○参考人(根岸昌功君) 二つございます。
一つは、より高度の、そして最新の医療を提供するようなシステムをぜひともつくってほしいということです。これは私どもの病院だけではなくて、ほかの一般病院の方にも参加をお願いして、ともに診療の輪を広げていくという形で最新の医療ができるような、例えば技術の導入あるいは薬剤の導入に関してしっかりとしたシステムをつくっていただきたいというふうに考えています。
それからもう
根岸昌功
○参考人(根岸昌功君) 私どものHIV感染者、エイズ患者さんに対しての医療は一九八五年十月から始まっております。この間、どのような質と量の医療を提供していいのかということで大分苦労をしてまいりましたが、私たちが今行おうとしていることは、今お話ししたような三つの柱をどのようにうまく現場で融合させることができるかということです。
特に、医療の技術、そして看護の技術を提供するというのがやはり第一義的な職務
根岸昌功
○参考人(根岸昌功君) お手元に資料をお配りいたしましたが、その資料の第二ページ目のところをちょっとごらんいただきたいと思います。一番最後のページのところです。
ここに参考1、参考2として書いてございますが、参考1は、HIV感染者、エイズの患者さんが告知を受けたときにどのような反応があるのかということを羅列して書いてあります。そして参考2の方には、その後医療機関に対してどんなニーズを持っておられるかということを
根岸昌功
○根岸参考人 医師の中にもHIVに感染している人の診療を潔しと思っていない人がいないとは言えません。これは一般の方々と同じで、あるいは逆に、であるからこそむしろHIVの感染を恐れているという表面的な理由があります。しかし実際のところは、もしそういう種類のことで感染をするのでしたらば私たちは大変奇特な人間になってしまうわけです。どこの国であっても、そこに感染力の違いということがございますけれども、実際
根岸昌功
○根岸参考人 患者さんないしは感染をした人に対する積極的な支援がないというふうにお話をいたしましたが、実際にしなければならないと思うことが幾つかあります。それは例えば感染がわかってしまったために職場を追われた人あるいは学校から追われた人がいます。これは何も血友病だけではありません。ほかの性行為感染でもやはり同じことが起こっております。その人に対する、例えば日本にはございませんが差別を禁止する方法、あるいは
根岸昌功
○根岸参考人 都立駒込病院の感染症科の根岸と申します。
私は、今まで何人かの患者さんを診、そして残念ながらみとっていくという過程の中でいろいろな種類の経験をしてまいりました。その経験の中で、臨床の現場で一体何が起こっているのかということを一点、それから考えてエイズの対策には一体どういうものが必要なんだろうかということに関する意見、そして最後に、本予防法案に関しての私の意見をお話ししたいと思います。
根岸昌功