井姫君の質問したところに関連するのですが、私先日からいろいろ研究したのですが、これは皆さんにも聞いていただきたいのです。政府提案の法律案の十一ページのところですが、これは一つ皆さんごらん願いたいと思います。十一ページの冒頭の「衆議院議員の選挙においては、政党その他の政治団体及び当該政党その他の政治団体に所属する者は、当該政党その他の政治団体が公認候補者を有する選挙区における当該公認候補者以外
○森(三)委員 そうしますと、選挙法上認められたところの各政治家等に対する、あるいは候補者等に寄付されたものというのは、この中に含んでおらないというふうに了承するのでありますが、私の判断からするならば、一応これは政党に寄付されたものでありまするが、それ以外に、各政党の役員や幹部その他一般の候補者に対するところの寄付というものは莫大なものである。これはもちろん選挙が行われまして、収支計算書を当該選挙管理委員会
○森(三)委員 ただいま兼子選挙部長から御報告がありましたが、これはつまり政党の窓口に届けられたところの寄付金であります。ところが、それ以外に、各政党の幹部、役員等に法人その他個人から寄付されたものも相当あるわけでありますが、これらに対するところの調査は行われておらないのかどうか。実際上は政党に対する寄付ばかりでなく、本来ならば、政党の各役員とかその他の者に寄付されているものも相当にあるわけなのです
○森(三)委員 私は、昨日に引き続きまして、政界浄化並びに選挙粛正、選挙費用の軽減に関しまして、選挙の公営等につきまして質問を継続したいと思うのでありますが、この重大な質問に関しまして、太田自治庁長官の御出席のないことは、まことに遺憾でございます。私といたしましては、太田自治庁長官の御出席がなければ、本米この質疑を続行することは見合せたい、かように考えておるのでありまするが、しかし政府委員として早川政務次官
○森(三)委員 ただいま太田長官から御答弁がありましたが、私は、この問題につきましては、どうしても長官の御説明は納得できないのでありますが、私は本日はこの問題を主としてお尋ねする考えはないので、先に進むことといたしまして、この選挙法の区画割りにつきましては、先ほども申し上げましたように、後日十分一つお尋ねをしたいと思っておる次第でございます。 先般四日に行われました鳥取県の補欠選挙におきましては、
○森(三)委員 長官は、この選挙区の区画割り表等に対しましては、選挙制度審議会の答申案を抹殺したものではない、このような御答弁でありますが、私は、抹殺という言葉は使用しないのでありまして、無視という膏薬を用いたのであります。同じようほ意味を持っているかもしれませんが、私は必ずしもまたそのニュアンスなきにしもあらずと思うのでありますが、いずれにいたしましても、この選挙の区画割りの内容につきましては、私
○森(三)委員 太田長官にお尋ねいたしますが、今回のこの小選挙区案を骨子といたしました政府の提案にかかるところの選挙法の一部改正法律案に対しまして、これより、私は、政界の浄化、粛正並びに選挙費用の軽減等、これらの問題につきまして、御質問をしたいと思うのでありますが、その前提といたしましてお尋ねしたい問題があるのでございます。 最近におきますところのこの小選挙区法をめぐりまして、日本の国民は、非常に
○森(三)委員 つまり立会演説会制度自体がいいか悪いかの問題を私はあなたにお尋ねしているのではないのですよ。私は、過般の三月十五日に、立会演説会をつまり前提としたところの法律案が通過しているではないかと言うのです。それを今政府提案の法律案によってこれを改正せんとすることは、すなわち、あなたが先ほどからるる言われているところの趣旨、目的あるいは内容とか理由とかいうようなことは、この問題に適用した場合に
○森(三)委員 法制局長官はおそらくそういうような遁辞を答弁されるのだろうと思っておりましたが、果してその通りだ。ところが、先ほどから、趣旨とか、目的とか、あるいは内容とか、理由とかいうことを言っておられますが、衆議院の選挙を行うという目的、趣旨は何ら変っておらないでしょう。あなたも御存じかと思いますが、たとえば地方自治体の首長選挙になりますと、わずか人口三万か四万の市長の選挙においても立会演説会を
○森(三)委員 関連して。いろいろ政府側から答弁がありましたが、私は具体的な問題をつかまえて皆さんに一つ話したいと思うんですが、与党の諸君も、やはり重大な問題だから、一応傾聴していただきたいと思う。それは、あなた方は議事運営とか言いますけれども、議院運営委員会でも、この広範な内容を一々検討して、果してこれが一事不再議に該当するかどうかというようなことを検討することはできないのですよ。やはり、われわれが
○森(三)委員 これは与党も野党もなく、こうしたところの問題は、お互いに、国会の権威のために、将来われわれがあやまちを犯してはいけない。われわれは、政府の提案しているところのこの法案に対してもまたわが党の法案に対してもあなた方で疑義があるというのであるから、こうした雑然とした中において質疑を続行しないで、やはり理事会を開いて、小澤委員長みずからこれが一事不再議の原則に反するかどうかということを十分御検討願
○森(三)委員 そういう御答弁をされればされるほど、太田さんという方はますます非民主的な方だと思う。かつて、一昨年の六月三日には、衆議院の議長であった堤さんが、廊下でもって会期延長を宣告され、そのとき本会議場におった議員諸君が賛成したというような、そういう詭弁を弄された。そうして重大なるところの会期延長が決定された。今、あなたが、自分は出席しないけれども、そのつど委員会の模様あるいは運営委員会の模様
○森(三)委員 あなたは、そういう解釈で言ったではないかというような答弁をされておりますが、最初からあなたはこういう御答弁をなさっているのではないですか。自分はその委員会に出席して、当日の委員会の運営はまず適当な措置であったと思うというような答弁を先ほどされているのではないですか。しからば、あなたは、あの委員会等を通じて何回御出席になったか。しかも、あの当日の委員会には、あなたは朝から御出席になったわけではありませんでした
○森(三)委員 関連して、ただいまの太田長官の御答弁を開きまして、まことに驚き入ったのであります。議事規則にない事項は、会長これを決するのだから、会長の専断でやってもいいという、議会人として当然考えられないような御発言、太田さんがこういう非民主的な御発言をされたことは、まことに私は遺憾にたえないと思うのであります。これはすなわち鳩山内閣の非民主的な議会運営を代表した御発言といわざるを得ないと思う。いやしくも
○森(三)委員 私はもう各委員からいろいろ御質問がありましたので、簡単に質問したいと思います。 実は私も審議会の会員といたしまして、黒沢会長あるいは永田さんが財政金融の委員長として、この公庫法案のできる前提の公社案等にも参画して参ったのです。先ほど来三宅委員あるいは小平委員からもいろいろお話がありましたが、私もその点に関して、審議会の委員として審議に当りました責任者としての立場から、黒沢会長あるいは
○森(三)委員 私は清瀬さんが、あなたが戦犯の弁護をなさっておるときに、しばしば拝聴しました。また特に法曹界の大先輩として尊敬もしておったのです。ところが、あなたが現在の鳩山内閣に閣僚として入り、政党人として復活して以来のあなたの言辞というものは、非常に時代逆行する言辞を弄されておる。特にあなたは今、宮沢博士その他の方々が、マッカーサー憲法と言っていることを引用して、そうして自分の言っていることを肯定
○森(三)委員 私は今の飛鳥田委員の質問に関連いたしまして、清瀬文相にお尋ねし、特にあなたがこの憲法改正の調査会の担当の大臣であるという地位を私は非常に重視しなければならぬと思うのです。あなたは本会議でもってマッカーサー憲法という言葉を使われて、それを取り消しなさった。その取り消しなさったということについては、やはり私はあなたに大きな反省があったからでなかろうかと思うのです。単にあすこの場を議会の議事