1958-10-29 第30回国会 衆議院 商工委員会 第10号
○柴田参考人 質問の意味がよくわからないのですが、私は先ほど言ったように、川というものはみな基準があるべきものだ——鉱山廃水が入った水は飲み水としては害があるでしょう。だから結局Bクラスに入る水だ。あるパルプ産業があって、これくらいのものがこう入ったものはDクラスだと自然にきまるもので、川はクラスを持っているべきものだと思います。海水もそうであります。ですから、指定区域がないというのは、あるべきものだから
○柴田参考人 質問の意味がよくわからないのですが、私は先ほど言ったように、川というものはみな基準があるべきものだ——鉱山廃水が入った水は飲み水としては害があるでしょう。だから結局Bクラスに入る水だ。あるパルプ産業があって、これくらいのものがこう入ったものはDクラスだと自然にきまるもので、川はクラスを持っているべきものだと思います。海水もそうであります。ですから、指定区域がないというのは、あるべきものだから
○柴田参考人 私の考えは指定水域というものは、むしろ今まであまり汚濁されていないところ、昔のようにきれいな水を持っているところを指定水域にすれば、そこは保全され、守られるのだと思います。こういうように水の汚濁があってトラブルが起きたところを指定水域として、水質基準をきめるということは、先ほど申しました通り工場が業種を変えたり、原料を変えたりするために、毎日のように変る。それだからそこで水質基準をきめることは
○柴田参考人 私は農民団体も協会も代表していない全然個人で呼び出されたのであります。私は学校を出てから三十三年間になりますが、その間にやった仕事は下水処理の問題とか工業廃水の処理及び水質試験、河川の調査、海水の調査、そういうことばかりしかやっておりません。それから戦前戦後各工場の廃水の処理の設計及び処理施設の実際に当っており、その後の管理、水質についての指導もしてきましたので、そういう経験があるということが
○参考人(柴田三郎君) そうですね、それは鉱山の人に憎まれるかも知れませんが、大体水質汚濁防止法で、課長連中何十人に吊上げになつて懲力たことがあるのですが、あんな目に会いたくないと思います。鉱夫を連れて行つて殺してしまうなんて言われたこともあります。困つてしまいますが、大体において日本で一番問題になるのは岩手鉱山の松尾鉱山でしよう。御存じの通り北上川が花巻辺で二つに分れて松尾鉱山に入つて、それがまつ
○参考人(柴田三郎君) それでは私応用化学が専門ですから、幾らか知つておりますからお話いたします。 製鉄所というのは鉱石を熔鉱炉でとかして銑鉄にする作業が主のようですが、必ずしもそうじやないので、そのために石炭ガスを使つて、ガスによつて熔接する。それから石炭ガスを発生する場合に各種の副産物を発生する。それから又コークスを使いますが、そのコークスもよそから持つて来たのでは、大変な大きな工場なんですから
○参考人(柴田三郎君) この問題は非常に各方面に亙るので、今お話の通り、時間もたくさんかかりますから、先ほどの挨拶の御趣旨に副うような点だけを申上げたいと思います。各方面において昨今漁業問題で工場に対して工業廃水を処理してもらいたい、それでなければ賠償金をもらいたいという問題が各所にたくさん起つているのですが、その場合に私はその調停者になるのですが、非常にやりにくいのは、結局は何ら法令的なものはないということが