1969-05-29 第61回国会 衆議院 農林水産委員会 第32号
○桑原正信君 たいへん乱暴なことを申し上げて御質問いただいたのですが、私が申し上げましたのは、端的に申しますと、従来の考え方というのは、いわば既存の農家を土台にしまして、それをどういうふうに年輪的に拡大していくか、いわば連続した形で発展というものを考えておったわけです。もちろん私は、いろいろの秩序を持っている古い農村において、それは一つの道ではあると思いますけれども、いま一つの私が考えております事柄
○桑原正信君 たいへん乱暴なことを申し上げて御質問いただいたのですが、私が申し上げましたのは、端的に申しますと、従来の考え方というのは、いわば既存の農家を土台にしまして、それをどういうふうに年輪的に拡大していくか、いわば連続した形で発展というものを考えておったわけです。もちろん私は、いろいろの秩序を持っている古い農村において、それは一つの道ではあると思いますけれども、いま一つの私が考えております事柄
○桑原正信君 農地法改正の問題につきまして、細部の点にわたりましては、御専門の参考人の皆さんから御意見があるようでございますので、私は、この改正は今後の日本の農政あるいは農業のあるべき姿に対して、どのように位置づけて考えなければならぬかというような点について意見を申し上げてみたいと思うのであります。 戦後いろいろの農業政策がとられたわけでありますが、基本になる点は、価格政策と構造政策という二つになると
○公述人(桑原正信君) 私、農林省の関係のものでありませんので、農林省内部でどういうあれをやっておられるかわかりませんが、もしそういうあれがないといたしますならば、おそらくこれは単なる農林省の問題ではないと思いますので、そういうものはぜひ必要でないかというふうに考えますし、同時に、いまお話しの点は、いわば農業の立場から見れば、未利用あるいは可能的な資源をも含んでのお話のようでございますが、もちろん、
○公述人(桑原正信君) 生産性が低いというのは、生産性の算定の問題があるんじゃないかというお話でありますが、これは田中先生のほうがよく御存じなので、農業側の統計あるいは計算というのは非常にむずかしいわけであります。しかし、とにかく、従来やられておりますやり方でやると年次報告に示されておるようなものが出る。しかし、あの場合でも、数字をはっきり覚えておりませんが、農業所得の多い側をとってみても、なおかなり
○公述人(桑原正信君) 農業の問題というのは、非常に広範にわたりますが、国際的に見ますと開放経済の問題、国内的にはいわゆる国民経済的な経済成長の中で、農業、中小企業がいわばその発展の桎梏になっているというような問題が出ているわけでありますが、それらのことは、一言で申しますと、農業の生産性が低い、言いかえればそれをどうして生産性を高めるかということが、農業問題の核心ではないかというふうに考えます。そういう
○桑原参考人 お答えをいたします。 第一の問題でございますが、十年という期間が長過ぎるじゃないかということは、一般的に申せば、今のような変動の激しいときに十年という期間は確かにおっしゃる通りだと思います。ただ私は先ほどもちょっと触れましたけれども、いわゆる広い意味での土地改良事業というものは農業構造改善で拾い上げなければいけないというふうには考えるべきじゃなくて、もし農業改善においても重点的に見なければならぬとすれば
○桑原参考人 今まで実際この問題に取り組まれておられる皆さんからお話がございましたが、私は机の上でものを考えている人間としまして意見を述べさせていただきたいと思います。私自身この農業構造改善事業につきましては、その当初においては私なりの批判あるいは意見を持ちましてその機会に述べたことがあるのでありまするが、しかし、事態はすでに汽車が発車したような状態でありまして、この段階においての考え方はおのずからやはり
○公述人(桑原正信君) お答えいたします。まず第一点は、アメリカの農業生産力の飛躍的な伸び方に対して、それと競争関係にある日本の農業あるいは農民の今後が、どうあるかというお尋ねだと思うのでありますが、確かに生産力それ自体を比較いたします場合に、そこにかなりの違いのあることを認めなければならぬのでありますが、しかし、私はただアメリカの麦と日本の麦、アメリカの米と日本の米、それを、そのものだけを比較してそして
○公述人(桑原正信君) お答えいたします。アメリカの農産物価格支持政策をお取り上げになって、そのもとにおいては増産が非常に進み、それがやがてこのアメリカの財政的に一つの問題を巻き起したという点でありますが、その点においては、もちろんこれは価格のきめ方いかんにありますが、アメリカのような、いわゆる作物転換の容易な地盤と日本のような場合では、かなり事情か違うのではないかと思うのであります。従ってもし再生産確保
○公述人(桑原正信君) 私は主として農林予算に問題を限りまして申し上げてみたいと思うのでありますが、申すまでもなく予算というのは、この場合農林予算でありますが、これは農業政策のいわば財政的な表現なわけでありますから、そういう予算の根底をなしております農政的な立場、あるいは観点というものを主として私の考えを申し上げてみたい、そういうふうに考えるのであります。 従来の日本の農業政策の基調は申すまでもなく