1984-05-09 第101回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第6号
○村田(文)政府委員 昭和五十七年十一月に公表されました鉱害復旧長期計画によりますれば、五十七年度から十年間で処理すべき鉱害量は復旧費ベース、事業費ベースで五千九百億円でございます、五十七年度価格でございますが。これを期限内に円滑に処理する観点から昭和五十七年度、五十八年度、両年におきまして、それぞれ七百億円の復旧事業を実際いたしております。五十九年度におきましても、先生御指摘のように七百一億円の予算
○村田(文)政府委員 昭和五十七年十一月に公表されました鉱害復旧長期計画によりますれば、五十七年度から十年間で処理すべき鉱害量は復旧費ベース、事業費ベースで五千九百億円でございます、五十七年度価格でございますが。これを期限内に円滑に処理する観点から昭和五十七年度、五十八年度、両年におきまして、それぞれ七百億円の復旧事業を実際いたしております。五十九年度におきましても、先生御指摘のように七百一億円の予算
○村田(文)政府委員 一般炭の需要につきましては、長期的には着実に増大していくものと考えておりますが、当面は御指摘のように電力需要が伸び悩んでおります。さらにセメント生産の低迷等を反映いたしまして大幅な需要増大は望みがたい状況でございます。 一方、海外炭の供給は、日本も参画いたしました新規炭鉱の出炭が開始されましたこと等もありまして、全般的に言ってオーバーコミットトメントの状況になっております。
○村田(文)政府委員 基準炭価の設定につきましては、第七次答申の指摘も踏まえまして、御指摘の法律の五十八条の規定にのっとりまして、国内炭の合理的な生産費を基礎とすることは当然でございますが、同時に国内炭の安定的な需要を確保するという観点から、市場環境をもあわせて考慮して決めてまいりたいと考えております。したがいまして、今年度の炭価決定に当たりましては、賃金、採炭コストの動向、海外炭価格の動向等、考慮
○政府委員(村田文男君) 廃止路線のうち貨物、石炭を取り扱う路線でございますが、具体的には歌志内線、幌内線のことだと存じております。この二線につきまして国鉄あるいは運輸省との折衝状況を簡単に申し上げますと、まずこれら二線は当初第一次廃止路線の対象になっておったわけでございますが、石炭貨物輸送の重要性というのにかんがみまして、これから除外するように要請した次第でございます。 それから、さらに本年二月
○政府委員(村田文男君) 御案内のとおり、国内炭の炭価につきましては、石炭鉱業合理化臨時措置法の五十八条に基づきまして、「石炭の生産費、石炭の輸入価格、石炭以外の燃料の価格その他の経済事情を考慮して、」通産大臣が毎年一回石炭鉱業審議会の意見を聞いて決定することになっております。したがいまして、今年度の炭価決定に当たりましても、賃金あるいは採炭コストの動向、海外炭の動向等、考慮すべき所要の指標が明らかになりました
○政府委員(村田文男君) 生産状況について御説明申し上げます。 三月十九日にほぼ全面再開いたしたわけでございますが、それ以降今日までの生産実績は、平均日産量が一万五千トン弱でございまして、計画出炭量を若干下回る程度まで回復しているものと承知いたしております。 それから減産の状況でございますが、五十八年度の三池炭鉱全体の減産量は約六十六万トンでございます。ただ、この中には事故以前の自然条件の悪化等
○政府委員(村田文男君) まず、技術輸出の問題でございますが、日本の掘削技術につきましては、中国等に既に技術協力という形で進出いたしておりますし、機械そのものは広く輸出されておるというところでございます。私どもも直接こういう輸出するものに助成はするという建前じゃございませんが、技術開発等の面では前々から積極的に助成をしてきておるというようなことでございます。 それからボタの処理、有明の問題でございますが
○政府委員(村田文男君) 御指摘のように石炭産業、現在の生産量を維持するためにも相当前もって坑道の掘進を図らなきゃいけませんし、それから深部化、奥部化に対応いたしましてコストアップを吸収するという観点からも設備の近代化が相当大きな負担になっております。例えば、五十七年度におきましては石炭鉱業全体として六百十三億の設備投資をいたしております。売り上げが二千八百億ぐらいでございますので二一・六%でごいまして
○政府委員(村田文男君) まず、付加価値――石炭の利用の拡大の方から申し上げますと、最近における先端技術の向上あるいは石油ショック後のエネルギー事情の変化を反映いたしまして、従来利用されておりませんでした低品位炭の利用が発電を中心にかなり進んでおります。また、従来廃棄されていました石炭灰につきましても、肥料あるいはセメントの原料としてよく利用をされてきております。技術開発につきましては、今私ども積極的
○村田(文)政府委員 私どもといたしましては、国内炭が貴重な国産エネルギーであるという重要性にかんがみまして、保安の確保に最大の配慮を払いながら、引き続き石炭鉱業審議会から五十六年に御答申をいただいております第七次答申の基本的な考え方に沿いまして、政策の展開を行ってまいりたいと考えております。
○村田(文)政府委員 お手元に資料が二種類お配りしてございます。 まず、「昭和五十九年度石炭対策関係予算予定額」に即しまして、石炭勘定を中心に御説明申し上げます。 第一は、石炭鉱業合理化安定対策でございます。 現在、石炭鉱業合理化臨時措置法等の関連法律に基づきまして各般の施策を行っておるところでございますが、昭和五十九年度におきましても、石炭鉱業審議会の第七次答申の趣旨にのっとりまして、石炭鉱業
○政府委員(村田文男君) 検討いたしますが、非常に財源が苦しゅうございまして、既存の政策をやるにも精いっぱいというのが実情でございますので、それもお含みいただきたいと思います。
○政府委員(村田文男君) 調整金の趣旨は、単に炭鉱間の金のやりとりということじゃなくて財政資金から出せということであろうと思いますが、今回、来年度の要求におきましても、決して海岸炭鉱から削った分だけを回すというだけではなくて、やはり二億程度新しく国庫から持ち出すという要求になっておりますので、その辺も御理解いただきたいと思っております。
○政府委員(村田文男君) 炭価につきましては、今年度の炭価は御指摘のようにまだ決まっておりません。九月の九日に石鉱審の需給・価格部会の専門分科会を開きまして需給をまず決めました。その後、炭価につきまして需要、供給両面から意見を聞いておるところでございます。できるだけ早い機会に七次答申の精神にのっとった適切な炭価を決めてまいりたいと考えておる次第でございます。 それから、体制問題あるいは共同化の問題
○村田(文)政府委員 財政当局から厳しい意見が出ておることは私ども承知いたしておりますが、先生御指摘のような成果もおさめておりますし、必要性は非常に重要と考えております。したがいまして、来年度予算におきましても、本年同様十八億六千二百万の金額を要求し、何とか確保したいと考えております。
○村田(文)政府委員 お答え申し上げます。 今後の生産の基調といたしまして、やはり千七百万トン台どいうものは何とか確保いたしたいというふうに考えております。 貯炭の見通しでございますが、先般石鉱審で御審議いただきました需給見通しにおきましては、今年度末の貯炭といたしまして、原料炭で四十万トン、これは対前年比七万トンの増でございます。一般炭で六十六万トン、これは対前年比十五万トンの減でございます。
○村田(文)政府委員 御指摘のような自然条件の格差を是正するために、五十七年度に石炭鉱業安定補給金の単価の改定を行いまして、御指摘の石狩地区の急傾斜炭鉱に対しましては重点配分を行ったわけでございます。具体的には、トン当たり六百円という従来の単価を千百五十円というふうに引き上げたわけでございます。五十八年度も引き続きその単価で予算を計上いたしております。 しかしながら、その後の経緯を見ますと、なお自然条件
○村田説明員 先ほど申し上げましたように、将来の起こり得るであろう再開発を阻害しないようにこの鉱業権を保全していくという方向で考えております。ただ、具体的にその承継先をどこにするか等につきましては、さらに検討を加えてまいりたいと考えております。
○村田説明員 抹消はできません。
○村田説明員 法律的に申し上げますれば、当該鉱業権は抵当権の対象になって抵当権が設定されております。したがいまして、その処分につきましては債権者の意向に左右される面がございます。したがいまして、会社更生法の中でその処理が決められていくわけでございますが、私どもといたしましては、将来の開発を阻害しないように、その保全のあり方について十分検討を加えながら、関係方面に要請あるいは指導をしてまいりたいと考えております
○説明員(村田文男君) 真谷地並びに幌内炭鉱が、夕張炭鉱と融資あるいは物的担保の提供等を通じましてきわめて密接な関係があることは事実でございます。このような両社の実態にかんがみまして、政府といたしましては、これまですでに関係金融機関等に対しまして債務保証の追及を見合わせるよう要請するなど、幌内、真谷地両炭鉱への波及を防止するために努力しているところでございます。 両社の経営の安定のためには、もちろん
○説明員(村田文男君) 通産省といたしましては、企業誘致が夕張地域の経済振興並びに離職者の雇用対策上不可欠なものであると考えております。このため地域振興整備公団を通じまして、夕張市内の立地企業に対する融資特例措置の実施をすでにいたしております。また、夕張市内の工業団地の販売条件を極力弾力化するという形でもって誘致を進めたいと思っております。さらに、同公団並びに関係機関の協力を得まして、現地視察会の実施等
○説明員(村田文男君) 北炭夕張新区域十尺層の再開発につきましては、今回経済性、保安技術職員の確保等の問題から開発を断念いたしましたが、将来石炭企業の体質の改善及び需給環境の好転等開発の環境が整えば、その開発の道は開かれることもあり得ると存じております。 政府といたしましては、現在すでに開発周辺調査ボーリング等の制度はございますが、その一環として、当該地域におきましてすでに二十九本のボーリング調査
○村田(文)政府委員 中小企業庁では、今年度から発足させるつもりで、予算上の予定では全国で十地域になっております。その中の相当部分をテクノ地域に私どもとしては使いたいということで、いま中小企業庁と相談を進めているところでございます。
○村田(文)政府委員 通産省といたしましても、湖沼の水質保全はきわめて重要であると考えております。そのために特別の措置を講ずるという趣旨は十分理解しておるつもりでございます。したがいまして、これまで湖沼の水質保全のためにいかなる方策が最も有効かつ適切であるかにつきまして、環境庁初め関係省庁と検討してきているところでございます。今後とも誠意を持って検討に当たってまいりたいと考えております。 また、中小企業
○村田(文)政府委員 お答え申し上げます。 狭い国土に人口が集中しておりますわが国におきましては、経済活動と環境の保全を両立させることが何よりも重要でございます。通商産業省といたしましても、産業政策あるいはエネルギー政策を推進するに当たりまして、環境庁とも十分相談しつつ、今後とも科学的、合理的な環境保全対策、公害防止対策に万全を期してまいる所存でございます。
○村田(文)政府委員 本法案は、四十七年の閣議決定に基づく公共事業のアセスメント等の経験を踏まえまして、大規模な公共事業等を中心に構成されておるというふうに私ども理解いたしております。
○村田(文)政府委員 お答え申し上げます。 条例の制定の可否につきまして、私どもとやかく申し上げる立場にはございませんが、現実に北海道その他ではすでに条例が制定されておりまして、私どもの行政指導に基づくアセスメントと、条例に基づくものとを調和しながらやっておるケースもございます。
○村田(文)政府委員 お答え申し上げます。 この法案につきましては、閣議の決定を経て政府より国会に御提案申し上げているとおりでございまして、通産省も含めまして、政府全体として最善のものと考えておる次第でございます。 それから、発電所の問題につきましても、法案の作成の過程では各省間あるいは各方面でいろいろ議論があったことは承知いたしておりますが、先ほど環境庁の清水局長から御答弁のとおり、発電所をこの
○村田説明員 区分の問題につきましては、確かに私ども、大島つむぎの定義というのはあくまでも締め機でつくったものということになっておりまして、製造工程から見れば明らかに区別できる、この点は間違いないと思っております。ただ、でき上がったものを行政ベースで、これはまた玄人がいろいろ風合いその他で判断する、これまた相当の確率をもってできると思っております。ただ韓国と三万六千五百反が守られているかどうかというような
○村田説明員 後者の点から申し上げますと、具体的な社名はインボイス統計でこざいますので控えさせていただきますけれども、ある数社のインボイス申告を当たってみましたところ、ここで出ております数字より、これは大島つむぎの数字として出ておりますが、それより広い範囲で私ども通関統計その他大島つむぎの分類はございませんで、つむぎ全般の分類がございますが、それよりも非常に多いというような数字も出ております。その辺
○村田説明員 絹織物に対する規制の強化という御意見でございますけれども、いろいろガットのルールその他ございまして、これ以上の規制の強化につきましては慎重に検討してまいらなければならぬ、こういうふうに考えております。ただ、先ほど申しましたように、現在の二国間協定並びにこれを補完する貿管令による措置ということで、これを機動的かつ厳格に適用してまいれば、何とか対処していけるものであろうと私ども考えております
○村田説明員 御案内のように、絹織物につきましては日中、日韓の二国間協定を基礎にいたしまして輸入の秩序化を図っております。二国間協定でございますので、御指摘のように、わが方の考え方を一方的に通すということはなかなか困難でございます。しかしながら、私ども、国内の需給状況を踏まえまして、これまで四回の交渉を行っておりますが、粘り強く交渉を行っております。たとえば絹織物について申しますと、中国の場合協定締結
○説明員(村田文男君) 基本的には、織物について申しますと、協定がベースになっておりますので、先ほど二瓶局長がおっしゃられましたように、国内の需給と相手国の事情等も勘案して、できるだけ国内の需給に影響を与えないような形でやってまいりたいと思っております。絹糸につきましても、同様、そういう形で管理をしてまいりたい、国内需給を十分勘案して管理をしてまいりたい、こういうふうに考えております。
○説明員(村田文男君) まず絹糸につきましては、生糸の一元輸入を補完するために、私ども世界の百四十二カ国を事前許可制の対象にいたしております。同時に、その他の国を事前確認制ということで、世界を輸入のコントロール下に置いておるわけでございます。そういう管理の結果、昨年の輸入量は、先生おっしゃいましたように、三万四千俵でございまして、これは対前年比八五%ということで、一五%の削減と、減少ということになっております
○村田説明員 先ほど先生御指摘のように、昨年の四月にポリエステルの加工糸につきましては二倍、アクリルの綿その他につきましては九倍という膨大なものが二日ほどの間に集中したわけでございます。これは量がオーバーしたということのみならず、しかも一時期に集中するということで、国内産業に多大の影響を与えたわけでございます。本件、単に大企業である化繊メーカーの製品であるのみならず、この加工過程あるいは紡績過程で多大
○村田説明員 ただいま御指摘の品目につきましては、いずれも特恵の対象になっておりまして、現在日割り制度の管理方式がとられております。
○村田説明員 私ども、基本的には伝産法の規定にありますように、締め機でつくられたものというふうに大島つむぎを理解いたしております。ただ、向こうでつくられたものでございますから製造工程を見ておりませんので、国内でこれをチェックすることは非常にむずかしい。それからでき上がったものを見ましても、先ほどから私どもお答えいたしておりますように、でき上がったもので区別することは現時点ではなかなかむずかしいのじゃないか
○村田説明員 韓国側は三万六千五百反につきまして、毎月私どもの方にどれだけ出したという報告をよこしておるわけでございますが、その根拠といたしましては、韓国側は業者の申告を信頼している、こういうふうに申しております。
○説明員(村田文男君) そういう方式に基づきまして、先ほど申しました三つのうちの一つでございますが、バンクローンによりまして繊維を中心とする消費物資が輸出されております。
○説明員(村田文男君) 私どもが所管いたしております消費物資に関して申し上げますれば、貿管令に基づく輸出承認の際に、輸出業者から原産地証明書の添付を義務づけております。提出を義務づけております。具体的にはメーカー団体が確認を行いまして、その製品を扱う輸出組合が、おのおのの輸出組合が証明をするという形の原産地証明書の添付を義務づけております。
○説明員(村田文男君) 先ほど御説明がございました三つのプロジェクトにつきまして、その一部に消費財の調達が含まれております。これにつきましては、私とも国産品——日本からの産品の輸出に限るということが基本協定でうたわれておりますので、貿管令の承認に当たりましては原産地証明をとりまして、日本品に限るという運用を行っております。
○説明員(村田文男君) 協定の中で枠を設けておりますのは大島つむぎだけでございます。しぼりにつきましては、いまだ業界の方からしぼりが多くて困る、そういうことで協定の中でさらに細分をしてほしいとか、あるいは行政指導をしてほしいというような具体的な要請に接しておりません。したがいまして、今後そういう事態になりますれば、その段階で検討してまいりたいと思っております。
○説明員(村田文男君) インボイス統計にはしぼりの分類もございまして、しぼりの用途等にも分けて分類いたしております。それで一部しぼりという御指摘の件、私ども具体的な実例にまだ接しておりませんが、見ておりませんが、これにつきましても、しぼりの分類に入るものと理解いたしております。
○説明員(村田文男君) インボイス統計におきましては、繊維品全般といたしまして八十品目をとっております。これのうち絹織物につきましては、先ほど局長から申し上げましたように、組成別かつ用途別をとっておりますので、何種類——ちょっと計算がなかなかむずかしゅうございますが、通関統計に比べましてはるかに詳しい統計になっております。