1988-05-18 第112回国会 参議院 科学技術特別委員会 第8号
○参考人(板倉哲郎君) お答えします。 つまびらかな量というものを、今ここにいろいろ調べておりますのを別に持ち合わせておりませんが、いずれにしましてもプルトニウムというものを私たちは有効に利用をして、そして資源の有効活用、我が国のエネルギーの安定化を図りたいというのが第一でございます。現在かなりの軽水炉を運転させていただいております。その中にはまだ未処理の、まだ使用済み燃料のままの問題、海外に送りまだそれを
○参考人(板倉哲郎君) お答えします。 つまびらかな量というものを、今ここにいろいろ調べておりますのを別に持ち合わせておりませんが、いずれにしましてもプルトニウムというものを私たちは有効に利用をして、そして資源の有効活用、我が国のエネルギーの安定化を図りたいというのが第一でございます。現在かなりの軽水炉を運転させていただいております。その中にはまだ未処理の、まだ使用済み燃料のままの問題、海外に送りまだそれを
○参考人(板倉哲郎君) まず、二つの御質問のうちの一つの過酷事故のお話を申し上げます。 私きょう申しました中で、ソ連のチェルノブイリのような核暴走事故は起こり得ないということを申したわけでございます。先生御承知かもしれませんけれども、一つは、核暴走的なことになりますと、非常に大量のエネルギーが一どきに出ます。そういうために種々の工学的安全施設を持っておりましても、場合によりますとそれを凌駕するということが
○参考人(板倉哲郎君) ただいま御紹介いただきました板倉でございます。 私は、本法案の一部改正に対しまして賛成の立場から意見を申し述べさせていただきたいと思います。 私は、昭和三十二年に日本原子力発電株式会社が設立されました当初からこの会社に所属しまして、主として放射線安全あるいは原子炉安全の方面の仕事をし、また発電所の現場運営にも携わってまいりました。現在は高速炉の開発などの技術開発の仕事を行
○板倉参考人 サンプからオーバーフローといいますかサンプが溢水しておりますので、いま通産から御説明ありましたように、警報機はサンプの高高で鳴ったとは思いますが、そのときどういう操作をしたかということは、私現在存じておりません。
○板倉参考人 ただいまのサンプの警報自身の、水をくみ出した後でまた警報が鳴るかどうかちょっと私この場でわかっておりませんが、タンクの中の水をくみ出しますポンプにつきましては、いま先生御指摘のように、ポンプが一応機能を果たしまして水位をある程度以下にいたしましたときに、もしそこで警報が鳴らないと空のポンプの運転をする可能性がありまして、そういうことはポンプの焼きということにも関連いたしますので、物によりますと
○板倉参考人 お答え申し上げます。 いま先生御指摘になりましたように、新しい廃棄物処理施設をつくりましたときに、先生、数もよく御存じでございましたけれども、約二百六十幾つというものの警報が新しい制御室の制御盤についております。それが警報装置の中には状態表示のものもありますし、警報的に考えるものもあるわけですが、そういうものが二百六十幾つもございますので、非常に頻度多く、あるいはほとんどと言ってもいいくらいに
○参考人(板倉哲郎君) 原子炉規制法で書かれております記録ということがございますが、そういうことと、いま運転日誌の記録ということにつきましては、明確にそういう記録というものは運転日誌に皆書くようにというように決められておりませんので、私は、ただいまその運転日誌に書いてないというのは原子炉規制法違反ではないかとおっしゃいますけど、それに該当するとは考えておりません。
○参考人(板倉哲郎君) この場合にはそのチューブのリークでございませんので、拡管部といいますかそれをイクスパンドしまして修理したわけでございます。それからいまの御質問ございました復水器の修理には、どこにおきましても漏洩の穴の小さな場合には原子炉を運転したまま出力を下げまして、たとえば敦賀の場合でございますと出力を半分に下げまして、小さな漏洩の場合でございますと、復水器を働かしておりませんとどの部分からの
○参考人(板倉哲郎君) 昨年の十一月のものは、パイプを管板にくっつけておきます拡管部でございますが、チューブのリークですとわりに簡単に見つかるんでございますけれども、そのチューブを管板に取りつけている部分でございましたので、多少従来よりも日にちが見つけるのにかかりましたけれども、拡管部でございます。
○板倉参考人 お答え申し上げます。 まず第一件の給水加熱器におきましては、協力業者の方の一日当たりの個人の最高は九十ミリでございます。なお、社員も同じく最高の者が九十ミリを受けております。 第二番目のフィルタースラッジのオーバーフローのときには、業者の方で最高の方が一日当たり五十六ミリレム受けていらっしゃいます。社員は十三ミリを受けた者がこの作業で一番多うございます。 それから、第三番目の新しい
○板倉参考人 申し上げます。 発電所に働く者が三カ月間に受けます放射線は、法令上三レムと決められております。また、一年間に五レム以内にするということが国際的にも決められております。したがいまして、私の方の会社といたしますと、先ほど申しました三レムあるいは一年間の五レムを十分に確保できるようにということで、一年間たとえば五レムに対しましてはその六割方を目標として、それを超さないようにというような管理
○板倉参考人 板倉でございます。 いま先生から言われましたとおりに、電気事業法におきまして事故などの報告を義務づけられておりますが、電気事業法におきましては、一応軽微なものを除くとしてその事例が載っておりますが、いま先生言われましたように、そういうものにかかわらず五十二年三月には大臣通達が出て、軽微なものといえども報告するようにという御指示をいただいております。 今回のことは、この御指示に全く違反
○参考人(板倉哲郎君) 耐圧試験という大きな項目の中に、その代行といたしまして、実際に圧力をかけずに非破壊的にそれを検査します検査がございます。そういうものも含まれて大きな意味で耐圧検査と言っておりますから、部分によりましては、実際の圧力かけての試験をせずにその代行、かわりの方法を行うこともございます。
○参考人(板倉哲郎君) 給水加熱器全体の全工事を入れまして、御指摘の額より多少上回るかもしれませんが、その近くの額の契約をしております。
○参考人(板倉哲郎君) 最後になりましたけれども、安全審査の体制ということとそれから安全の問題ということはやはり完全に分離できる問題ではないわけでございます。しかし安全にいまの原子炉がなっているかどうかという点と、それとともにそういうことが国民の同意を得ているものかどうかということは田島参考人も言われたように別の問題だと思います。別と申しますのは、非常に関連がありますけれども、これをよく説明し、よく
○参考人(板倉哲郎君) 私は二つに分けて話ししたかと思いますが、日ごろの原子炉の運転中に量的にはきわめてわずかでございますけれども、放射能というのは環境にわずかながら捨てております、というのが、実際であります。この値からくる人の被曝といいますか、放射線を受ける量というのは自然の場所による変動、あるいは同じ場所によっても年による変動以下のものであって、そういうことから見て実質的な意味で人間の安全に、あるいは
○参考人(板倉哲郎君) 板倉でございます。私自身は、原子力の安全の問題をここ十年ないし二十年、それを専門にやっている一人の技術者でございます。で、所属しておりますところも原子力発電を行なっております原子力発電会社に現在所属しております。 で、原子力の安全並びに環境の問題ということに関連しまして一番中心になりますのは、原子力自身が持っております潜在的な危険ということの一語に尽きると思います。しかし、
○参考人(板倉哲郎君) まことに申しわけございませんが、いまおっしゃいましたこまかい点について、その数量的なことで私存じてないものもございますので、御了解いただきたいと思います。 まず、お答えしやすいものから申しますと、原子炉の水の中の放射能の濃度が百分の一であった、と申しますのは、敦賀発電所の保安規定の中には、運転中の原子炉の中の水の濃度の、ある核種で申しておりますけれども、〇・四マイクロキュリー・パー・ミリリットル
○参考人(板倉哲郎君) お答えいたします。 原子力発電所の中には、御承知のように燃料が入っております。で、この燃料と申しますのが、運転中におきましても、燃料がきわめて大きく破損するとか、こわれるとかということがございますと、原子炉のまわりに回っております水の中の放射能が異常に増加するわけでございます。その異常の増加がございませんでも、一年に一度定期検査ということは、中のものの健全性を確認するということとともに
○参考人(板倉哲郎君) 板倉でございます。電源開発促進対策特別会計法案と、それから電源開発促進税法案の件に関しまして、私の意見を述べさせていただきます。 世界的に見ましてエネルギーの増加というものは、特に高度の産業政策ということ等は抜きにしましても、人口の増大あるいは産業からフィードバックされます民生の向上ということについて、これは世界の全人類がすでに合意を得ている一つの考え方であると私は考えます
○参考人(板倉哲郎君) 私の意見を一つ。確かに、燃料が大きくこわれますと、日ごろの運転中におきましても、先ほどから話がございますように、一次系の水の放射能で検知できるということがございますが、この場合には、久米参考人も言われましたように、ピンホールの数がもともと多いといたしますと、それから一方ピンホールがなくてかなり大きな破損があったという場合には、放射能では区別しにくいことがあるかと思います。この
○参考人(板倉哲郎君) いまおっしゃいましたように、実績それから実際の運転管理の上におきましては、アメリカで現在まだ提案中でございますけれども、そういう値よりも低い値で日本の原子力発電所は運転ができております。そこで、私、アメリカの提案自身のことを多少ちょっと御説明したいと思いますけれども、アメリカにおきましても、基準と申しますか、限度と申しますのは、従来どおり一年間五〇〇と、ミリレムという単位でございますけれどもそのまま
○参考人(板倉哲郎君) 原子力発電会社の技術部に勤めております板倉でございます。 私は、学校を出ましてから、あるいは学校時代から、放射線関係の安全のこと、あるいは私の会社が昭和三十三年に設立しましたけれども、その設立の準備のころから安全の問題をずっと担当しております。原子炉の安全ということにつきましては、原子炉の大きな事故に対する安全ということと、日ごろの通常の運転に対する安全ということに大きく分