1948-10-11 第3回国会 衆議院 本会議 第1号
○本多市郎君 ただいま議長からの御報告に相なりました通り、本院議員本田英作君は、去る十月四日、急患を発して逝去いたされました。この際私は、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表いたし、謹んで哀悼の辞を述べたいと存じます。 君は、長崎市の御出身でありまして、東京帝国大学を御卒業の後司法官を志されたのでありまするが、二年後に退官されて、爾來父祖の地に定住し、弁護士としてその才幹を発揮されたのであります
○本多市郎君 ただいま議長からの御報告に相なりました通り、本院議員本田英作君は、去る十月四日、急患を発して逝去いたされました。この際私は、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表いたし、謹んで哀悼の辞を述べたいと存じます。 君は、長崎市の御出身でありまして、東京帝国大学を御卒業の後司法官を志されたのでありまするが、二年後に退官されて、爾來父祖の地に定住し、弁護士としてその才幹を発揮されたのであります
○本多市郎君(続) 價格の性格である。ところが、品物が不足しておるというのに、その品物の値段を不当に抑えておく結果として、需要は殖えていくが、生産の方は減退する。必ず需要供給のバランスというものは保つことができなくなつてくるのであります。需要と供給の関係は、中間に價格というものがあつて、この價格が微妙に動いてバランスを保つのでありまして、世の中に、價格を不適正にしておいて需要供給を論ずるということは
○本多市郎君(続) 一片の観念論にすぎないのであります。これら人為不可避の原因に基づいた公定物價は、常に不適正を免れない。價格が不適正なる結果は、國民は人情の自然、経済生活の根本に反する経済行為をも強制せらるることとなるのでありまして、その公益と私益が逆行する場面を生ずることが、國民の眞の力を発揮せしむることのできない、計画経済の重大なる内在的欠陷であるといわなければならぬのであります。(拍手)さらに
○本多市郎君 片山内閣施政方針の重点が、分配の問題よりも増産の面に移行されてまいりましたことは、当然のことと思うのでありますが、これらの経済政策は、すべて政府の計画経済方式によつて遂行せられるのであります。私は、このすべての経済政策の基盤である経済体制の根本について、片山首相の所信を問わんとするものであります。(拍手) いわゆる計画経済は、御承知のごとく、國内物資のあらゆる生産の計画、配給の計画、
○本多委員 まことにごもつともと思いますが、ただその情報の内容の性質によりまして、非常に可動性のある隱匿物資は、情報が提供されたときにただちにそれにかからないと、機を逸して、何もならないということに陷るのでありまして、その邊は事件をどういうふうな敏速な方法で扱うかということについては、これを委員長の裁量に任していくほかないように思います。もちろん一般的なことについては、殊に全國的なものについては、小委員會
○本多委員 ただいま佐竹委員の發言に關連して、私は一つの動議をこの際提出いたしたいと思います。それはどうしても現地の摘發を活溌にやるということが最も必要であると考えるのでありますが、その摘發の實行に關しまして、本委員會に提供された資料のうちで、委員長の手もとでこれを整理して、特に重要であり、機を逸せず査察官を派遣する必要があると認めるようなものについて、今少しく臨機の處置のとれるような方法を講じてもらいたいと
○本多委員 これは政黨の名譽に關する重大なことでありまして、そういう詐欺漢が一方的に申し立てたことを、國務大臣としてこの席上で斷定的に報告されるということはまことに遺憾に思います。私ども黨の幹部として絶體に公認していないはずですから、その點はよく御調査になつてお取消しを願いたいと思います。
○本多委員 ちよつとお伺いしておきたいと思いますが、今中曽根某のことを自由黨の公認としてということを説明されたようですが、私ども自由黨としては公認にはなつておらん。本人から獻金を條件に公認というような、いろいろな人を通じての運動のあつたととは聞いておりますが、公認の事實はない。その人物に對して信用ができなかつたので公認しなかつた。こういうことに黨の方ではなつているのですが、公認の事實をどういうふうにして
○本多委員 矢野證人は事實あつたことも忘れられて、記憶がないと言われるのではないかと思いますが、その當時同行した他の證人の話によると、確かにさいぜん質問のあつた通り、警察署等にもあめがときどきいつておる。さらにまた目白署にも三百貫匁でしたか、三百カンですか、配給をまわしてくれんかという話があつた。これに對して岩崎工場の工場主であるか、あるいは工場主以外の人であるか、あまりしばしばあめが各方面から要求
○本多委員 もう少し詳しく話してもらいたい。行つて、向うの人とどういう話をして、工場の模樣なんか調べて、數でも點檢されたのか。帳面と對照されたのか、そういう點をもう少し詳しく……。
○本多委員 矢野證人にお伺いします。さいぜん他の委員から質問があつたのでありますが、この際岩崎工場に臨檢されたときの模樣を一通りお話をお願いいたします。そのときの同行者、會つた人、工場の模樣、そういうことについて詳しくひとつ……。
○本多委員 せつかく手紙があることでありますし、その手紙がたいへん事件當時と違つた手紙でありますけれども、かりに手紙に工作があれば、われわれは反面、解釋もできますし、得るところはあるかもしれぬと思われますので、これを發表していただきたいと思います。
○本多委員 二囘あつたと言われましたが、二囘調べに來たのはだれであつたか、名前は要りませんから、警察ならば警視廳とか本田署とかいうことを一つお伺いいたしたい。
○本多委員 岩崎さんにお尋ねいたしますが、工場に數量の調査に警察から來たことは何囘ありますか。 それから今本田署のお話がありましたが、それ以外に同じ目白署からでも重ねて來たことはありませんか。それから勘定すれば勘定できるような状態になつていたから、數量も調べたはずであろうという程度のことですか。立ち會つて調べてみて、確實にいくらいくらあるなということをお互いに確かめあつた數というものはないでしようか
○本多委員 この機會に證言を求める順序としては少しく後になつたような感がいたしますが、しばしばこの委員會で世耕君の職務權限について論議せられておつた際でもありますので、この際石橋證人より隱退藏物資處理委員會ができた經緯と、それから副委員長として世耕君が隱退藏物資摘發に乘出していろいろな活動をしたその職務權限について御説明をいただきたいと思います。何らの職務權限なしにやり放題なことをやつたように言われておる
○本多委員 職務上遺憾の點がないと考えておられるかどうかということを私は聽いたのではなく、國民一般の常識を納得させることが、今日までの結果ではできないと思うがどうかということをお伺いしたのでありますが、期待するような御證言は得られないと思いますから、私のこの點に對する質問は打切ります。
○本多委員 ただいまのお手紙については、私も質問したいと思いますが他の委員も質問されることと思いますから、その方に讓りますが、私がお尋ねしたいのはそういう手紙のような結果に陷つたのも、結局國民が大きな疑惑をもつておる。期待する隱匿物資が出ないからである。それほどの努力をされても、あれほどあらねばならぬと思われる隱匿物資がひとつも出ない。それが出ない理由はいろいろ言われておりますが、隱匿物資であつても
○本多委員 最前本日證人の方にお話を承る目的について他の委員の方からお話がありましたが、これは封印の問題という狭い意味でなく、一般的に私どもは調査していく上において、いろいろな心證を得る必要があつてお願いした。こう解してよかろうと思います。證人の方々のお話を聽いておりますと、聽く人の感じによつてやはりいろいろ違うもので、私はむしろ當時の檢事、警視であられた方々に對して、こういう疑問は起らないかというようなことに
○本多委員 今の點は承つておきますが、あとで世耕民の方から直接取調べて、貫數にして十六萬貫というものが出てきておるという話ですが、そういうことであるとすると、非常に正確な數字をあげておられるけれども、まるであてにならぬ調べであつたという感がいたします。それから今大體に調べたのだからよくはわからぬと言われるが、大體に調べたものが、あとから東京都廳へ引渡すときにきちんとその數量が合つておるのですから、これはむしろ
○本多委員 ちよつと數字の食い違いの點について質しておきたいのですが、御兩人のお述べになつたうち在庫品の數量は七千餘カンで、これは一致しておるようですが、その七千餘カンのうち四千カンは供出することに決定しているものであつたと思うが、所有者が最後に處分できるのは三千何カンに過ぎなかつたという御一名の説明に對して、一方は四千何カンを東京都廳へ引渡して任意處分をさせたという點が食い違つておりますが、その事情
○本多委員 そうです。
○本多委員 私も證人と資料についてこの際お願いがあるのですが、世耕君が先だつてせつかくの計畫も官僚のどちらかというと反對を受けたり、じやまをされたために效果をあげることができなかつた、そのなまなましい實例については、證人の説明を求められればよくわかる、ということを言われたのでありますが、今後調査していく上の參考になることと思いますから、世耕君と委員長において、その何人であるかを打合わせられまして、その
○本多委員 世上いろいろなことが傳えられて、事實でなければ大變御迷惑もされていると思いますので、この際單刀直入に一つお伺いしておきたいと思います。私どもは靜岡の砂糖事件も隱退藏物資の調査の一環としてやつておりますが、これに關連して和田長官を指したように傳えられておりますのは、砂糖としての拂下げは困難であるが、糖蜜としてならば拂下げができるという入智惠をした者があつた。しかもそのお禮をもらつた人があつた
○本多委員 世耕君の御決意と竝びに御意見には敬意を表する次第であります。つきましてはわれわれの調査の參考に供するために、實は世耕君の手もとに集まつている情報の全貌についてもお伺いいたしたいと思つております。これは機會をあらためて、委員長でおはかりの上實現すればまことにありがたいと存じております。なおその情報の全貌のほかに、その情報の中で、特に確實なものと認めて世耕君の方から指令を出されたのが二百通ばかりあるようにお
○本多委員 それではその上で……。
○本多委員 私は詳細な資料を要求したのでございましたが、御丁寧なる答辯、一應承つておきます。私のお願いいたしました資料の内容は、ただいまの一千トンと二百五十トンが、いつごろの時期に靜岡縣内の世帶當りなり、人口當りなり、どれくらいずつ確實に配給されておるかということを確かめられたものがあると思いますから、それを資料としてお願い申し上げておいたのであります。ただいま一千トンの砂糖は、現物を確實に全糖連に
○本多委員 ちよつと資料の要求を、この際大臣の御出席中にしておきたい。さいぜんお話のありました砂糖千三百五十トンの量の認定をやつたときの状況、それから具體的にどういう方法で、どういう係官がやつたかということを書面で結構ですから調べ出していただきたい。 その次には一千トンと二百五十トンの砂糖はそれぞれ正規のルートで配給されたということでありますが、それがいつごろ輸送されて、どういうふうに、どういう地域