1956-06-02 第24回国会 参議院 本会議 第59号
○木下源吾君(続) 何よりも私は、警察がいるので非常に強迫感を……(笑声、「笑い事じゃないよ」と呼ぶ者あり)自由な討論はなかなかできそうにはないのです。こういう事態を引き起していること、それ自身が芥川君、またその背後にある議長や、こういう人たちの信任をできないという、昨晩同僚の江田君から事務総長の不信任案が出た。これは、私は賛成します。表面上は、いろいろこの間から重なっておって、事務総長としての信任
○木下源吾君(続) 何よりも私は、警察がいるので非常に強迫感を……(笑声、「笑い事じゃないよ」と呼ぶ者あり)自由な討論はなかなかできそうにはないのです。こういう事態を引き起していること、それ自身が芥川君、またその背後にある議長や、こういう人たちの信任をできないという、昨晩同僚の江田君から事務総長の不信任案が出た。これは、私は賛成します。表面上は、いろいろこの間から重なっておって、事務総長としての信任
○木下源吾君 非常にこの圧迫感が強く、自由にどうも発言ができそうにないので、議長にその警察権の退去を一つ求めたいと思います。どうですか、議長、警察をのけてもらえませんか。
○木下源吾君 今お話のように私の根本的な考えに御同意されるならば、この前文を他力本願であるから書き直すんだということにはならぬ、消極的であるということにはならない。ただ日本、たけがひとりよがりをやろう、こういう面からいけば消極的に見えるし、他力本願のようになる。こういうように私は思うのですが、こればあなたのお考え方とこちらの考えとは根本において違うかもしれませんが、私はそうは増えません。今日本が立っておる
○木下源吾君 前文についてのなんですが、前文が翻訳調である。これはやはり構文上の問題などは、実は憲法を改正するという問題の中には入らぬと思うのです。ただ消極的であり他力本願的であると、こう言われておりますが、大体この軍法はどちらかというと、国連集団安全というところに問題があるのであって、従って日本だけで独自でという面だけではなく、やはり国際的に今後緊密にしかも互いに相寄り相助けていく、こういうのが基本的
○木下源吾君 きのういろいろお伺いしたのですが、結局きのうの話では私どもとしては、こういう調査会の必要はないと、こう考えておるわけです。なぜなればあなたのおっしゃる民主主義と、平和主義と人権尊重のこの原則というものを守るということになりますれば、現行憲法においてこれを改正する、再検討をするというような具体的な問題はないように思うのです。そこではなはだ恐縮ですが、もっと具体的に現行憲法のどこの所をどういうようにやろう
○木下源吾君 憲法を変える趣旨とすれば、わからぬこともない。大体言われていることは、国民主権を尊重する、そのままにしておく、今のようにやっておくのだというけれども、第九条の問題を改正するというようなことと関連しまして、やはり一口にいえば、皇軍を作るというところに基本的な考え方があるのじゃないですか、これはどうですか。
○木下源吾君 今のお答えですが、今のお話のように、国民主権、平和、基本的人権、これはそのままだということになれば、今の憲法を何も変える必要はないのだ、こういうように考えられる。この点についてはどうですか、お考えは。
○木下源吾君 関連質問。今、天皇権の問題が出たようですが、これに関連して、今度の憲法調査会はやはり憲法を変えよう、部分的かあるいは根本的か、それは別として、変えようという意図を持っておるようでありますが、今までの歴史的に見て、憲法を変えるということは一つの革命ですね、革命的な一つのことになろうと思うのです。またそういうときに、しばしば憲法というものが既住においては改められた。そこで今度この調査会を出
○木下源吾君 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題に供されております自衛隊法の一部を、また防衛庁設置法の一部をおのおの改正する法律案に対して、反対の討論をいたします。 この法律案は、ただいま委員長からの説明のように、防衛庁の定員を一万九千百九十三人ほど増加して、二十一万五千三人に改める。こういうような定員の増加を内容としているものであります。そしてこのうち約一万人は陸上自衛隊を増員し、一個混成団
○木下源吾君 まずその防衛の対象とでもいいますか、アメリカが防衛をするというものは何を防衛するか、アメリカの対象は。日本の場合は何を一体防衛するか、こういうやはり明確な一つ対象があると思うのです。こういう点について一つ御説明を願いたい。
○木下源吾君 この防衛に関する整備、そういうものがどうも自主性が乏しいように思う。たとえばアメリカから有力な人が来て、そんなにあまり進めないでもいいというようなことが新聞に見えるのです。そういうようなことを見ると、さっぱり自主性がないのじゃないか、こういうふうに考えておりますが、こういうことについて、アメリカの防衛と、そうしてその一環をになっている日本の防御に関するいろいろな計画といいますか、実施ということと
○木下源吾君 ただいま皆さんの話を承わっておりますと、やはり総理大臣が見えぬということは、これは相当質問の満足な答弁が得られるかどうか疑問に思うのですが、大体防衛庁の長官でこの点は責任を負ってすべてをおやりになるか、御答弁になるかどうか、まずそれから一つ。
○木下源吾君 それならば、それは御一身の都合でおやめになる、こういうことがどの程度まで話が進んでおるのか、私どもは個人の、委員長とか青木君という問題よりも、内閣委員会の権威において、あまり内閣委員会をないがしろにする、侮辱するようなことが行われるということになると、私どもはやはり考えを新たにしなければならぬ、こう思っておるのです。その点についてどうですか、委員長のお考えは。
○木下源吾君 議事進行について。今委員差しかえのことを委員長言われておりましたが、何か新聞で見ると、委員長も差しかえるようなことが出ておるのです。あれはどうなっておるのですか。何か委員長はあまり公平過ぎるから少しきついやつを、ざっくばらんに言えば、青木君をやった方が少し強硬にやりいいから一つ、やるだろうからということが新聞に出ておるのですが、これははなはだけしからんことだ、もし事実だとすれば。その辺
○木下源吾君 どらもあなたはあまりおどおどしなくてもよろしいんだ。これは問題は非常に重大なんですよ。あなたは万一だとか、起り得ることを予想しない法理論だとか、いろいろ言っておるけれども、国民の側、なかんずくアメリカの方でも心配しておるでしょろ。この間グレスさんがこられて、日本の自衛隊の装備はこんなにやることは要らぬのだ、敵の侵略のときには一時的にわずかの時間これを食い止めることができるというような装備
○木下源吾君 法に従っていることは当然だが、具体的に今私が尋ねておるようなことをやっておるかどうかということを御答弁願いたい。
○木下源吾君 ちょっと関連して伺います。具体的に、しからば自衛隊が、あなたが今おっしゃるような装備とか、また実際の日常の訓練とか、あるいは教育の中に、事実においてそろいうようにしておやりになっておられるかどうか。急迫不正の場合に備えるために、そのときには敵の基地まで行って爆撃する、撃ちまくると、こういうようなことをできる、これは自衛の範囲だと考える、あなたはそういうことを予想しておるのだ。であるからして
○木下源吾君 ところがその平和に必要な航空は、日本でまだほかのものと比較してその技術云々に至るまでの何にきておらぬのではないですか。ほかのいろいろな産業とか、ほかの技術の方面と比較してどうですか。
○木下源吾君 これを見ますと、航空、金属なんか付属研究所を作る、これはだれが考えて見ても飛行機だとか、戦争に関係するものの研究が一番先のようだが、この点はどうですか。
○木下源吾君 お尋ねしますが、今度の科学技術庁を設置するという点ですが、提案理由の説明を見ますと、旧民経済の自立発展、生活水準の向上といろいろ書いておりますが、これはほんとうは防衛産業発展のためにこれは作られるのじゃないですか。
○木下源吾君 これは中国と日本の貿易協定であり、その内容は向う一カ年間において六千万ポンドの貿易協定をし、その協定文の中に双方の通商代表部を設置すること、支払い協定に関することを取りきめること、日中両国のおのおのの首都において、中国においては上海でも国際見本市をやるということ、こういうことが中に謳われておるのであります。これも御承知だと思うのであります。その文章の中に、これに支持協力を与えるということが
○木下源吾君 まことにけっこうなお考えであります。 そこで重ねてお尋ねいたしますが、昨年五月四日、中国の貿易代表と言いますか、雷任民を団長とする代表団とわが国の国際貿易促進協会並びに日中貿易促進議員連盟の間に貿易協定の調印が行われた。その際にその協定文章の付属書簡として、「貴我双方の間に一九五五年五月四日東京において締結された日中貿易協定にたいして、わが国政府が支持と協力を与える問題に関し、日中貿易促進議員連盟
○木下源吾君 私は総理大臣にお尋ねしようと思うのですが、この防衛に関して、同時にこれは平和と関連した問題でありますが、平和の条件が今日相当作り出されておるのに、今審議しておる法案では、自衛隊を、防衛力を増強しようという。そこで自衛力を増強しなければならないと考えておる趣旨もいろいろ聞いておりますけれども、なお私は具体的に、平和の条件が満たされておるという、こういう観点でお尋ねするのであります。 総理大臣
○木下源吾君 長官が先ほど言われた個人の場合でも正当防衛と、まあ個人がなぐられた、これに対してそれを守るためにこちらも実力を行使する、こういう面は国と国の場合はやはり戦いになるのじゃないですか、これについてはどうですか。
○木下源吾君 そうしますと、結局自衛権が発動される、そういうときには交戦ということもやっはり前提に考えておるわけですか。
○木下源吾君 長官からだんだんお伺いして行こうと思いますが、この間来いろいろ問題になっております自衛権といいますか、こういうことがよく言われておるが、どうもその自衛権の問題がはっきりしておらぬが、その定義とでもいいますか、そういうことについて長官はどういうようにお考えになっておるか、いわゆる自衛に関する定義でしょうな、それを一つお伺いしておきたいと思います。
○木下源吾君 そうすると社会運動は弾圧しないということは法務大臣の言明で明らかになりました。それはよし社会主義運動であろうと共産主義運動であろうと。しかるに実際はだな、先般来衆議院の委員会でもあなたお聞きの通り、社会運動を進めていったものがいかに今日官僚によって弾圧されているかということはもうおわかりだろうと思うから、これはすみやかに法務大臣のただいまの言明によってそういうことをなくすることを望みたいと
○木下源吾君 社会運動というのが二つあるし、一つは云々と言われますが、要するに社会運動の目的は、ただいまのような貧困をなくする、病苦をなくする、こういうふうにまあ言われているわけです。ただ一般に今政府が企図している社会運動弾圧の方策、その社会運動もやはりそういう目的だろうと思うのです。ただ政府が弾圧しようとするものはその目的を達成する手段、そういうものに対して弾圧するのであろうと思うのです、今のお話
○木下源吾君 さっき売春の問題の解決を社会運動でやる。こういうお話ですが、昨今政府はいわゆる社会運動、思想運動、そういうものに対してきびしい弾圧の方策をとろうとしておることが新聞に見えております。そのいわゆる社会運動、こういう思想運動とその売春をなくするという社会運動、これは一体どういうように区別がありますか、それを一つ伺いたい。
○木下源吾君 従来も違法だというように、今も違法の考えで結局取扱っておったというが、従来はやっぱりそれが行われておったという事実だな、これは政府も認めておるのでありましょう。しからば今回も別に新しい条件がない限り、そのことを従来通り認めておって差しつかえないのじゃないか。
○木下源吾君 従来は、すわり込み、あるいは集団陳情だとか、あるいは懸垂幕、こういうものはずっと……あらためてこれが違法だとか何とかいうようなことはないのです。今回に限ってこれを全面的にいろいろな休暇をとるのはいけないとか、それから定時退庁はいけない、超勤拒否はいけない、こういうようなことを言われておるその従来と違った政府のやり方に対する根拠を承わっておるのです。
○木下源吾君 長官に一つ。従来官公労のいろいろ陳情、請願、要請の闘争がいろいろの形をとって行われておったのですが、今回春季闘争においてこれらの方式が同じような方式、やり方をしておっても今度政府はあらためてこれを禁止するような、そういう措置をとっておるが、これは従前と今度とはどういう点が一体変っておってそういうような措置をとられるのか、また同じであって特に今回だけそういうような政府の措置をとるということに
○木下源吾君 ちょっと議事進行についてお願いしたいのですが、今あの官公労が賃上げの請願、陳情運動を起しております。これに対して政府が従来と違った形でこれに対処しようとしておるわけでありますが、この点について緊急に一つ聞いておく必要があるとこら考えまするので、官房長官、労働大臣、これに関連する閣僚、関係者を一つお呼びを願いたい。これをおはかり願って緊急を要する問題でありますので、お願いしたいと思います
○木下源吾君 今の中央気象台の外局の問題は、これは前国会から強く私が要請した問題であるが、ただ予算を伴わないで格好だけつけるというだけでは、実際上の気象台の活動に私は意味をなさないものだ、こう思うのだが、これはまあ今はよしておきましょう。もしもお話のように、ほんとうに予算を伴わないで昇格だけさせるというのであれば、あなたの方からも一つ注意してやる必要があるのではないかと、こういうように考えますが、その
○木下源吾君 ただいま首相の御答弁は、北海道省を設置して行くことに賛成のような御答弁に承わりましたが、私のお尋ねしておるのは、そのこと自体が、自治体の破壊であり、自治制度の破壊であり、民主主義に逆行するのではないかという御所見を伺いましたので、この点について御答弁を願いたいと思います。 なお、正力大臣には、今現に北海道予算が進んでおるが、そのままで行くというけれども、その中に、五十億円の案と百二十億円
○木下源吾君 私は、この際日本社会党を代表いたしまして、北海道開発に関する質問をいたしたいと思うのであります。 数日前、正力国務大臣は北海道開発審議会の席上におきまして、北海道開発会社法案なるものを発表いたしたのであります。また与党の北海道総合開発調査特別委員会は、北海道省の設置を伴う開発要綱、いわゆる廣川案なるものを決定して新聞にも発表いたしておりますし、私はまたその資料も受け取っておるのであります
○木下源吾君 今の、さっきの御説明では、何か全体の質的なものを変えるというようにもとれるのです。新たにつまり構成しようという、そういうような意味ならば、ただ定員だけをふやすというのでは無意味じゃないか。十五名でも質的にこれを変えて行くというならば、それでたくさんじゃないか、こう思うのですが。
○木下源吾君 もちろんそういう場合もあろうが、大体において必要な定員、仕事の母に見合うだけの人員を補充しないで、そうして欠員のままでおく、こういうようなことが従来しばしば行われている、そういうような経費の節約、つまり不用額だ、こういうことが要するに他の職域、他の人々に労働を強化する、そういうところに、そればかりではないだろうが、私は二カ月分という要求の根拠がある、こういうように考えるのです。そうであれば
○木下源吾君 そこで財源の問題は大蔵省でいろいろ心配して何しておるとすれば、この法律の建前では人件費の不用額、こういうことが骨子のようですが、こういう点については不用額のないようにして行くのが建前であります。どういうわけでこういう不用額ができたのか、その点を、あなたの所管外でもあろうが、一つお考えを聞きたい。
○木下源吾君 大へんどうも大臣忙しいようでありますから、簡単に一つ……。今度の人事院勧告を尊重してやる、これは非常に河野さんのいわば功績だと私ども思っておる。今までそんなことをやった何はない。これは非常に私は考えて、いいこと当然、そういうようにいいことは奨励すべきである。そこで問題は受納者の方で二カ月分を要求しておったことは御承知でしょう。この二カ月分要求に対しては、一体どういうふうにお考えになっているか
○木下源吾君 人件費や、旅費、庁費といいますかね、人件費ということになれば、既定予算の中で、必要なものを使わないで、こういうようなものを今回の増額に流用するということになれば、結局使われている方から言えば、自分の足を食っているタコのようなものじゃないか。この点についてはどういう考えを持っておられるか。
○木下源吾君 ただいま御説明をいただいたのですが、この増額分は各省別にやることになるのですか、この財源をあさることになるのですか。
○木下源吾君 木下、田畑両委員の一行は九月十日から十三日までの四日間、千葉県の木更津航空基地並びに愛知県の小牧航空基地の実情を調査いたしました。 詳細は文書をもって提出いたしまして、速記録にとどめておきたいと思います。 そこで簡単に、今野本君から御報告がありましたが、私どもの調査の結果も反対の実情は同一でございます。 特にこの際申し上げておきたいことは、第一に調達庁はいろいろ仕事をされる上に地元民
○木下源吾君 それで一番最後のは一番重大だ。五ヵ所拡張するのだということを役場に言うてきたというのは、これが重大なわけです。それは一体いつ、調達庁の公文書か、あるいは口頭であるならばだれか、それを聞きたいのであります。
○木下源吾君 大体皆さんが御質問で尽きておるようでございますが、なお一、二点お伺いしたいと思うのであります。前町長若松さんにいろいろお話を伺っておるうちに、第三者が介入したから不祥事が起きたと、こういうような結論のようでありますが、だんだん御答弁によると、はからずも若松さんそれ自身が第三者のように受け取れてしようがないのです。そこで、若松さんがこの問題にどうしても介入して指導して行かなければならないという