1949-11-19 第6回国会 衆議院 水産委員会 第12号
○松田委員 私は新潟県人なので、その状況を誤つている範囲からお話申し上げたいと思うのであります。 法案に対する問題はたいへんけつこうでありまするが、新潟県は現在一年に約千石のさけがとれておる。一方秋田県や山形県においてはほとんどさけの漁獲がないので、新潟県の先覚者があそこに鮭鱒の養殖をやられた、孵化事業をやられたということに対して、その惠みが沿岸漁業者が潤うておる今日の状況であることを私は知つておるのであります
○松田委員 私は新潟県人なので、その状況を誤つている範囲からお話申し上げたいと思うのであります。 法案に対する問題はたいへんけつこうでありまするが、新潟県は現在一年に約千石のさけがとれておる。一方秋田県や山形県においてはほとんどさけの漁獲がないので、新潟県の先覚者があそこに鮭鱒の養殖をやられた、孵化事業をやられたということに対して、その惠みが沿岸漁業者が潤うておる今日の状況であることを私は知つておるのであります
○松田委員 坂本政務次官もおいでになつておるのでありまして、どうかただいま申し上げております点に対しては、政府の政策としてお取上げになつて事務当局を御鞭撻あらんことをお願い申し上げておきます。
○松田委員 漁業法案に対する金融の裏づけということに対しては、夏堀委員と同一の考えを持つておるものでありまして、大蔵当局といたしましても、十分にこれを御研究くださるよう要望いたすものであります。 また私は別な点から、ひとつ金融問題について申し上げてみたいと存ずるのでありますが、今この議会中にわれわれが常に陳情を受けておる問題があります。それは各地方における災害の復旧の問題でありますが、この災害復旧
○松田委員 宮崎さんが御意見をお述べになつたそのうちに、協同組合員というものの、素質が一時的な急造なものらが入るようなことでは、とうてい定置漁業の健全な経営ができ得ないのである。ゆえに健全な経済に立つている現在の定置漁業者に対しても、優先順位の場合においては同等の位置を與えろというように私は聞えましたが、その通りでありますか。 またもう一つは五箇年という年限に限られているが、定置漁業そのものの従来
○松田委員 関連して……。山本さんの御意見の中に、日本の歴史を説いてお話でありましたが、この法案の中に、北海道の特異性を認めることになつておるのであります。つまり日本の歴史は、現在のアメリカにおいて、アメリカの開拓者というものに対してアメリカは非常な尊敬の念を拂つておるのである。北海道は内地の府県と違いましてただいま申された御意見の中に、北海道の定置漁業者は、あのアメリカの開拓者と同様な苦労をもつて
○松田委員 ただいまのお話の中に、打瀬網は許可を受けている船であるというお話でありましたが、私は現在の水産法規からいたしまして、往復の動力をつけて運航することはさしつかえないと思いますが、十五馬力ないし二十馬力の動力をつけている船が、みずからその動力をもつて打瀬網を行つている許可のあることを、現在私は知らないのでありまして、もしそれが許可されていることであつたならば、私の言うことは間違いなのであります
○松田委員 私この前の調査のとき紀伊水道の調査にお伺いした者であります。このたびの瀬戸内海の調査にぜひともお伺いしたいと存じましたが、やむを得ざる事情によつてお伺いしかねたのであります。同僚委員の方方からその内容をいろいろとお知らせを願つたような次第でありまして、自分個人としては、まだ結論ははつきり申し上げられなかつたのでありまするが、あの当時の兵庫県の試験場の技師の方の科学的な説明がありましたのに
○松田委員 油糧公団というのはなくしましたか——ありましよう。そうすると集荷人というのもあるはずですね。この介在が今のビタミンの問題に対しては非常な隘路になつておることを、通産省においてはお考えになりませんか。これがビタミンの輸出というものに対する非常な隘路であります。しかも貿易価格というものと、最低価格というものと、生産者価格というものとの中が相当にあるのであつて、これが集荷人、公団というものに壟断
○松田委員 ただいま田口君からの資金の問題につきましては、しごくごもつともなことと存じますが、ひとついわしサージンのカン詰ばかりでなく、あらゆる点に対して、この問題を取り上げて、調査等の方に金融の道を講じていただきたいと存ずるものでございます。今までの貿易品に対して私は非常に誤てる行政の面がたくさんあるのじやないかというように考えられた点がたくさんあるのでありまして、今日また行われておるあの油糧公団
○松田委員 つまり鮮魚の統制がなくなつた場合においてどのような機関をもつて統計を維持することができるか、こういうことと、生産者の経済を守つて行くために、ややもすればインチキな者らが出て来るような状態にならないとも限らないのであります。現在荷受機関というものがあつて—つまり荷受機関であろうが、市場であろうが、また問屋であろうが、こういう制度に移りかわつて行つても、それが許可制度になることはもちろんのことと
○松田委員 ただいま砂間委員からお話のように、経済調査庁は政治の実態をどのように考えているかということに対して、私は非常に行き過ぎがあるのじやないかということを、常に考えているのであります。このたび閉会になつてから、この第六国会が開かれるまでの間、選挙区に帰りましたところが、一つの小さな例といたしまして、私の町に各方両からの宿屋の者を招集して、経済調査庁の役人が参りまして、君らは宿泊している人々に対
○松田委員 私は安本長官、農林大臣がいま少し熱意を持つてこの問題について折衝していただきたい、かように考えるものであります。ただいまも大臣のお話の中にありましたが、大臣は政調会長としてこの一月の総選挙にあたり、民主自由党のあり方をはつきりと國民に声明しておられるのであります。明治維新より昭和十二年まで自由経済によつて日本の國力が世界の一等國にまでなつたのでありますが、誤れる戦争のために、今日敗戦國としてこの
○松田委員 第七章土地及び土地の定着物の使用というのに、第百二十條から百二十四條までが関連されておるようでありますが、「漁業者、漁業協同組合又は漁業協同組合連合会は、左に掲げる目的のために必要があるときは、都道府縣知事の許可を受けて、他人の土地を使用し、又は立木竹若しくは土石の除去を制限することができる。」一十一條にはこれをまた使い道を書かれておつて、二十二條には「又は支障となる木竹を伐採し、その他傷害物
○松田委員 九原則の実行にあたつて今年度の予算は画期的の予算を組まれたことであり、私どもは日本の経済が現在のような統制経済によるびつこになつておることを、一日も早く是正せんと念願しておるものであります。しかして第五國会においてわれわれがこの画期的な予算を樹立した直後においては、世の中の情勢はさほどまで変化を來しておらなかつたのであります。その当時においても、われわれとしては水産業におけりるこのびつこな
○松田委員 質疑または御答弁によつて、大体私は質問はないのでありますが、説明員の言葉の中に、この法案には漁業を営む者、漁業從業者というようになつておつて、つまり漁業者となつておる。また漁民という言葉も使つておる。しかるに説明員は先ほどから二度も人民という言葉を使つておる。これは共産党が世界人類を指して人民という言葉を使つておるのであるが、この法案は日本國民の漁業者に対する法案であるのであつて、共産党
○松田委員 私は北海道の例をもつて申し上げてみたいと存じます。北海道における農地改革の問題は、開拓者が、内地の状態と違つて、ありとあらゆるあぶ、蚊に食われ、熊のすむあの北海の荒野において開拓をしたそのりつぱな土地が、今日農地改革の線によつて改革された。その意味から言つて、この漁業法の改正は、これはあの努力、あの行動に対して考えてみるときにおいては、むしろ私はやさしいことだと考えております。だがあの北海道
○松田委員 私は審議会の費用事及び補償費をとる問題に対して、ただいまの小高委員のお話のあるように、この問題は非常に的外れじやないかという考えを持つのであるが、話が少し横道に入りますが、立案者においては漁業の実体をはたして認識されてこの法案をつくられたかどうか。まず現在のあらゆる物價に対する統制経済の面から行く今までの政府のやり方が、一例をあげて申すならば、私はここに資料を持つているのであるが、一つの
○松田委員 大藏大臣も、三月の総選挙には私同様に日本の國の自立経済を立て、日本経済を立直すべく、われわれはこれをモツトーとして國民に訴えたのであります。しかも私どもは、ただいまの大藏大臣のお話同様に、補給金というものに対しては、おそらく全部の補給金をはずして、そうして税の軽減をはかるということを、われわれは念願とするものであります。しかしただいま夏堀委員のお話にもあつたことく、今日の漁業の実態は、大藏大臣
○松田委員 本請願の要旨は、北海道當呂群當呂村當呂川の運営による鮭、鱒の養殖事業は相当の成績をあげているが、現下の食糧の補給として水産物増産計画を進めるため現在の文化施設を拡充されるとともに、從來北海道鮭、鱒養殖水産組合に委託されていた親魚の捕獲作業を該村に委託されたというのであります。よろしく御採択願います。
○松田委員 宇登呂港を漁港並びに避難港として修築の請願をお願いしたいと存ずるものでありまして、北海道斜里群宇登呂港は、知床半島及びその周辺の豊富な陸、海資源開発の基点として重要であるばかりでなく、樺太、千島方面からの引揚漁民の收容地であり、付近に観光地を控え沿岸約八十里の間、港がほかになく、かつ同南東突端海域は濃霧の発生すること多く、急潮でしばしば船舶が避難しているから、避難港としてすみやかに該港の
○松田委員 當呂郡當呂川川口の漁港の問題でありまして、本請願の要旨は、北海道當呂郡當呂川々口に位する當呂村は、漁獲高逐年増加しているが、該河川河口は浅く、ために漁船からの陸揚は困難であり、しけの際は漁船はう回して網走港に避難する外なく、漁業経営上重大な障害となつている、ついては、該河口より約十キロ東の天然の良湾ポントマリに船入澗を築設されたいという趣旨でございまするので、この点御採択をお願いいたしたいと
○松田委員 大臣及び長官の御答弁によつて、大体においてその経過、また今後とつて行かれる農林省の態度はわかつたのでありますが、現在許可されたという工場が、もし現に漁業を営んでおるということであるならば、非常な大きな問題が惹起するのではなかろうかと存ずるのであります。何ゆえならば、私ども水産委員会としまして、この資材の配給に対して、共産党の砂間議員から痛いところを突かれておるのであります。しかるにもし現在漁業
○松田委員 農林大臣と水産廰長官に対して御意見を伺います、私聞くところによりますと、今月の十日ころに北海道廰において、従来かにカン詰に限つてに農林省の許可になつていると聞いているのでありますが、北海道廰において、北海道の某工場に対して、二工場またはその他に対してこの許可を與えたと聞いております。私ども北海道におきまして、このカン詰工場の許可は北海道長官がすることに対しては、これに越した幸いのことはないと
○松田委員 私は議会政治、つまり今日民主主義政治と言つて論議をされており、またわれわれもその線に向つて議会政治をモツトーとして代議士に出て来たものであります。しかしてこの水産委員会はすなわち議会政治であり、ここに論議をされておる。たとえば今の鮮魚の統制問題にしても、この委員会はじまつて以来論議され、もはや盡されておるのであります。水産廰の案もある程度まででき、われわれ委員会としての案もできて、ここにもはや
○松田委員 私どもは選挙に際しまして、生鮮魚介の統制撤廃をスローガンとして公約して参つたものであります。大臣も民主自由党出身の大臣としまして、ただいままでのいろいろな議論をも、また御体驗をも知り得ておることだろうと存じます。今日この会談におきまして、安本の御意見では、なかなか現在の段階といたしまして、資料の整備をしないうちは、この生鮮魚介の自由販売を、とうていなしがたいような事情にあるというような御意見
○松田委員 ただいまの御委員を伺いまして、こうした委員会や役所でいろいろとお話するよりも、あなた方の考えられている点が、現在の実情とどういうふうに違つているかということを、委員と役所の者と同道して、実際を調査して見る必要があるじやなかろうかと私は考えるのであります。私ども水産委員といたしまして、ただいまの御意見を聞きまして、現在の情勢とまつたく相反している点は、むしろ苦笑を禁じ得ないような状態にあるのであります
○松田委員 ここに水産業協同組合法制定に伴う水産業團体の整理等に関する法律、その第二條、第三條にこれがはつきり明記されておりますから、次長の答弁は無用だと思います。
○松田委員 先ほどの御説明の中に、やむを得ない場合は魚價の値上げも考慮しなければならぬというお話のように承つたのですが、経済九原則の題四項に、價格の統制の強化ということがうたわれておると思うのであります。この場合、はたして魚價の値上げに可能であるかどうかということをお聞きしたいと思います。
○松田委員 ただいま砂間委員のお説を聞いておりまして、私まことに矛盾を感ずるものであります。まず共産党はすべからくイデオロギーから言つても、ただいまの議論から行きましても魚價は安いから統制を撤廃しろという御意見を常にされておるのであります。しかして今日においては、この安見なければならない。輸出においては先ほど御説明を承つたように、單一レートを三百三十円なり三百五十円の一本建てにして行く。輸入においてもその
○松田委員 そういたしますと、これからの水産物に対する輸出というものに対する考え方は、三百三十円なり三百五十円なりに、この為替レートが決定した場合のその單價をもつて計算してもいいということになりますか。
○松田委員 資材の点に対して、為替レートの問題による補給金というようなことが、ただいま論議されておりますが、この点に対して、私は資材の点に対して五十五億という補給金を要する。しかして一方輸出に対しての水産物に対する——これは資材とはかわりますが、輸出に対してのどの程度の補給金があるか。現に行われておる冷凍品に対しては、二百六十円というレートによつて行つている。また乾したものに対しては二百八十円という
○松田委員 拒否品の問題について触れてみたいと思います。現在東京市場において、北海道から來ておる魚で、この寒いときにおいてさえ拒否品が相当出ておるのであります。今後春から夏になりまして、頻繁にこの拒否品なるものが出ることだと私は考えるのであります。事実統制規則が今日あつて、その割当をわれわれもさしずするのでありますが、作夜私どもの会合において東京の小賣商業組合から出たパンフレットの中に、三月の一人割
○松田委員 ただいまのお話から行きまして、私はまことに認識不足もはなはだしいと存じます。それはあなたのお考えになつておられるのは、油の生産があるからという御意見でありますが、それはいわしに限つたものであろうと私は考えます。現在の状況から行きまして、もはや九十九里浜のいわしはどこに行つたかというような問題まで出ております。いわしは肥料にたくなどという時代ではありません。しかも北海道においては、いわしなどというものはありません
○松田委員 ただいまのお話にも、魚に対する公定價務のきめ方のお話もありまするが、現在行われておる肥料の價格であります。この肥料の價格は禁止價絡になつておるような状態であります。一切のものが公定價格によつて、生産價格をもつて生産するというときにあたつて、そういう建前で物價廳が公定價格をきめているときにあたつて、現在の魚肥というものはほとんど禁止價格にひとしいものになつております。南の九州及び北の北海道
○松田委員 ただいまの御説明を伺いまして私考えるのに、終戰後における現在とあの当時の法とのかわり目において、わずかの差違で生じたことである。こういうような二十一年度の決算を、二十三年の当時において行うことをせずに、この二十四年度の忙しい國の仕事をやらなければならない最も重要なときにおいて、こういうことをくどくどしくやつておるということは、まことにまずいことではないかと思う。こういうものはわずかの法のかわり
○松田委員 現在の漁業関係におきましては、金融の問題と資材の問題であるのでありますが、金融の問題は幾多の議員の方々からいろいろとお話も、また質問もあるような状態であります。つきましては、私どもは関東から以北の漁船より存じていないのでありますが、現在一番困つておるものは金融の次は資材であります。この資材の点から行きまして、ロープの点はこの前長官からお話があつたようでありますが、燃料の点につきまして、われわれはこの